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2022年4月20日

【藤井聡】今の自分があるのは「塾」や「シンポ」があったからです。~表現者の塾とシンポジウム、是非ご参加下さい~

From 藤井聡@京都大学大学院教授

 

表現者クライテリオン編集長、京都大学の藤井聡です。

唐突ですが、当方、高校は大阪教育大附属の平野校舎という高校に入学したのですが、ここに入学していなければ、恐らく違う大学に行っていたでしょうし、場合によっては大学に行ってなかったかも知れませんから、仕事内容も全く違うものをやっていたのだろうと思います。

そういうパラレルワールドの自分と今の自分とを単純に比較することは出来ませんが、少なくとも、今の僕があるのは大阪教育大の附属平野に入ったからだとは言えることは間違い有りません。

が、その高校に入ったのがなぜかというと、中学一年の頃に、家の近くのとある小さな「塾」に入ったからです。塾といっても一般の主婦の方が、自分の家に近所の子供を集めて勉強を教える、というものだったのですが、とても強力(!)な塾で、私の7つ上の兄も10上の姉もどちらも中学の時に御世話になり、それぞれ第一志望の高校に入学しています。

今でもその塾の先生とは時折(僕の同級の友人も交えて)三人で食事に行ったりしていますし、私の娘も短期間ですが面倒見て貰ったりしており、今でも塾の先生に心から感謝していますし、その僕の同級生の友人も同じ思いを共有し、彼と一緒にいる時はよくそんな感謝の念を互いに口にしたりしています。

……

時代は下って、僕が博士を取って京都大学で准教授になった直後、今から20年程前に縁あって、西部邁先生が主催する塾、『表現者塾』(発言者塾)に入りました。

それまでにも僕は、思想、哲学、文学は細々と個人的に関わりをもっていたのですが、この塾に入って西部先生の話をあれこれ聞きながら、先生が口にされる思想書や文学や映画に大量に晒される様になりました。

今僕が表現者の編集長をやったり内閣官房で参与をやったり、テレビやラジオで番組を持って言論活動をやったり、という今の自分と、パラレルワールドの自分とは単純比較は出来ませんが、それでもやはり、西部先生のあの「表現者塾」への入塾なかりせば、今の自分はあり得なかった事だけは間違いありません。

こう考えると、僕の人生はもちろん、両親や家族、そして、小中高大の学校によって「規定」されてきた側面があるのですが、今、よくよく考えて見れば、中学の頃と30才の頃に入った「塾」、つまり「プライベート・スクール」によっても大きく「転換」されてきたのだなぁと、しみじみと感じます。

……

そして当方は今、かつて入塾していた「表現者塾」を、主催する立場となりました。
そして先日、その第一回目の講師を担当いたしました。
https://the-criterion.jp/seminar/

その際、上記の様なプライベートな僕個人の表現者塾での経験についてあれこれ紹介しながら、自分自身が日常の判断や政治的言論における判断の源となる「クライテリオン=基準」は、まさに、西部先生がおられた「表現塾」でのひとつひとつの体験によって形作られていったのだろうということを、ひとつひとつ実感をもってお話し差し上げました。

言うまでも無く、判断の「クライテリオン=基準」が変われば、人生そのものがドラスティック、抜本的に変わっていく事になります。人生は判断、選択の連続によって織りなされていくものだからです。だから僕の今のあり方は、たった一つの塾=プライベート・スクールによって、抜本的にその「中身」が変わることになったわけです。

今、表現者クライテリオンを編集している当方以外の柴山さん、浜崎さん、川端君もまたそれぞれ、若い頃に「表現者」の空間で様々に思想、哲学、文学、言論に触れ、それぞれ自身の「クライテリオン=基準」を成熟、成長させだのであり、したがって、上述のような当方の思いと同じような思いを「塾」に対して持っておられるように感じています。

ついては今、現・表現者クライテリオン編集部もまた、我々がそうしてもらったような空間を作り上げるべく、「表現者塾」を開設している、という次第です。

ついては是非、本メルマガの読者の方々の中から一人でも多くの「表現者塾」に入塾されますことを、心よりお待ちしています。
https://the-criterion.jp/seminar/

……

ところで、我々表現者クライテリオンでは、この塾の開設に加え、シンポジウムも、おおよそ年に2回程度のペースで開催して参っております。

「塾」に入るという程までではないけれど、一度、話をあれこれ直接聞いてみたい……という方もおられるかもしれない、ということで、一般の方に広く呼びかける形で、定期的にシンポジウム開催をしている、という次第です。

