From 三橋貴明
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2016年2月、日本銀行は史上初の「マイナス金利」を導入した。
今回、日銀が導入したマイナス金利とは、市中銀行が持っている日銀当座預金の一部の金利をマイナスにするというものだ。これまで年利0.1%の金利がついていた日銀当座預金だったが、逆に年0.1%の金利を支払う(手数料を取られる)ことになる。
当然、銀行の収益を圧迫する要因となるのだが、その狙いはどこにあるのか。また、狙いどおりに事が運ぶのか。
三橋貴明は「家計と銀行の負担が増え、国債の金利が今以上に下がるだけ」と断じる。また、「円高はいっそう進むだろう」と予測する。
その根拠は? 今後への影響は?
そもそも「マイナス金利」政策を正当化する理論自体に問題があり、その奥にはお決まりのいわゆる「国の借金問題」があるという。
マイナス金利の解説からその影響、導入の背景、さらには経済成長の問題、そしてアメリカ大統領選挙にまでつながっていく一連のストーリーを、三橋貴明が詳述する。
『月刊三橋』最新号
「マイナス金利の嘘〜マスコミが報じない緊縮財政という本当の大問題」
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【近況】
現在、日本文芸社から刊行予定の「真・地方創生(仮)」の原稿が佳境に差し掛かりつつあるのですが、高度成長期以降の「東京一極集中」には驚くばかりです。
現在に至っても、毎年、10万人程度が東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に流入し続けています。日本で最も出生率が低いのは、東京都です。さらに、出生率ワースト10に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県という東京圏の各都県が全てランクインしています。
細かいことを書くと、東京圏の「婚姻率」が低く、少子化の主因になってしまっているわけですが、いずれにせよ東京の膨張が日本の人口構造を狂わせてしまっているのです。
もっとも、東京圏があまりにも膨張した結果、確かにサービス業を中心に雇用が創出されています。外食サービス一つとっても、東京ほど多種多様(かつ美味しい)な食を楽しめる都市は、世界中に一つもありません。
人口流入による市場拡大が、マイナーな国の料理を供するレストランであっても、存続可能としているのです。
サービスとは、基本的には在庫ができません。サービスは、生産と消費が同時に行われます。というわけで、サービス業の発展のためには、人口が集中していればいるほど都合がいいのです。
とはいえ、東京一極集中は日本の少子化の主因の一つであり、同時に「安全保障」を弱体化させます。世界屈指の自然災害大国である日本国が、人口を特定地域に集中させるのは極めて危険です。
というわけで、我が国は人口の地方分散と経済成長を両立させる必要があるのです。そのためには、新幹線や高速道路という交通インフラを整備し、日本を「小さくする」必要があります。
地方と東京圏を短時間で結ぶことで、分散して住んでいながら、同時にサービスの市場としては「同一」という環境を実現できるのです。
東京一極集中の解消と、経済成長を、交通インフラの整備により同時に達成する。この国家的な課題を考えたとき、我が国が真の意味で「需要がない」などという事態になることは、少なくとも今後数十年はあり得ないということが理解できます。
◆三橋経済塾第五期第三回のお申し込み受付を開始しました。
http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1472
第三回のゲスト講師は青木泰樹先生! 会場は品川になりますので、ご注意ください(浜松町ではありません)。
三橋経済塾のコンテンツを視聴するには、事前にご入塾が必要です。
http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/
◆一般参加可能な講演会のお知らせ
2016年4月10日(日)12時から 日台親善シンポジウム「台湾の対中経済政策を考える」
https://f35992faa456ac63f123cd71b3.doorkeeper.jp/events/38914
◆徳間書店から「日本「新」社会主義宣言: 「構造改革」をやめれば再び高度経済成長がもたらされる」が刊行になりました。
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◆PHP研究所から「生産性を高めるために私がしていること、考えていること」が刊行になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4569827969/
◆「SAPIO(サピオ) 2016年 04 月号」に「習近平は政権転覆が恐ろしくて「経済成長率7%の嘘」がやめられない」を寄稿しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B01BCF8UPS
◆「経済界 2016年 3/22号」に連載「深読み経済ニュース解説 マイナス金利政策という緊縮財政」が掲載されました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B01BM8OJXC/
◆政経電論2016年3月10日号に連載「[三橋貴明が説く今さら聞けない経済学]3つのマイナス金利」が掲載されました。
http://seikeidenron.jp/mitsuhashi/20160310_column_mitsuhashi.html
◆週刊アサヒ芸能 連載「三橋貴明の列島丸わかり報告書」第六十回「グローバリズムと株主資本主義の本家・アメリカは「病」に罹っている」
http://www.asagei.com/
◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」第166回「高度成長期と同じ環境が来る!」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/
◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」 第348回 亡国の特命委員会
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2016/03/08/025389.php
◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 〜新世紀のビッグブラザーへ〜 週刊三橋貴明 Vol356 東京一極集中と少子化
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
少子化の「二大原因」の一つ、東京一極集中について取り上げました。
◆メディア出演
今週は三橋がベトナムに出張するため、メディア出演はありません。
◆三橋経済塾
三橋経済塾第五期 第三回講義は3月19日に開催されます。ゲスト講師は青木泰樹先生です。
http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1472
会場は品川になりますので、ご注意ください(浜松町ではありません)。
◆チャンネルAJER
『資本主義を取り戻せ1』三橋貴明 AJER2016.3.8(16)
https://youtu.be/eoJ-c9Juk7o
ーーー発行者よりーーー
国の借金1000兆円を超えた!!と騒がれているが
「誰が」「誰に」借金をしているのか、、、
マスコミはそれを伝えているだろうか?
日本国民はそれを知っているだろうか?
国の借金問題の真実を知りたいなら
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