From 三橋貴明
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失業者続出!?中国経済の実態とは?
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マイナス金利でデフレ脱却は可能か?
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【今週のNewsピックアップ】
「政府の借金が、家計の金融資産を上回ると破綻する!」の嘘
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12143604043.html
「いわゆる国の借金」問題の最終解決について
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12143973672.html
佐藤健志氏は、スターリンの実子ヤコフ・スターリンのエピソード(自殺)を例にとり、政治的な「キッチュ」について徳間書店「戦後脱却で、日本は「右傾化」して属国化する」で解説しています。
http://www.amazon.co.jp/dp/4198640637/
政治的なキッチュとは、
(1)明らかに無理がある建前を、
(2)みんなが共有している「はずだ」という点を根拠に「崇高にして達成可能な、美しい理想」のごとく絶対化し、
(3)そのような姿勢を取るうえで都合の悪い一切の事柄を、汚物のごとくみなして排除したがる態度、
と説明されています。
現在の日本には、上記「「政治的なキッチュ」が溢れ返っていますが、特に国民に害を与え、しかも「建前」「前提」に無理があるのが、財政破綻論です。
三橋は未だに、
「日本円の通貨発行権を持つ日本政府が、100%日本円建ての負債について債務不履行となる(=財政破綻)」
理屈について、まともに説明されたことがありません。政府の負債が100%日本円建てである以上、日本円を発行できる日本政府が財政破綻に陥る可能性はゼロです。
過去に財政破綻に陥った国は多々ありますが、その全てが「外貨建て(ロシア、アルゼンチンなど)」もしくは「共通通貨建て(ギリシャなど)」の債務不履行でした。ロシア政府とはいえども、アメリカ・ドルを発行することはできません。
自国に通貨発行権がない外貨建て、もしくは共通通貨建ての負債について、政府が債務不履行(=財政破綻)になる可能性は、普通にあります。とはいえ、自国通貨建ては別です。
先日、来日したポール・クルーグマン教授が、総理の長期債務(政府の負債)に関する懸念に対し、
「人々は2000年ごろから、日本国債が下落するほうへの賭け(空売りなど)をしてきました。その人たちはみな、ひどい損失を被りました。日本国債市場の頑健性は非常に強いのです。(日本国債暴落という)シナリオを描くのさえ難しい。
もし誰かが「日本はギリシャみたいになる」と言ったならば、「どうしたらそうなるの」と聞き返すのみです。日本は自国通貨を持っているのです。起こりうる最悪のことといえば、円が下落するかもしれないというですが、それは日本の視点からはよいことなのです。私としましては、心配すべきことではないと考えます。」
と、財政破綻論を三橋と同じ論拠に基づき全否定しましたが、これは財政破綻を主張してきた御用学者、政治家、官僚、そして日本国民にとって、
「みんなが共有している「はず」の無理がある建前」
を覆されたことに相当するわけです。
無論、三橋は言論活動開始時点から、上記の主張をしてきたわけですが、
「自国通貨を持つ日本が、日本円建ての国債の債務不履行になる」
ための説得力があるロジックを、未だに一度も聞いたことがありません。
三橋や藤井先生などは、上記の「クルーグマン教授と同じ論拠」に基づき、日本の財政破綻などあり得ないことを繰り返し、メディアで訴えてはいるのですが、その多くは「カット」されます。
三橋らの正論はカットした上で、
「明らかに無理がある財政破綻論を国民が共有しているはずだということを根拠に、消費税増税や政府支出削減を正当化し、『日本円を発行できる日本政府が、日本円建ての負債の返済不能になるはずがない』と、彼らにとってまことに都合が悪い事実を主張する論客(三橋ら)を排除する」
というのが、まさに財務省や御用学者、彼らに影響を受けたマスコミ、政治家たちの姿なのです。
このまま緊縮財政が継続し、日本のデフレからの脱却が果たせない場合、我が国は普通に発展途上国化することになります。最終的には、アメリカか中国の属国と化し、亡国に至ります。
逆に言えば、上記に代表される「キッチュ」を打ち砕くだけで、我が国は真っ当な繁栄への道を歩めるのです。
その程度の話。であるにも関わらず、我が国の亡国路線が帰属した場合、我々現代に生きる日本国民は、将来の日本国民(もしくは「かつて日本と呼ばれた国に住む住民」)からの罵倒を免れないでしょう。
その程度の話。で亡国に向かってしまうのでは、さすがに情けないではないですか。
何とかしましょう。
ーーー発行者よりーーー
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2016年2月、日本銀行は史上初の「マイナス金利」を導入した。
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当然、銀行の収益を圧迫する要因となるのだが、その狙いはどこにあるのか。また、狙いどおりに事が運ぶのか。
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そもそも「マイナス金利」政策を正当化する理論自体に問題があり、その奥にはお決まりのいわゆる「国の借金問題」があるという。
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【三橋貴明】「自国通貨を持つ日本が、日本円建ての国債の債務不履行になる」というおかしな論理への1件のコメント
2016年4月5日 8:38 AM
三橋先生の活動をいつも熱くあつく応援しております。政治現場のリアルというのは想像もつかないのですが、正論でやり取りしない、つまり何が正しいかでなく、誰が言ったか、正しさの社会的根拠は、ということなのかもしれませんですね。簡単にいえば「偉い学者が言わない限り真でない」いかにも理屈だけ、言葉だけ、官僚らしい定義づけなのではと思えてきます。最近自分はとある教育関係のシンポジウムに行ったのですが、その学会の精神的支柱が昨年お亡くなりになり、後継を関係者が頑張っているなか、東大の若い先生方が、実に「型に嵌った」というか、「型に嵌めないとダメ」という強迫なのか、研究対象を観るより言語的延長を推進する自信満々な提案に、自分は「それじゃ君らの恩師の言った『大人の思いつかない可能性の発見』を、大人の物差しを精緻化・形式化してしまうことにより、すべて台無しにしてしまうことさえも気づかないのか」と落胆してしまいました。なにか言葉なり学問というのは、すごい頼れる世の中の屋台骨のようなもの、あるいは定刻発着の線路だと勘違いしているのではないか。本当はつねに最先端の人々が現実との闘争、それはきれいでもカッコよくもなく、泥臭く、藪漕ぎのようなシャバのフチであり、ひとにより宗教を頼りにもして、その未踏の原野を歩いて、みつけた一握りの筋道をきれいな論理に磨き上げることが出来るかもしれない、つねにその繰り返しであって、線路の敷かれた間違いのない大通りのように学問は伸びるのではないという、あたりまえ?の感覚さえない、東大エリートの一部というのは自分を自分の集めた理屈で肯定している分、実に愚鈍であると思わずにいられないです。もしかすると、日本のエリートの空洞化を勘案しないかぎり、日本は常につまづき、間違い続けるのかも、と、庶民ながら心配してしまいます。
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