【近況】
消費税制度には、
消費税分を価格に転嫁することを
禁じられている財、サービスがあります。
消費税が課されない取引、
いわゆる非課税売上です。
医療(※健康保険適用分)や保険、
教育などは、
消費税の非課税売上とされています。
消費税が増税されたとしても、
価格の引き上げはできません。
ところが、課税売上が95%未満の場合、
仕入税額の全額ではなく、
課税売上げに対応する部分しか
控除できないのです。
『2 課税期間中の課税売上高が
5億円超または課税売上割合が
95パーセント未満の場合
課税仕入れ等に係る消費税額の全額を
控除するのではなく、
課税売上げに対応する部分のみを
控除します。
(※国税庁のホームページより)』
医療サービスの多くは、
保険診療になります。
保険診療で医療機関から
受け取る領収書には、
消費税が記載されていないか、
もしくは「消費税ゼロ」と
なっているはずです。
結果、医療機関は仕入のほとんどが
「非課税仕入」になってしまうのです。
【医療機関の「損税」
(控除対象外消費税問題)】
http://mtdata.jp/data_85.html#sonzei
医療機関は
「利益+(保険診療のため)膨れ上がった
非課税仕入」÷11*1で消費税を
納税しています。
そして、医療機関は消費税分を
患者に負担させる(=値上げする)ことが
できないのです。
医療機関(のみではないですが)は、
患者から消費税を
「預かっている」わけではないにもかかわらず、
消費税を納税している。
(損税問題あるいは控除対象外消費税問題
と言われています)
「消費税は預かり金」と主張する人は、
医療機関等、非課税売上の
財・サービスを提供している事業者について、
いかに説明するのでしょう。
説明できるはずがありません。
そもそも、消費税は預かり金ではないのです。
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99%の日本人を貧乏にした
国家的詐欺のカラクリ」が刊行になりました。
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◆小学館から「日本経済 失敗の本質:
誤った貨幣観が国を滅ぼす」
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◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol744 消費税の「損税」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
医療業界を初め
「消費税の損税」問題がある以上、
「消費税は預かり金」
というレトリックは成立しないのです。
◆メディア出演
全国の中小企業よ、連携せよ!
やまと経営者連盟発足!
[三橋TV第737回]
古賀真・三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/fwPLLJISZrk
雑魚ビジネス呼ばわりされたので
医療機関の「損税」について解説してみた
[三橋TV第738回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/W6NGdAXcFV0
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シンガーsayaの3分間エコノミクス
【第69回 国民総所得】
https://youtu.be/pEXCN5M0vgY
日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
本当に必要な指標、考え方、そして政策を、
わたし、シンガーsayaと共に
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「シンガーsayaの3分間エコノミクス
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「ゼロ」から学んで下さい。
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三橋貴明&saya
「シンガーsayaが三橋先生に
ひたすら聞いてみた 第一回」
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8月19日
三橋経済塾第十二期第八回対面講義の
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https://members12.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2196
ゲスト講師は室伏謙一先生です。
◆チャンネルAJER
「財務省は温めていた増税メニューを
全てこなそうとしている」(前半)
三橋貴明 AJER2023.8.1
https://youtu.be/2Dg4Z4LJoGU
【三橋貴明】医療機関の「損税」問題への1件のコメント
2023年8月6日 11:12 PM
小規模事業者「消費税が8%になった時も10%になった時も変わらずこの価格でやってきたけれど、輸入品物価高と電気ガソリン代高騰で今回ばかりは値上げせざるを得ない」
消費者はこの事業者に消費税分の代金をを支払っていないのに事業者は消費税を納めているわけで…預り金なわけがないという
ブログの方も見ました。
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百歩譲って、一時的な支出のために「○○を売る」というならば分かりますが、防衛費増額は恒久的な支出でしょ?
恒久的な支出のための資金調達など、国債発行以外ではありえないのです。
それにも関わらず、「一回こっきり」のNTT株売却を進めるとなると、裏に何らかのレントシーキングがあるのではないかと疑ってしまいます。
「通信手段が高度化、多様化し、国際競争も激しくなる中、これらの義務(※政府がNTT株の三分の一以上を保有する義務)を維持し続けるか検討の必要がある」
と、萩生田政調会長は語っていますが、いや、本当に何を言っているんだ、こいつは?
NTTは日本の「通信安全保障」の根幹を担っている。防衛費を増強するため、通信安全保障を放り投げるって、もはや正気じゃない。
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ハイブリッド戦だって言ってるだろ、いい加減にしろ!
おそらく、自民党議員に何年にもわたってレクチャーをし続けてきた三橋さんが一番怒り心頭に来ていると思います。
いや、ついこの間も「LINE」ユーザーの個人情報にアクセスする業務を中国で実施していた問題でもめたのに何を考えているのやら…まあ、2025年までに政府の財政収支を黒字化する目標を達成したいから増税ラッシュ、緊縮ラッシュなんでしょうけど。結局は財務官僚の皆さんの保身と出世のためなんですかね、自民はもう駄目ですね
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