日本経済

2016年6月13日

[三橋貴明]「怪談より怖い話」

From 三橋貴明

———————————————

<PR>

「日本が国債破綻しない24の理由 ~国の借金問題という<嘘>はなぜ生まれたか?」
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php

p.1 日本は「国の借金」でなぜ破綻しないのか?
p.13 ”国民1人当たり817万円の借金”を広める財務省の記者クラブ
p.20 日本国民は債務者ではない、「債権者」である
p.36 かつて、本格的なインフレーションが日本を襲った時代があった
p.42 “日本は公共投資のやり過ぎで国の借金が膨らんだ”は全くの嘘
p.55 グローバリストから財務省まで、消費税増税を訴える人々の思惑

http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php

———————————————

「怪談より怖い話」
From 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】
正気を失っている財務省
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12168488879.html
長期金利▲0.155%
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12169505760.html

ある意味、今年一番「仰天」してしまったニュースでございますね。
財務省が複数の大手銀行に対し、特別会計の借り入れを「マイナス金利でできないか」とヒアリングしたとのことでございます。

大手銀行側は、全て「マイナスでの貸し出しは無理」と回答したそうですが、当たり前です。と言いますか、本当に銀行がマイナス金利でおカネを貸してくれるならば、三橋は1兆円ほど借りたいと思います。
1兆円を▲0.1%の金利で借りると、三橋は年に(寝ているだけで)10億円の金利収入を得ることになります。いやはや、濡れ手に粟とはこのことです。

それにしても、財務省で大手銀行に「マイナス金利で貸し出せるか、聞いてこい」と指示した人は、何を考えているのでしょう。正気を失っているか、もしくは「おカネ」「金利」の意味を全く理解していないとしか思えません。

現在の日本国債がマイナス金利で購入されているのは、あくまで「日銀の量的緩和」が前提です。マイナス金利で国債を買ったとしても、将来的に日本銀行が「より高い価格」で国債を買ってくれるからこそ成立している話なのです。

つまりは、マイナス金利の損失は、最終的に日本銀行に行きます。日本銀行が「最後の買い手」として、国債を額面価格以上の価格で買い取る羽目になるわけですね。

「週刊三橋貴明 Vol368 長期金利マイナスの意味」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
で解説しましたが、そもそも金利とは「将来の債権(おカネ)」と「現在の債権」を交換する対価になります。当たり前ですが、将来の債権は確定していません。

未確定の将来の債権と、確定した現在の債権を交換することこそが「おカネの貸し借り」なのです。というわけで、確定した現在の債権を保有する人は、未確定な将来の債権と交換してあげる代わりに、金利を得ることができます。

そう考えたとき、現在の日本の「マイナス金利」、特に長期金利のマイナスが、いかに異常な事態であるかが分かります。
長期金利がマイナスとは、未確定な「将来の債権」の方が、確定した「現在の債権」よりも価値があるという話になってしまうのです。

そんな、バカな!
もっとも、国内の銀行がマイナス金利で国債を買い取っているのは、将来的に日銀に売却し、キャピタルゲインを得るため。つまりは、投機目的です。

国債が投機目的で買われる、あるいは将来の債権が現在の債権よりも価値が高くなってしまう。いずれも「異常」な状況です。
というわけで、この資本主義国として異常な状況を打破するためにも、政府が長期国債を発行し、財政出動を実施。国内の需要を創出し、デフレ脱却を果たすとともに、金利を正常化しなけばならないのです(プラス化するという意味)。

それにも関わらず、財務省の官僚たちが、本気で、
「国債はマイナス金利で発行できている。ということは、特別会計の借り入れもマイナス金利で可能なのでは?」
と考えているとしたら、呆れるのを通り越し、背筋が寒くなる思いに駆られます。

梅雨の時期に入り、そろそろ夏が近づきます。夏といえば、怪談の季節です。
正直、三橋は上記の報道に触れ、怪談よりも怖い話であるとの感想を覚えたのでございます。

ーーー発行者よりーーー

【PR】

「日本が国債破綻しない24の理由 ~国の借金問題という<嘘>はなぜ生まれたか?」
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php

p.1 日本は「国の借金」でなぜ破綻しないのか?
p.13 ”国民1人当たり817万円の借金”を広める財務省の記者クラブ
p.20 日本国民は債務者ではない、「債権者」である
p.36 かつて、本格的なインフレーションが日本を襲った時代があった
p.42 “日本は公共投資のやり過ぎで国の借金が膨らんだ”は全くの嘘
p.55 グローバリストから財務省まで、消費税増税を訴える人々の思惑

http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php

関連記事

日本経済

【青木泰樹】マイナス金利で得する人、損する人

日本経済

【島倉原】亡国の?金融政策

日本経済

【島倉原】アベノミクスの虚構

日本経済

【青木泰樹】広義の政府負債から眺めると

日本経済

[三橋実況中継]三橋経済塾特別公開講義をご案内します

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

週間ランキング

  1. 1

    1

    【藤井聡】元経済学会会長と元日銀副総裁による「フェイクレポー...

  2. 2

    2

    【三橋貴明】2018年 戦争へ向かう世界(前編)

  3. 3

    3

    【施光恒】伝統の意義と謙虚さ

  4. 4

    4

    【小浜逸郎】歴史用語削減に断固反対する

  5. 5

    5

    【佐藤健志】「痩せ太り」の経済、デフレ型の幸福

  6. 6

    6

    【三橋貴明】ルンバと議会制民主主義は似ている

  7. 7

    7

    【青木泰樹】濫用される経済論理

  8. 8

    8

    【三橋貴明】存在しない問題

  9. 9

    9

    【藤井聡】日本経済は3年以内に「どん底」に落ちる ~日本経済...

  10. 10

    10

    【三橋貴明】2018年 戦争へ向かう世界

MORE

累計ランキング

  1. 1

    1

    【藤井聡】大阪都構想:知っていてほしい7つの事実

  2. 2

    2

    【藤井聡】「公明党・大阪市議団が日本を破壊する」というリスク...

  3. 3

    3

    【藤井聡】「橋下入閣」は、日本に巨大被害をもたらします。

  4. 4

    4

    【藤井聡】「日本が再び、被爆国となる」という、今そこに在る危...

  5. 5

    5

    【三橋貴明】人間の屑たち

最新記事

  1. 日本経済

    【三橋貴明】存在しない問題

  2. 日本経済

    未分類

    【三橋貴明】経済学の効用

  3. 日本経済

    【青木泰樹】濫用される経済論理

  4. メディア

    【施光恒】伝統の意義と謙虚さ

  5. 政治

    【小浜逸郎】歴史用語削減に断固反対する

  6. 日本経済

    【佐藤健志】「痩せ太り」の経済、デフレ型の幸福

  7. 日本経済

    【藤井聡】元経済学会会長と元日銀副総裁による「フェイク...

  8. 日本経済

    【三橋貴明】2018年 戦争へ向かう世界

  9. 政治

    【三橋貴明】ルンバと議会制民主主義は似ている

  10. アジア

    【三橋貴明】2018年 戦争へ向かう世界(中編)

MORE

タグクラウド