日本経済

2024年3月25日

【三橋貴明】決して許してはならない凶行

【今週のNewsピックアップ】
日銀のマイナス金利解除と
YCC終了の背後に
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12845342160.html
「ほら見ろ!」と、言って良いよね?
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12845456949.html

日銀はなぜ「このタイミング」で
マイナス金利政策を解除したのか?
答え合わせを致しましょう。

相当に早くからリークが始まり、
春闘で5%程度の賃上げがあった場合は、
マイナス金利政策が解除されることが
既定路線化していました。

そもそも、「春闘で賃上げがあった」時点で
金融政策変更の判断がなされること自体が
おかしい。

最低でも、
「春闘を経た賃上げにより、
実質賃金がプラスに転じた」
ことを確認しなければならないはずなのです。
つまりは、
4月の毎月勤労統計調査が出る6月まで、
判断を差し控えるというのが当然なのです。

とはいえ、それでは遅いのですよ。

理由は、6月には骨太の方針2024の議論が
終わってしまうためです。
24年5月から、
骨太の方針2024の議論が始まります。

今回は、
1.特例公債法の期限が切れる
2.例の「社会保障費用以外は三年で
1000億円しか予算を増やせない」
というキャップの期限が切れる
3.PB黒字化を2025年度までに、
の期限が迫る

というわけで、
「新たな緊縮目標」を設定する
(財務省にとっての)タイミングなのです。

というわけで、
以前からわたくしが解説してきた通り、
財務省はPB黒字化に代え、
(国債の利払い費も含んだ)
財政収支の黒字化を
新たな目標として
設定しようとしています。

となれば、
当然「国債金利」を
意識させなければならない。

ところが、日銀が
マイナス金利政策やYCCが継続していると、
「国債金利が上がり、財政が破綻する!」
という脅しが使えなくなってしまう。

だからこそ、
このタイミングでマイナス金利政策と
YCCの枠組みをやめさせ、
「国債金利上昇」の恐怖を
政治家や国民に叩き込む必要があった。
これが、答えです。

財政健全化推進本部の
古川禎久氏本部長は、
日銀の金融政策変更後の21日の会合で、
「ゆっくりと金利のある世界が現実になる」
と述べました。

語るに落ちた、でございます。

そもそも、財務官僚が、
「膨らむ利払い費を含めて
財政健全化を図れなければ、
市場の信認を失いかねない」
と語っておりますので、
財務省が財政指標の目標を
「(国債の利払い費を含む)財政収支の黒字化」
にしようとしているのは間違いない。
決して許してはならない凶行を、
財務省は強行しようとしている。

◆経営科学出版から
「経済大国ニッポンの不自然な没落
なぜ、「信じられない衰退」は現実化したのか」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38botu_teika

◆経営科学出版から
「年金倍増で日本経済は大復活する!
デフレの終わり、
第二の「高度成長」の始まり」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nenk_blog

◆メルマガ週刊三橋貴明Vol777
基礎的財政収支と財政収支
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
財務省は、財政指標を
基礎的財政収支から財政収支に
変更しようと画策しています。
両指標の何が違うのかを解説しました。

◆メディア出演

三橋TV、続々公開中です。

2024年米大統領選は歴史の転換点
〜もしトラ?ほぼトラ?
内戦への最悪のシナリオとは
[三橋TV第835回]佐藤健志×三橋貴明
【特別対談:後編】
https://youtu.be/jTjMQ6-vqsE

財政破綻した国から読み解く
日本の未来予想図
〜なぜ、プライマリーバランス黒字化が
財政破綻を引き起こすのか?
[三橋TV第836回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/1avAjVgBZKA

国民を貧困化させた日本政府の闇
〜なぜ、日産が下請法違反したのか?
[三橋TV第837回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/J0MlnHW_MCc

特別コンテンツ配信中。

【三橋経済塾第十三期第一回講義】
バブル崩壊後に日本が
「何を間違い」「何をされてきたのか」
全て解説します
https://youtu.be/a29tbtOrfQY

