政治

日本経済

2022年6月1日

【藤井聡】 岸田総理は『日本を蝕む無気力』の象徴、この無気力を気力を振り絞って徹底的に批判せよ。

From 藤井聡@京都大学大学院教授

日本を復活させることは簡単です。

1) プライマリーバランス黒字化目標の凍結宣言を行い
2) それに基づいて、消費税減税&ガソリン税減税を行い
3) 徹底的な所得補償を行い、
4) 未来のために必要な投資拡大を行うと同時に
5) コロナの感染症法の分類を五類に引き下げる

を行えばよいのです。それは、下記の医学系の先生方との共著で主張している通りです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4910364161

ただし、これらいずれも、全く実施されていないのが、我が国の実情です。

消費税、ガソリン税の減税の話については、政府から全く聞こえて聞こえては来ません。
国民の期待の厚い、徹底的な所得補償も、政府から完全に無視されたまま。

未来のための政府投資も全く拡大していません。というか、むしろそれとは逆に、公的固定資本形成(つまり、公共投資)はなんと「5四半期連続で減少」という、我が目を疑うようなメチャクチャな財政政策が展開されています。

なんでこうなるのかというと、「国債発行を圧縮・禁止」するプライマリーバランス規律があるからに他なりません。

だから、筆者はこれを凍結せよと主張し続けているわけです。そして、自民党の内部に設置された財政政策検討本部(安倍晋三特別顧問、西田昌司本部長、城内実幹事長)も同様に、PB規律の危険性を主張し、その凍結を主張し続けているのですが、昨日、その方針が固められた「骨太の方針」では、PBという文字こそは記載されなかったものの、「財政健全化の『旗』を下ろさず、これまでの目標に取り組む」と記載されてしまっています。

事実、「政府は目標そのものは変えていない」と言っていますから、政府は、この骨太方針が決まった今でも、「PB規律は堅持しているのだ」と主張しているのと何ら変わりません。ただ、安倍元総理らによるPB規律凍結の議論の圧力に配慮して、文章をちょっと変えたけど、実態は何も変わってないんですよ、と政府は言いたい、という次第です。

そして、最後のコロナの5類引き下げについても散々議論が政府内外であったにも拘わらず、「時期尚早」「現実的ではない」などという謎理由で、検討されてはいません。

このように、今、日本復活のために成すべき対策は、当方の書籍のみならず、政府内外の様々な論者が指摘しているにも拘わらず、全く実現していないのです。

その原因は、偏に、我が国の政治のトップ、岸田総理が、そういう取り組みを進めようとはしていないからです。

そもそも岸田氏には、自分自身で自慢する程の「聞き耳」がある筈ですから、以上の議論を知らないわけがありません。

だから彼が、日本にとって必要な事をやらないのは、ただ単に「やる気がない」からに他なりません。

PB規律を凍結しようとすれば、政府内の最大の権力を持つ財務省が反発します。だから、それを実現しようとするには、相当な「気力」が必要なのですが、岸田氏にはそれがないのです。

消費税、ガソリン税の減税や補償・投資もまた然り。財務省がそれらに徹底的に反発しますから、岸田氏には怖くて、というかメンドクサクて出来ないのです。

それが証拠に、国外最大の圧力団体の長であるバイデン大統領が要請した「防衛費増額」について、岸田氏が編み出した手口が「つなぎ国債」という、将来の増税を確約した上で発行する国債です。これなら財務省が許してくれたので、それにしたのです。

さらには、5類引き下げについては、厚労省の反発があり、さらにその背後に医師会の反発があります。岸田氏には、そうした権力者達の反対を押し切って政策を実現する気力がないのです。

つまり、今の日本が地獄に落ちようとしているのは、リーダーの岸田が「無気力」に支配されているからに他ならないのです。

……当方は言論誌・表現者クライテリオンで、こうした「無気力」の問題こそ、我が国最大の問題だという認識で、

『社会を蝕む無気力と鬱』

雑誌版:https://www.amazon.co.jp/dp/B09WCJLL6B/
Kindle版:https://www.amazon.co.jp/dp/B09XMMKMSD/

という特集号を発行したのです。

この雑誌出版は先月の中旬だったのですが、あれから3週間の間に、岸田氏の無気力っぷりを驚くべき程に見せつけられ、さらにさらにウンザリしてしまう気分になってしまっているのですが、そんな無気力を批判するべく、気力を振り絞って改めて、本誌特集号「社会を蝕む無気力と鬱」をここに紹介した次第です。

皆様も是非、この無気力岸田の無気力攻撃に心折られることなく、しっかり気力を振り絞って岸田の無気力を批判・攻撃し続けましょう。

それこそが今、『日本復活!』のために求められる、日本人における直近の課題なのです。

どうぞ、表現者クライテリオン含めまして、何卒よろしくお願いします。
雑誌版:https://www.amazon.co.jp/dp/B09WCJLL6B/
Kindle版:https://www.amazon.co.jp/dp/B09XMMKMSD/

追伸:岸田氏のこの無気力は一体どこから来るのか……是非、上記に合わせて是非下記もご一読ください。
『菅総理よりもずっと酷い岸田総理が導く恐るべき「岸田禍」 ~凡庸な宰相の無為無策が招く恐るべき日本破壊~』
https://foomii.com/00178/2022052909132095081

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【藤井聡】 岸田総理は『日本を蝕む無気力』の象徴、この無気力を気力を振り絞って徹底的に批判せよ。への1件のコメント

  1. されど 総理大臣 より

    国家が 国民が
    どうなろうと

    とにかく 一日でも長く総理の座にいたい

    という その意欲と能力には 背筋が寒くなります
    し、、、

    彼に比べれば 安倍某が まだ マシ
    出羽の禿が ずっと良かった
    と 感じる 今日この頃

    彼の次は どこまで堕ちるのかと
    思うにつけ

    立ち眩みがする
    四時から飲みの キクゾウ
    で ございます

    ではでは お後がよろしいようで。。。 

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