日本経済

2023年12月11日

【三橋貴明】三橋経済塾第十三期にご入塾下さい

【今週のNewsピックアップ】
オウンゴール!財務省御用学者が
「消費税は直接税」であることを認めた
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12831554607.html
為替レートの真相
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12831705369.html

輸入物価上昇に起因する
コストプッシュ型インフレを受け、
国民の多くが物価高騰に苦しみ、
「消費税を減税してほしい」
という声が高まる中、
財務省の代表的な御用学者、
小黒一正(元・財務官僚)が
もの凄い記事を書きました。

『消費減税で財・サービスの価格が
下がるとは限らない』
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/54c69f704710bc695585677f81b0881f90e7b28a

タイトルからして、
消費税減税を食い止めたいという
話なのでしょうが、
小黒は記事中で
消費税について正しく説明し、
 『法人税と消費税は
 課税ベースが若干異なるだけで、
 本質的には似た課税方法であるという事実』
 『大蔵省(現在の財務省)では
 消費税の導入時から内部では、
 消費税を「第2法人税」と呼んでおり、
 大雑把にいうなら、
 「消費税は課税ベースが異なる
 法人税に過ぎない」のである。』
と、これまで財務省が
ひた隠しにしてきた真相を
暴露してしまっています。

その通り。

消費税は
消費者からの預かり金を納める
間接税ではなく、
法人税同様に直接税です。

加えて、消費税は
財務省内で「第二法人税」と
呼ばれています。

これまで我々が
しつこく繰り返してきた事実を、
小黒は認めてしまった。

無論、記事を書いた動機は
「消費税を減税しても、
物価が下がるとは限らない
(だから、やめよう)」なのでしょうが、
これ、小黒が財務省に言われて
書いたとすれば、
見事なまでのオウンゴール。
小黒本人の意思で書いたとしたら、
財務省を背後から撃ったことになります。

また、外為市場において
ドル円が急騰しています。
何度も解説していますが、
ドル円を含めた為替レートは、
「日本の場合」は
外為市場の「思惑」で決まるので、
事前に100%予想できる人はいません。
もちろん、三橋もできません。
できるならば、
今頃FXで億万長者になっています。

ちなみに、
「日本円の為替レートは○○で決まる」
と、断言する人がいた場合、
嘘つきかバカか、
バカな嘘つきなので、
信用してはいきません。

為替レートを決定する「思惑」の
決定要因は、
金利差、インフレ率(の差)、貿易収支、
経常収支、政策決定などなど、
さまざまあるので、
事前に分かるわけがありません。

スイスフランは、
2015年にスイス国立銀行が
いきなり「ユーロペッグ」を外した結果、
とんでもなく暴騰しました。
あれを「事前」に予測できますか? という話。

今回のドル高(円安ではない)は、
コロナ後にアメリカが
うらやましいほどの財政拡大をした結果、
インフレ率が上がり、
FRBが
継続的に利上げをしていくことが確定し、
反対側で日本銀行は
利上げが困難という
「思惑」により起きました。

そして、今回、植田日銀総裁が、
「年末から来年にかけて
一段とチャレンジングになると思っている」
と発言したとたん、
為替レートは一気に円高に振れました。
チャレンジングとはいえ、
植田日銀がやるのは
「マイナスになっている政策金利を
ゼロ(もしくはわずかなプラス)に戻す」
だけだとは思います。
政策金利をゼロにしたところで、
短期プライムレートが変わらない
(恐らく変わらない)ならば、
実体経済への影響はありません。
(長期金利のYCCは、
解除しないでしょう)。

もっとも、
↑この程度の政策的発言で
外為市場の思惑が変わり、
一気に円高になってしまうわけです。
これ、事前に予測できますか?という話。

というわけで、
為替レートの予測等をするのは、
むなしい限りです(だからやりません)。
単に、「円高に進んだら○○、
円安に進んだら○○」
と、環境変化に応じた対応策を
考えておけばいいだけの話だと思うのです。

消費税や為替の「真実」を知りたい方は、
是非とも三橋経済塾第十三期にご入塾下さい。
https://members13.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆経営科学出版から
「経済大国ニッポンの不自然な没落
なぜ、「信じられない衰退」は現実化したのか」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38botu_teika

◆経営科学出版から
「年金倍増で日本経済は大復活する!
デフレの終わり、
第二の「高度成長」の始まり」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nenk_blog

◆メルマガ週刊三橋貴明Vol762
政策金利と短期プライムレート
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本銀行は
間もなく政策金利のマイナスを
解除するでしょう。
とはいえ、短期プライムレートが
上昇しないならば、
実体経済に影響は与えません。

◆メディア出演

狂気の省庁
社会保険料を引き上げ、
それを理由に社会保障費削減を推進する!
[三橋TV第790回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/PhDO_scw-2Y

歌舞伎町ホスト問題の真相
自己責任国家の成れの果て
[三橋TV第791回] 櫻井哲人・三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/LJCaQRugM4E

岸田総理大臣に対する
非・庶民派プロパガンダが始まった!
財務省の狙いは?
[三橋TV第792回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/RhO1WsoDtu4

日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
本当に必要な指標、考え方、
そして政策を、
わたし、シンガーsayaと共に
学んでいただくのが
「シンガーsayaの3分間エコノミクス
第二巻」です。
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三橋貴明&saya
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三橋先生にひたすら聞いてみた第一回」
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https://keiseiron-kenkyujo.jp/economics/

◆三橋経済塾
12月16日開催、
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お申込み受付を開始しました。
https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2291
ゲスト講師は佐藤健志先生です。

◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。

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