From 三橋貴明
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「日本が国債破綻しない24の理由 ~国の借金問題という<嘘>はなぜ生まれたか?」
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php
p.1 日本は「国の借金」でなぜ破綻しないのか?
p.13 ”国民1人当たり817万円の借金”を広める財務省の記者クラブ
p.20 日本国民は債務者ではない、「債権者」である
p.36 かつて、本格的なインフレーションが日本を襲った時代があった
p.42 “日本は公共投資のやり過ぎで国の借金が膨らんだ”は全くの嘘
p.55 グローバリストから財務省まで、消費税増税を訴える人々の思惑
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php
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「怪談より怖い話」
From 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
正気を失っている財務省
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12168488879.html
長期金利▲0.155%
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12169505760.html
ある意味、今年一番「仰天」してしまったニュースでございますね。
財務省が複数の大手銀行に対し、特別会計の借り入れを「マイナス金利でできないか」とヒアリングしたとのことでございます。
大手銀行側は、全て「マイナスでの貸し出しは無理」と回答したそうですが、当たり前です。と言いますか、本当に銀行がマイナス金利でおカネを貸してくれるならば、三橋は1兆円ほど借りたいと思います。
1兆円を▲0.1%の金利で借りると、三橋は年に(寝ているだけで)10億円の金利収入を得ることになります。いやはや、濡れ手に粟とはこのことです。
それにしても、財務省で大手銀行に「マイナス金利で貸し出せるか、聞いてこい」と指示した人は、何を考えているのでしょう。正気を失っているか、もしくは「おカネ」「金利」の意味を全く理解していないとしか思えません。
現在の日本国債がマイナス金利で購入されているのは、あくまで「日銀の量的緩和」が前提です。マイナス金利で国債を買ったとしても、将来的に日本銀行が「より高い価格」で国債を買ってくれるからこそ成立している話なのです。
つまりは、マイナス金利の損失は、最終的に日本銀行に行きます。日本銀行が「最後の買い手」として、国債を額面価格以上の価格で買い取る羽目になるわけですね。
「週刊三橋貴明 Vol368 長期金利マイナスの意味」
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
で解説しましたが、そもそも金利とは「将来の債権(おカネ)」と「現在の債権」を交換する対価になります。当たり前ですが、将来の債権は確定していません。
未確定の将来の債権と、確定した現在の債権を交換することこそが「おカネの貸し借り」なのです。というわけで、確定した現在の債権を保有する人は、未確定な将来の債権と交換してあげる代わりに、金利を得ることができます。
そう考えたとき、現在の日本の「マイナス金利」、特に長期金利のマイナスが、いかに異常な事態であるかが分かります。
長期金利がマイナスとは、未確定な「将来の債権」の方が、確定した「現在の債権」よりも価値があるという話になってしまうのです。
そんな、バカな!
もっとも、国内の銀行がマイナス金利で国債を買い取っているのは、将来的に日銀に売却し、キャピタルゲインを得るため。つまりは、投機目的です。
国債が投機目的で買われる、あるいは将来の債権が現在の債権よりも価値が高くなってしまう。いずれも「異常」な状況です。
というわけで、この資本主義国として異常な状況を打破するためにも、政府が長期国債を発行し、財政出動を実施。国内の需要を創出し、デフレ脱却を果たすとともに、金利を正常化しなけばならないのです(プラス化するという意味)。
それにも関わらず、財務省の官僚たちが、本気で、
「国債はマイナス金利で発行できている。ということは、特別会計の借り入れもマイナス金利で可能なのでは?」
と考えているとしたら、呆れるのを通り越し、背筋が寒くなる思いに駆られます。
梅雨の時期に入り、そろそろ夏が近づきます。夏といえば、怪談の季節です。
正直、三橋は上記の報道に触れ、怪談よりも怖い話であるとの感想を覚えたのでございます。
ーーー発行者よりーーー
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「日本が国債破綻しない24の理由 ~国の借金問題という<嘘>はなぜ生まれたか?」
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag1.php
p.1 日本は「国の借金」でなぜ破綻しないのか?
p.13 ”国民1人当たり817万円の借金”を広める財務省の記者クラブ
p.20 日本国民は債務者ではない、「債権者」である
p.36 かつて、本格的なインフレーションが日本を襲った時代があった
p.42 “日本は公共投資のやり過ぎで国の借金が膨らんだ”は全くの嘘
p.55 グローバリストから財務省まで、消費税増税を訴える人々の思惑
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