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2013年2月5日

【藤井聡】心に残った言葉

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FROM 藤井聡@京都大学

今、NHKの大河ドラマでやっている八重の桜、
なんとなく時折見ているのですが、なかなかいいですね。

何がいいって、毎回、昔の日本人が大事にしていた、
いろんな「言葉」が、毎週毎週、あれこれと出てくるのですが、
これが実に、毎回、心に残ります。

確か第一回は、
「ならぬものはなりませぬ」

一瞬、土井たかこ先生の増税反対理論のことかと
思ってしまいそうになりましたが、
これは、会津藩が子供たちに教えていた言葉だそうです。

大げさでもなんでもなく、
この言葉は「道徳」のもっとも大切な本質を教えているように思います

つまり,この感覚のない人間は、
道徳とは何かを一切理解していない人間だ、
なんてことが言えそうな言葉,なんですね。

で,これをあぁだ,こぉだと論理的にお話しようとすると,
カントみたいなややこしい事になっちゃうわけですが...
そんな事をしなくても,
この一言を繰り返しておきゃぁそれでOKってのが,
この言葉のスゴイとこですね.

で,二回目には
「やむにやまれぬ」

これもまた、日本語圏の人間以外には,
ちょっと翻訳なんてできねんじゃねぇかと,
思えるような何とも言えない言葉です。

これはもちろん,

「かくすれば かくなるものと知りながら
やむにやまれぬ 大和魂」

ってのが有名ですね。

「こんなことやったら、ああなるなぁ...
っちゅうのはわかってんねんけど....
....あぁ、もうしゃーないなぁ....
....大和魂やなぁ....」

ってな事ですが....うーん....関西弁で書くと、
どことなく大和魂的でなくなってしまいましが(笑、
東京弁的に言うと,植木等のすちゃらか社員的な

「わかっちゃいるけど、やめられない」

のきちんとしたバージョンとも言えそうです。

なんにしても、この言葉は、大和魂って何かを,
おそらくは最もよく表すものとも言えそうなもんで、
この感覚がわかる人間は、
たぶん、もうそれだけで、大和魂って言葉を
うまく使いこなせるようになるってことも言えそうです。

・・・・で、昨日見てると出てきた言葉が....

「至誠にして動かざるもの,
未だこれあらざるなり」

黒船で密航しようとした罪で,
吉田松陰が死罪を申しつけられたシーンで,
叫んだ言葉,として登場します.

この言葉に先だって,吉田松陰は,
これで己の命が尽きようとも,
この大きな日本が動くまで,
自分の後に何人も何人もが,続くだろう
っていうような台詞を叫んでいます.

...うーん....なんだか,この言葉を聞いて,
ジーーンと来てしまいました.

ついつい,かくあるべしと思う方向に大きなものが動いて行かないとき,
その動かないもののせいにしてしまいそうになりますし,
どうせこりゃ,動かんわとあきらめてしまいそうになったりするわけですが,
「そうではない,それはただ単に,ひとえに,
自らの誠実性,誠(まこと),が足らぬからなのだ」
とこの言葉は叫んでいるわけですね.

もちろん,この言葉が人の心を動かすのは,

「そんなこたないだろう,現実的に考えりゃぁ,
どう考えてもむりだろ」

っていうのが,メッチャクチャに巨大なリアリティを持っているからで,かつ,
「その巨大なリアリティを,その言葉を吐く人間もまた,
十二分以上に理解している」
ということも,十二分に理解できるにもかかわらず,

でも(!),その人物は、それをおして、
「至誠にして動かざるもの未だこれあらざるなり」と叫んでいる。。。
というところに。。。。心が動いてしまうのだと思います。

しかもしかも、
。。。という風にしてこちら側の「心が動いてしまう」ということを、
「わたくしは知っているのでござる」
とも、この言葉は叫んでおり、

しかもしかもしかも、
「この言葉であなたの心が動かぬかもしれぬということもまた、
わたくしは知っているのでござる、
しかしそれでもなお、拙者は、この言葉を叫んでいるのでござる」
とも言われていることを通して、
この言葉を耳にした人間が、
「この言葉を発した人間は、正々堂々と、命を賭して、
わたし自身を試しているのだ」
と直感させてしまう力をももってる。。。とも言えそうです。
(#言葉でかくと、ほんっとにややこしいですが 笑)
こりゃもう、超絶に毅然とした言葉ですね.

...ってことでともかく,
何かコトをなそうとするなら,
誠の至らない己を,日々反省するしかなさそうですね.

でもまぁ,「やむにやまれぬ...」
でやり続けるのもなかなか辛そうですから,時折は、

「わかっちゃいるけど、やめられない,
ハイ スーイ スーイ スーダララッタ
スラスラ スイスイスイ」

でやって参るのも良さそうですね(笑。

....ってことで,また来週!

PS
至誠だの,大和魂だのってのはややこしい言葉ですが,
この本を読むと,その意味がメチャ簡単に
染み入るようにご理解いただけるのではないかと思います。

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【藤井聡】飯田泰之氏のVoice(2014年3月号)への寄稿論説について

【藤井聡】心に残った言葉への2件のコメント

  1. 間口 孝彦 より

    齢67を目前にしてふと想う日本を考える時、来し方の思い出が走馬灯の如く胸をよぎり身を裂かれる様な望郷の想いにかられます。その望郷の想いの根源こそが日本の持つ底力なのだと理解します。人が本来人生において大切にすべき事柄を物心のつくかつかぬ頃に教えられ実践させられてきた事に理屈は不要です。正にーならぬものはならぬーやむにやまれぬー至誠にしてーの世界観に至る道に導かれた結果の産物こそが今の自分自身なのだと思うのです。皆様のお力で美しき日本の美徳を末代に至るまで伝導、実践されます様神様にお祈り申し上げております。人生どこで果てようとも日本人としての気概と誇りを死ぬまで持っていたいものです。一人でも多くの日本人を後世に残して下さい。合掌間口孝彦 拝。2013年3月21日。メキシコより。

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  2. 大徳 忠秀 より

    維新の志士のうねりはこうしてできたのですね。今の時代、かの時代と同じに思われるのは私だけでしょうか。我々も素晴らしい日本、美しい日本を取り戻すためのうねりを創っていきたいです。

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