【近況】
結局のところ、「小さな政府路線」とは、
国家が国民を守らない、という発想です。
少なくとも、方向性としてはそうなります。
政府は緊縮財政、財政均衡主義。
政府が支出するにしても、
最低限の財・サービスにしか支出しない。
(いわゆる「夜警国家」ですね)
それまでの公共サービスは、民営化。
「投資」「出資」可能な民間のビジネスと化す。
特に、日本で限界が見えてきたのが、
電力サービスの自由化です。
2001年9月1日の東日本大震災、
福島第一原発事故以降の、
「原発停止」「FIT導入」「発送電分離」
「小売り自由化」などは、全て、
「政府が電力サービスに対するコミットを
放棄し、民間(のビジネス)丸投げとする」
という発想で、電力自由化が推進され、
結果的に我が国は送配電会社
(大手電力10社)が、
国民の電気に対する需要を
満たせない状況に至りました。
それはまあ、
送配電会社は発電所を持っておらず、
発電について「市場」に任せた以上、
必然的にそうなります。
そもそも、電気代は日本の場合は
「鉱物性燃料」の価格で決まります。
主流のLNG(液化天然ガス)の価格が
「外国の事情」で上昇すれば、
どうにもならない。
http://mtdata.jp/data_79.html#denki
大震災と原発事故で
日本の「電力改革」が本格化した。
「競争を激化させれば、電気代が下がる」
というお題目で推進されたわけですが、
結果はどうでした?
国家の電力サービスに対する関与を
強めなければなりません。
他に、日本のエネルギー安全保障を
強化する方法はない。
当然、原発は再稼働です。
いい加減に理解しましょう。
「小さな政府路線」の電力サービス
(電力だけではないですが)とは、
単に「国家の国民に対する責任放棄」に
過ぎないし、過ぎなかったのですよ。
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第468 財政政策による解決
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Vol683 実質実効為替レート
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日本の実質実効為替レートが
50年ぶりの水準にまで落ち込んでいます。
なぜなのか。理由は簡単。デフレだからです。
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