From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学
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おっはようございまーす(^_^)/
拙著『英語化は愚民化』(集英社新書)に関連して、最近、よく英語教育に関して意見を求められます。特に、小学校からの英語正式教科化など、英語の早期教育に関することが多いです。
小学校での英語正式教科化には、拙著にも書きましたように私は反対です。(詳しくは、拙著の第6章をご覧ください)。
しかし、小学校どころか、幼稚園からの英語教育推進を日本政府に対して要望している団体があります。
在日米国商工会議所(ACCJ)という団体です。米国企業を中心に1000社以上の企業で構成される経済団体で、日本で米国などの外資系企業がビジネスしやすい環境を作るために、日本政府に対して定期的にさまざまな要求を提出しています。
少々前ですが、この団体は、2010年に「成長に向けた新たな航路への舵取り――日本の指導者への提言」という文書を出しています。そのなかに「幼稚園で英語教育を開始する」べきだということが明記されています。
まあ、当たり前といえば当たり前ですが、外国の、それも強欲という評判の米国企業の集まりですから、在日米国商工会議所の意見書は、日本国民の将来の幸福や日本の学術文化の発展などについては、まったく考慮していません。
幼稚園からの英語教育開始以外にも、さまざまな要望が提出されています。
たとえば、文部科学省自体が外国語をもっと学習すべきだという提言もあります。このように提言する理由は、「日本においてプレゼンスを拡大している外国語教育機関にとっての障害の一つは、同省ときちんとした交渉をする際には日本語を使わなくてはならないことだから」(同提言、52頁)だと説明されています。
普通の感覚では、日本で商売したいなら、「外国語教育機関」の側が、日本語をもっと勉強してくるか、日本語の堪能な通訳を自前で用意すべきだと思うのですが、そういう真っ当な感覚を、この団体は持ち合わせていないようです。
(ところで、昨年の春、文科省が一部の省内会議を英語化したという報道がありました。ひょっとしたら、この提言を受けてのことなのかもしれません)。
「文科省、省内会議に英語導入 「まず自分達から」」『日経新聞』2014/4/30
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG28049_Q4A430C1MM0000/
他にも、在日米国商工会議所は、この提言のなかで日本の教育の改革案をいくつも提出しています。例えば、次のようなものです。
・米国などの外国大学が日本校を設立したり、日本の大学と提携したりしやすくすること。また、外国大学の日本校が、日本の学校法人と同じ利益を享受できるようにすること。
・「JETプログラム」(日本の小中学校や高校の外国語指導助手(ALT)として英語圏の若者を日本政府が雇用する事業)の予算削減を中止すること(「JETプログラム」は2010年に事業仕分けの対象にあがっていた)。もしくは、英語母語話者を雇う、別の代替プログラムを実施すること。
・国公立大学の入試を改め、「暗記重視」ではなく、AO入試などを導入すること。つまり「受験教育」「詰め込み教育」に依存する入試制度を緩和すること。
・私学助成制度を廃止し、その代り、奨学金制度を拡充し、個々の学生が大学を選べるようにすること。
要するに、これらはいずれも、米国の高等教育機関や教育産業、あるいは米国人教員などが、日本の教育現場に進出しやすくしろという要求だと解釈できるでしょう。
大学入試改革についてはここ数年、センター試験利用などを改め、推薦入試、あるいは集団討論や面接を重視したものに変革していくべきだという議論が実際になされていますが、ことによると在日米国商工会議所の意見を受入れてのことかもしれません。
日本国内の議論の流れだけでいえば、近年は、いわゆる「ゆとり教育」路線の脱却の必要性が叫ばれていましたし、行き過ぎたAO入試(自己推薦入試)の弊害もしばしば指摘されていたように思います。つまり基礎学力重視の傾向が復活していたのではないでしょうか。ここに来て再び、推薦入試や集団討論、面接などを利用した入試の方向へ大きく舵を切っていくというのは、私は少々奇妙に感じます。この手の外部からの意見の影響があるのかもしれません。
教育以外の面でも、在日米国商工会議所は、さまざまな要求を日本政府にぶつけています。
以前、産経新聞(九州山口版)の連載コラムで取り上げたことがあるのですが、「外国人家事労働者(家政婦)の受け入れ」についても、この団体は強く要求していました。(結局、竹中平蔵氏などの後押しもあり、国家戦略特区の一部で年内にも解禁の見通しです)。
施 光恒「「外国人家政婦」は日本人の倫理観に合うのか?」(『産経ニュース』2014年6月5日)
