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2015年7月27日

【三橋貴明】日本の神様

FROM 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

【今週のNewsピックアップ】
生産年齢人口対総人口比率
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12052854948.html
若者が貴重になる国の幸運
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12053201013.html

「私は、神様を信じてゐるのです。私の神様といふのは、日本の八百万の神々をはじめ、釈迦も孔子も、また耶蘇も、全てを含んだ神様です。人間、自分よりも上のものがないと、どうも自惚れていけません。自惚れが出ては、人間もおしまひです。神様を忘れると、人間が破滅するばかりです。」
といえば、「コレキヨの恋文」の高橋是清の名台詞ですが、実は上記は元々は「高橋是清:著『随想録』」に是清自身が書いた文章なのです(ほぼ引用です)。

三橋も、日本に神様はいると信じていますよ。さもなければ、デフレで国民の所得が減り、貧困化が続いている環境下において、
「少子高齢化により、生産年齢人口対総人口比率が低下し、インフレギャップが拡大することで人手不足が深刻化する」
という、「プレゼント」的な機会がめぐってくるはずがないじゃないですか。日本は少子高齢化によるインフレギャップ拡大を「好機」として捉え、生産性向上のための投資(設備投資、人材投資、公共投資、技術開発投資)におカネを投じることで、再び目覚ましい経済成長率を取り戻せるのです。
とはいえ、現実の安倍政権といえば、「経済成長の機会」を逆効果の政策で潰そうとしています。外国移民受入や労働規制の緩和、緊縮財政、TPP、農協改革、発送電分離などなど、安倍政権の経済政策はマクロ的に逆効果な上に、国家の安全保障を弱体化させ、日本国家を最終的には「亡国」へと導くものばかりが目立ちます。

特に、農協改革や「競争を前提とした地方創生策」は、地域消滅を加速させ、最終的に人口を都市部、特に首都圏へと集中させることになるでしょう。
世界屈指の自然災害他国であり、人口が「分散」していなければ、非常事態時に「お互いに助け合えない」国である我が国が、地域消滅と都市部への人口加速を促す政策を推進したら、どうなるか。

東京圏の人口が日本全土の過半を上回るような異常事態になった段階で、首都直下型地震が発生。日本は「国家存亡の危機」を迎えることになります。
日本の神様は、優しく、そして意地悪です。

日本の政治家が、あるいは日本国民が、「日本国のため」を思って日々、努力を重ねたとき、日本の神様は微笑んでくれます。そうではなく、一部のグローバル投資家のための政治を続け、国民をないがしろにしたとき、天罰が下ります。

信じられないかも知れませんが、三橋は本気でそう思っています。だからこそ、日々、様々な荒唐無稽な批判、誹謗中傷、人格攻撃を受けつつも、ひたすら「日本国の経世済民のため」の政策を訴え続け、安倍政権の経済政策を批判しているわけでございます。

三橋も、神様を信じているのですよ。

PS
強制徴用で騒ぐ韓国が仕掛けた罠とは?
月刊三橋の今月号のテーマは、「歴史認識問題」です。
https://www.youtube.com/watch?v=vGLmma-WA14&feature=youtu.be

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【三橋貴明】日本の神様への5件のコメント

  1. akkatomo より

    日本の神様は信仰するに値します。ですから、現状の風潮が続けば過たず天誅を下すでせう。日本に神なるものがいるとして現状の日本を見たならば、どう思うか。ヤーウェの神辺りに感想を述べさせれば、かういう愚昧の民は一掃してしまへ、そう言われても仕方のない有様でございましょう。現人神にあらせられる陛下におかれましては、そうとまでは仰られないでせうが何事につけ限界というものは御座います。我が国は今、文字通り分水嶺にいるのでしょう。

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  2. ぬこ より

    >日本の神様は、優しく、そして意地悪です本当にこうですよね(笑)、国民を試してるちゅうか、修行させているちゅうか…ちなみに、先日、香取神宮に行きましたのん。小生が大鳥居に差し掛かった時、カラス様が鳥居の上に停まりましたのん。来月、伊勢の神宮にも行きたいちゅうて思いマウスのん。

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  3. メガゾーン より

    >自惚れが出ては、人間もおしまひです。神様を忘れると、人間が破滅するばかりです。 日本メディア媒体は既に陥っている気がします。戦後世代メディアのネオリベ的公共叩き、偏・反共は、ある面、自由の侵害であり、戦前のスパイ、コミンテルンの裏返しに過ぎなく、新手のスパイ、エコノミンテルン・タケナカに業界は侵されている。

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  4. robin より

    日常的に食事の前に「頂きます」と手を合わせたり神社で柏手を打ち墓前で心静かに手を合わせる習慣があれば自然と日本や日本と運命を共にする(将来の)自分達に思いを馳せ、互いに感謝・尊敬の念が生まれるのではないか。一方テレビでは中身も無く言葉=プロパガンダの道具以外の何物でもなくインスタントな権力を求める有象無象が跋扈してるように見える。彼らは事件や不幸がある度縋り付いてくる大衆を見て内心興奮してるのか。安易な共感の求めに応じれば不安定な心象に大きい音に反応するおもちゃのようなものにされそうで内心恐ろしくある。過剰な富の蓄積によって国境を自由自在に行き来するグローバル投資家に守りたい国はあるのか。大金持が尊敬される社会は嫉妬と裏表で足の引っ張り合いになる。権力者を信仰し畏怖する社会は碌なものじゃなさそう。

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  5. 神奈川県skatou より

    三橋先生をいつも熱く応援しております。自分も「太刀打ちできない現実」「理屈でも洞察でも覗けない深淵」を感じて、神というほかない、昔のひとが、たどり着いたとおなじ境地を持つことがあります。そして日々過ごす中で、己の行為が裏目にでるときは、神のことわり(理)とすこし外れたことをやっているのかと、用心を喚起したりするものです。ただそれは、唯唯諾諾と現実に従うのでなく、対話なのだと、思っております。

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