日本経済

2017年12月18日

【三橋貴明】経済合理性による不合理

From 三橋貴明

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三橋は頻繁に、

「目隠ししたまま交差点を渡るより、
どれだけ車が行きかっていたとしても、
目を開けて交差点を見た方がマシでしょ?」

といったレトリックを使います。

三橋は立場上、一般の日本国民よりも
「情報」に触れる機会が多いわけです。

現実の日本の「情報」に触れると、

「ああ、これは目隠しを外すより、
目隠ししたまま生きていた方が楽だな」

などと思ってしまいます。

それほどに、現実は厳しいです。

「厳しい」というのは、
自己利益最大化のみを目的とし、
国民全体の「経世済民」など気にもかけない
経済合理性を追求する「グローバリズム」の勢いが、
あまりにも強すぎるという意味になります。

とはいえ、改めて考えてみると、

「経済合理性以外の価値観を持たない経済人が、
情報が均等に共有されている状況で、
市場で自由に競争すれば効用が最大化される」

という、バカバカしい経済「学」の
教義に日本国民が苦しめられるのは、
今に始まった話ではないわけです。

始まりは、1543年の種子島への
ポルトガル人来航です。

1543年に日本は
「第零次グローバリズム」の荒波に
放り込まれ、それ以降、

「自分の利益最大化が目的」

という、経世済民と対をなす
グローバリズムと戦うことになり、
歴史が動いてきたわけです。

子供を育てることに、経済合理性はありません。

美しい絵画に見とれることにも、
経済合理性はありません。

さらには、防衛、防災、防犯、エネルギー、
食料、医療といった「安全保障」に、
経済合理性を当てはめることは無理があります。

数百億円の費用を投じ、防潮堤を建設したとして、
津波が来なければ「ムダ」という
話になってしまいます。

とはいえ、津波には来てほしくありません。

あるいは、経済合理性の観点から、
「ヒト」を売買することは、
現在の価値観では許されません。

経済合理性にこだわると、社会が巧く回らない。

だからこそ、経済合理性の枠組みを超えた
「政府」というモノがあるわけです。

政府は、利益にこだわる必要はありません。

永続し、かつ通貨発行権を持つ政府に
予算制約式を当てはめ、財政均衡を
追求するなど、ナンセンス極まりないのです。

それにも関わらず、
現実の日本政府は財政均衡にこだわり、
PB黒字化目標により
「政府の役割」を果たせない状況が続いています。

この種の「経済合理性」による
不合理を正すべく、過去の日本人は
足掻き続けてきました。

今も、同じことをやっているに
過ぎないという話です。

我々は過去の日本人と同じことをやっており、
将来の日本人もやるのでしょう。

歴史の流れを感じたとき、
経済合理性あるいはグローバリズムが
いかに非道なものであったとしても、
やはり目隠しはしたくないと
切に思うわけでございます。

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【三橋貴明】経済合理性による不合理への2件のコメント

  1. たかゆき より

    経済合理性は 蟻の知恵にも劣る

    反応閾値という言葉があるそうな、、

    蟻のコロニーには反応閾値の異なる個体が存在し 普段は 全く働かない蟻が存在するとか。。

    無駄と思える個体が存在している理由は何か?

    コロニーの維持に必要だから(詳細は各自で検索されたし)

    賢しらな経済合理性など蟻の知恵の足下にも及ばない ということで ございます。。。

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  2. 日本晴れ より

    だからこそ法人税減税して消費税増税する今の政策に賛同出来ません.何故なら法人税減税しても配当金や内部留保が増えるだけです.それとよくいわれる法人税減税しないと諸外国との開発競争に負けると言いますが、そもそも今の段階でも技術投資や賃金に回って無くて大半は配当金や内部留保に回ってます
    トランプ氏の自由貿易に批判的な観点は正しいと思いますが
    アメリカの庶民の人が苦しんでるのはアメリカ企業の時価総額至上主義と配当金至上主義も富の偏在を産んでると思います
    それとアメリカの大学は授業料がべらぼうに高いですし

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