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2013年2月6日

【東田剛】構造改革かよ

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FROM 東田剛

一月二三日に開催された政府の経済再生本部の「産業競争力会議」は、予想通り、TPP参加を訴える場となりました。

岡 素之(住友商事相談役)、榊原定征氏(東レ会長)、坂根正弘(コマツ)、新浪剛史(ローソン社長)、長谷川閑史(武田薬品社長)、三木谷浩史(楽天社長)の各氏、そしてもちろん竹中平蔵氏も、第一回目から、わざわざ資料を提出して、TPP交渉への早期参加を主張しました。

凄かったのは、楽天の三木谷社長の資料です。TPPについては、「脱ガラパゴス化。TPPはマスト。」と書いてあるだけ。
楽天は社内公用語を英語にしたそうですが、「TPPはマスト」というのは、日本語でも英語でもありません。強いて言えばルー語ですかね。
政府の経済政策の司令塔とされる会議で、こんな幼稚な言葉遣いを平気でする中年男が、総理イチ押しの企業人なんですかね。

一方、自民党にも経済再生本部が昨年十月に設置され、講師が呼ばれて議論が進められています。

第一回目の講師は、一橋大学経済研究所の深尾京司教授で、TPP推進や規制緩和を訴えました。

http://www.y-shiozaki.or.jp/livereport/detail.php?id=2750

第二回目の講師は、モルガン・スタンレーMUFG証券のロバート・フェルドマン氏で、民間企業の農業参入の完全自由化、農業委員会の廃止、民間団体であるJAの「民営化」(?)を唱えました。

http://www.y-shiozaki.or.jp/livereport/detail.php?id=2753

第三回の講師は外資系コンサルタント企業A・T・カーニーの日本代表・梅澤高明氏で、TPP推進や日本的経営の破壊を訴えたそうです。

http://www.y-shiozaki.or.jp/livereport/detail.php?id=2755

政府にせよ自民党にせよ、経済再生本部で議論されているのは、構造改革論です。
「日本維新の会」や「みんなの党」が選んでもこういう委員や講師の顔ぶれになるでしょう。

結局、自民党は、構造改革路線を反省しなかったのではないでしょうか。むしろ、民主党政権のあまりの体たらくを見て、かつての自民党の構造改革路線が正しかったと勘違いしてしまった可能性すらあります(特に、上の写真でマイクを握って勇ましく立っている、あなたね)。

安倍総理は、月刊「文藝春秋」に発表した政権構想の中で、「瑞穂の国の資本主義」を目指すと述べていました。自民党は、「日本を、取り戻す」というスローガンを掲げて政権奪還を成し遂げました。

「瑞穂の国の資本主義」という理念は、アメリカ仕込みの構造改革で疲弊した日本が、リーマン・ショックというグローバル資本主義の大崩壊の後に、あるべき資本主義の形を表現したものとして、優れていると思います。

また、「日本を、取り戻す」という標語も、自民党の良き伝統である保守思想を体現するものだったと思います

しかし、「瑞穂の国の資本主義」を実現し、日本を取り戻そうと本気で決意した政治家が、社内では英語、公の場ではルー語をしゃべる社長や、トリクル・ダウンを主張するグローバル企業経営者、新自由主義の経済学者、外資系コンサルタント企業社長、ましてや、外資系金融機関のアメリカ人アナリストなんかの意見を聞くものなのでしょうか?
そして、TPPに参加しようと思うものなのでしょうか?

安倍政権になって、株価も内閣支持率も上がっています。しかし、この政権には、私たち日本人にとって、何か一番大事なものが欠けているように思えてなりません。

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【東田剛】構造改革かよへの7件のコメント

  1. とみちゃん より

    TPPはマストって馬鹿げた言葉ですね。ルー語そのものですね。こんな頭の悪い人が産業競争力会議の主要メンバーだとは、おぞましい限りです。せめて、母国語をきちんと話すことができる人にメンバーになってもらいたいですね。グローバル化を推進することで、母国語がないがしろにされるくらいなら、グローバル化などやめるべきです。

