【今週のNewsピックアップ】
鳥は三羽しかいないわけではない
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12896232060.html
日本史上最高レベルの詐欺
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12896603897.html
日本国民あるいは日本国が
抱えている課題は何か?
1.物価上昇と国民の実質賃金の下落
2.中小企業の人手不足と経営悪化
3.トランプ関税
上記三つが
「課題ではない」
と主張する人はいないでしょう。
政府が消費税を減税、廃止すると、
1.多くの事業者が価格を引き下げることで、
物価上昇が収まり、実質賃金が上昇する
2.事業者が価格を引き下げない場合、
可処分粗利益が残るため、
中小企業の経営が改善し、
人件費を引き上げてでも
人手不足を解消する余裕が生まれる
3.輸出戻し税(=輸出補助金)や
輸入消費税が減り、
トランプへの「貢物」が成立する
と、一石三鳥なのです。
もっとも、
実は鳥は三羽しかいないわけではない。
例えば、
消費税率が一律5%に
引き下げられるならば、
特に高額商品・サービスは
大いに売れることになるでしょう。
1千万円の高級車があったとする。
事業者が納める消費税は、
課税仕入分をいれると
1千万円÷110+10ということで、
約91万円。
消費税が5%に減税された際に、
多くの消費者は、
「あれ?
消費税が5%になったのだから、
価格を91万円の半分、
つまりは45万円さげるんだよね?」
となるわけです。
もちろん、
消費税率が5%になったからといって、
事業者に価格を45万円下げる義務は
「消費税法」上ありません。
それどころか、
値上げしても良いんですよ。
とはいえ、
多くの事業者は「空気」に負け、
1千万円だった自動車価格を、
955万円に引き下げるでしょう。
これはでかい。
消費税率を引き下げた場合、
売れなかったはずの高級車が売れる。
国民の所得が増える。
需要は拡大する。
さらに、消費者は、
本来は1千万円だった高級車を、
955万円で買えた。
45万円余った。
となれば、
「じゃあ、家族と一緒に
高級ディナーを食べに行くか!」
となる。
本来は食べられなかったはずの
高級ディナーが食べられる。
国民の所得が増える。
需要が拡大する。
というわけで、
実は消費税減税は
「一石三鳥」どころの話ではないんですよ。
消費税という
国家的詐欺に騙されてきたのは、
日本人の99%というよりは、
ほぼ100%だと思います。
何しろ、わたくしや安藤裕先生、
森井じゅん先生まで
騙されていたわけですから、
詐欺のレベルが半端ないです。
恐らくは、
日本史上、最も緻密に考えられ、
実行された詐欺なのではないでしょうか。
詐欺の高度さでは、
確実に財政破綻論を上回ります。
消費税は「間接税」という嘘。
直間比率の是正という導入目的の嘘。
預かり金説の嘘。
預かり金説に
信憑性を持たせる税抜き会計方式。
消費税増税時の還元セール禁止
(厳密には「還元セール」という広告の禁止)。
レシートの嘘。
消費税は社会保障のための
重要な財源という嘘。
いや、それ以前に、
名称からして嘘。
誰だ、
付加価値税に「消費税」という
名前を付けたのは。
詐欺師としては、
天才レベルですわ。
付加価値税というアイデアを
フランスから輸入したのは、
元大蔵官僚の内海孚(まこと)
と言われていますが、
彼なのだろうか。
それにしても、消費税、はない。
消費だろうが投資だろうが、
輸入だろうが、
取引に課税されるのが消費税。
そして、唯一、
「消費税率0%」で処理されるのが、
輸出で、
輸出戻し税の還付が
「事実上の輸出補助金」というわけです。
よくこれほど複雑で分かりにくく、
国民を苦しめ、
輸出企業のみを助ける税制を
思いついたな・・・。
GATTで輸出補助金が
禁止されたことを受けた、
フランスの苦肉の策として
始まったとはいえ。
三橋TV1007回で解説していますが、
投資とは株式購入のことではない。
資本を投じることです。
そして、この「投資」にも
消費税は課せられるのですよ。
投資税、ではなく、消費税が。
とはいえ、日本の政治家は
「自分の頭で考えない」連中で
満ち溢れており、
「食料品の消費税率0%」
で、お茶を濁そうとしてくる。
いや、食料品の消費税率0%では、
飲食店が即死する可能性があるし、
トランプへの貢物にはならんよ?