http://www.sankei.com/economy/news/140605/ecn1406050001-n1.html
日本人女性が働きにでて、労働市場に参入すれば、人件費が安くなることを見越してのことなのでしょう。
また、在日米国商工会議所は、いわゆる「統合型リゾート」、つまりカジノの設置についても日本政府に迫っています。「統合型リゾートが日本経済の活性化に寄与するための枠組みの構築」という意見書を提出しています。
これには、「東京圏や大阪圏などの大都市圏に24時間営業のカジノを開設すべき」、「カジノ総収入に対する税率は10%を超えない程度に低く抑るべき」、「カジノではクレジットカードが使えるようにすべき」などの提言が並んでいます。
また、この意見書には「ACCJは、(カジノへの)入場料を導入しないように強く提言する」という一文も明記されています。
カジノを認めている国の多くは、自国民をギャンブル中毒にしないように、カジノへの自国民の入場を禁止、もしくは制限しています。例えば、モナコはカジノで有名ですが、モナコ人はカジノに入れません。韓国にもカジノは17か所ありますが、韓国人が入場できるのは一か所だけです。
シンガポールのカジノは、外国人は無料ですが、自国民からは100ドル(シンガポールドル)(約8600円)の入場料をとっています。高めの入場料を設定し、自国民が入りにくくしているわけです。
在日米国商工会議所は、日本人がギャンブル依存症になるかどうかなどには関心を持ちません。入場料は導入せず、日本人が簡単にカジノに来られるようにすべきだというのです。加えて、ご丁寧なことに、統合型リゾート(カジノ)は、「公共交通機関に直接アクセスできること、主要な地方鉄道ターミナルに近接すること」などの場所に関する条件も掲げています。日本人から搾りとる気マンマンです。
以上のような具合に、在日米国商工会議所は、とても身勝手な政策提言を日本政府にぶつけています。しかし、これは当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。米国企業の経済団体なのですから、彼らにとって、日本の将来や日本人の幸福など、どうでもいいことです。
ですので日本人の側は、「はいはい、勝手に言っててください。さすが強欲資本主義の本場の団体の言うことは、ひと味もふた味も違うよなあ〜」というぐらいの態度で聞いていればいいのだと思います。
(_・∀・`)ヘー
しかし、私が懸念するのは、外国人家事労働者の受け入れをはじめとして、在日米国商工会議所の提言が結構、実現しつつあるのではないかということです。
最近でも、日本人のなかにさえ「日本は、ガイアツがないと何も改革できない」「クロフネが来ないと何も自分たちでは変えられない」などという人が結構います。TPPをめぐる議論でもそうですが、「結局、米国の改革提案に従ったほうがうまくいくのだ」という声もしばしば耳にします。
あるいは、「グローバル化のご時世だから、グローバル市場の声に耳を傾けるべきだ」「市場の評価に気を配るべきだ」という声もよく聞きます。
在日米国商工会議所の意見書は、この点で大いに参考になります。
この団体の率直な意見書は、「ガイアツ」はやはり外国人の手前勝手な利益誘導に過ぎず、日本の将来は、日本人自身が真剣に考えていかなければならないという当たり前のことを強く思い起こさせてくれます。一種の平和ボケから目を覚まさせてくれるものだといってもいいでしょう。
長々と失礼しますた…
<(_ _)>
〈施 光恒からのお知らせ〉
小学校での英語正式教科化反対論については、以下の第六章をご覧ください。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087207951
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【施 光恒】在日米国商工会議所から学べることへの15件のコメント
2015年10月31日 8:51 AM
究めて個人的な意見を書きますが、「国家」という単位でどちらが良いかという問題ではないでしょう。米国人であれ日本人であれ、置かれている立場や仕事、諸々の状況を考え併せて最善の選択をしているだけで、国家は身分と安全を保障する集合体であるわけですから。ただ、よく言われるのは、日本人の場合の愛国心の程度は「在外の日本人」>「外資系勤務の日本人」>(以下省略・・)だそうです。なぜかをよく考えてみることから、英語教育の是非を論じるのが良いと考える次第です。
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2015年11月1日 5:26 AM
