From 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
財務省が日本を滅ぼす(前編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12324008939.html
財務省が日本を滅ぼす(中編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12324305786.html
財務省が日本を滅ぼす(後編)
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12324588639.html
財務省が構築した、日本の繁栄を妨げる
「壁」たる財政均衡主義、その具体化である
財政構造改革法が成立したのは、1997年。
過去二十年間、日本は財務省の
緊縮財政により国民経済が痛めつけられ、
デフレが続き、国民が貧困化し、中国の属国
という「ゴール」が次第にリアルに
なっていく状況に至りました。
1997年12月5日。
日本の国会は
「財政構造改革の推進に関する特別措置法
(以下、財政構造改革法)」を可決。
法律に基づく、強制的な緊縮財政が始まります。
財政構造改革法による
具体的な緊縮財政の内容は、以下の通りです。
●財政赤字対GDP比を、毎年3%未満にする(第四条)。
●高齢化に伴う社会保障関係費の
増加額をできる限り抑制する(第七条)。
●98度の公共投資関係費について、
97年度当初予算の93%を上回らないようにする。
99年度、00度については、公共投資関係費の額が
前年度の当初予算を下回るようにする(第十四条)。
●義務教育に対する一般会計の負担及び私立学校に対する
助成等の在り方について見直し、抑制する(第十六条)。
●防衛費の額が、前年度の当初予算を
上回らないようにする(第二十条)。
●主要食糧関係費の額が、前年度の当初予算を
上回らないようにする(第二十四条)。
●科学技術振興費の額が、97年度の当初予算の
105%を上回らないようにする(第二十六条)。
●エネルギー対策費の額が、前年度の当初予算を
上回らないようにする(第二十九条)。
●中小企業対策費の額が、前年度の当初予算を
上回らないようにする(第三十一条)。
●人件費の総額を極力抑制する(第三十二条)。
●地方への補助金等の額の各省各庁の所管ごとの合算額が、
前年度の当初予算の90%を上回らないようにする(第三十五条)。
などなど、財政構造改革法により、
社会保障関係費を除く全ての予算に
「マイナスシーリング(予算を前年比で引き下げる)」
がかかるようになってしまいました。
財政構造改革法により、我が国は社会保障費を抑制し、
公共投資、教育費、防衛費、食料安全保障費、
科学技術振興費、エネルギー対策費、
中小企業対策費、各種人件費、地方の補助金と、
国家の基幹に関わる分野で悉く
「予算削減」が続く事態になってしまったのです。
結果、日本は小国化し、
発展途上国化路線を驀進することになりました。
財政構造改革法の発想、
もはや家計簿どころではなく「お小遣い帳」の
発想を受け継いでいるのが、
現在のプライマリーバランス黒字化目標になります。
とにもかくにも、PB黒字化目標という
「壁」を破壊しない限り、我が国は
繁栄のとば口にも立てません。
というわけで、財務省の「犯罪的」と
言っても過言ではない緊縮財政路線を批判し、
PB黒字化目標の破棄につなげるため、
この度、小学館から「財務省が日本を滅ぼす」刊行しました。
http://amzn.to/2giPiXA
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
【三橋貴明】「財務省が日本を滅ぼす」刊行!への1件のコメント
2017年11月14日 9:07 AM
「財務省が日本を滅ぼす」買いました!
現状は思ったより恐ろしい事になっていたのですね。
私は医療と介護の両方を扱う現場で働いてるのですが
「一生給料上がんないな…」って思いました。
あっ、最低賃金が上がれば上がるかも。(つまり最低賃金)
介護業界ってオカシイんですよ。
需要が増えてるのに儲けが増えないんです。
製造業とか、普通のサービス業ならあり得ない事です。
答えは簡単。介護は、商品(サービス)の値段を
自分で決められないから。
「需要が増えてるのに儲けが増えない」になっちゃうのです。
医療も同じですね。ただ、介護も医療も「保険外サービス」
で儲けを出そうとする事は出来る。
でも、それも難しいです。
特に介護の顧客は金銭に余裕が無いからです。
更に言えば、医療や介護費って「望まない出費」でしょ?
保険外サービスを充実させても
喜んでバンバン出費する人なんて居ませんよ。
どうなっちゃうんでしょうね…この業界。
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