日本経済

2016年3月14日

【三橋貴明】自虐的な悪循環を脱する1つの方法

From 三橋貴明

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国の借金1000兆円を超えた!!と騒がれているが
「誰が」「誰に」借金をしているのか、、、
マスコミはそれを伝えているだろうか?
日本国民はそれを知っているだろうか?

国の借金問題の真実を知りたいなら
こちらをクリック↓↓
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php

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「自虐的な悪循環を脱する1つの方法」
From 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】
長期金利マイナス0.1%
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12137232005.html
ラストチャンス
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12138306377.html

青木泰樹先生が、「潜在GDPを決定するのは、過去の需要」という主旨のコラムを書いて下さり、なるほど、と感嘆致しました。

【青木泰樹】アヘ_ノミクスの成長戦略か_失敗する訳
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/03/12/aoki-24/

以下、引用です。

『現在、内閣府が使っているのは「平均概念の潜在GDP」と言い、過去平均の諸資源の投入量によって生産されたGDPを指します。

その論考で、平均概念の潜在GDPを決めているのは(諸資源の平均投入量を決めているのは)、実は過去の総需要の平均であることを指摘しました。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2014/07/12/aoki-4/
内閣府によれば、現在の潜在成長率は0.5%ですが、それは過去の総需要の低迷(デフレ不況)の結果なのです。

それでは反対に、将来の潜在成長率を上昇させるにはどうしたらよいでしょう。
総需要の増加が継続的に発生し、景気の拡大が続けばよいのです。
例えば、現水準より15兆円の需要増加(GDPを500兆円とした場合、3%)が10年も続けば、潜在成長率は3%になるのです。
潜在成長率は、経済成長の頭を押さえる重石ではなく、将来の景気動向(今後の経済運営)によって左右されるものなのです。』

内閣府の潜在GDPは、平均概念の潜在GDPです。すなわち、過去の総需要に基づき、平均概念の潜在GDPが決まります。
97年の橋本政権の緊縮財政で、我が国はデフレに陥りました。デフレとは、名目GDPという総需要が不足する現象です。実際、橋本政権以降、我が国の名目GDPは横ばいが続いています。

何しろ、2015年の名目GDPは498.9兆円で、未だに橋本政権期(523.2兆円)を回復していません。
名目GDPが伸びないのでは、内閣府方式で計算した潜在GDPが伸びるはずがありません。何しろ、デフレで需要が伸びない時期を含む過去の需要を平均し、潜在GDPを決定しているわけです。

内閣方式で「潜在成長率(潜在GDPの成長率)は0.5%」と聞くと、

「ああ、日本はもう経済成長することはないんだ。日本経済の潜在的な成長率は、わずか0.5%なんだ・・・」

と、国民が考えてしまいます。「将来、成長することはない」と勝手に思い込んだ国民は、投資を減らします。消費も抑制します。結果、いつまでたってもデフレという需要不足が終わらないという、自虐的な悪循環に我が国ははまり込んでしまっているのです。

とはいえ、内閣府方式の潜在GDPが「過去の需要(=名目GDP)」で決まるということは、今後、政府主導で需要創出に邁進し、名目GDPが成長を始めると、自動的に潜在GDPの成長率も引き上げられることになります。
すなわち、

「潜在成長率が低いから、日本の名目GDPは拡大しない」

のではありません。

「政府がデフレ対策を実施せず、日本の名目GDPが成長しないから、潜在成長率が落ち込む」

というのが真相なのです。上記の「発想の転換」は、まさに日本の運命を変えるほどに決定的だと思います。
現在、日本は長期金利が異様に低迷している状況にあり、2月8日にはついに「▲0.1%」を記録してしまいました(その後、少し戻しましたが)。政府が国債を発行し、需要を創出する絶好の機会が訪れているのです。

昨日、取り上げた「東京一極集中の解消と、経済成長を、交通インフラの整備により同時に達成する」一つとっても、我が国には本来は膨大な潜在需要が存在しています。この潜在需要を掘り起こす、つまりは政府支出を拡大することこそが、現在の日本政府には求められているのです。

ーーー発行者よりーーー

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2016年2月、日本銀行は史上初の「マイナス金利」を導入した。

今回、日銀が導入したマイナス金利とは、市中銀行が持っている日銀当座預金の一部の金利をマイナスにするというものだ。これまで年利0.1%の金利がついていた日銀当座預金だったが、逆に年0.1%の金利を支払う(手数料を取られる)ことになる。

当然、銀行の収益を圧迫する要因となるのだが、その狙いはどこにあるのか。また、狙いどおりに事が運ぶのか。

三橋貴明は「家計と銀行の負担が増え、国債の金利が今以上に下がるだけ」と断じる。また、「円高はいっそう進むだろう」と予測する。

その根拠は? 今後への影響は?