個人的には英語の授業を廃止して第2言語をすべきであると思います。特にロシア語とペルシア語、スペイン語、ドイツ語、中国語をやる必要があり、この2つをやれば英語、フランス語なんてやる必要が存在しません。ロシアの人間に知的さは、やはりプーチン大統領に磨かれた賜物である事は事実だし、英語しか喋れないアメリカ人こそ、私は非難すべきである。英語なんて語数や単語が少ないから知的さを出すことは不可能であり、それを引き出すにはロシア語やペルシア語等で学ぶ必要があるからだろう。Мири в Россий Хорошо.(ミーリ フ ラッスィー ハラショー)和訳すると「ロシアの世界は素晴らしい。」となる。_____ _________ _____________(アンハ― アームリカーイー アーン チャーギー)ペルシャ語で「奴らはデブのアメリカ人です。」と読みます。ペルシャ語とロシア語は反米精神があれば簡単に覚えられると思います。
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2015年11月2日 9:04 AM
そこは違います。普通に国際競争と英語力は関係がありません。なら何故、この動画がロシア語やペルシア語、及び中国語でやらなかったのかを考えるべきです。普通に国際的な価値観を姿勢を出すなら中国語、ロシア語、ペルシア語などでやれば十分であり、英語に合わせる事は寧ろ、英語圏の連中は自分達に都合の良いプロパガンダを中国に流す戦術である事を逆に日本人を含む非英語圏の人が知らなきゃいけない。中国語を話す人は朝鮮語、日本語、ロシア語、ペルシア語を話す人よりも英語が取得しやすいのは事実だが、英語圏の連中は英語しか通用しない連中ばかりである事に気付かなければならないし、下手に英語を使えば彼らの都合の良い駒になることに気付かなければならない。その証拠にフランスやドイツの大学が世界大学ランキングで100位に入っている大学が少なく、中国も入っているのは殆どが旧英国領の香港系の大学である。だからロシアのプーチン大統領がロシア語を普及してロシア語が世界に通用する事を行っている。日本人が見習うべきなのは寧ろ、ロシア語を大事にしてそこから世界に発信するロシアだと思います。なので、スノーデンの事件でもお分かりの通り、中国に逃げてもアメリカに捕まることが多いが、ロシアだといつまでも捕まらなかった事を考えると宜しいです。それと日本人だと英語よりロシア語やドイツ語、スペイン語の方が取得が容易な上に、将来、アメリカ本土はスペイン語圏になりスペイン語が世界で普及する反面、英語話者は他の英語圏を含め減っていくので、スペイン語、ロシア語、ドイツ語あたりを学んだ方が良いでしょう。プロパガンダもロシアの方が中国より、一枚上手なのでこの動画も掲載しておきます。https://www.youtube.com/watch?v=fXrgeow21s4
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2015年11月4日 3:40 AM
連投、すみません・・。 ウィキペディアの「グノーシス主義」は少々、神秘主義、に寄っているような印象もありますが、宗教とはそのような面を持っているのでしょうし、今の時代、どんな可能性も否定せずに、考えてみた方が良いように思えまして・・。 その「グノーシス」の影響なのか判らないのですが、社会の雰囲気として「違い」を無くそうとしたり、認めないような感じがあるような気がするのです。「個人と個人」とか、「プロフェッショナルとアマチュア」とか、「男性と女性」とか、「それぞれの国によるあらゆる違い」とか・・本来、違いがあって当然のものであっても、「違う」という事を「良くない事」とか、「差別的な事」と捉えがちな気がしてしまうのです。「違い」というのは、人を心細い気持ちにさせてしまうものなのでしょうか。人間同士、共通点だって、たくさんありますから、お互いの共通点を数えて喜び合う事は、人間関係ではとても大切で、楽しく嬉しいものですよね。その上で、という事なのですが、「違い」を認めるという事は、他人様の、自分とは異なるところを素晴らしいと思ったり、異なるから興味関心を感じたり、その方を知ろうという敬意であったり、そんな風に人を大切に尊重するという事なのではないかという気が致します。 「違い」を尊重する心が失われてしまったら、同調圧力に繋がってしまったり、「自分に反対意見を述べる人間は許さない」と、言論弾圧を行うような、この度の「維新の会」のような蛮行となってしまうのではないでしょうか・・。 ただ、「違い」を認識するにしましても、「優劣」とか、「勝ち負け」とか、「強弱」のような枠組みでの識別の仕方は、社会の風潮と言えるほどに蔓延してしまっていて、私も決して人ごとではございません。 しかしやはり、そのような見方は、人の心を傲慢ながらも不安定にしてしまうような気がして、大切な事が見えなくなってしまうかもしれないのでは・・。例えば、「人には無いものを、自分は持っているかもしれない」という事にも気づけなくなったり、真の自信を得るチャンスを逃してしまうのではないかという事が、心配されます。
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2015年11月4日 6:12 AM