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  2. 石井良和 より

    東田剛 様、いつもお世話になります。貴方様のお説によると、安倍政権はTPPに参加すると決めつけ居られるように見えます。それは次の文章によって明らかです:>>  しかし、「瑞穂の国の資本主義」を実現し、日本を取り戻そうと本気で決意した政治家が、社内では英語、公の場ではルー語をしゃべる社長や、トリクル・ダウンを主張するグローバル企業経営者、新自由主義の経済学者、外資系コンサルタント企業社長、ましてや、外資系金融機関のアメリカ人アナリストなんかの意見を聞くものなのでしょうか?>  そして、TPPに参加しようと思うものなのでしょうか?>>  安倍政権になって、株価も内閣支持率も上がっています。しかし、この政権には、私たち日本人にとって、何か一番大事なものが欠けているように思えてなりません。>ところが、安倍総理大臣閣下は昨二月八日午後八時からの BSフジのプライムタイムニュース http://www.bsfuji.tv/primenews/ に生出演され、大要次のような御発言をなさっています:(1) 聖域なき関税撤廃なら不参加(2) 参加してどのようなメリットとデメリットがあるのかを調査させている。(3) 守るものが守られているのか。日本文化の保全が出来るのか。この判断基準は、閣下が総裁選に立候補して以来、ゆるぎないものです。閣下のお考えでは、民主党がやったような我田引水の結論を強引に引き出すような審議委員の選択をせず、我々保守の陣営の人でない方々に自由に語らせて、そのうえで上記判断基準を当てはめ、ご自身できっぱり御判断なさるおつもりでしょう。必ずしも味方でない人々に十分語らせたうえで、我々を納得させる御説明が出来ると考えておいでなのでしょう。杉原誠四郎先生が「保守の使命(株式会社自由社)」の中で《保守は古いものを大切にするということだから、一種の感情によって成り立っているところがある。それゆえに、保守の存在意義を十分に抑えていないと、すぐに保守同士で喧嘩をしてしまう》と仰っていられます。ここは、辛抱強くお手並み拝見と行きましょう。安倍批判はそのあとで十分にできます。また、われわれ草莽の保守のリーダーの一翼を担われている東田先生が、上記引用の様にご発言なさると、引きずられて安倍批判の合唱が起こる可能性があります。安倍晋三総理大臣閣下以外に、「日本を取り戻そうと本気で決意した政治家」が居るでしょうか?我々には安倍晋三総理大臣閣下以外に切り札はないのです。此の安倍政権を潰してしまったら最後、日本は再起不能に陥るでしょう。どうか此処は御自重なさってください。

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  3. KB より

    何と申しますか…このままだとTPPに関する限り、「民主党の方がマシだった」という結論が出そうで怖いです。理由その1:少なくとも、離党を辞さず体を張ってTPP参加を阻止しようとする政治家がいた。理由その2:グローバリスト達の走狗になろうにも、その程度の能力も行動力もなかった。いやホント、TPPに関して「のみ」ですがね…

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  4. cheesetoast より

    この国を司る人たちは日本が、日本人がもっと壊れなければもう取り返しがつかない瀬戸際まで来ていることを理解しないのでしょうか。西田昌司氏まで「消費税には実は賛成」「被曝に対する認識を改めよう」とか仰ってます。やはり立場が違ってくると人間言うことが変わってくるんだと思いました。高校生や中学生が電車が来るのを待って自殺してしまうような世の中は狂っているとしか思えません。偉い方々は畏れを忘れてしまわれたのです。福一の事故があって、声をあげてもあげなくても結局一緒なら、ボーッと見てることを批判はできません。本当に遺憾です。

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  5. 真田清秋 より

    東田さんの言うとおりですね。長い目でみろと西田先生もおっしゃっておれれますが、早いところで、構造改革論に反論しなければ、ズルズルいきそうですね。 安部総理の真意が知りたいですね。ありの一穴以上ですね!地元の自民党議員にも話して見ることの致します。

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  6. 後期団塊世代 より

    私、「写真でマイクを握って勇ましく立っている」人の地元、愛媛県人です。この方は、先の衆議院選挙では維新の会の新人を見事蹴散らし、来る参議院選挙を睨んで、維新を支持した現職県知事、現職松山市市長に対し地元出身自民党代議士とともに圧力をかけています。が、(大きな”が”)最近のTV出演での発言を聞いていると新自由主義者?とおもうような発言も目立ち残念に思っております。何とか考えを変えていただきたいのですが・・・

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  7. Yuriya Kaito より

    安倍政権の各種経済会議の中に、竹中平蔵氏とかが入ってきたときに、不安や危機感を感じました。しかし、今の時点で考えてみると、安倍総理は、第一次政権の反省を踏まえて、【バランスを取った】のではないでしょうか?それに各種会議のヘッドがこちら側の人ですから、そうそうマズイことにはならないような気がしてきましたが。 (2673.2.6.9;35)

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