日本経済

2020年8月5日

【藤井聡】日本を守るためにも是非『コロナから「日常」を取り戻す』をご一読ください。

From 藤井聡@京都大学大学院教授

 

コロナ感染症の「第二波」関連の報道がメディアを騒がせています。とりわけ今、大阪や名古屋、福岡など、全国の主要都市の感染は確実に拡大しつつある状況です。

もちろんその背景には、PCR検査数の抜本的な拡大があることは事実であり、重症者数、死者数は未だ爆発的に拡大している、とは言い難い状況ではありますが、警戒が必要であることは間違いありません。

ですがだからといって、かつての様な「ロックダウン」(都市封鎖)的な一律活動自粛が必要かといえば、必ずしもそうではありません。

現時点では、4月時点では分からなかった「活動自粛要請の無効性、有効性、そして有害性」についても、「新型コロナウイルスの(弱)毒性の程度」についても随分と明らかになっているからです。

つまり、当該ウイルスについて分からないことが多い4月段階では、自らの社会を破壊する「過剰自粛」も一定許容されたとしても、現時点においてはコロナという「敵」の特徴がある程度見えてきたわけですから、その特徴を見据えながら効果的に我々の社会を「守る」対策を考えることが必要となっているのです。

ついてはこの度、我々表現者クライテリオン編集部は、別冊クライテリオンの形で

「コロナから『日常』を取り戻す」
https://www.amazon.co.jp/dp/4828422072/

を出版いたしました!

「危機と対峙する保守思想誌」である表現者クライテリオンは隔月誌ですが、国家的危機が訪れた場合、不定期で「別冊」を刊行する体制を取っているのですが、今回のコロナ禍はまさにその深刻な危機である、という認識の下緊急出版することとなった次第です。

この別冊は、7月号の『コロナが導く大転換』の内容をさらに発展、拡充させた一冊。

ついては、7月号と併せて本別冊を、クライテリオン・コロナ大特集の「上巻」「下巻」とご認識頂くとよろしいかと思います。

そして、この下巻のテーマの「コロナから『日常』を取り戻す」の中でも特に今回読んでいただきたいものの一つが、精神科医・和田秀樹氏の

『日本人の異常性が浮き彫りになるStay Homeと「新しい生活」』

この記事は、「自粛警察」に象徴される現下の日本の世論が、精神科医の視点から見れば如何に典型的な「病理的」な集団心理状況であることがクッキリと描写されています。

さらには、京大の霊長類研にてサルを中心とした動物行動学を長年研究されてきた上野義一先生の

『2メートルのソーシャルディスタンスが社会崩壊を導く』

も必読です。人間は、霊長類の一つの「ヒト」ですが、そのヒトにとって、個体間の距離のあり方というのは、極めて重要な意味を持つものであり、それを「一律2m空けよ」と言うことで、ヒトの集団の活動がボロボロになる―――ということを、サル学、動物行動学の視点からしっかりお話しいただいています。

さらには、京都大学ウイルス学の宮沢孝幸先生は、

『コロナ禍は「人災」である』

の中で、今回のコロナはペストやサーズ、マーズに比べれば圧倒的に毒性・致死率が低いにも関わらず、世界各国がロックダウンをはじめとした過剰な対応を図ることで、公衆衛生上の被害がかえって拡大しているという様子を、ウイルス学の視点から明確に論じていただいています。

こうして今回のコロナ禍の構造をウイルス学、動物行動学、精神医学の視点から描写した上で、最後に、

「カミュ『ペスト』を読む」

の中で、如何にしてコロナによって奪われ、破壊された「日常」を取り戻すべきかを様々に討論しました。

これは、このコロナ禍の中で今ベストセラーになった、ノーベル文学賞受賞者のフランスの作家カミュによる小説「ペスト」についての座談会

この小説の舞台は、致死率7割とも言われる凄まじい毒性を持つ感染症ペストが蔓延した街。そんな恐ろしい不条理の中で、様々な人物が如何に人間として生きる価値のある毎日をいきていくべきかなのかが様々に描かれた小説です。

この小説を読めば、70%もの致死率もあるペスト下でも人々は必至にその日常を生き続けていたのに、致死率2%以下、若年層に限って言えば0.1%以下程度とも言われるコロナ下で、日常を破壊し続ける現代人は一体、どこまで不条理な存在なのだろうか?―――という情けなき感覚に陥ることは必至でしょう。

したがってもしもこのまま、コロナを過剰に怯えるマスメディアの論調に任せていては、私達の社会は再び、自らを激しく傷付ける過剰自粛やソーシャルディスタンス論が採択され、日常が激しく傷付けられていくことになるでしょう。

そうした最悪の事態を回避するための

「ワクチン」

として是非、一人でも多くの国民の皆様に、本別冊「コロナから『日常』を取り戻す」にお触れただきたいと思います。
https://www.amazon.co.jp/dp/4828422072/

ついては「もっと緩和すべき!」とお考えの方のみならず、「もっと自粛すべき!」と思う方も含めて、本書を読まずしてコロナについて語らないで頂きたい、と編集長として確信しております一冊。

是非とも、ご一読ください!