なぜ英語(漢字も)を勉強するか?・・ズルい人にダマされないために、と言います^^;と、あまり反応はよろしくないですね^^;もっと明るい夢夢しい目標の方が、人ってモチベーションは上がるようですね。
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2015年11月5日 2:00 AM
施先生の意図とはもちろん違うでしょうし、杞憂とは思いますが、論が極端になって、外国語の勉強をしない正当化や、学問の障害になってはいけないと、思いました。大学の授業などは、日本語がいいと思いますが、新しい専門用語などは、変妙な日本語訳語を覚えるよりも、英語で覚えたほうが早い、英語で読んだほうが分かりやすいみたいな意見もあるそうですね、その辺は、なんとも現場優先で・・・福沢諭吉は偉かった、ということですかね。何にせよ、ガイアツに従うことではないですよね。
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2015年11月6日 2:40 PM
中国語を話す人は文法的に英語を取得しやすいそうですね。国際社会で競争する目的で、中国人は英語を取得しているのでしょうから、その姿勢は、日本人も見習うべきだと思いますが。
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2015年11月7日 2:02 PM
日本人は、重要なことや、大学の授業のような学問的に高度なことは、これまで通り、日本語で話し合うことにすればよいのではないですか。日本語がわからないガイジンにはわからないでしょうし(^w^)多分、彼らはそれがイヤなんでしょうね、日本人が日本語で学問的に高度なことを話し合うと、彼らはわけわからないので (゚ω゚?)w彼らが嫌がることは、つまりこっちに有利なことなのだから、やめることはありません(^w^)一方で、日本人が、ガイジンの喋っていることが分かるように、英語や外国語を勉強しておくことは、これからますます大事だと思います。ロシアなんて、高官の中でも国際インタビューでは英語で話す人がいますよね、英語しか喋らないアメリカ人より、ずっと知的に見えますよ。
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2015年11月7日 5:24 PM
強欲資本主義とかサバンナの論理を日本に当てはめて欲しくないですね。欲望が欲望を喚起するのだ、これこそ動物的本能だと言ってもヒト以前に人間でありたいなら奪い合い以前に助け合いが必要になると思う。裸足で歩くより靴を履いた方がより遠くまで歩けるのではないか、その先でより多様で豊かな文化が育まれるのではないか。隣の芝生は青いとか大道廃れて仁義ありと云うが、犯罪が日常にあるからこそご立派な仁義とか自由平等理念が育つのではないか。自国の大道、道徳常識文化を蔑ろにして他国の上辺だけ、見かけだけ立派な仁義や理念だけ追い求めてもいずれ一緒に立派な犯罪者も育つ国になるんじゃなかろうか。
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2015年11月8日 8:25 AM
>この団体の率直な意見書は、「ガイアツ」はやはり外国人の手前勝手な利益誘導に過ぎず、日本の将来は、日本人自身が真剣に考えていかなければならないという当たり前のことを強く思い起こさせてくれます。一種の平和ボケから目を覚まさせてくれるものだといってもいいでしょう全く同感です。自分は反米でも親米でもありませんがアメリカの言われるままになる社会やアメリカナイズされた社会になるのは御免ですしかしこういう事言う人って左派だけじゃなくて保守系といわれる人も結構いるからやっかいです。結局は日本人は日本という国の文化や社会に誇りを持ててない、大事に 大切に思ってない人が多いと思うし保守系といわれる人達でも外交安保の事は言う人は多いが、日本の文化や母語や日本の共同体についてはどうでもいいっていう人が多いのも残念な事です。
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2015年11月8日 4:34 PM
少し修正を・・。「貴族の子弟が〜良くある話」と書いたのは、失礼な表現だったかもしれません。立派な貴族の方が大勢いらしたと思いますし、見てきたわけでもなく、何かで読んだ事があるだけですから「良くある話」では、言い過ぎですね。筆が走ってしまいました。「しばしば、あったようだ」といった表現にすべきでした。 「グノーシス主義」とは何なのか、まだよく判らないまでも、禍々しく、危険な考えだと思います。歴史上の「革命」、今の「改革」に通じるものがあるのではないでしょうか。
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2015年11月10日 12:12 PM
