From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学
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●韓国大崩壊 ただ1つの理由
https://www.youtube.com/watch?
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おっはようございま〜す(^_^)/
東田剛さんは、最近、替え歌にはまってますね〜。毎回、
さきほど先日の東田さんのメルマガの「YMCA」ならぬ「
「YMCA」のyoutubeを聞きながら見ていたのですが、
と「フロマン! タフネゴシエ〜ター、フロマン! ウォール街しゅーしん、フロマ
ン!…」と替え歌が流れてしまって離れません…。
えっと、気持ちを切り替えましょう。
最近、気になったニュースがこちらです。
「文科省、省内会議に英語導入「まず自分たちから」(『日経新聞 電子版』2014年4
月30日付)
http://www.nikkei.com/article/
英語教育をめぐる議論を活発化させる目的で、
うことにしたというニュースです。
の会議の一部を英語で行うということです。
記事によると、文科省の幹部は、「
視野が広がるはずだ」と期待しているそうです…。
このニュースを読んで、私は頭が痛くなりました。
官庁が、日本人だけなのにたどたどしい英語を使って、
いて会議している姿は滑稽でしかないですね。
(_・ω・`)
いい大人は「英語ごっこ」なんぞしていないで、
がいかなる意味で必要なのか、
などについて真剣に討議してもらいたいと思います。
しかしアメリカ人は、
くそ笑むでしょうね。「日本人も劣化したなあ、
ないなあ」と。
もし立場を入れ替えて、
にたどたどしい日本語で会議をしていたら、
みを感じながら見つめ、「アメリカも劣化したよなあ」と思い、
軽く扱うようになるのではないでしょうか。
(_・ω・`)
文科省は、最近、ますます「教育のグローバル化」
例えば、
のでみられない方も多いかもしれません、すみません)、
た「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」によると、
を正式教科化し、週三時間それに充てるようになるそうです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/
また「モジュール授業」なるものも導入し、
の「聞き取り」や「発音」
です。
日本語もまだ不確かな小学生にそんなことする必要あるんでしょう
来働きたいという希望を持っている子が大多数だというわけでもな
ちょっと意地悪な言い方をするとすれば、文科省は、日本が将来、
属国になると予想しているのかもしれません…。
中学に目を移すと、中学校の英語の授業は、
校では昨年度の一年生から始まっていますが、「
だ!」といういわゆる「オール・イングリッシュ」
は、それを中学校レベルでも導入しようというのです。
基本的に、英語の時間は日本語禁止で、文法の説明も英語で行い、
うのでしょう。ただ、高校の英語の先生に尋ねたところ、
にはいかず、文法や単語の説明は日本語でするし、
た。
ですが、文科省が「英語の時間は英語でやるのが基本」
で、数年後には、
さを感じるようになるのではないでしょうか。
不思議なことに、英語教育の専門家には、中学校や高校における「
リッシュ」の英語の授業を推奨する人は少ないようです。また、
のなかでは、「英語は英語のみで教えるべきだ」という説は、
いう意見がかなり強いようです。
たとえば、イギリスの応用言語学の大家ガイ・クック氏は、「
シュ」のように児童・
「直接教授法」と呼び、これを批判しています(クック/
教育と「訳」の効用』研究社、2012年)。
クック氏は、「英語は英語で教えられなければならない」とか「
カーこそが最良の英語教師である」というような一連の「
は、学術的根拠はあまりなく、それが広まったのは、むしろ「
はないかと述べています。
つまり、つまり「英語は英語で」とか「
見方が広まれば、
や文化に関係なく、
ビジネス上の都合から、
のではないか、と推測しています。
同じように、言語教育の専門家ロバート・フィリプソン氏も、
おいて、
す(フィリプソン/平田雅博ほか訳『言語帝国主義──
社、2013年(原初は1992年に出版))。
興味深いので5つとも書いておきます。
(1)単一言語使用の誤謬、つまり「
(2)母語話者の誤謬、つまり「
(3)早期教育の誤謬、つまり「