日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
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どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
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さあ、私と共に経済成長について
「ゼロ」から学んで下さい。
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三橋貴明&saya
「シンガーsayaが
三橋先生にひたすら聞いてみた第一回」
の全編もご視聴いただけます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/economics/

◆三橋経済塾
3月16日
三橋経済塾第十三期第三回対面講義を
配信致しました。
是非ご視聴下さいませ。
https://members13.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2097
ゲスト講師は森永卓郎先生でした。
インターネット受講の皆様、
お待たせいたしました。

◆チャンネルAJER
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【三橋貴明】決して許してはならない凶行への6件のコメント

  1. 利根川 より

    識のない有識者「このまま国の借金が増えていくと、いずれは借金が返済できなくなって財政破綻する。それを防ぐために増税が必要なのだ!」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【諸外国の債務管理政策等について 平成27年4月17日】

    ◆償還ルール
     日本:財政赤字でも償還(一般会計からの繰入により60年かけて公債(建設、特例)を償還(60年償還ルール))
     米英仏独伊:財政黒字になれば償還(明示的なルールなし)
    ◆借換財源
     日本:「借換債」の発行、一般会計からの償還費の繰り入れにより調達
     米英仏独伊:国債発行により調達
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    積極財政派「我が国の一般会計予算(歳出)の内訳をみると『国債費・債務償還費』という項目がある」

    積極財政派「これが緊縮派の言う『国の借金の返済』にあたるのだと思うが、他の国の一般会計予算(歳出)の内訳をみると、『利払い費』はあるものの、『国債費・債務償還費』という項目は見当たらない」

    積極財政派「つまり、どこの国も『国の借金の返済』などしていないわけだ」

    積極財政派「どこの国も『国の借金の返済』なんてしてないんだから、日本も『債務償還費』なんて項目は必要ないよね?つまり、増税も必要ないよね?」

    財務官僚「…(ヤベっ、バレた)」

    財務官僚「いや、それでも『利払い費』はどこの国も入れているわけでして、増税は必要かと~」

    積極財政派「日銀がマイナス金利とYCCを継続すれば『利払い費』増えないでしょ、いい加減にしろ」

    財務官僚「…(じゃあ、日銀にマイナス金利とYCCやめさせて増税が必要だって言わせてやんよ)」

     経産省が2024年問題の解決や半導体投資などをして景気を良くしようとしても、全てを財務省が台無しにしていくという(苦笑い
     世界では日本のように長期経済停滞をすることを「ジャパニフィケーション」なんていうそうです。2024年2月25日の香港メディア「香港01」では次のような記事が載っていました。

    香港メディア「『失われた〇〇年』などと衰退期間を数字で表すことにもはや意味はない。なぜなら、日本の衰退は恒常化していて、今後も衰退し続けていくのだから」

    分かりますか?日本のなんちゃって有識者や政治家は馬鹿にされているんですよ。

    日本政府「日本の少子化の主な原因は若者の所得が低いせい」(2023 「こども未来戦略方針」より)

    積極財政派「その通り!ならばどうする?」

    日本政府「若者の負担を増やします。一人当たり500円」

    財務官僚「計画通り」

    そりゃあ、馬鹿にもされるわな(苦笑い
     三橋さんをはじめ、多くの人が緊縮政策の転換をうったえてきましたが、絶対に自らの過ち(不景気な時の緊縮増税)を認めず、ひたすらオウンゴールを繰り返す。こういった連中にアドバイスをしても意味なんてないんでしょうね…

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      1. 利根川 より

         ちなみに、高齢者の負担を増やせば若者の負担は減るという意見を耳にすることがありますが、誰もおかしいと思ったことないんですかね?
         例えば、

        「若者の負担を減らすために高齢者の負担を3割増やす」

        という話は出ますが、

        「高齢者の負担を3割増やすことで若者の負担を〇割り減らす」

        という話は聞いたことがないでしょ。あれね、ただ単に増税したいだけだからね。国民は老いも若きも共倒れするだけで財務官僚が喜ぶだけですよ。
         例えば、消費税。社会保障費を賄うために消費税の増税が必要だということで5%から8%へ、そして10%にまで増税されたわけですが、じゃあ、消費税増税による増収分だけ社会保障が手厚くなったのかというと…全然そんなことはないんだな、これが(爆笑
         詳しくは、

