From 藤井聡@京都大学大学院教授
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●●三橋貴明が実践する経済ニュースを読む技術とは?
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_mag_3m.php?ts=hp
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5月17日、大阪市の廃止と特別区設置(いわゆる『大阪都構想』)の住民投票で『都構想』が否決されました。
これで廃止の危機にあった大阪市という一つの「共同体」が解体されずに、存続することとなりました。
この大阪市という「共同体」の存続を心から願う大阪市民の皆様にとっては、この結果は文字通り、自分たちの「共同体」を「守った」ことを意味しています。
大阪を守ることを願い続けた大阪市民の皆様方、本当に、心からの祝福を申し上げたいと思います。
ではそんな「共同体」の破壊を企図した「勢力」とはいったい何だったのかと言えば──それはつまり、
「新自由主義の全体主義」
だったのです。
この「新自由主義の全体主義」とは、夥しい数の人々がさながらゾンビのように「思考を停止」したうえで、機械的に新自由主義を導入していこうとする大衆社会現象、です。
(『<凡庸>という悪魔』 http://amzn.to/1Jsre9O をご参照ください)
そして新自由主義とは、社会や政治・行政の仕組みのなにもかもを、「市場原理」で作り上げていこうとするものです。
つまり、それがどれだけ社会的、倫理的、道義的に好ましくないものでも、カネさえあれば何でもできるというルール(市場原理)に基づいて、あらゆる政治、行政、社会のシステムを作り直していく(改革していく)ことを目指していくのです。
ですからそうなれば必然的に、政治や行政は縮小され、切り取られたところが一つずつ「民営化」されていきます。
そして残された政治・行政の仕組みも、できるだけカネがかからない仕組みへと変革させられていきます。カネがかからない仕組みとはつまり、何でもかんでも「無駄」と切り詰め「効率化」されたシステムです。
「都構想」の背後にある思想は、徹頭徹尾、この「民営化」と「効率化」を柱とする「市場原理」のイデオロギーでした。
実際、推進派が掲げる「財政効果」の大部分を占めていたのは、地下鉄や水道の「民営化」でした。
「ワン大阪」による「二重行政の解消」も、要するに合併による「効率化」です。
これまで進められ、そして、都構想都と共に論じられた職員の削減も、補助金のカットもまた「効率化」でした。
もちろん、これらの効率化がホントにできるのか否か、二重行政がホントにあるのかどうか、それらの話のほとんどが事実と異なるもの(つまりウソ)だったわけですが、少なくとも、橋下氏が人々にアピールし続けたのは、文字通り、効率化と民営化の話、つまり「新自由主義ストーリー」だったのです。
このストーリーに、多くの大阪市民、それのみならず多くの日本人は共感を示しているのです。
なんと言っても長いデフレ不況に苦しむ多くの日本人は、その不満のはけ口を求めています。
そんな人々に、「市役所の利権にたかるシロアリのせいで皆さんは苦しい暮らしを強いられているのです!」という物語を提示すれば(実際、終盤の橋下氏の演説では、主としてこの点が繰り返されていました)、
http://nstimes.com/archives/10957.html
彼らの不満は一気に「役所と議員」に向かい、役所の「効率化」と「民営化」を一気に果たす新自由主義的な政策が人気を博すことになるわけです。
これこそが、新自由主義・全体主義の構図です。
そうした新自由主義全体主義こそが、デフレ不況に突入して以降、橋本・江田改革、小泉・竹中改革、民主党・事業仕分けが人気を博してきた社会現象の正体なのであり、それが今回の都構想騒動でもきれいに踏襲されたに過ぎません。
すなわち橋下氏は、デフレ不況と大阪の地盤沈下のダブルパンチにあえぐ大阪市民の「不満エネルギー」を、こういう新自由主義の物語で掬い取り、一気に「都構想」を実現しようとした、というわけです。
橋本・江田改革、小泉・竹中改革、民主党・事業仕分けは、残念ながら食い止めることができず、徹底的に進められ、行政と社会の仕組みは徹底的に破壊されてしまいました。
今回も同じ轍を踏むなら、都構想は実現し、大阪の行政と社会の仕組みは、徹底的に破壊されていたに違いありません。
しかし、今回だけは、首の皮一枚で、新自由主義・全体主義という嵐による大阪破壊を、ギリギリ食い止めることができたのです(!)。