そもそも「マイナス金利」政策を正当化する理論自体に問題があり、その奥にはお決まりのいわゆる「国の借金問題」があるという。

マイナス金利の解説からその影響、導入の背景、さらには経済成長の問題、そしてアメリカ大統領選挙にまでつながっていく一連のストーリーを、三橋貴明が詳述する。

『月刊三橋』最新号
「マイナス金利の嘘〜マスコミが報じない緊縮財政という本当の大問題」
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php

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【三橋貴明】自虐的な悪循環を脱する1つの方法への3件のコメント

  1. あまき より

    公共事業の投資効果はインフレ時1・65倍だがデフレ時には5・26倍になるという藤井さんたち研究グループの指摘から4年。いまだデフレのただ中にあり、しかも実質ゼロ金利という公共投資にとってこの上ない機会が巡って来たいま、グランドデザインを示す用意すらない政治家、官僚、学者、論者は、今後おそらく何ひとつ役に立たないだろう。財政再建は国際公約だなどとのたまっている政治評論家は、ほとんど強請りたかりの騙りに堕ちている。それから高度経済成長期でなければ新幹線が必要ないかのように上からまくしたてる知的頽廃もかなり許し難い気がする。そもそも新幹線とは戦前の弾丸列車計画に由来し、弾丸列車計画は満州建国、満州鉄道建設に由来している。それを戦後の本土復興に役立てるため満鉄の技術と規格を移入し発展させたのが新幹線だ。デフレで傷つき大震災で抉られた国土をインフラ整備であらためて強力に復興させ地方との極端な格差を均そうと考える藤井さん青木さんの明確な国家論こそ国家経営の基本中の基本だろう。これを哲学がないかの如く論じるのは不真面目で、私はまったく賛成できない。また、新幹線の大成功に触発され独自の高速鉄道を開発、運行を開始した国々を見ても、高速鉄道整備が高度成長によって促進されたわけでないことは明白だ。英(70年代半ば)仏(80年代半ば)ともに低成長にあえいでいる。しかも英国は高速振り子電車の開発に大失敗、莫大な国家予算をふいにしたのちディーゼル動力による無難な設計に立ち戻らざるを得なかったが、電化非電化を問わず入れるため国民から喝采を浴びた。仏も開発費用がすさまじく、陸のコンコルドと揶揄されたながら、結局は国鉄SNCF始まって以来といわれる好成績を収めた。三橋さんの主張に私は賛成する。

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  2. 學天測 より

    三橋さんには悪いですけど、この青木さんの言ってる事はピントが外れてると考えますね。経済学者なんでしょうか?いかにも調整政策しかみえてない底の浅い、それらしい意見ですね。需要や供給を作り出すのは、共同体の活動の為ですよ。じゃあ、共同体の活動の目的は何かです?それが根本でそれがあるから新幹線や高速道路といったインフラで生産性の向上を図る訳です。結局、その根幹は学問の始まりとも言える神話(或は歴史、宗教)と哲学に返ると思いますね。歴史や神話と言う物語をどう哲学し、この世界をきちんと把握し、目的に向かって進んでいくわけです。その目的はこの世界の全てを明らかにして人は神に近づく事です。そうしないと我々に未来はありませんからね。きちんと世界を把握している人はこの宇宙や地球がいかに危険か?人類が如何に危うい状況か目を背けずに見ている。そうなるとやる事なんていくらでも出てくるし、公共事業だろうが民間設備投資だろうが組織の生産性を上げていかなきゃならなくなる。そちらの成長戦略がしっかり機能している上でないと組織を保守する分配政策の大事さも理解不能だし、調整政策を併せても、金融緩和し、財政を打ったその場限りで持続性はないでしょう。結局、共同体を構成する個々の人間がこの世界で命を繋いでいく事に対して、知性をフル回転させるだけのモチベーションがあるかと言う事ですよ、成長率なんて、その結果、算出されて潜在成長率が決するというお話でしょう。市場経済の欲望に飲み込まれて、虚無主義になってその精神が腐敗し、意思を失えば共同体は需要も供給も低下する。生産性を上げる為の意志がないから上がらないのです。腸内フローラって知ってますか?人間の腸内には少数の割合の善玉菌と悪玉菌とそれとは別に日和見菌というのが多数を占めているそうです。結局、腸内環境でも社会でも、この多数のどちらにでも転ぶ日和見菌が最終判断を決していると見れば、自ずとやる事は見えてきます。悪玉菌にコロッとまかれてしまう日和見菌にどう反発させ、やる気を起こさせるかと言うのが成長率の根源でしょう。まあ軍隊の基本は兵のやる気ですからね。経済学とか関係ない。それより以前の組織論の問題だと思いますよ。

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  3. 反孫・フォード より

     エントリーの話からずれているかもしれなく切り捨てて頂いていいのですけど、今日の国会の答弁も、財政再建と税と社会補償の一体改革を言われてました。消費税は社会補償に当てていく。と。思ったのですが、移民を推進することは今の日本人の高齢者増の問題が無くなる頃には今度は外国人高齢者による社会補償の増になり、移民を推進しなければ発生しない問題を政府は自ら発掘、創造していることになるのではないでしょうか?まさに自殺行為です。猫じゃらしに気づかずひたすらまっしぐらに飛びついている仔猫ちゃんに見えます。まさに、にゃんこ安倍政権&オールパーティー!そして私が言うことは「オーッ!マイ!ガー!どうか許してつかぁさいっ!」一瞬にして消される野田!

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