日本経済

2018年7月8日

【三橋貴明】頻発する自然災害

From 三橋貴明

【近況】

西日本を中心に記録的な
(最近、毎年耳にする表現ですが)
豪雨が発生。

本稿執筆時点で51人が
お亡くなりになり、
48人が安否不明となっています。

近畿や四国で土砂崩れや
河川氾濫が発生。

過去にここまで広範囲に
豪雨災害が起きたことは、
三橋の記憶にはありません。

気象庁は7月6日から翌日にかけ、
長崎から岐阜に至る計9府県に
「数十年に一度」の災害を
対象とする大雨特別警戒警報を発令。

今回の豪雨災害では、
とにかく積算雨量が半端なく、高知県本山では
6月29日から7月5日までの
一週間だけで、何と1000mm近くに
達しました。

1000mmとは、1メートルです。

さらに、短い期間で積算雨量が
500mm(50センチメートル)に
達する地域が続出。

また、7月7日には千葉県で
震度5弱の地震が発生。

推定マグニチュードは6.0でした。

大阪北部地震に続き、またもやM6越え。

これほどまでに大規模自然災害が
多発する我が国において、
未だに公共投資否定論が根強く、
防災インフラの整備すら、

「政府はムダなカネを使うな」
「また公共事業のバラマキか」

系の批判が起こる現実については、
驚かざるを得ません。

自殺志願者が多いのか、あるいは
「自分は大丈夫」とエゴイスティックな
根拠なき楽観論に浸っているのか。

あるいは、自然災害多発を受け、
インフラ整備の重要性を説くと、

「災害を利用して、我田引水するな!」

と批判されることすらあります
(実際にされたことがあります)。

公共投資批判派には、二種類います。

一つ目が、これまで散々に
公共投資を批判し、
過去の自分の意見に縛られ、
認知的不協和に陥っている連中です。

この連中に対しては、
あまり嬉しい話ではありませんが、
毎年、更新される「記録的」な
豪雨や頻発する地震という
「現実」が沈黙を強いるでしょう。

それにも関わらず、防災インフラの整備に
難癖をつける人に対しては、

「現在の日本において防災インフラの
整備を妨げることは、
人殺しも同然だ(実際、そうですし)」

といったレトリックを
叩きつけるべきです。

要は、黙らせなければなりません。

二つ目、こちらの方が厄介ですが、

「防災インフラの重要性は理解するが、
ザイセイガ~」

と、財務省発の財政破綻論を
信奉する緊縮財政主義者たちです。

こちらは、何しろ財務省という
後ろ盾があるために、より厄介です。

財務省が緊縮路線を率先して
転換することは「国民を守るため」
であっても、まずありません。

もっとも、日本を亡国に
追い込みつつある緊縮至上主義の方にも、
変化が見られます。

というわけで、明日に続く。

◆週刊実話
連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第278「経済用語によるプロパガンダ」

なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ
週刊三橋貴明 Vol476
従業員一人当たり付加価値
http://www.mag2.com/m/P0007991.html

従業員一人当たり付加価値とは、
要するに「生産性」を意味します。

日本の生産性を製造業とサービス業に
分けてグラフ化すると、
驚くべき事実がわかるのです。

◆メディア出演
7月11日(水)
チャンネル桜「Front Japan 桜」
に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651

7月14日(土)
チャンネル桜
「闘論!倒論!討論!
2018 日本よ、今... 」
に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655

6月30日(土)
チャンネル桜
「闘論!倒論!討論!
2018 日本よ、今...」
に出演しました。
【討論】立法破壊の国会とマスメディア[桜H30/6/30]
https://youtu.be/3sop5ox4RGA
http://www.nicovideo.jp/watch/so33444508

7月3日(火)
チャンネル桜「Front Japan 桜」
に出演しました。
【Front Japan 桜】
帝国の復活
/ 中国大規模退役軍人デモ、膨らむ矛盾と不満
/ 中国、産経に“様式美”抗議[桜H30/7/3]
https://youtu.be/N5rWH2sXnfU
http://www.nicovideo.jp/watch/so33464714

◆三橋経済塾

7月21日(土)
三橋経済塾第七期、
第七回対面講義申込開始致しました。
http://members7.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=2510
ゲスト講師は、佐藤健志先生(作家・評論家)。

◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。

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【三橋貴明】頻発する自然災害への3件のコメント

  1. たかゆき より

    コンクリートから ヒトへ

    ヒトからカミ もとい カネ へ、、

    人命の価値など 紙切れ一枚より 下
    一銭五厘ほどの 価値もないのが
    日本

    戦時中から なんも 変わってません ♪

    返信

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  2. 天鳥船 より

    この度の豪雨災害で、小生の地元も大変な被害をうけました(小生の家は幸いなことに床下浸水で済みましたが)。特に酷かったのは、ニュースでも度々映像が流れている倉敷市真備町です。あそこまで被害が広がったのは、一部の河川工学の専門家が指摘しているように、一級河川の本川である高梁川の水位が上がり、その水が支流の小田川に逆流し(バックウォーター)小田川の堤防を破壊したからだと思われます。
    実は、高梁川のバックウォーターの危険性については以前から想定されていて、小田川にはそれを防ぐための計画もありました。
    高梁川との合流点に水門を築き、高梁川の水位が上がると水門を閉めて逆流を防ぎ、小田川の水はポンプで高梁川に排水するという、具体的な計画を国土交通省岡山河川工事事務所が立てていました。結局、予算の都合で白紙になってしまいましたが。
    目先の予算をケチることばかり考えず、当初の計画どおりに施行されていれば、今回の大規模な被害は防げていたはず。それが悔やまれてなりません。

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  3. Masato Matsuo より

    三橋さんの意見は傾聴に値するし、私も同感である。アメリカ在住40年で外から見ている立場から、多くのポイントで三橋さんに同感することがある。日本政府はなぜあなたの意見を聞かないのでしょう。三橋さんは外で吠えるだけでなく、政府の中枢にいる人を同感させる力がないのでしょうか。あるいは野党に影響を与えて外から変えてゆくことができないのでしょうか。いま日本国は沈没の危機にさらされているといっても過言ではない。

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