日本経済

2019年4月8日

【三橋貴明】令和の政策ピボット(後編)

From三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】

令和の政策ピボット その1 財務省改革
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12451302331.html
令和の政策ピボット その2 移民問題
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12451583578.html
令和の政策ピボット その3 エネルギー安全保障
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12451824075.html
令和の政策ピボット その4 食料安全保障
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12452067628.html

令和の政策ピボットが始動しました。
https://reiwapivot.jp/
皆様、是非とも「賛同者」としての
宣言をお願いいたします
(お名前が公表されることはありません)。

令和ピボットの「政策」は、
三橋が書いたドラフトを、皆で
(三橋より頭が良い方々で)何だかんだと議論し、

右左関係なく「反グローバリスト」を
結集できる文面にまとめたものです
(当初は、もっと尖っていた)。

ブログの方では、とりあえず
財務省改革、移民問題、
エネルギー安全保障、食料安全保障の
四つについて取り上げました。

おいおい、他の政策についても
書いていきたいと思います。

特に「財務省改革」が注目です。
ここまで正面から財務省の問題を取り上げた政策集団は、
過去に存在しないと思います。

何しろ、そもそも誰も
「財務省が問題」だとは思っていませんでした。

昨今は、ようやく「財務省の緊縮財政至上主義」が
問題であるという共通認識が広まりつつあります。

タイミングよく、
「正しいおカネの認識」に基づく経済学、
MMT(現代貨幣理論)が
アメリカから上陸しつつあり、

正面から財務省問題を訴えるには、
良い時期かと存じます。

ところで、上記四つの政策の内、
最も「議論」になりそうで、同時に、

「右左を結集するとか言っていて、これかよ」
と批判を浴びそうなのが、エネルギー安全保障です。

何しろ、エネルギー安全保障については、

『将来的な原発ゼロを含む科学的、
技術的なエネルギー安全保障強化を議論し、
同時に短期的なベースロード電源確保のため、
原発を順次、再稼働します。

将来的な原発ゼロを可能にするため、
使用済み核燃料の処理技術、廃炉技術については、
政府の責任で、電力会社と共に開発します。

使用済み核燃料の最終処分については、
科学的な根拠に基づき、
政府が地層処分場を選定しますが、
日本国外からの使用済み核燃料を受け入れる
「ビジネス」は認めません。』

と、なっています。

結局、原発推進ではないか!と、
反発したくなった人が少なくないでしょうが、
現在の日本は原発を動かさない限り、
エネルギー安全保障の確立は不可能です。

さらには、電力会社の黒字が確保できないため、
「将来の原発ゼロ」に向けた
使用済み核燃料の処理技術、廃炉技術、
地層処分の技術等に投資をすることもできません。

つまりは、本気で
将来的な原発ゼロを目指すならば、
現時点では原発を動かし、
エネルギー安全保障を強化しつつ、

電力会社の黒字を拡大し、
「原発ゼロのための技術」を
開発しなければならないのです。

無論、原発を動かさずとも
エネルギー自給率を高めることが可能というのであれば、
別にそれでもいいです。

別に、我々は原発愛好者ではないので、
「科学的、技術的」に議論し、
優れた代替手段があるならば、
それを推進しましょう。

いずれにせよ、原発ゼロを望むならば、
リアルな議論が必要です。

少なくとも、誰かが技術に投資をしない限り、
原発ゼロは実現できません。

その技術開発を「きちんとやりましょう」
という政策なのであって、

そのための議論すら拒否されるとなれば、
「あ、結局、口だけで、
本気で原発ゼロを目指しているわけではないんだ」

と、判断せざるを得ないのです。

右でも、左でも、構いません。
とにもかくにも「リアルな議論」をしなければ、
何も始まらない。

というメッセージも込め、
あえてエネルギー安全保障を
上記の政策にしたのでございます。

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【三橋貴明】令和の政策ピボット(後編)への4件のコメント

  1. たかゆき より

    電力源の 勘違い

    風力や太陽光などの ピーク電源

    これらは 

    石炭や原子力などの ベースロード電源には

    けっして 取って代われない、、、

    まず その点を強調すべきかと。。

    ちなみに 小生

    熱烈な核武装支持者

    ですので

    どんな状況下でも原発保持 これだけは

    譲れません ♪

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      1. たかゆき より

        石炭火力による健康被害の想定値、東京・千葉において260人/年の早期死亡リスク

        2016年06月09日「新電力ネット」のホームページから 引用

        グリーンピース・インターナショナルのラウリ・ミルヴィエルタ氏は、5月に「新規石炭火力発電所による 大気環境および健康への影響 」の調査結果を発表しました。調査によると、今後の新規石炭火力の建設における健康リスクは、260 人/年(95%信頼区間 140〜370)の早期死亡者数と、30人の低出生体重児として現れます。

        東京・千葉エリアで計画されている石炭火力発電所からの健康影響は、運転1年あたりの早期死亡者数が260人となる推定です。一方で、大阪・兵庫エリアにおいては、199人という規模になっています(図5)。

        計画されている発電所が一旦建設されれば、40~50年は継続稼働することになる可能性が高いです。40年間以上にわたる健康影響は、東京・千葉エリアでは約1万人、大阪・兵庫エリアでは約8千人という早期死亡者数となって現れるとしています。
        東京・千葉エリアで計画されている石炭火力発電所からの健康影響において、低出生体重児の観点から見ると、年間で30人増加との予測です。大阪・兵庫エリアでは21人となります(図6)。

        引用終わり

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  2. たかゆき より

    小生の大好きな 朝日新聞デジタル

    2018年10月10日11時29分 の 記事

    止まらぬ石炭火力発電 「事業者はリスクに気付いて」 

    より 引用

     「震災後、原発が止まった東京電力は、火力発電所を増強する方針をとりました。その発電事業者に対する入札で、東電が低い上限価格を設定したことが大きな契機になったと考えています。上限価格が低いと、安い燃料価格の石炭火力でなければ落札できないのです。折しも電力の小売りが自由化され、安い電源としての石炭火力が求められたため、それこそ堰(せき)を切ったかのように石炭火力の建設計画が増えていったのです」

    引用終わり

     「とくに問題なのが小規模の石炭火力発電所の計画です。環境アセスの対象は11.25万キロワット以上なのですが、50基のうち20基近くが、11.2万キロワットの計画です。まさに『アセス逃れ』で、数年かかるアセスのプロセスが省け、すごい速いスピードで建設が進みつつあります」

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      1. たかゆき より

        訂正

        より 引用

         「震災後、原発が止まった東京電力は、火力発電所を増強する方針をとりました。その発電事業者に対する入札で、東電が低い上限価格を設定したことが大きな契機になったと考えています。上限価格が低いと、安い燃料価格の石炭火力でなければ落札できないのです。折しも電力の小売りが自由化され、安い電源としての石炭火力が求められたため、それこそ堰(せき)を切ったかのように石炭火力の建設計画が増えていったのです」

         「とくに問題なのが小規模の石炭火力発電所の計画です。環境アセスの対象は11.25万キロワット以上なのですが、50基のうち20基近くが、11.2万キロワットの計画です。まさに『アセス逃れ』で、数年かかるアセスのプロセスが省け、すごい速いスピードで建設が進みつつあります」

        引用終わり

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