【近況】
歴史を知れば知るほど、
日本国、日本国民、
そして日本語の「特異性」が分かってきます。
特に、梅棹忠雄の「文明の生態史観」、
大石久和先生の
「紛争死史観・災害死史観」の二つが
理解を深めてくれる。
日本(や西欧)は
ユーラシア・ステップの遊牧民の脅威から
影響を受けることはなく、
封建制を経て
議会制民主主義へと政体を変えていった。
それに対し、
ユーラシア・ステップ周辺の四つの地域では、
中華帝国、ロシア帝国、
インド帝国、イスラム帝国と、
専制君主制が続いた。
「帝国」では権力が皇帝に集中し、
言論の自由は認められず、
極端な官僚制の国家となります。
遊牧民の脅威を受け続け、
かつ「人民」が
多言語、多民族、多宗教であるため、
中央集権を
強化させざるを得なかったわけですね。
もっとも、
遊牧民の影響をあまり受けることがなかった
西欧にしても、
侵略が繰り替えされ、
紛争が絶えなかった。
イギリス一国を例にとっても、
元々はケルト人(ブリトン人)が
定住していたところに、
ローマ人、アングル人、サクソン人、
ジュート人、そしてノルマン人と、
異民族が入り込み、
さらにイングランドが国力を高め、
最終的に「連合王国」となったわけです。
ちなみに、そもそもイングランドとは
「アングル人の国」という意味です。
それに対し、日本は昔から日本。
もちろん、
大陸から異なる民族が流入
(そもそも、日本人は
様々なY染色体の系統をもつ
人々の混合ですが)
しましたが、
極少数で、
自然に吸収されていった。
災害で多くの人々が
亡くなることはあっても、
紛争とは無縁でいられた。
結果、戦争のリアリズムを理解できない。
「平和主義」というユートピアニズムを
単純に信じ込んでいる人々が、
あまりにも多すぎる。
この状況で迎えた2025年。
アメリカではトランプ政権が発足し、
世界は大きく動く。
中国は「ナチス・ドイツ以来」
と言われる軍拡を進めている。
まずはこの「構造」を理解する必要があります。
そのためには、
日本国の歴史的な特異性を知ることから
始める必要があると思うのです。
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「株主資本主義」
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十四期ゲスト講師の皆様は、
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第一回 1月18日 非公開ゲスト
第二回 2月15日 茂木誠先生
(ノンフィクション作家、予備校講師、歴史系 YouTuber)
第三回 3月15日 宇山卓栄先生(著作家)
第四回 4月19日 森永康平先生
(株式会社マネネ CEO/経済アナリスト)
第五回 5月17日 saya様
(シンガーソングキャスター)
第六回 6月21日 中野剛志先生(評論家)
第七回 7月19日 藤井聡先生
(京都大学大学院 教授)
第八回 8月16日 荒川和久先生
(独身研究家)
第九回 9月20日 吉田敏浩先生
(ジャーナリスト)
第十一回 11月15日 大場 一央先生
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初登場の方は、
宇山先生、吉田先生、大場先生でございますね。
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是非とも、ご入塾下さいませ。
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【三橋貴明】「文明の生態史観」と「紛争死史観・災害死史観」への1件のコメント
2025年1月13日 7:35 PM
萩生田光一元政調会長(自民党)
「一度地雷を踏むと『こいつはダメだ』みたいに、『保守比べ』が分断を生んでいる。保守の定義は幅広い。もっと包摂的な国にしていくべきだ」
(1月8日インターネット番組「ニッポンジャーナル」より)
私は自分のことを「保守ではない」と度々言ってきましたが、それは価値観の違いからの発言ではなく、ただ単に知識がないというだけの話。
水道の保守・メンテナンスを水道の構造を知らない人間にできるのか
というお話ですね。
三橋さん「日本国の歴史的な特異性を知ることから始める必要があると思うのです」
三橋さんや中野さん並みに知識のある人が保守を名乗るのであれば理解できますが、私とたいして変わりないアンポンタンが保守とか笑わせるんじゃないってことです。まあ、三橋さんも中野さんも「俺は保守やぞ!」なんて言ったことありませんけどね。
萩生田さんの言う「幅広い保守の定義」とやらがどのようなものかは知りませんが、
「嫌韓嫌中なら保守!」
とか
「反共なら保守!」
とか言ってる連中は、エドマンド・バークを持ち出すまでもなく保守ではないんじゃないでしょうか。
西部邁さんは生前、
西部邁さん
「日本に保守なんていない、日本の保守が保守であるためには敵が必要」
と言っていましたが、敵いないと成立しないような人達が保守だと言えるのでしょうか。
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