        室伏謙一の霞が関リークス

        高市早苗VS大石あきこ|消費税法から読み解くTV論争の真実【元役人が解説】
         
        をご覧ください。
         まあ、国民同士で叩きあって増税に賛成したところで全員そろって不幸になるだけですよってことです。あ、全員は言い過ぎでしたね、財務官僚とその飼い狗だけは美味しい思いができるんでしたね。失言して炎上しても財務省から仕事を回してもらえるとか優しい世界でよかったですね~

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        1. 利根川 より

           安藤裕チャンネルにて

          【動き始めた】恐怖の消費税増税プログラム

          こんな話が出ていました。
           財務省の御用学者で構成される「東京財団政策研究所」が、

          「多様な国民に受け入れられる財政再建・社会保障制度改革の在り方」

          という政策を発表しているそうで、その内容がまた酷い。

          東京財団政策研究所
          「一部の議員やエコノミストの間では、『自国通貨建ての国債はいくらでも発行できる(よって財政赤字は問題ない)というMMT(現代貨幣理論)が強く支持されているが、現時点では、そのような考えは国民や経済学者の間には浸透していない』

          などと言っていますが、現代貨幣論を紹介した

          「目から鱗が落ちる奇跡の経済教室 著:中野剛志」

          「東大生が日本を100人の島に例えたら 面白いほど経済がわかった! 著:ムギタロー」

          を読んだ人なら分かるように、MMTは「自国通貨建て国債はいくらでも発行できる」などとは言っていません。その国の生産能力に見合った額までは発行できるというMMTの主張が、どこをどうしたら「いくらでも発行できる」という話になるのか…
           2024年3月26日の読売朝刊では

          読売新聞
          「昨今の日本は、一次情報を見ないでネットの情報を鵜吞みにするよくない傾向がみられる」

          という話題が取り上げられていました。大変耳の痛い話ではありますが、安藤裕さんはキチンと一次情報(相手の主張)を読んで情報発信をされているので大変すばらしいと思います。安藤さんの場合、一次情報に目を通すだけでなく、”全文読み上げてくれる”至れり尽くせり感である(笑
           逆に、東京財団政策研究所のお偉い学者先生方は一次情報(現代貨幣論の本)に目を通していないばかりか、聞きかじったネットの情報(MMTはいくらでも国債を発行していいって言ってる)を基に批判を展開しているわけで、とてもじゃないけれどまともな学者のやることとは思えません。本一冊まともに読めない人間が学者とか、臍が茶を沸かすっつ~の(苦笑い
           読売新聞には是非とも一次情報に目を通さずに現代貨幣論を批判している東京財団政策研究所の学者たちを批判していただきたいものですね。

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  2. 利根川 より

     ところで、

    日本国民「増え続ける国の借金(政府の負債)を何とかするためにも増税はやむなし」

    なんて言っていますが、誰もおかしいと思わないんでしょうか。
     明治初期(明治元年1872年)の日本政府の借金は2800万円程度だったわけですよ。それから140年余りが経った現在、政府の借金は1200兆円に増えたわけですね。明治政府とくらべて3740倍である。政府の借金が3740倍にまで膨れ上がっているわけですが…で、何か問題はおこりましたか?

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      1. 利根川 より

        おっと、「万」が抜けていますね。明治期と比べて日本政府の借金は3740”万”倍です。ちなみに、初出は島倉原さんで、この方もMMTの解説をされていますね。東京財団政策研究所の皆さん、是非とも一冊読んでいただきたいところです。まあ、いまだに財政健全化とかPB黒字化とか言っているあたり何をアドバイスしたところで無駄なんでしょうけれど…伸びしろなし!(苦笑い

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        1. 利根川 より

           桜が咲きました。森永卓郎さんはお花見の予定があるとのことで楽しんでいただければと。
           日本は民主制の国なので、多くの有権者に財務省の悪事について知っていただかないと話になりません。あと半年と言わず末永く活躍していただきたいところです。
           地上波TVで「財務省が悪い」と真っ向から批判したあの番組は伝説だったと思います。

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