政治

日本経済

2022年3月4日

【施 光恒】藤井聡先生、室伏謙一氏を招いてのイベントのお知らせ【拡散希望】

こんにちは~ (^_^)/

来る3月19日(土曜日)の夕方から、本メルマガの執筆者でもある藤井聡先生、室伏謙一氏などを招いてのイベントを九州大学で行います。オンラインでも配信します。

「豊かで強靭なまちづくりを目指して――脱・緊縮の地方創生の可能性――」というテーマのシンポジウムです。(九州大学で私が関わっている「未来共創リーダー育成プログラム」という大学院の教育プログラムの主催です。詳しくは以下のリンク先をぜひご覧ください)。
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/events/view/1166
https://gipad.kyushu-u.ac.jp/event/detail.php?nid=25

サブタイトルにあるように、「脱・緊縮財政」を旗印として、もっと夢があり、なおかつ現実的な「地方再生」(「地方創生」)のありかたを考えていきたいというシンポジウムです。

メルマガ執筆者の藤井先生、室伏氏以外に、現役の福岡県太宰府市の市長である楠田大蔵氏、福岡大学教授で元・佐賀市長の木下敏之氏にもご参加いただきます。

このシンポの開催趣旨にも書きましたが、現在の「地方創生」「地方再生」の議論の大半は、新自由主義や、その一つの政策の柱である緊縮財政政策を前提として行われてきました。

また、地方再生が語られるときも次のような議論が前提となっていました。

「公共事業や公共投資はムダであり減らすべきだ」「地方自治体は自立し、互いに競争する必要がある」「政治は効率が悪いので民間活力を導入すべきだ」「公共の施設やインフラは民間企業になるべく売却すべきだ」――。

こういう前提に立つので、そこから導き出される地方再生策は、だいたい次のようなものでした。

(1) インバウンド、観光立国路線
「観光立国実現の一環として、地方にも外国人観光客にどんどん来てもらおう」というものです。日本国民は、1990年代半ばの新自由主義の本格導入以降、年々貧しくなっています。日本人の需要には期待できないので、外国人観光客を呼び込んでカネを使ってもらおうという政策です。外国人観光客向けのクルーズ船の誘致とかがコロナ前までは盛んに行われてきました。カジノ誘致もこの路線です。

 
(2)農業の輸出産業化
農業の輸出産業化もよく主張されます。TPPなどで国内の農畜産業は年々先細りになっていかざるを得ませんので、海外の富裕層向けの農畜産品の生産に特化していきましょうという政策です。

(3)ふるさと納税制度の活用
近年では、ふるさと納税の枠組みを利用し、良い景品を付けて自治体もどんどん稼いでいきましょうというものです。

「地方創生」「地方再生」を銘打った通常の講演やシンポジウムなどでよくあるのは、大半がこういう提案です。

しかし、こういう政策、どれも夢がないというか、あまり元気が出るものではないですよね。
地方に暮らし郷土愛を持つ人々が心から望むものだとは到底思えません。また、国全体としても、日本が今後も豊かな先進国としてやっていく基盤をもたらすものなのか大いに疑問が生じます。

それに、地方の経済を本当に活性化することができるのかも疑問です。

例えば、(1)のインバウンド消費に期待する観光立国路線は、コロナで今後、継続可能かどうか疑わしいですし、経済安全保障の観点からも懸念があります。(尖閣の問題などで中国と揉めると、中国はすぐに外国人観光客の訪日を制限してきます)。

それに、外国人観光客にウケる地域づくりというのが、そこに暮らす人々にとって本当に望ましいものなのか大いに疑問です。自分の愛する地域に、カジノや高級リゾートホテルができて、富裕層が大きな顔をして町をのし歩いて喜ぶ地元の人がどれぐらいいるでしょうか。

また、(2)の農業の輸出産業化も良い政策なのか大いに疑問です。
例えば、昨年、台湾のパイナップルの問題が日本でも報じられました。台湾のパイナップルは、中国人向けに作られたものが多かったのですが、台中間の政治問題のため、中国がパイナップルの輸入を制限しました。
日本でも農業を輸出産業化すれば、こういう問題が将来、生じるようになるでしょう。

加えて、農業の輸出産業化は、基本的には、「貧しい日本国民は、外国産の安い(しかし安全性が疑わしい)農畜産物を食べなさい」ということと表裏一体です。良き政策と言えるでしょうか。

(3)のふるさと納税も、公平性を大切にしなければならない税制の本来のあり方からすれば、歪んだ制度です。本来は、都会に暮らす地方出身者が、過疎化や少子高齢化で悩む故郷の町を支援するためにできた制度だったはずです。

しかし、いまでは、景品の過当競争の問題も生じていますし、なによりも税負担の不公平さをもたらしています。ふるさと納税制度が今以上に進めば、税制自体に対する信頼感が損なわれる恐れがあります。

こういう具合に、現在、流行している地方創生の議論は、十分に地方経済の活性化をもたらさないばかりか、地域社会のあり方を壊したり、国のあり方を歪めたりするものとなっているのではないかと感じます。