追申:
「コロナから日常を取り戻す」ための具体的な対策の一つが、「消費税減税」。本別冊でも、消費税ゼロを主張される与党議員、安藤裕氏の原稿も掲載しておりますが、それを実現するために、具体的に一体どうすれば良いのか―――について、下記に詳しく記述しました。本記事は本気で消費税を減税・凍結凍結したい・・・という方は大いに参考に頂けると思います。是非、ご一読下さい。
「消費税減税」が実現するシナリオを、真面目に具体的に細かく考えてみた。
https://foomii.com/00178/2020080118492069249

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【藤井聡】日本を守るためにも是非『コロナから「日常」を取り戻す』をご一読ください。への5件のコメント

  1. 麦粒 より

    弱毒だから厄介なんですけどね。SARS1は強毒だったから大丈夫だったというね。

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  2. 大和魂 より

    これまでの世界史がウソ八百だから、その恩恵を受けて略奪やら侵略を繰り返し金儲けをした奴等は、今度はあらゆるメディアなどを総動員して、それを隠すためとして国際社会を権力と資金の限りでカオスの状態にしながら合理的に錯綜させているのが現在の状態ではないかと考えております。これも厳密には歴史の繰り返しだし、それは各地の国際社会を縦横無尽に様々に錯綜させる展開を進めているようですから、国内外問わずにあらゆる動向を分析しながら目前と中長期的のバランスを見極める必要あるのかなと思うところす。ちなみに直感ではコロナウイルスのワクチン開発もかなり進んでおり、それをどうしながら国際社会の支配をしていくかを世の中の権力者やら支配者たちは現在それに続く展開を模索しているところだと思いますね。だからそれに備える為にもより一層の【ナショナリズムの強化】が重要になるわけです。

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  3. たかゆき より

    政治家なんぞ 所詮は走狗

    彼等は ただの イヌ

    というわけで 問題なのは
    イヌの飼い主

    今般のコロナ騒動

    地球温暖化防止や レジ袋有料化と
    同じ匂い

    「打落水狗」

    なんたらスンゾウ や なんたらスンズロウ 
    などの 
    水に落ちた狂犬どもは

    死ぬまで 叩け

    と 魯迅先生が 仰っております(たぶん)

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  4. 多摩単複 より

    新型コロナの感染のほとんどは、換気の不十分な屋内(車内・テント内含む)で感染者がマスクを付けずに発声または呼気を排出した時に発生しています。
    (屋外での感染はBBQ関連以外はほとんど聞かれません。)

    であれば、屋内でマスクの着用を条件に他の経済活動は今後も含めて一切規制しないことを明言し、
    マスクを付けずに発声のある飲食業・カラオケなどの感染対策のみに集中し、感染収束を目指すべきです。
    感染パターンも含めて未解明のウィルスでは感染ゼロを目指すことは不可能です。

    また、緊急事態宣言下でも8時までは飲食業の営業が認められ、感染も収束に至った点からして、宴会・カラオケ抜きの飲食業のリスクも実際はほとんどないのでしょう。
    新型コロナウイルス感染症対策分科会提言の基本的感染防止策(手指消毒やマスク着用、大声を避ける、十分な換気など)を徹底が感染の収束のカギになります。
    感染のリスクの極めて小さい経済活動を止めても、感染の収束には何ら結びつきません。
    なお、3-5月期に感染の多かったスポーツジム・デイサービス・サロン的営業・院内感染は相当程度抑えられ(皆無ではありますが)、感染の大多数は、屋内でマスクを外しての発声が見られる飲食業・カラオケが占めています。
    百貨店・ショッピングモールなどの大規模小売店では感染はもともと発生していません。

    なお未知のウィルスが故に
    疫学的に観察された様々な事象に合致するように感染経路についての仮説を構築し・対策を立てていく立場(当初の専門家会議・クラスタ対策班の立場)と
    観察された感染事象を軽視または無視し、飛沫感染・接触感染の通説を基に危険性のありそうなことを網羅的に規制する立場(新しい生活・所謂ソーシャルディスタンスの立場)があるようです
    3月までは疫学的見地の感染対策がメインで、4月以降は飛沫感染・接触感染通説を基にした危険事象の網羅的な規制がメインになってきたような流れになっています。飛沫感染通説を基にしていますので屋外でもソーシャルディスタンスを求めています。
    なお、マイクロ飛沫感染を「新型コロナウイルス感染症対策分科会」でも正式に認めましたが、こうなってくると飛沫感染・接触感染通説を基にした対策の妥当性が疑われます。特に屋内でマイクロ飛沫感染を防ぐ効果があるのはマスクと換気だけで
    人と人の距離の確保やフェイスシールド・マスクシールドは効果がありません。
    多くの感染防止ガイドラインはフェイスシールド・マスクシールドを認めていますが
    カラオケボックスでマスクシールドのみで、大きな声で歌えば、同じ部屋にいる人が全員感染しても全く不思議ではありません。

    未知のウィルスであるが故に「当初の専門家会議・クラスタ対策班の立場」のように、疫学的に観察された様々な事象を謙虚に認めることを出発点にすべきだと思います。

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  5. 麦粒 より

    人と猿は違う。人間は猿とは比較にならないほど工夫をする。簡単には崩壊しない。この程度のことを乗り越えられなくて何ができる。変わろうとしない者が、社会を国を破壊する。

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