もちろん、この大阪都構想を実現しようとした新自由主義・全体主義という嵐の勢いは、若干衰えただけであり、まだまだ強力な勢力を保ち続けています
例えば、
http://news.livedoor.com/article/detail/10123889/
や
http://diamond.jp/articles/-/71675?page=4
などをみれば、その「ヘクトパスカル」(台風の強さ)は、まだまだ高い水準にあることは一目瞭然。
したがって、「新自由主義全体主義との闘争」における、今回のこの小さな「勝利」ごとき、すぐに消し飛ばされてしまう近未来は十二分以上に想像できるのです。
しかし、ここまで敗戦一方であった「新自由主義全体主義との闘争」において、この勝利は、重要な出来事であるかも──しれません。
もちろん、この小さな勝利が、新自由主義全体主義に消し飛ばされてしまうのか、それとも重要な出来事となるのかは、現時点では誰にもわかりません。
しかし、いずれになるかを決めるのは、新自由主義全体主義と闘うわたしたち一人一人の戦い如何にかかっていることは間違いありません。
ついては、改めてここで、この「戦い」にその身を投じたすべての皆様方に心からの祝福を改めて申し上げたいと思います。
そして今はしばしの休息をとられんことを、そしてそれと同時に、来るべく新自由主義全体主義との闘争との次の局面に向けての心の準備を今から始められんことを、心から祈念申し上げます。
……ということで、皆様、本当にお疲れ様でした! このしばしの休息の中で、今回の戦いとその帰結(!)をとしっかりと噛み締めつつ、我々は一体何と戦い、そしてこれから何と闘わねばならないのか──それを今一度、しっかりと、共に見据えましょう。
では、皆様、これからもどうぞ、よろしくお願いいたします!!!
PS
大阪市解体を防いだ大阪市民の判断を支持する!に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv.php
PPS
『大阪都構想』の危険性(リスク)に関する学者説明会のVideoを見る場合は、
こちらをクリック!
http://satoshi-fujii.com/briefing/
【藤井聡】新自由主義・全体主義こそ、私たちの敵の正体です。への29件のコメント
2015年5月20日 10:18 PM
橋下カルト集団の維新革命の狙いは、日本国の分断にあった。彼ら(橋下とその側近ら)の大阪都構想は従来の道州制とは無縁の大阪政府の樹立であった。大阪市などの基礎自治体を解体しつつ、それらを大阪政府の特別区に編入し、さらに府県境を越えて進撃し、神戸市や兵庫県大阪湾岸沿い地域を併呑し、和歌山市や奈良市域に及ぶ夢の一大コミューン王国の成立させようとするものであった。大阪政府は、当初、軍事・外交権を持たない地方政府であるが、時期を観て自立的方向をとることも選択肢に入っていたと考えられる。橋下カルト集団は、安倍政権の安保政策に協力する形で、憲法改正に参加し、制度改革と称して、一挙に大阪政府分立に入ることを企図した。彼らの革命は、東京への一極集中ために極度に歪んだ今の日本国をリセットし、これを幾つかの地域に分けて連邦制にして自立させるというもので、大阪政府が誕生すれば、各地域の自立化が一挙に進展するとみていた。沖縄政府をはじめ、スコットランドの場合と同様、住民投票によって自治政府が誕生するだろう。これは、夢物語ではない。しかし、中国、ロシア、アメリカと言う超大国に挟まれた日本がバラバラになれば、軍事的経済的圧力によって、各地方勢力が分断されることも自明である。東京政府がアメリカと結び、大阪政府が中国と組めば、日本国は崩壊する。かつて、明治維新の時、官軍、幕府軍とも外国に国を売ることはなかった。(援助は受けたが・・・)彼らは21世紀初頭の世界の分権化の波にのり出現し、ネオリベ全体主義を掲げて、経済ナショナリズムを攻撃し、伝統芸術や民族文化を軽視して、グローバリズムを持ちあげ、効率主義を前面に国民経済の伝統的基盤を破壊しようとした。この背景には、アメリカの世界政策と中国の台頭があるが、この両者は、日本の弱体化と言う点では同じ穴のムジナである。日本国の統一と伝統を守り、苛烈な国際環境を生き抜くためには、国土の再統一、活性化、強靭化しかない。東アジアで万国対峙の基盤を再構築すべきだある。
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2015年5月22日 3:05 AM
