アメリカ
政治
日本経済
2025年9月23日
【藤井聡】小泉・岸田・石破連合たる「小岸破」体制、遂に誕生。今回の総裁選は、この「オールド自民」に対する日本国民の〝リベンジ〟を賭けた戦いである。

石破自民党総裁が、本日告示の総裁選について、有権者の自民党員に、
「髙市さんには入れないで下さい。林芳正さんか小泉進次郎さんに入れてください」
と電話しているということを、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が「私が得た確実な情報」として明らかにしています。
https://x.com/SF_SatoshiFujii/status/1969671876516724882
これは自民党の党則の精神に反する極めて悪質な、選管の処罰対象となるべき規律違反です。総裁選は党員の自由意志に基づいてなされるべきものだからです。
そもそも総裁は党内最高権力者であり、この電話依頼はまさに圧力。もしその依頼に背いた事が総裁に発覚すれば、その党員は何らかの不利益を被るかもしれない、という危惧を抱く可能性があります。そんな可能性があるだけで十分にその電話一本が「不当な圧力」として機能します。
石破がなぜ、そんな違反行為を冒してまで電話をしたのかと言えば、勿論、彼自身が髙市を潰そうと考えているから。
彼は総裁になった時から、完全に岸田や森山の軍門に下っており、キングメーカー岸田と運命共同体を構築し、岸田政権のそのまま引き継ぐ事で総理総裁の地位に居座り続けることができた存在。
したがって、岸田・石破連合体は巷では「岸破」と略称され、岸田政権と石破政権はあわせて「岸破政権」と揶揄されてきました。
この「岸破政権」の後ろ盾は、国内においては財務省、海外においては中国共産党やアメリカのジャパンハンドラー達であることは疑いをいれません。
そして今回、その石破が総裁選で「髙市にいれるな、小泉にいれろ」と言い回っているということばつまり、その「岸破」グループに小泉氏が明確に位置づけられ、
「小岸破」体制
が結成された事を意味しています。
折りしも「岸破」が形成されたのは、総裁選時に岸田が「髙市以外にいれろ」という号令を発し、その帰結として石破政権が誕生した時からですから、今回の石破電話こそが「小岸破」結成の契機となっているわけです。
そもそも、今の自民党がここまで弱体化し、少数与党化した原因は、「岸破」が緊縮財政を行い、中国に配慮して日本人をお座なりにするリベラル路線を拡大したからです。
つまり、今、国民は衆院選と参院選の二度にわたって、緊縮でリベラルな「岸破」に明確なNoを突きつけ、少数与党にまで弱体化させたのです。
だから、「解党的出直し」とまで言う自民党は、彼らが民主的政党である限りにおいて、そんな緊縮リベラルの岸破路線と決別すべき「義務」を負っているのです。
それにもかかわらず岸破は自らの権力体制の「延命」のために、「甘いマスク」の小泉氏を手懐けて「小岸破」体制を築き上げたのです。
これはまさに、岸破路線に「No」を衆参両選挙でつきつけた国民をなめてかかり、国民に「喧嘩」を売っているのです。
そしてそんな風にして「国民を舐め切っている国会議員」達が、今、90名以上にも及んでいる、というのが、今の自民党です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f929373fd46e4a26fecf6e10e3c2b7d0a9ca425b
現実の国民がそんな自民党に強烈に反発しているという現実を彼らは理解していないのです―――。
しかし、そんな自民党でいいはずが無い、という国会議員は、髙市早苗さんや彼女を支援する方々をはじめとして決して少なくありません。
そして何より、岸破からの決別を望む自民党員の皆さんが全国各地に夥しい数に及んでいるのです。
今回の総裁選は、そんな思いを抱く全国の夥しい数の自民党員と「小岸破」というオールド自民党との決戦となっているのです。
保身を軸とした既得権者の集団たる「小岸破」体制が勝つのか、それとも、国民の切なる願いを受け止めた心ある自民党員達が勝つのか―――
戦いの火蓋はまさに、切って落とされました。
この戦いは自民党内部のものではありますが、国民政党たる自民党は、国民世論に大きく左右されるべき存在。そして何より、総裁が総理大臣となる構図が未だに持続している今日、我々一般国民もまた、その戦いに最大の関心を寄せるべき義務を背負っています。
ついては我々一般国民も、我々国民の思いを代表される勢力は一体どこにあるのかを見極め、彼らに対して全力のエールを送り続ける責務があるのです。
追伸1:小泉進次郎氏が如何にヤバし総理候補なのかについては是非、下記ご一読下さい。
『小泉進次郎は自民党にとって「ヤバい」選択肢~習近平・トランプに舐められ財務省に利用され、必ず石破ジリ貧時代を超えた「ドカ貧」時代になる』
https://gendai.media/articles/-/157502
『進次郎が総理になれば、日本は地獄に落ちる…「素人の思いつき」で農政を破壊し、新米価格を暴騰させた「公益毀損」の恐るべき実態』
https://gendai.media/articles/-/157791
追伸2:特に進次郎氏の公約は最低最悪の代物。様は岸破路線のそのままの踏襲。これでは日本の復活は絶対不可能です。
【藤井聡】【「小泉進次郎」公約チェック】高市公約との対比で明らかになる進次郎公約の激しい「緊縮財政」の実態。進次郎が総理になれば確実に経済は疲弊し賃金・手取りは下落する。
https://38news.jp/economy/32698
追伸3:一方で、高市早苗氏の政策論、ならびに政治思想を踏まえるなら、最も総理総裁に相応しい候補であることが学術的、思想的に示されます。
【藤井聡】自民総裁選「高市一択」な7つの理由 ~その学術的、言論的考察~
https://38news.jp/economy/32681
追伸4:とりわけ、高市早苗氏の経済財政論には非常に高い合理性があります。是非、下記をご参照ください。
https://gendai.media/articles/-/157670
《自民党総裁選の最重要争点》誤解するな!「規律ある積極財政」こそ経済成長を果たし財政健全化を導く「ただ一つの道」、緊縮では結局、財政は悪化する
コメントを残す
メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です