グローバル化とか、日本人に英語を話させる、とかは、主にビジネス上の利便性の為に(他にも、米国の支配力を強めるとか、色々あると思いますが)、英語圏の国が仕掛けて来ているのでしょうが、ふと、こんな事を考えました。 「アメリカはキリスト教の国だが、世界各国の言語が異なっているのは、神様がお決めになった事、とされているが、そこには拘らないのだろうか?」。 うろ覚えなのですが・・・「バベルの塔」の逸話では、昔、人間は皆、同じ言語を使っていたが、神様が人間たちの言語をバラバラにして、話を通じなくさせて、世界各地に人間達を散らせた、という内容だったと思いますが・・彼の国においては、宗教的拘りよりも、ビジネスの論理の方が勝る、という事なのだろうか?「アメリカは、キリスト教の国だから」という出発点が間違っているのかしら?そもそも、このエピソードは旧約聖書だと思ったけれど、キリストが登場するのは新約聖書だから、キリスト教の逸話、とは認識すべきではないのかな? ・・等々、頭の中をハテナ?で一杯にしながら、ウィキペディアで「バベルの塔」について読んでみました。 すると、「グノーシス主義におけるバベルの塔の解釈」という項に、グノーシス主義においては、神と悪魔の立場が逆であって、神は悪魔であり、悪魔こそが人間に知恵を授けた「真の神」であるとされている、らしいのですね。 グノーシス主義、というのがよく理解できないのですが、ともかくその主義においては、「善」と「悪」の「規範・価値」が逆転しているそうです。 バベルの塔の記述に関しては、概ね、こうでした。 「言語だけにとどまらず、バラバラになった言語、民族、宗教、思想、文明、文化、経済、通貨、国家、人種、身分、性別、家族、人間の自他の意識などを統一(それらの区分区別の廃止=破壊)し、即ちバベルの塔を建設し、人間が偽りの神=悪魔に代わって神の座に就き、真の神=聖書の悪魔より与えられた知性(理性)をもって世界を支配する事が正しい、という解釈になる。 それは、偽りの神=聖書の神、が命じた、『古き世界・時代の秩序』を破壊し、善悪の価値判断を逆転し、『新しき世界の秩序・時代』を作り上げる事を意味する」。 以前だったら、「こんな事ってあるかしら!?」と思ったでしょうけれど、今はこのような思想を持つ人がいるとしても、おかしくは無いかな、と・・。日本人には理解しがたい事だと思いますが、ヨーロッパの貴族の子弟が、都会で悪魔崇拝にかぶれてしまう、というのは、昔ならよくある話しだと思いますし、様々な宗教があるでしょうから。 どうなのかは判りませんが、一応こういった事も頭に置いておこうと思いました。
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2015年11月10日 1:56 PM
英語の問題は日本だけでなく中国でも深刻な状況に陥っています。中国の5か年計画のプロパガンダ動画が異様に英語尽くめで見ていて嫌になります。TPPとAIIBには英語圏が有利になるような項目ばかりが含まれており、AIIBのサイトは中国主導にも関わらず、英語だらけで見ていて嫌になりました。自国言語が大事に出来なければ外国にやられるし、寧ろ自国言語で外国で思い切り発言するような態度を出さなければ英語圏に舐められます。英語圏の連中は英語以外で話せば無視されるし、英語圏で喋れば自分達より劣るとみなしてくるのでいやらしいと思います。それがこの動画です。https://www.youtube.com/watch?v=EywgiSjkfkw
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2015年11月11日 5:37 PM
彼ら強欲資本主義者は、まず中南米で、そういうことをやった、と、ショックドクトリン、でも指摘されていますが、かのガルシアマルケスの「族長の秋」、ホント今の日本のために書いてくれたんじゃないの?と思うくらい、やられる国の内情を描いた、反面教師として!!参考になりますよね。「・・その国は、外国にすべてを売ってしまい、最後は海まで、売ってしまった」・・・こうなってはイケナイ、日本人、考え無しに意気がったり、逆にたやすく絶望して気取っている場合じゃないよ、と思います。
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2015年11月13日 9:41 AM
なるほど、カジノを作れ、という、ガイアツ(というかアメリカンでもあまりタチの良くない集団からのキョウカツ)があるわけですね、、、そこに、大阪でもタチの良くない集団が、あとさき考えず(周りのまともな人や自分らの子供達の未来のことも考えず!)彼らに選ばれた意気投合した!とひとり合点して、勢いづいているわけですね!(でも、そういう人たちは、彼らの用済みになれば、さっさと使い捨てられるんでしょうね。。。)そんな、我が儘ジャイアン的無茶クチャ利益誘導は、賢い日本人は、断固スルーする!(先生方のおかげで、目を覚ました人も、出てきているようです)
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