石原莞爾らが起した満州事変が、国内的に見れば一種の革命であり、その方法論が226事件を誘発し、石原らも押し流された国家の歯止めなき暴走を産んだことは歴史の教訓である。この時、「満蒙は日本の生命線」「お国の為に戦っている兵隊さんを応援しよう」と満州行進曲を打ち鳴らして戦争賛美したのは、日本のマスコミであった。彼らの戦争責任は、ある意味で軍部の責任を越えている。当時、大財閥も政党も軍閥も戦争拡大を望んでいたわけではない。大新聞と彼らに煽られた、時代の閉塞状況の中に在った大衆の無定形な不満が、大戦争の地獄の門を開けた。今回の橋下カルト集団の都構想革命を一番持ち上げ、鳴り物入りで宣伝したのも、関西のマスコミであった。詐欺師の橋下をスターにし、利用し、大阪市民を愚弄した、橋下詐欺の最大の共犯者はマスコミである。日本政治の虚妄は、詐欺師橋下とそのカルト集団をバーチャル・スターに仕立てた大マスコミの映像より発している。
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2015年5月23日 9:04 AM
補足です。 「国の中で争うのは、どちらの立場の人にとっても・・」の「どちらの立場の人」は、都構想に対する立場、ではありません。「どの立場の人にとっても」と言い換えた方が良いかもしれません。
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2015年5月24日 2:01 AM
連投、すみません。 23日?の、藤井先生が出演されている「正義のミカタ」を拝見しましたので書かせて頂きたいのですが・・。 一言で申しますと、番組に対し、怒りが湧いてきました。 藤井先生は、都構想の協定書について、本当の事を私たちに教えて下さって、身を挺して大阪をお守りになった功労者ですが、その先生に対して、番組で殆ど発言機会を下さらず、あのように失礼な態度をとられる、というのは得心が参りません。 マスコミ側からすると「よくも本当の事をばらしたな。革命が失敗したじゃないか」という感じですか。 マスコミが「中立」を装っていただけで、本当は中立では無かった事が、投票後の報道姿勢で鮮明になったような気がします。 「正義のミカタ」に限らず、どこも似たり寄ったりの内容です。 メディアは自分たちの思い通りにならなかったからといって、ゴネ過ぎですよ。ワガママも度を越えているのではないでしょうか。見苦しい事です。 お年寄りを悪く言ったり、特定の地域を悪く言ったり、市職員を悪く言ったり。失礼極まりないですね。 何とかして「今の」大阪を弱体化したいという意図があるのではないかと、勘ぐってしまいます。 マスコミは「自分たちは、大衆を煽動して、どんな事でも思い通りにできる」と驕っていらっしゃるのではないでしょうか。 テレビ等メディアに出ている方にも、番組の意向で仕方なく・・という方や、元々革命思想をお持ちの方、間に立って悩んでいる方、など様々かもしれないですし、その業界で生きていくしかないお立場には、難しいものがあるのかもと、お察し致します。 ですが、やはり抗議しないわけには参りませんね。そして、理由はともあれ、そのような立場に立たれる方を信用する事はできないのです。支持できない。 都構想というのは、一種の革命構想だったと思います。 人心を煽って対立させ、現体制を崩壊させようというのですから。 マスコミは概して革命思想に寄っている、と思うようにするしかないのかな。 報道を観ておりますと、世界の秩序が不安定になり荒れて来ているようなのに、国の中で争うのは、どちらの立場の人にとっても、得策では無いように思うのです。そんな時間や余裕、あるのかどうか。 皆の利害が一致する問題が、起こりそうになっている時は、協力し合う道を選ぶ事もできるのではないかと・・悩みつつ考えておりますが、気持ちの問題もあり、そう簡単ではないのでしょうね。
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2015年5月25日 9:44 AM
5/24の関口宏のサンデーモーニングで、「都構想を潰したのは高齢層が悪い」という印象を与えるVTRを流していました。住民投票の意味も、これだけ関西の学者の先生方が言って下さっているにもかかわらず、已然維新の言うままです。誰か?が、早速、大阪市の高齢者を、悪者に仕立て上げ、社会不満や分断をあおるプロパガンダ・プロジェクトを始めたのかもしれません。橋下氏のかねてからの主張=社会福祉費削減にもつごうがよいでしょう。大阪市のイメージや治安の悪化につながるかもしれません。ぜひ、都構想反対派からも、都構想住民投票の、正確な意味と、偏らない分析所見を、発表していただけないでしょうか。
