「新」経世済民新聞

【近況】

古代ローマ帝国の初代皇帝である
アウグストゥスは、
少子化対策として「独身税」を導入しました。
独身の男女は、
収入の1%を税金として徴収された。

この話のポイントは、
「税金とは「財源」ではなく、
人々の行動を誘導すツールである
(ミッション志向)」
という点ですが、
注意しなければならないのは、
当時のローマ市民は
(女性を含めて)資産を持ち、豊かだった。
女性は、別に結婚しなくても
生きていくことができるため、
結婚しない。
結果、少子化になったわけですね。
この状況であれば、
「結婚しないならば、税金課すぞ」
という政策は合理的です。
結婚できるにもかかわらず、
資産が十分であるため結婚しない。
ならば、
「結婚しなければ損をさせるぞ」
という政策は正当化される。

それに対し、
人々が結婚しない理由が
「豊かになったため」ではなく、
「貧しくなったため」であった場合、
独身税を導入する施政者は
「頭がおかしい」と表現されるべきでしょう。

つまりは、
児童手当の拡充の「財源」として、
公的医療保険に上乗せして徴収する
「子ども子育て支援金」を創設する政策を
推進ている岸田内閣は頭がおかしい。

豊かでないために、
結婚ができない国民を、
事実上の独身税でさらに貧しくする。
「カネがない」故に独身者が増え、
少子化になっている状況で、
独身税を徴収する。

あきれ果てるしかありません。

「子ども子育て支援金」なる独身税は、
間違いなく少子化促進策なのです。

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