From 三橋貴明
【近況】
おカネとは、メソポタミア時代から「債務と債権の記録」です。
あるシュメール人が、別の人から小麦を100ブッシェル借りました。
その借用証書を楔形文字で粘土板に書きました。
その粘土板を、所有者が自らの
「他者に対する100ブッシェルの小麦」の
弁済をするべく、渡した。
つまりは、他人に対する債権で、自らの債務を弁済した。
見事に、おカネが成立していることが分かるはずです。
とはいえ、上記は「国家」の内部における話であり、
国家外との交易の際には、共通の「価値」を有する
物品で決済するしかありませんでした。
我が国における「別の誰かに対する債権」の証書を
交易の際の支払いのために使おうとしても、
別の国の民は受け取ってくれません。
結果、他国との交易のために
「金(きん)」や「銀」がおカネとして使われることになりました。
おカネを特定の貴金属の「重さ」で把握しようとする
金属主義の元凶は、グローバリズムなのです。
実際、アリストテレスが「政治学」において、
おカネを金属主義でとらえているのは、
他国(他のポリス)との交易が前提になっているのでございます。
というわけで、おカネが貴金属と化した
「第零時グローバリズム」である大航海時代のコンテンツを、
月刊三橋
「真・日本近代経済史
日本近代の歴史は、グローバリズムとの戦いだった」
としてリリースすることになりました。
ご期待下さい。
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第234回「日本を小国化した「財政構造改革法」」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
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現在の自由貿易(グローバリズム)をめぐる議論と全く同じ「議論」が、キャラコの輸入が激増したかつてのイギリスで起きていたことをご存知ですか。
結局、イギリスはグローバリズムに対していかなる結論を下したのか?
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8月20日(日)三橋経済塾第六期 第八回対面講義の詳細と申込方法をご案内致します。
http://members6.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2061
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ゲスト講師は上島義郎先生(元産経新聞社 『月間正論』編集長)です。
◆チャンネルAJER
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