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2015年5月26日 3:35 AM
この間の橋下維新との戦いの教訓から、藤井先生の指摘される様に、この戦いの本質がネオリベ全体主義との非妥協的戦いであることの意味を掴みとることが出来ました。彼らは効率主義と似非合理性(二重行政批判)を振りかざし、大阪市を解体しようとしました。もし、これが成功していたならば、彼らの勢いは日本国全体に及んでいたでしょう。極論を言えば、彼らの考え方を進めれば、日本国の存在自体が非効率的なものなら、アメリカの一州(第二カリフォルニア州)・あるいは第二香港になったほうが良いという事になるでしょう。彼らには、人々の長年培った営みとそれを保障する地域社会のもつ包容力も、日本の伝統文化の大切さも何もわからないのです。あるのは操作された統計と似非合理主義とデマだけです。橋下カルト集団が、自民に行こうが、民主に行こうが、日本国とその伝統を大切にし、故郷と仲間を大切に思う我々は決して彼らに対する警戒を緩めてはなりません。この戦いは、長期戦です。藤井先生も、研究者としての役割や立場もあると思いますが、この戦いのリーダーとして今後とも尽力願いたいと思います。私利私欲でなく、この国を愛するすべての人と肩を組んで、ネオリベ全体主義と対決していってください。
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2015年5月27日 3:58 PM
危機は免れましたね。藤井先生をはじめ、東京の人たち、京都の人たち、学者の先生方、大阪在住でないにもかかわらず、多くの助言をしていただき有り難うございました。特に学者説明会は効いていたように思います。分析してみますと年寄りは、年の功というか、長い人生のうちで、胡散臭さを嗅ぎ分ける能力のようなものが身についているのだと思います。ネズミも年寄りほどネズミとりにかかりにくいといいます。20代の女性に反対が多かったのも、子供を産み育てる世代なので、人や社会に対して敏感になっているからかもしれません。貧困層が反対したように言われていますが、高級住宅街のある天王寺、阿倍野、住吉区はすべて反対区となりました。橋下氏は最後(記者会見)までパフォーマンスの人でしたね。何が本心なのかよくわかりません。政界から引退すると言っておられるので悪口を言いたくはないのですが、持ち上げる人がいるから仕方ありません。思えば都構想なんて「巨大開発のため、大阪市から権限・財源を吸い取る為に特別区にされ、結果自治権が弱体化し、行政サービスが低下する」にすぎなかったことに、多くの人が賛成したという事実は、今後の検証課題ですね。十人十色と言いますが、自分も含め、色々な感じ方、見方、考え方をする人がいるのだと痛感させられた出来事でした。
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2015年5月28日 1:17 AM
自分の書いたコメントに間違いを発見しました。「藤井教授が「(新自由主義との闘いの)次の局面への心の準備を」とおっしゃっています。」 と書きましたが「新自由主義との闘い」ではなく「新自由主義全体主義との闘い」と書くべきでした。すいませんでした。
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2015年5月28日 3:52 PM
藤井教授に心より、大変感謝致しております。また、条件が大変厳しい中頑張って戦っていただいた府議、市議はじめ反対運動を展開された皆様にとても感謝いたします。確定が出た後の大阪の自民党の方々のあの疲れきった顔。お察しいたします。ホント、みなさん大きな人災から市民を救っていただいた方だと私は思います。私今回のことで政令市のありがたさ、普段地道に防災対策などをされている市議の方に対する感謝の気持ちを学びました。今回のことで民主主義には怖い一面があることをはっきり学びました。悪が(一時的だろうけど)世間で案外まかり通ってしまう現実も見ました。また、いざとなった時の日本の学者先生方の公共心。政治家やマスコミが行うあれだけの言論封殺に臆することなく、募ってから集まる早さから察するにおそらく躊躇することなくあれだけたくさんの先生方が危険性を指摘されたこと。日本の底力を感じました。大阪だけでも学者で構成される参議院作って頂きたいですわ。そうしたら大阪が再びあんなことにはならないのに。あ、これも一種の構造改革か。そんなこと半分冗談で思ってしまいました。失礼しました。あの開票速報を見ている時の気持ちは一生忘れられないと思います。藤井教授が「(新自由主義との闘いの)次の局面への心の準備を」とおっしゃっています。今回自分自身がまともに闘えたとはとても思えないので、次の局面ではもう少しでもまともに闘えるよう心の準備をしたいと思います。それから、今回の騒動を自分なりにノートにまとめておいて、子供が大きくなったら必ず伝えたいと思います。