信条
(4)最大受容の誤謬、つまり「
う信条
(5)減算的言語観の誤謬、つまり「
る」という信条
フィリプソン氏は、多くの論拠を挙げながら、
学術的根拠はあまりないのではないかと論じています。
たとえば、(1)に関しては、児童・
り、
軽視してはならないという点に言及しています。
(2)については、たとえば、学習者と言語や文化を共有し、
して英語を学習してきた経験を持つ非母語話者のほうが、
的ニーズをよく理解しているため、
る研究を示しています。そして「
想自体が拙速である。この信条は科学的妥当性をもたない」
フィリプソン氏も、「単一言語使用の誤謬」や「母語話者の誤謬」
乏しいにもかかわらず広まった原因について、
イギリスなど英語国やそこの各種業者の政治経済上のうま味につい
す。アメリカ人やイギリス人の英語教師は、
語教育関連の世界中の職場で職を得られるようになるわけですし、
スの出版業者は相手国の言語・
うになりますので。
フィリプソン氏は、「単一言語使用の誤謬」
ついても強調します。学習者の言語を教室から締め出すことは、
が劣ったものだと意識させることにつながらないかと懸念するので
フィリプソン氏によれば、
テュート(ドイツ文化センター)の付属のドイツ語学校も、
方法論に従っていたそうです。
しかし、ゲーテ・
母語を教室から締め出すような教育は、彼らに疎外感をもたらし、
イデンティティを奪い取り、
変容を引き起こす」と指摘されたからだそうです。
フィリプソン氏は、この点について、「
ていると考えられる成人の学習者に対する外国語としてのドイツ語
した異論があるというのであれば、
教育が壊滅的な結果をもたらしうることは想像に難くない」
私も、中学校や高校での「オール・イングリッシュ」の方針は、「
し」に近いんじゃないかと思います。
中学、高校の英語の時間は、せいぜい週5時間程度でしょう。
業が50分だとすると、英語の時間は、一年365日中、
教育の外国語学習など、時間的にみれば、たかが知れています。
丸6日程度のうち、英語の音に触れたり、
少し増えたところで、
それよりも、「オール・イングリッシュだから日本語禁止!」
語を学ばせなければ!」とか、「スーパーグローバル人材だ!」
でやるお!」とか、グローバル、グローバル、英語、
との子どもに与える悪影響の方が心配になります。
このような状況は、子どもたちに、「英語や英語文化のほうが、
りも圧倒的にえらい」
か。
以前のメルマガ記事でも書きましたが、
「英語力向上」というのがあってもいいとは思いますが、
となってしまうのはまずいでしょう。
いくら日本人の英語力が向上したといっても、
適うわけありませんし、
ド人、フィリピン人にも勝てないでしょうから。
ですので、日本の政策目標としては、「
様な機会が得られる国づくりを維持し徹底する」
(また「
公正化をはかる」という国際戦略も必須でしょう)。
文科省は、
が、
しょう。
それよりも、「日本人は英語がかなり下手だけど、
全だ! そして人々は親切だ!『英語化=近代化』などではなかった」
前の事実を外国の人々に認識して帰ってもらった方が今後の世界の
ように思います。
いつにもまして長々と失礼しますた…
<(_ _)>
PS
三橋貴明の無料Video「雇用破壊」
日本人を貧民化させるのは国益なのか?
http://youtu.be/IsJZZaD-rPQ
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日本の強みや良さについてはここにも書いています。
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●コメントは、こちらで
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【施 光恒】「オール・イングリッシュ」の愚への1件のコメント
2020年9月23日 6:30 PM
>「英語は英語のみで教えるべきだ」という説は、学術的に正しくないという意見がかなり強いようです。
↑これめっちゃ同意です………
英語だけだった小学校の授業よりも、ちゃんと日本語訳も教えてくれた中学のほうが理解できましたもん(๑¯ ³¯๑)Booo
だいたい、ALTの先生方だって日本に2~3年以上住んでいらっしゃるのに、日本語カタコトなんですよ?
ネイティブに触れあう時間が長ければいいっていうのが、こういうの見ちゃうと如何に幻想なのかって思ってしまいます
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