日本経済

2018年10月24日

【藤井聡】「ネオリベ国家ニッポン」から脱却せよ 〜新自由主義から日本を救うために〜

From 藤井聡@内閣官房参与(京都大学大学院教授)

今の日本は、
10%消費増税移民政策によって、
まさに亡び行く過程に突入しています。

もちろん、積極財政インフラ投資
さらには、科学技術投資を加速することで、
国勢は再び上向き、日本が朽ち果てる未来から、
起死回生、甦ることはまったくもって可能です。

しかし、そうした「日本再生」の取り組みは、
なかなか本格的に開始されません。

もちろん、例えば「10%消費増税」については、
その破壊的インパクトが、
例えばコチラの書籍などに詳しくまとめられています。
http://ur0.biz/MCc2

あるいは、今の日本の大学が、
「改革」や「緊縮」によってまさに、
滅び行くプロセスにあることは、
当方からの山極京大総長へのインタビュー記事の中で、
克明に語られています。
https://the-criterion.jp/mail-magazine/m20181022/

もちろん、こうした「局地戦」をそれぞれの現場で
展開していくことは必要ではありますが、
その「思想的背景」そのものに対する「徹底的批判」もまた、
極めて重要でありかつ必要不可欠な取り組みです

ついてはこのたび、
保守思想誌『表現者クライテリオン』にて

『ネオリベ国家ニッポン
~新自由主義という悪魔の碾き臼~』

https://the-criterion.jp/

と題した特集号を発行することとなりました。

「ネオリベ」とは
「ネオリベラリズム」つまり「新自由主義」
別称(ないしは蔑称)。

このネオリベ思想は、
とにかく市場競争
多国籍企業を重視するもので、
彼らがグローバルに活躍しやすいように、
あらゆる改革自由化民営化を断行すべき、
という考え方です。

そもそも消費税が増税され続けてきたのは、
法人税が減らされてきたから。
そして法人税の減税はもちろん、
大企業が活躍しやすいにするためのものでした。

つまり、消費増税は、
大企業を優遇するために、
その空いた税収の穴を埋め合わせるために
繰り返されてきた、単なる「大衆課税」だったわけです。

つまり消費税は、
ネオリベ=新自由主義さえなければ、
ここまで増税されることなどなかった
のです。

そして、
消費増税のせいで日本がデフレになったことを踏まえるなら、
ネオリベ=新自由主義さえなければ、
日本がデフレのせいで衰退し続けることもなかった
のです。

移民政策にしても、
大企業が安い労働力を、
さながら奴隷を買うように欲しがる結果
進められているものですから、
ネオリベ=新自由主義さえなければ、
こんなに移民政策が加速されることもなかった
のです。

大学改革についても、
「競争」や「緊縮」を是とする
ネオリベ=新自由主義さえなければ、
大学の研究環境を根底から破壊されるほどに
徹底推進されることはなかった
でしょうし、

防災や復興についても、
「デフレ」をもたらし、かつ、「小さな政府」を好む
ネオリベ=新自由主義さえなければ、
ここまで、防災・強靭化・復興がなされずに
放置されつづけること
もなかったでしょう。

つまり、今の日本は、
ネオリベ=新自由主義のせいで、
防災・復興・科学技術のために必要な投資がなされず
グローバリズムが無制限に進められ、
外国人や多国籍企業が日本国内に無制限に入り込み、
デフレが放置され、
日本国家そのものが激しく弱体化し続けているわけです。

この「絶望的な惨憺たる状況」からわが国を救い出すためにはまず
日本が今、こうした状況にあるという客観的認識を
一人でも多くの日本国民が共有することが必要です。

そもそも、世の中を直接動かしているものは「実務」ですが、
その「実務」の方向を決定づけているのは実は、
「思想」なのです。

だから、世の中の動きは結局全て、
「思想」に支配されているのです。

そして今、日本のあらゆる「実務」は、
ネオリベ=新自由主義という「思想」によって
支配されています。

だからこそ、日本全体の大きな流れに抗わんとする者は皆、
今日の日本を覆っている「ネオリベ=新自由主義」という思想を、
徹底的に批判する視点を持たねばならないのです

そのために是非とも、
表現者クライテリオンの最新号、

『ネオリベ国家ニッポン
~新自由主義という悪魔の碾き臼~』
https://the-criterion.jp/

を、ご一読いただきたいと思います。

何卒、よろしくお願いいたします。

追伸1:本誌は是非、下記よりご購読ください。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281687591/
※ アマゾンはコチラから→http://ur0.work/MNXq

追伸2:本誌最新号については、下記ラジオ番組での解説をお聞きださい。
https://the-criterion.jp/radio/r20181022/

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【藤井聡】「ネオリベ国家ニッポン」から脱却せよ 〜新自由主義から日本を救うために〜への7件のコメント

  1. ぬこ より

    そろそろ、クライテリオンのエリートさまに置かれましても、
    NWOを批判してはいかがどっしゃろか?
    陰謀論という言葉に逃げずに。

    ジェイエピセンター氏が、知的遊戯に落ち込まない様に、具体的に実名を持って欧米社会の闇に切り込んでいて、勉強になります。

    返信

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  2. 神奈川県skatou より

    藤井先生のご活躍を熱く熱く応援しております。
    (先生は攻守で言うところの戦う学者のように拝見いたしました)

    先生方が警鐘を鳴らし続けているのに世の中まったく違う風が吹いている。茹でガエルという言葉を思い出しました。文明の没落とはこういうものなのかもしれませんですね。
    (それを自覚することから始まる、でしょうか。)

    思想が根幹であり、本丸であること、まさしくと思われました。ネオリベ思想を打破するとして、それに代わるべき日本の思想、あるいは視座とはどのようなものになるでしょうか。
    三橋先生の近著「帝国対民主国家の最終戦争が始まる」を読みつつ、文明の生態史観に基づく第一地域としてのスジミチの自覚、そして第二地域に対する思想防衛、経済防衛、文化防衛を明瞭に意識する、ということなのかなと、自分は合点しております。

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      1. 神奈川県skatou より

        >(先生は攻守で言うところの戦う学者のように拝見いたしました)

        先生の背中を守る方も必要?、という意味であります。

        返信

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  3. とすくん より

    橋下なんか典型ですよね。「実務!実務!」って偉そうに宣うけど結局ネオリベに洗脳されているだけだもん(笑)

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  4. たかゆき より

    グローバリズムの行き着く先は、、

    トロツキズム。。

    世界革命という思想こそが 究極のグローバリズムかと、、、

    というわけで

    安倍某は トロ中のトロ

    大トロだ ♪

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  6. 日本晴れ より

    >、消費増税は、大企業を優遇するために、その空いた税収の穴を埋め合わせるために繰り返されてきた、単なる「大衆課税」だったわけです。つまり消費税は、ネオリベ=新自由主義さえなければ、ここまで増税されることなどなかったのです。

    全くです。それにそういう連中はやたらと農業は補助金貰ってるから駄目だとか補助金や助成はけしからんみたいに言いますが
    法人税減税という補助が一番大きいのはそういう大企業じゃんと
    指摘したいですし。そして庶民には増税を負担させる
    表現者クライテリオンで柴山桂太氏が新自由主義者はやたらと
    道徳を動員して庶民に改革を迫ると言ってますがメディアとか見ると本当にそう思います。ネオリベの厄介さは思想的にも政策的にも間違ってるなと思います。

    返信

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