日本経済

2022年6月13日

【三橋貴明】国民の敵

【今週のNewsピックアップ】
骨太の方針2022と「国民の敵・財務省」
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12747122738.html

陰謀もなければ、スペクターもいない
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12747292038.html

6月7日。
岸田内閣は経済財政運営と改革の基本方針
(骨太の方針2022)を閣議決定しました。

当初、自民党の政調内の財政政策検討本部は、
「カレンダーベースのPB目標は廃止」
という提言を出そうとしました。

ところが、参院選を控えているため、
党内の対立構造をクローズアップしたくない
という理由で、妥協。

骨太の方針2022では、
「財政健全化の「旗」を下ろさず、
これまでの財政健全化目標に取り組む。

経済あっての財政であり、
現行の目標年度により、
状況に応じたマクロ経済政策の選択肢が
歪められてはならない。

必要な政策対応と財政健全化目標に
取り組むことは決して矛盾するものではない。

経済をしっかり立て直し、
そして財政健全化に向けて取り組んでいく。
ただし、感染症及び直近の物価高の影響を始め、
内外の経済情勢等を
常に注視していく必要がある。

このため、状況に応じ
必要な検証を行っていく。」

と、結局のところ、
積極財政なのか、緊縮を続けるのか不明。

今後「検証する」という文章で
妥結しかけます。
そこで何と、財務省が最後の最後に、
「令和5年度予算において、
本方針及び骨太方針2021に基づき、
経済・財政一体改革を着実に推進する」
という文章を突っ込んできたため、
自民党の積極財政派が
激怒する事態に至りました。

理由は、骨太の方針2021では、
社会保障費を除く増額分について、
年間約330億円(三年で1000億円)
という「キャップ」がはめられていたためです。

社会保障を除く一般会計予算を、
わずか0.03%しか
増やせないことになってしまう。

防衛費を対GDP比2%に
増強すると言っておきながら、
毎年330億円しか予算を増やせない。
もはや笑うしかありません。

というわけで、
自民党の積極財政派と
「財務官僚」が衝突し、怒号が飛び交い、
最終的には高市政調会長に委ねられ、

「ただし、重要な政策の選択肢を
せばめることがあってはならない。」
という文章が加えられ、
閣議決定となりました。

自民党の積極財政派は、上記の一文により、
「PBは事実上形骸化した。
複数年度の計画を立て、
予算を「通常予算」で執行できる」と、
解釈するのでしょうが、
今後、どうなるか予断は許しません。

今回の骨太の方針は、
財務省的には敗北でしょうが、
国民が勝利したわけではないのです。

今回の骨太の方針を巡る政争で、
個人的に「評価」するポイントは、
「財務省が国民の敵である」ことが
明確化されたことです。

自民党内の日和見連中の一部も、
目が覚めたことでしょう。

念のため、
三橋は国内や国外に「敵」を作り、
国民を煽り立てる
ルサンチマン・プロパガンダや
愛国プロパガンダを嫌悪します。

それでも、
あえて断言しなければならないのです。
現在の財務省は、
日本国民の敵である、と。

◆「財政破綻論の嘘 
99%の日本人を貧乏にした
国家的詐欺のカラクリ(経営科学出版)」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38zase_blog

◆「歴史教科書が教えてくれない日本建国の謎
闇に葬られた日本人のルーツを解き明かす!
(経営科学出版)」が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38NIKE1_980_BLOG

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 
第469 電力インフラの崩壊

◆メルマガ 週刊三橋貴明 Vol684
政府の債務超過は民間の純資産
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
銀行預金は借り入れにより創出され、
返済により消える貨幣です。
長期的に「純増」が保障される
貨幣とは何なのか? 
実は、国家に一つしかないという話です。

◆メディア出演

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[三橋TV第556回]三橋貴明・高家望愛
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https://youtu.be/FBUC9-CFvdw

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水道橋博士の『私的安全保障会議』
https://youtu.be/hYVESyuQD7c

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(三橋貴明)
https://youtu.be/lRMWTcVrCzQ

◆三橋経済塾

三橋経済塾第十一期第六回対面講義の
お申込受付を開始致しました。
https://members11.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1843
ゲスト講師は施光恒先生です。

◆チャンネルAJER 

3月22日が教えてくれた電力危機の現実
(前半)三橋貴明 AJER2022.6.7
https://youtu.be/Kj2TDpukxi4

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【三橋貴明】国民の敵への5件のコメント

  1. 国家公務員共済KKR が身内を切り捨て墓場に埋める身を切る改悪やってます より

    あの財務省がキ印改悪 あたかも近畿財務局Aさん切り捨て事件の様な身内粛清またしても。
    財務省傘下国家公務員共済系列病院で夏ボーナスカット プラス既に執行済みの昨年度冬ボーナスにさかのぼり一律カットって
    法執行に当たり遡及行為禁止の既存法行為違反だろ
    狂ってるぜ財務省。
    財務省出身多摩禁、改悪侮辱罪成立に賛成しやがって
    有権者バカにすんな 産まれ代わってウソを付く二枚舌野郎。

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      1. 表題写真の女性 より

        手にしてるモノは何ですか?
        SDGs昆虫食ですか?
        コーロギーそんなに食いたいですか?