そして今回は、来月、5月21日(土)の午後1時から、東京の新宿で下記要領にて開催する事になりました。

「表現者クライテリオン」創刊4周年記念シンポジウムin新宿
~首都東京で考える、『「愛国」としての「反日」』について~
https://the-criterion.jp/sympo220521_tokyo/

シンポジウムの東京開催は実に久々で、「クライテリオン創刊」の時に行ってから、四年ぶり二度目の開催。

ついては是非、首都圏の方を中心に、一人でも多くの方にお誘い合わせの上、ご参加いただきたいと思っております。

今回のテーマは、クライテリオン執筆陣のお一人、若手評論家のホープ、小幡敏さんが出版された処女作、

『「愛国」としての「反日」~奇形の軍民関係を正す』


https://www.amazon.co.jp/dp/4899920784

という書籍を巡って、小幡さんと我々編集委員四人が徹底討論するものです。

小幡さんは、我々表現者が開設した、若手言論人を表彰する『表現者賞』の第一回受賞者。東京大学を卒業後、陸上自衛隊に入隊され、5年で自衛隊を辞められた経歴をお持ちなのですが、その元自衛官の経験を踏まえ、日本の国防のあり方、国家のあり方そのものを鋭く評論しておられます。

ただしこのシンポジウムでは、自衛隊や国防を巡る議論のみならず、とりわけ明治以降の近代国家として抱えている根深い問題を、我々登壇者全員で様々にえぐり出していくことを考えています。

そうすることが、これからの日本の未来を考える上で、必要不可欠な作業であるに違い無いから、です。

ついては、首都圏を中心とした全国の皆様方には是非、気軽に、シンポジウムに遊びに来ていただきたいと思っています。

また、シンポジウム後には、一般の方がご参加できる懇親会も予定しています。

よくよく考えれば、当方もこういうイベント等にちょくちょく行っていた事の延長で、西部先生と一度、お酒をご一緒する機会を頂くことができ、それがきっかけで表現者塾に入塾するご縁があったのだなぁ、と、今改めて思い起こしています。

いずれにしても、我々の国の未来は、我々の振る舞いや判断に全てかかっています。そのためにも、こうした「場」を通して様々な言論にお互いふれ合っていくことでしか、我々の未来は改善していきようがないのだと、思います。

ついては表現者の塾やシンポジウムに、一人でも多くの方にご参加いただきたいと思っています。
シンポジウムのご参加はコチラからhttps://the-criterion.jp/sympo220521_tokyo/
入塾はコチラからhttps://the-criterion.jp/seminar/

是非、ご一考下さい、よろしくお願いします!

追伸1:
表現者クライテリオンの最新刊は『日本を蝕む“無気力”と“鬱”」。塾やシンポジウムへのご参加を少し考えて見ようという方は是非まずは、ご一読いただけるとなお有り難く思います。


https://www.amazon.co.jp/dp/B09WCJLL6B?__mk_ja_JP

追伸2:
「表現者クライテリオン編集長日記」では、日常的なよしなしごとをあれこれ毎週書いています。今回は、ワクチン三回目接種について「合理的」「客観的」に考えて見ました。ご関心の方は是非、ご一読下さい。
『「3度目のワクチン」を打つべきか打たざるべきか…政府メッセージを鵜呑みにせず、入手可能なデータに基づいて改めて考えてみました。』
https://foomii.com/00178/2022041711375893466

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【藤井聡】今の自分があるのは「塾」や「シンポ」があったからです。~表現者の塾とシンポジウム、是非ご参加下さい~への2件のコメント

  1. なんたら ワールド より

    自分にとっては
    パラレルワールドのほうが
    ずっと 素敵だったかもしれません
    が、、

    それは それ

    ちなみに 自分は アナザーワールド

    村上春樹の言うところの 「地下二階」
    が 好み
    (村上春樹は大嫌いです 念のため)

    結界の向こうと こちらを
    自由に 行き来できる能力が
    日本人には 生来 備わっている

    という説に 与する 吉がいい
    で ございます。。。

    それから ワクチン接種

    医療統計やら データなんぞ 嘘八百というのが
    自分の信念

    データ捏造なんて
    朝飯前という 自分 もとい
    そんな博士が 吐いて捨てるほど

    存在します(たぶん)

    返信

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  2. シンポ より

    国士を 育てるためなら
    自分は カネなどいただかず
    タダで します

    個人的な感想です 念のため

    返信

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