三橋は現在、
消費税関連書籍を書いています。
仮タイトルは、
「消費税のウソ
~99%の日本人が騙された
国家的詐欺のカラクリ」です。
ご期待ください。
◆メルマガのFoomii配信を始めました。
「付加価値税という名の関税」
https://foomii.com/00305/20250426090000137701
◆メルマガ週刊三橋貴明Vol834
「付加価値税という名の関税」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
欧州諸国の
付加価値税(日本の消費税)の税率は
なぜ高いのか。
社会保障は関係ありません。
単純に、関税引き上げ合戦の結果なのです。
◆メディア出演
三橋TV、続々公開中です。
生存を脅かす緊縮財政…
財務省のせいで
東アジアの軍事バランスまで崩れています
[三橋TV第1006回]三橋貴明・菅沢こゆき
https://youtu.be/BhaSqTcm584
どうすれば国は経済成長するのか?
言葉の定義から徹底的に解説します
[三橋TV第1007回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/LoyQY1wzzgE
【こうすれば自民党は負けます】
未だに自民党を3割の国民が
支持しているカラクリを暴露
[三橋TV第1008回]三橋貴明・saya
https://youtu.be/qdAnzKu7gHg
◆三橋経済塾
5月17日、
三橋経済塾第十四期第五回対面講義の
お申込み受付を開始しました。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2373
ゲスト講師はsaya様です。
現時点までに決定している
十四期5月以降のゲスト講師の皆様は、
以下の通りです。
12月以外は、全て決まりました。
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
第六回 6月21日 中野剛志先生(評論家)
第七回 7月19日 藤井聡先生
(京都大学大学院 教授)
第八回 8月16日 荒川和久先生
(独身研究家)
第九回 9月20日 吉田敏浩先生
(ジャーナリスト)
第十回 10月18日 峯村健司先生
(一般財団法人キヤノングローバル戦略研究所 主任研究員)
第十一回 11月15日 大場 一央先生
(早稲田大学非常勤講師)
https://members14.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
是非とも、ご入塾下さいませ。
◆チャンネルAJER
チャンネルAJER更新しました
「三橋貴明の政局予想は当たらない(前半)」
三橋貴明 AJER2025.4.22
https://youtu.be/mqPeYIBCnW0
【三橋貴明】鳥は三匹しかいないわけではないへの1件のコメント
2025年5月2日 1:03 AM
財務省によるメディアコントロールとか増税をすると出世ができるとか、そうした話をすると「財務省陰謀論(笑)」と言われちゃうわけですが、陰謀じゃなくて単なる事実なんですけどね。なにせ財務官僚自身が自分たちがやってきたことを自慢げに解説していますから(苦笑い
ということで、三橋TV第1010回
「財務省はメディアをコントロールする」元財務省幹部・榊原英資が暴露したヤバすぎる実態とは
こちらをご覧ください。なかなか深刻なお話でしたが、大変参考になりました。ヒノキさんありがとうございました。
ヒノキさん「今回紹介するのは、こちらの榊原英資の『財務官僚の仕事力 最強官庁の知られざる出世事情(SB新書)』」
ヒノキさん「財務省側の人間が書いた本を紹介する話ということになっております」
ヒノキさん「財務省支配が世にはびこっているわけですけども、なんか陰謀論(財務省陰謀論)だと思ってかたずけようとしている人がいるじゃないですか」
ヒノキさん「榊原さんという方は元財務官なんですよ」
ヒノキさん「財務省のナンバー2かナンバー3」
ヒノキさん「この人が言っていることを紹介すれば、我々のように財務省を批判している人間ではないから説得力あるじゃないかと」
ヒノキさん「財務省支配というのは陰謀論でも何でもないんだぞというのがわかると」
ヒノキさん「だから、こちらの本を紹介するしだいです」
ヒノキさん「この本を一言で言うと陰謀とか暴露本とかそういう感じじゃないんです」
ヒノキさん「一言で言うと御爺ちゃんの武勇伝です」
ヒノキさん「御爺ちゃんが『昔はこうやってたんだぞ、分かってんのかお前』っていうのを自慢げに語っている本なんですね」