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2015年5月29日 12:38 PM
橋下(ヒトラー)と松井(ヘス)は今回は失敗した。しかし、彼らの都構想一揆(新ミュンヘン一揆)の失敗は次の政権狙いへの第一歩かもしれない。ヒトラーは、一揆の教訓を学んで、ワイマール共和国の「民主主義」を「鼻をつまみながら」利用して、中央政治へと進出した。ミュンヘンからベルリンへ、彼らの「けもの道」は続くかもしれない。彼らに対する宥和主義は、チェンバレン同様の悲劇を生むだろう。アナーキーな彼らのニヒリズムは、現代における新自由主義全体主義の根底にある。戦いは今後も続くことは確実である。戦いはルールのないストリートファイトとなる。(今回同様)不本意ながら、下品な?泥にまみれる戦いになる可能性が大きい。しかし、それを恐れては、この戦いを勝ち抜くことはできない。都構想一揆にみられるように、彼らの嘘とデマはどんどん拡大しつつある。今度は、日本全体が危うくなるだるう。藤井先生の存在は、国土強靭化の推進と共に新自由主義的全体主義に対する防壁を構築することにおいて嘗てなく重要性が増している。ご苦労ではありますが、今後ともご指導・ご教示をお願いしたい。
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2015年5月29日 8:09 PM
「天才バカボン」に、効率至上主義を痛烈に皮肉る作品があります。ちょっとグロいのと、著作権的にどうなの?というのがあるので、直リンクは控えますが、検索ワードとしては「深淵すぎる漫画版天才バカボン」 です。赤塚不二夫先生はやはり天才です。
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2015年5月31日 3:16 AM
公明党の突然の住民投票賛成や異様な報道自粛、安倍政権の圧力があったのでしょうか。これまた、大阪民の地元胆力を見くびったのでしょうか、ローンスターも同様、今後もあの手この手を繰り返すでしょうから、これからこそますます油断大敵ですね。藤井先生と学者先生方は、冷静に朗らかに、大阪と日本の良心を守っていってほしいです。
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2015年5月31日 8:20 AM
はじめまして、藤井先生に賛成です!橋下氏らがローンスターを引き入れようとしたとき、新自由主義の牙が目近に見えて、心底ゾッとしました。これを否決したのも、大阪民の地元胆力の底力で、偉かったと思います。今回の僅差、あらためて恐ろしいですが、本当によかった!橋下氏は、報道陣からかなりハッキリと批判的に見られていることが、開票中継で見て取れたとおもいます。マスコミには飛蝗の正体がばれているのでしょう。日本のためにこれで大衆人気も失速しますように。百田氏はいつまでも愚かで残念ですね。今回大阪が、今まで住民が協力してつくってきたモノを、他所から来て壊すだけ壊して、甘い汁を吸ってぐちゃぐちゃにして、オサラバする・・という、典型的なリバタリアン飛蝗の常套手段のえじきにならなかったことは、心から喜びます。大阪の改革とは、ハッキリ次元の違うことだと思います。それが分かっているから、反対派は党派を超えて団結したのでしょう。大阪のこれからの改善は、今回勝った人たちで協力して、着実にやって行ってもらいたい。橋下氏などには、今後一切、干渉してほしくないです。
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2015年6月1日 2:39 PM
本当に良かったです。都構想が可決されていたらと思うだけでも、背筋が凍ります。これで橋下も終わりと思っていたら、どうでしょう。メディアの報道は、まるで橋下が勝ったような騒ぎです。おいおい勝負はついたのですよと言いたくなります。橋下待望論の出現です。おそらく、裏で手を引いている勢力があるのでしょう。橋下は内心ほっとしているのではないでしょうか。もし可決されていたら、実際に都構想が動きだすわけで、そうなると、襤褸が続々と出てきて、逃げられなくなってしまいますから。しかし、人を叩いて自分がいい目をしようする、この程度の人間を、天才的政治家とか、協力なリーダーシップとか持て囃す日本の言論界ってなんなのでしょう。日本の将来きびしいですが、藤井先生がんばってください。応援します。