        返信

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  2. より

    財務省とかZとか言わずに多少語弊があっても、特定の財務官僚を責任者として追求するべきなのではないかな。

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  3. 利根川 より

     書き込みが反映される時とされない時があるので今日はどうか分かりませんが、書いてみようかと。
     本日、TVのニュースで共産党の大門みきし議員が消費税について国会質疑をしているのを見ました。まあ、共産党は消費税廃止を掲げているので、一見すると積極財政派のように見えますが、ご存知の通り自民党以上に公共事業に反対してきた政党ですので、党としては緊縮派よりです。とはいえ、良い質疑をしている議員もいるようなので取り上げてみようかと。
     

    大門議員「ウクライナ戦争からの物価高騰をうけて、他国は続々と減税に踏み切っています。日本も消費税減税を検討する時期にきているのではないでしょうか」

    岸田総理「消費税は社会保障のための安定財源なので、消費税を減税することは考えていません」

    安倍総理含む歴代総理も

    「消費税は社会保障に使われている」

    と説明してきたし、2014年の選挙の際に自民党が訴えた重点政策にも

    「消費財源は、その全てを確実に社会保障に使い、平成29年4月までの間も、着実に子供・子育て支援、医療、介護の充実を図ります」

    とか書かれていたわけです。
     不思議なことに、TV新聞は実際にきちんと社会保障が充実したのかどうか全く調べてこなかったので、令和新撰組の山本太郎議員が調べたわけですよ。
     当時は消費税が5%から8%へ上がった時期でした。消費税が5%から8%へ、つまり、3%アップしたわけですが、消費税3%アップでどのくらいの税収になるのかというと8兆円くらい。
     内閣官房社会保障改革担当室(平成29年6月22日)「社会保障と税の一体改革における財源・使途の状況」によると、2017年度に「社会保障の充実」に使われた金額は1.35兆円に過ぎなかったわけです。

    8兆円の内、社会保障に使われた額が1.35兆円

    このことを令和新撰組の山本太郎議員が問い詰めると

    安倍総理・施政方針演説(2019年1月28日)
    「増税分の五分の四を借金返しに充てていた、消費税の使い道を見直し、2兆円規模を教育無償化などに振り向け、子育て世代に還元いたします」

    こんなことを言っていたわけですね。「社会保障のための安定財源」なんてのは増税のためのウソで、実際には社会保障の充実など行われてこなかったということです。だから、このコロナ禍でも保健所がパンクしたり搬送先がみつからなかったりしたわけですしね。
     消費税なんぞ存在していたところで社会保障は充実しないとすでにバレているのに

    岸田首相
    「消費税は社会保障のための安定財源なので、消費税を廃止することは考えていません」

    まだ言うということは、ウソも100回言えばまことになるとでも思っているのか、中華人民共和国のように騙せる奴だけ騙せればいいとでも思っているのか…
     ところで、増税して徴収したお金を何に使ったのか聞くと

    安倍総理「増税分の五分の四を借金返しに充てた」

    そう説明していたわけですよ。
     借金って何のことかと言うと国債のことですね。この国債の償還に増収分のほとんどを突っ込んだのだそうです。
     ところで、皆さんはお金といって思い浮かべるものは何でしょうか。まあ、大半の方は現金と答えることでしょう。
     では、現金とは何かというと

    日本銀行券

    なのですよ。お札に細かい字で書いてありますからね。日本銀行券、つまりは日本銀行の債券なのです。
     では、国債は何かというと、日本政府の債券なわけですよ。つまりですね、国債とはお金の一種なわけです。
     さて、ここでクエスチョン。スーパー三橋君ゲットのチャンスです。2022年1月15日に行われた大学入試共通テスト「倫理・政治・経済・問4」を載せるので解いてみてください。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    生徒たちは、次の図1と図2を用いて市中銀行の貸し出し業務を学習することになった。
    これらの図は、すべての市中銀行の資産、負債、純資産を一つにまとめた上で、貸し出し前と貸し出し後を比較したものである。
    これらの図から読み取れる内容を示したのちのメモを踏まえ、市中銀行の貸出業務に関する記述として最も適当なものを、後の1~4の内から一つ選べ。

    <図1 貸し出し前のバランスシート>

    資産:日銀当座預金15 すでにある貸出85

    負債・純資産:資本金10 すでにある預金90

    <図2 貸し出し後のバランスシート>

    資産:新規の貸出20 すでにある貸出85 日銀当座預金15

    負債・純資産:新規の預金20 すでにある預金90 資本金10

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ※メモ

    個人や一般企業が銀行から借り入れると、市中銀行は「新規の貸出」に対応した「新規の預金」を設定し、借り手の預金が増加する。
    他方で借り手が銀行に返済すると、市中銀行の貸出と借り手の預金が同時に減少する。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    図1、図2、メモを踏まえた上で正しいのは次のうちのどれか選べ。

    1、市中銀行は「すでにある預金」を個人や一般企業に貸し出すため、銀行貸し出しは市中銀行の資産を増加させ負債を減少させる

    2,市中銀行は「すでにある預金」を個人や一般企業に貸し出すため、銀行貸し出しは市中銀行の資産を減少させ負債を増加させる

    3,市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸し出しは市中銀行の資産と負債を減少させる

    4,市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸し出しは市中銀行の資産と負債を増加させる

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    さて、答えはどれでしょう。
     まあ、答えは4なんですけどね。その社会のお金の総量は、誰かがお金を借りた時にふえて、返済されると減ってしまうわけです(返済されると市中銀行の資産と負債、どちらも減る)
     安倍総理は

    安倍総理「増税分の五分の四を借金返しに充てた」

    と説明しておられましたが、つまり、歴代総理はせっせと日本社会から日本円(銀行預金)を消滅させてきたということなのですよ。
     借金返済と聞くと聞こえはいいし、たしかに個人においては悪いことではないわけですが、政府が大規模にこれをやり続けると、ひたすら日本から日本円(銀行預金)が消滅していくわけでしてね。岸田総理の言う財政再建が何を意味しているのかしっかり理解した上で彼等政治家のやっていることを判断していただきたいわけです。選挙もちかいですしね

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