From 三橋貴明@ブログ
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【近況】
人間は言葉で「思考」します。
言葉が間違っていると、思考も間違えてしまいます。
しかも厄介なのは、上記を理解した「誰か」が、
特定の政治的な目的を達成するために、言葉を生み出し、
多用し、情報操作を図ろうとする点です。
いわゆる、プロパガンダですね。
「月刊三橋」や「三橋経済塾」では、言葉の定義を重視します。
さもなければ、正しい思考ができず、問題解決も図れないためです。
例えば、「Government Debt」という概念が、
なぜか日本では「国の借金」「日本の借金」
と訳され、報じられ続けています。
正しくは、「政府の負債」です。
「政府の負債」であれば、借り手が「政府」であることが誰にでも分かります。
とはいえ、「国の借金で破綻する!」「日本の借金は1000兆円を超えており」
「日本は借金大国」といった言い回しをされると、
国民はあたかも「自分たち」が借金しているような印象を覚えます。
結果的に、
「国民は一人当たり800万円の借金を背負っている(計算になる)んですよ。
この借金のツケを、将来世代に残すわけにはいきませんよね。じゃあ、増税に反対しないでね」
という、1995年に始まった大蔵省(当時)の
財政破綻キャンペーンに、国民は騙され続けています。
あるいは「財政ファイナンス」。
日本政府の負債は100%日本円建てであるため、
「日銀が国債を買い取れば、話は終わりでしょ」と正しい主張をすると、
「それはザイセイファイナンスだ〜っ!!!」と強圧的に反論されます。
財政ファイナンスを英語に訳すと、
ファイナンス・ファイナンスになってしまいます。
そもそも、中央銀行の国債買取は
「国債のマネタイゼーション(貨幣化)」なのです。
英語では「monetization」と呼びます。
とはいえ、「国債の貨幣化」という言葉を使うと、
中央銀行が国債を買い取ると「貨幣」と同じになってしまい(なります)、
政府の財政破綻の可能税がゼロであることが露呈してしまうため、
誰かが「monetization」について「財政ファイナンス」と呼び始めたのです。
そして、メディア総がかかりで
「財政ファイナンスは悪。決してやってはいけない」という印象操作を行い、
「国債を発行し、財政出動を。国債を日銀が買い取れば、政府の財政破綻の可能性はゼロ」
という事実を言う論客、政治家、学者などに対し、
「それは財政ファイナンスに該当する!」
と叫び、口を封じるという「手法」が使われているのです。
実際には「ファイナンス・ファイナンス」だから何だ?
という話なのですが、この手の言葉を使う連中は、
誰もその手の疑問を持とうとはしません。
まさに、思考停止状態です。日本をデフレから脱却させるためには、
まずはこの手の「言葉の問題」をクリアにしなければならないと考え、
三橋は「月刊三橋」「三橋経済塾」で言葉の定義を重視し、
コンテンツを作成しているのでございます。
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◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」 第193回「世界の歴史はイギリスから動く」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol386 イギリスのエスタブリッシュメント
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不思議なことに、イギリスという国では「グローバリスト」と親和性が高いエスタブリッシュメント階級から、反グローバリスト、国民に沿った政治を行う政治家が出現するのです。
これがいわゆる「ノブレス・オブリージュ(高貴さは義務を強制する)」なのでしょうか。
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[三橋実況中継]ファイナンス・ファイナンスへの2件のコメント
2016年10月16日 1:34 AM
ずっとこのままなんじゃないですかね。○上のわかりやすいニュースみたいな番組でも『国の借金!!一人当たり○百万円のツケ!!』みたいにバンバン財政破綻キャンペーンやってましたよ。あれ見た主婦とか子供は信じるでしょうね。「だって○上さんが言ってたのよ!」みたいにね。これは思った以上に強力だと思います。今は小池都知事絡みで『改革派VS抵抗勢力』みたいな「またかよ、いつまでやってんだ」っていう改革改革バカ一辺倒劇場が開催されてますね。小泉時代まんまですよ。日本人ってこの程度なんじゃないですか残念ながら。保守の人は日本人は素晴らしいとか言いますけどバカしかいないじゃないですか。
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2016年10月17日 1:38 PM
財政ファイナンス、財政を財政する、国家財政を家計財政で判断する?かな、国家財政、地方、家計で経済的な役割が違うし、売り手と買い手は逆でも同じ主体であって分離すると本質が見えなくなる、通貨発行権のある政府と一般家計簿を同一視させるのは詭弁だろう、経済学が自然科学の振りをするには、様々な前提や嘘、信仰が必要になる、経済学の成立した背景には神の存在が有って、輸入された経済学には一神教、文化的背景、思想的土台、の代わりになる「嘘」が必要になる?マスコミは善悪真偽に関わらず、拡げて盛り上げて既成事実化して金にする、というお仕事かな、嘘の方が盛り上がるだろうし。一時盛り上がった言葉を皆が使い乱用されて今に至るのか、意図的につかれた嘘なのか。神の言葉を一般人が理解出来るのは間違いだろう、その結果意味不明な日本語になるのか。経済は人の営みに非ず、神の導き自然の摂理という信仰、「聖書(経済学書)」を日本に持ち帰った宣教師が布教しようとして、神の代わりになる嘘が必要になったのか。嘘の一部のみ人口に膾炙して「財政均衡」だけ拡がった、とか。
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