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2015年6月3日 2:18 PM
この新自由主義者の原動力になっている一番の嘘は、 『国の借金問題』 であります。「借金が〜」この国民のマインドを変えなければ、新たな改革と言う名の下大衆は熱狂するでしょう。また大大阪構想しかり財政政策自体、このマインドが邪魔をし推進される事はありません。この約20年、メデイアも大きく加担して作り上げられた「借金が〜」の物語をメデイア自ら否定する事は今後一切ないでしょう。まだまだ前途多難では御座いますが藤井先生頑張って下さい。(笑) 今回、大阪を守っていただき、本当に有り難う御座いました。
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2015年6月4日 9:02 AM
今後も財務省による「緊縮全体主義」が続いてデフレである限り、一瞬の快感である構造改革にすがる選挙が登場し続けると思います。
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2015年6月5日 9:42 PM
藤井先生、この度は大変お疲れ様でございました。7つの事実からの100日間言論戦がなければ、反対派はどうなっていたことか。深く深く感謝を申し上げます。共同体を重んじるべき保守(自称)言論人が新自由主義的共同体破壊(都構想)なるものに与する。大変いびつな現象であると思います。都構想の議論を見ていても(というかネット空間で参加していても)、推進派の議論が不真面目すぎる(保守、革新関係なく)と感じました。これがおそらく藤井先生のおっしゃっていた「全体主義、空気とノリ」なのだと思います。しっかりと事実、論拠を踏まえた上で個人個人がしっかり判断をしていかなければならないと、今回の渦中(大阪市在住)にありまして痛切に感じました。微力ながら私も「新自由主義・全体主義」と闘っていきたいと思います。最後に重ねて深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました!
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2015年6月6日 12:00 AM
藤井先生、本当にお疲れ様でした。100日闘争以前より、日本はもういろいろと厳しい、それでもやるしかないと、悲痛な思いで全体主義と闘ってこられていたのを拝見しておりました。今回、なんと辛くも大岩が動きましたね。これから何か変わり始めるのやもしれません。本当に、おめでとうございます。今回の闘争で可能なあらゆるご助力を!とのことで、ささやかながら私にもできることを見つけてやらせていただきました。(見守る者て、お前手ぇ出しとるやないか、と突っ込まれそうですが・・)大大阪構想、とても期待しています! ので、これからも出来ることがあればご助力致します。ご著書『<凡庸>という悪魔』を読んでいます。真実が著されている事を確認しました。時代の閉塞感を打ち破るカギが示されていると思います。(めちゃくちゃ読みやすいです。皆さんもぜひ!)ややこしいことでも、ぽいっと誰かに丸投げするんじゃなく、自分の頭で考える努力をしないといけない。しんどいけれど、人間だから引き受けなくちゃいけない。先生達ばかりに悲痛な思いをさせるのではなく、私自信が思考し判断できる人間に、耳あたりのよいフレーズに流されない人間に成長していきたいと思います。まずはほっと一息、ゆっくりお休みください。
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2015年6月6日 9:34 AM
もしかしたら小休止する暇もないかも…と思わせるのが大衆の言論で、出口調査において高齢者世代が反対多数であったことを捉えて彼ら彼女らに対する憎悪を増幅させており、辛坊治郎や小泉進次郎まで乗っかって扇動する始末。私の目には日本国民の紐帯を痛めつける破壊行為に映りますし、こんなことがいつまでも続いたら国は持たないんじゃないでしょうか。と言ってもずっと手や口を達者に動かしていたらものを考える暇がなくなってしまいそうで兎角難しいものです。