ですので、今回のシンポジウムでは、より真っ当な地方再生、地方創生の議論を行います。

そのために、まず新自由主義的な経済政策、特に緊縮財政政策の前提を疑います。
以上のような、現在の無理な地方創生策ばかりが提案されてきている大きな要因は、緊縮財政政策だと考えるからです。

緊縮財政という誤った前提を取り払ったうえで、地方としても国全体としても現実的で、持続可能な地方再生策を考えていきたいと思います。

本シンポジウムのテーマである、まさに「豊かで強靭なまちづくり」について知恵を出し合い、議論したいと考えています。

福岡市の九州大学の会場、およびオンラインの両方で参加できます。参加費は無料です。
申し込み方法などについては、上記のリンク先をご覧下さい。

多数の方々のご参加をお待ちしております。

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【施 光恒】藤井聡先生、室伏謙一氏を招いてのイベントのお知らせ【拡散希望】への1件のコメント

  1. この世は既にあの世 より

    都市部は身動きが取れないので公共事業はメンテナンス程度くらいしか要らないですね。かと言って田舎では田畑に「景観が悪くなるから縦貫道建設反対!」と看板が建ってます。どっちにしろ私の寿命には道路が一本増えようが減ろうが特に関係が無い事です。

    何処もそうですけど一本道を入り住宅街に入ると狭くてどうにもならんです。一回住人が軒並み死んでもらって更地にするか、戦争で焼け野原にするか、一代限りで土地を国が召し上げて更地にするなどの施策が望まれます。いつまでも親の富で食うから麻生だの安倍だの家柄だけのボンクラボンボンが出来上がる。

    コンクリートより田畑で自給率を高める事でしょう。農家は稼げないから後を継がないのでベーシックインカム導入でしょう。

    日本式経営下の社員旅行がなくなり、国民には金が無いので国民は旅行に行けずホテル旅館が潰れてたので、ベーシックインカムかインバウンドしかありません。それかホテル旅館業を潰すかですね。日本式経営を復活させ社員旅行を復活させるというのは現実的ではありません。

    公共事業には人手が必要で移民政策に繋がりますので必要以上には要りません。

    疑問なんですけど、公共事業を推進してる人って絶対自分では公共事業やらない人達ですよね?

    年金生活者の働け理論もそうですが、お前年金というベーシックインカム貰っとるやんけ。何でベーシックインカム貰っとるお前から働けだのベーシックインカムはダメだの言われなアカンのか?という事ですわ。

    先ず自分が土建会社に応募してやってから大口叩けと言いたいですね。先ずは年金を返納してからベーシックインカムに反対せいと言いたいですね。

    そんなにやりたきゃやらんか!さっさと!ダンプ運転せい!セメント袋40キロ抱えてセメントねろ。4メーターのたんかんパイプ3本纏めて担いで運べ!

    ああだこうだ偉そうに言うのはそれからだ!警備員が足らんのですよ。年金受給者でベーシックインカム反対高齢者は今すぐ交通誘導に応募せい!先ずは見本を見せろ!

    自衛官も同じだ!先ず自分がやれ!フル装備で匍匐前進しろ!走れ!偉そうにどうだこうだとやりもしない奴らが。

    やらないんだろ?やりたいなら移民OKしなさい。移民しかやる人間いないんだから。

    日本共産党の様に全部反対で何もしない事が衰退ですが、移民を伴う土建仕事はあくまで土建仕事で景気とか経済とは切り離して考えるべき事。そんなのはいちいち僕らが他人の土地をあれこれ一から十まで考える事じゃないんで、専門家やマニアにやらせとけばいいが、何で土建マニアだけをクローズアップするのか?

    金が無いのは何処業界も無いんです。国が言う事聞かないわけですから競争するしかないでしょうに。自民党はダメだと言っても競争させる自民党を選ぶのだから競争の新自由主義のベーシックインカム、インバウンドでしょうに。

    人口減るから廃墟や小さな村などは整理整頓して行くべきです。嫌だと言ったっていない人はいないので閉鎖するしかないでしょう。

    やりっ放しが1番いけない。片付ける、閉鎖する、潰して行く。

    クソ真面目なコンクリートの話よりカジノやリゾートの方が夢がありそうな気がするが。土建仕事に何の夢があるのですか?そういうのは無いですね。

    老人をただ長生きさせるだけの医療から金や人材を割いて他に回すべきですね。今の高齢者は結果出してないんで私は顔面蹴り上げてでも高齢者は切り捨てますね。落伍者、失敗者でしかない軽蔑対象でしかない高齢者の提言や言うことは断固として聞かない。

    高齢者には私から殺されないだけ有難いと思えとしか思っていない。今の高齢者なんてのは、人類の恥、日本の癌、鼻くそとしか思っていないですからね。

    医療、年金、人的、全部コイツらに取られてる様なもので、先ずはコイツらに早よ死ねと言うか、年金取り上げるなりしないと。綺麗事、蓋をして次やろう言うても先立つ金があらへんのは当たり前。

    コイツらの雇用を維持する為に非正規労働化されたんやから復讐くらいしていいはずですよ。

    さっさと予算削って自助でやれん高齢者は殺してしまうべき。なあ菅?そうだろ?

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