ヒノキさん「なのであんまり面白くないと思うのでアマゾンの評価もレビュー2という(笑」
三橋さん「(爆笑)」
ヒノキさん「ただまあ、財務省の人間のロジックを理解するのは役立ちますので紹介します」
ヒノキさん「陰謀論ではなく実務的な話なんですよ」
ヒノキさん「この本でもすぐ出てくるんですけど、三権分立は建前だってはっきり言いきっちゃってるんですよ」
三橋さん「本人が言ってるの?」
ヒノキさん「本人が言ってます。20ページに書いてあります。あんなのはタテマエなんですよと」
三橋さん「すげえな」
ヒノキさん「法案だったり予算案だったり政策案だったり、あんなのは官僚が事前に根回ししてるんだから実際に作ってるのは官僚なんだよと」
ヒノキさん「立法府として国会はあるけど、実際には事後承諾なんだよと」
ヒノキさん「民主主義マジ大丈夫かというようなことを平然と言い放っているんですよね」
ヒノキさん「黒子に徹して根回しをする。報道機関にも根回しをする。」
三橋さん「(黒子に徹するなら)言っちゃダメなんじゃないのソレ~(爆笑)」
ヒノキさん「言っちゃってるっていう(笑)」
ヒノキさん「榊原さんて何をした人なのかと言うとアジア通貨危機の時に支援策を制作して実行した人なんですね。」
ヒノキさん「その時って300億ドル規模のお金を動かした。」
ヒノキさん「実態は榊原構想なんですけども、その時の首相って宮澤喜一蔵相、宮沢洋一のおじさんですよ」
ヒノキさん「親宮沢構想って言って報道させてたんですよ」
ヒノキさん「メディアをコントロールしていたというわけなんですよ」
ヒノキさん「これに関しては、榊原さんは『結構評判が良かったようで宮沢もまんざらでもなかったようです』と書いていて、なんか若干馬鹿にしているような感じ」
三橋さん「まあ、宮沢さんが作ったわけじゃないってことですね」
ヒノキさん「ここに関しても『官僚は裏方なんです。大臣に花を持たせなきゃいけないんです。』って言ってる」
三橋さん「言っちゃダメだろ、裏方なんだったら言っちゃダメだろ(笑)」
ヒノキさん「こういう方にこういう質問したらどうなるか」
ヒノキさん「やはり財務省は増税したいんですか?と」
ヒノキさん「普通こんなこと聞かれたらお茶を濁すじゃないですか、元財務官僚といえど」
ヒノキさん「ところが、榊原さんは何と言ったのかと言うと『増税は財務省の悲願!』と言いきっちゃってる」
ヒノキさん「第四章第六節のタイトルが増税は財務省の悲願なんですよ」
ヒノキさん「普段財務省を批判している我々ですが、それは言わない方がいいんじゃないのと言いたくなるようなことを言っちゃってるわけですが」
ヒノキさん「内容がまったく笑えないことが書かれていて消費税増税について書いてあるんですよ」
ヒノキさん「前提として彼は税財源論なので、高齢化に伴い社会保障を減らすのは難しいという考えを持っているようなんですよ」
ヒノキさん「なので、歳入を増やすか増税しかない、で、消費税を何パーセントにするのかという流れですが」
ヒノキさん「この時が2015年ですから消費税が8%になったばっかり」
ヒノキさん「消費税10%どうするんですかという話が出ている時の見解がこちら」
ヒノキさん「(消費税が10%に上がっても)国債発行額が40兆円から30兆円に減るだけじゃないかと。さらに引き上げざるを得ないって言っちゃってるんですよ」
ヒノキさん「これが、なかなかまずいことを言っちゃってるんですね」
ヒノキさん「80ページをそのまま読み上げますけども」
ヒノキさん「2018年以降、更なる消費税増税の根回しを”水面下で”開始することになるでしょう」
Sayaさん「おやおや」
ヒノキさん「いずれ日本も欧州諸国並みに20%~25%に引き上げざるを得ない」
ヒノキさん「なかなか恐ろしいことを言ってるんです」
ヒノキさん「(消費税)20%とか25%って高いじゃないですか、これについて財務省がどう考えてるのかと言うと」
ヒノキさん「欧州並みに成熟した国家である日本が欧州並みに消費税が上がることは仕方がないことって言っちゃってる」
ヒノキさん「財政健全化のためには必要なことなのです」
ヒノキさん「財務省はそう考えているのではないでしょうかと言っちゃってるんです」
ヒノキさん「けっこう歪んだ価値観になっちゃってるんだけど、悪気はないんです」
三橋さん「わかる。じゃなきゃ書けないですよね」
ヒノキさん「いいことだと思ってる。言ってやったんだぞって感じで書いちゃってる」
ヒノキさん「歪んだ価値観についてもう少し深堀していくと、まあ、歳出削減=正義と考えているんですね」
ヒノキさん「この本の62ページに公務員人口の少なさについて説明している箇所があるんです」