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2015年6月6日 3:27 PM
まさに!まさに!!まさに!!!藤井大老!!よくぞこの事を申してくだいました。これどすわよ。僕らの敵は。
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2015年6月8日 6:13 AM
今回の維新=全体主義との戦いで最も大きな貢献をしたのは、大阪市の地域共同体(大阪市そのもの)と藤井先生を中心とするナショナリストである。大阪の自民党も頑張った。柳本顕議員等も頑張ったと思う。ここに、共産党の民族主義が加わった。公明党・学会の機会主義が心配だったが、良識が勝った。民主党系列も参加したが、橋下嫌い側面しかなかった。共産党と藤井先生の両極は一致するという側面を見せてもらった。国家の分断、新自由主義批判、TPP反対・・・大きい政府・中央集権主義と国民経済重視、独立自衛(今は9条支持だが・・・)右と左の境が 消滅しつつある・・・無意味な競争から、共同体を守り、国民をまもり、国家を守る。それこそが、民主主義の土台である。一身の独立ありて、一国の独立あり。民族の独立ほど尊いものはない。日本のチャーチル、藤井先生、ご苦労様。
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2015年6月8日 3:28 PM
藤井先生、お疲れ様でした。 間違いなく、先生方が声を上げことが今回の結果に大きな影響を与えた事は明白です。感服するばかりです。 先生も警告している通り、未だ新自由主義的改革は強力です。少しでも多くの人が、そのおかしさに気づいてほしいものです。 それでは、失礼致します。
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2015年6月10日 3:28 PM
今日も、コメント欄に反したくて会社から速攻で帰りました。「今日「も」」というのは、昨日は三橋先生へのブログへのコメントのためでした。思えば、1月27日、もし、藤井先生のこのメルマガによるあの問題提起がなかったら、と思うと・・・ヤバかったです。100日間、本当に本当にお疲れさまでした。>そして今はしばしの休息をとられんことを、このお言葉、そっくり藤井先生に投げ返します。感謝、です。
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2015年6月10日 10:46 PM
藤井先生、本当に、本当に、ありがとうございました! 大阪、助かって良かった! 都構想否決は、藤井先生がいらっしゃらなければ、なし得なかった事でしたね。 先生は、この度の言論をお始めになった時に「いかなる圧力・脅し・嫌がらせにも絶対に屈しない。発言し続けます」と宣言されましたが、最後まで、そのお言葉通りにされました。これは並大抵の事では無いと思います。先生の壮絶な覚悟を感じました。 状況は圧倒的に不利で、多勢に無勢。相手は潤沢な資金にまかせて大々的に宣伝でき、マスコミの扱いはとても不公平、役所には箝口令、先生には酷い言葉の攻撃と、権力による言論妨害・言論弾圧。・・許しがたいものがありました。 こんな逆風の中、強くあり続けられて、本当に凄いと思いました。負けた時、先生がどうなるか心配でした。だから、それも含めて、本当に良かったです。 藤井先生の怒りの言論活動で、なぜか橋下氏も少し救われたような気がするのです。そうだったら良いなと。もちろん、気を抜くことはできないでしょうし、以前、中野剛志先生を攻撃した恨みもあるのですが・・。 マスコミは「賛成した方もこれだけの数がいらっしゃるのだから」といった言い方をされていましたが、そりゃあそうでしょう。これだけ宣伝すれば賛成の人だって増えますよね。どれだけの方が真の意味で「賛成」だったのかは判りませんが。 今回の件で、感じた事の一つは、「うかうかしていると、故郷を潰されるかもしれない危険があるのだ」という事です。 でも同時に、「守りたいものが同じ時は、立場が異なる人同士でも、立場を超えて協力し合う事は可能なのだな」という事も、思わせてくれた出来事でもありました。 近頃では、共産党の方が保守的と言える発言をされる事があって、どうなっているのかな、とも思うのです。もともと、そうだったのかな・・。 考えた事、感じた事、色々あったのですが、コメントが長くなり過ぎてしまいそうですので、失礼しないといけないと思います。 藤井先生、重ねて、ありがとうございました。