ヒノキさん「日本は世界的に見ても公務員人口が少ないのですが、2006年のデータを持ち出してなんて言ってるのかと言うと、、、」
榊原英資「手前みそになりますが、いい仕事をしたと思っています」
ヒノキさん「デフレ製造機(苦笑い」
ヒノキさん「しかも、2006年て就職氷河期の人達を、就職できなかった人たちを公務員の採用枠を増やして救うこともできたんです」
ヒノキさん「それをやらなかったことを『良い仕事』だって言っちゃってるんです。恐ろしいことですよ」
ヒノキさん「そして、出世コースの中の出世コースという話があるんですけど、ここで財務省クイズです」
ヒノキさん「主計局の中でも出世コースがあるんです。(51ページ参照)」
ヒノキさん「主計局が各省庁の予算を予算編成していくんですけども、どの省庁担当になると『出世コースの中の出世コース』になれるのか」
ヒノキさん「これはですね、今大問題になっている農林水産系の担当なんですね」
ヒノキさん「これ、ナンデかって言うと話は簡単でぶった切れるからですよ」
ヒノキさん「めちゃくちゃ(農林水産系の予算)下がってるじゃないですか」
ヒノキさん「ぶった切ったら(予算を減らしたら)出世っていうのは間違いない」
ヒノキさん「実際、(財務省)事務次官になった人、この2015年ではですね農林水産系の担当だった人から5人もなってるんですね」
三橋さん「要は予算切りやすいから実績(緊縮・増税)あげやすいってことか、すごいな」
ヒノキさん「これ、言っちゃうんだって思って、、、」
三橋さん「それ(本に)書いてあるの?」
ヒノキさん「書いてあります(笑)」
三橋さん「馬鹿じゃないのマジで!(爆笑)」
ヒノキさん「厚労省担当の人も出世コース中の出世コースなんだそうで、これもやっぱり(予算を)ぶった切れるから」
ヒノキさん「だいぶ歪んだ価値観を持ってるのが財務省なんですが、彼らの環境に目を向けてみると意外や意外、弱点も見えてくる」
ヒノキさん「まず、彼らどんな環境に居るのかと言うと、まず、選民思想」
ヒノキさん「この本には国家公務員試験の原点が書いてあってですね(p14)1885年からキャリアとノンキャリアという区別ができていると」
ヒノキさん「1885年です、100年以上前からその区別になっているんです」
ヒノキさん「1984年から国家公務員試験の前身になっている高等文官試験というものがあったんですねど、それがペーパーテストなんですけど」
ヒノキさん「そのテストに受かった人がキャリア組になって、まあ、100年以上ずっとそれが続いているんで、それに選ばれた人なんだよって言う選民思想を持っているんじゃないかと」
ヒノキさん「で、閉鎖的な環境と硬直的で仲間意識が強いという環境があるんですけど」
ヒノキさん「(18ページに)同窓会の話が出てくるんですよ」
ヒノキさん「同窓会って聞くと、大学の同窓会を思い浮かべるじゃないですか」
ヒノキさん「ところがですね、大学(の同窓会)では集まらないんですね」
ヒノキさん「高校(の同窓会)で集まるんです」
ヒノキさん「ナンデ?って思うじゃないですか」
ヒノキさん「それは、大学(の同窓会)で集まると、皆東京大学ばっかりだからです」(自慢できないだろって話らしい…ダサッ)
ヒノキさん「先輩とのつながりが強い硬直的な環境で何が起こるのかって言うと過剰接待事件(ノーパンしゃぶしゃぶ収賄事件参照)」
三橋さん「ノーパンしゃぶしゃぶですね」
ヒノキさん「まあ、収賄事件が起きたんです(苦笑い」
ヒノキさん「その中で、キャリア官僚で実刑判決喰らっちゃった人、実は一人しかいないんです」
ヒノキさん「そしたら、その人がかわいそうだってことで大蔵省内でカンパが集まったんですよ(154ページ参照)」
ヒノキさん「1000万円以上集まったとかって『えっ!?』って思いません?」
ヒノキさん「収賄事件を起こした同僚のために、かわいそうだからカンパ集めるって、なかなか面白い考え方です」
ヒノキさん「なんか、それちょっと方向性がおかしくないですか?(苦笑い」
三橋さん「悪いことだと思ってないのか、どういう感覚なんだろ」
Sayaさん「身内だったら(どんな悪事を働いても)絶対助けるっていう感覚なんですかね」
ヒノキさん「なんか、身内に対してはホントに甘いんだなっていうのが全面に出ちゃってるんですよ」
ヒノキさん「ああいう環境にいる人たちを内部から変えるって私は無理だと思っていて、ぶった切ったら出世だし、増税したら出世だし、根回し根回し」
ヒノキさん「そういう環境の中にいる人たちなんで、財務省自体は解体していかないと私は無理だと思うんです」
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