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2015年6月12日 8:02 PM
藤井先生、100日間(ホントはずっと前からですが)本当にお疲れ様でした…が、20000パーセント男ですので、道半ばなのかも知れませんね。Dr.フジイもお疲れさまでした(笑)。なぜ、西谷氏と対談「橋下維新が許せない!!」の動画ではなく西田ビジョンの動画に反応されたか、いまもって謎ですが…あの動画で藤井先生にはシンパシーを覚え、中野剛志助教との超人大陸での対談などでも、実は菅政権当時から…ずっと同じ内容を語ってらしたように思います(その頃は「維新」すらなかったですが)。今後ともご活躍なされることを期待しております。P.S.『<凡庸>という悪魔』読ませて頂きました。
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2015年6月14日 12:00 AM
藤井先生が苦笑されていなければいいのですが、念のため…新自由主義=悪ではないことはちゃんと理解なさってますよね?藤井先生や中野剛志氏、三橋貴明氏、西田昌司議員などがおっしゃって来た通り、デフレ期のおける新自由主義的政策は間違いだが、インフレ期には正しい政策になる(なり得る)政策だというお話です。ただ、(国境を無くす)グローバリズム政策である移民受け入れ政策などは「日本の場合」適当なのかは別の観点からも考えないといけないと思います(私は反対ですが…)。百田氏については作家である点を考えるとある程度理解できるのではないでしょうか? 加えて、安倍首相と懇意、関西の方である点なども。百田氏の発言の中に経済の視点はあるでしょうか? 「海賊と呼ばれた男」など、何かを成した人物(橋下氏はきちんとした結果を残さずお辞めになりそうですが、お約束ですので…)に単に共感を覚えているのではないかと推察しています(あくまで、これは私の考えです)。
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2015年6月14日 3:36 AM
同意です。次は立ち直れるかわからない。精神まで含めた再びの焦土化を阻止するためにも日露戦争終結後の東郷元帥の意思を我々は今一度、噛みしめねばなりません。内容的にとても勝利したなどと言える物でもないし、僅差は運がこちらにあっただけ。投票結果に勝敗は無い。だが商業マスコミを利する者は常に勝者である。まるで勝ったのは橋下さんのような報道だ。ネットの活用方法や商業マスコミとの対決と懐柔方法を考え抜かないと、今後まともな市民社会の成立は期待できない。我々は茹で蛙になっており既にそういう恐ろしい世に突入している事に対する鈍感さがまだぬぐえてはいない。既に情報を適切に提供できない世になっており、大半の人々は凡庸という悪魔でありつづけるからです。希望的観測は常に厳禁です。表だろうが裏方だろうか形はともかく、実質的な人気投票で約70万もの集票をしたモンスター橋下さんの復帰も当然あると十分考えて臨戦態勢を継続せねばなりません。一時休息はしても、絶対に気を緩めてはいけません。日本全国の自治体が自己破壊的な構造改革に全ての問題の解決を委ねるような愚かな行為から脱却し、政府と日銀にまず適正な社会や経済運営を行うように求める冷静な状態を目指さないと駄目ですね。
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2015年6月14日 10:15 PM
両刃の剣である心理学で相手方を解き明かそうとされた時は正直ヒヤヒヤしましたが、「学者100人の所見」で杞憂が吹き飛びました。人数でそう思ったのではありません。市民派のやりそうな「共同声明」「アピール採択」といった、せっかく寄せられた知見をスローガンで薄めたり見せなくするのではなく、あくまで「学者説明会」とされたところに、立場を超えて急遽応じられた皆さんに対する敬意と、私ども一般への親切とが感じられ、藤井さんのこうした丁寧な姿勢は予想以上に伝わるものなんじゃないかと思いました。取り急ぎぜひ藤井さんにお礼を申します。
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2015年6月16日 2:05 AM
個人的な感想ですが橋本氏は食うか食われるかの社会で生きてる中国人のようだ思いました。「心理戦で絶対負けない交渉術」で検索すれば氏の性格が分かるかと思いますが、民主主義の本義は多数決と勝ち負けではなく議論や落とし所を模索し続ける所にあるのだと思います。しかし、議論すれば負けると分かってるなら頭のいい人や力の強い人に託して話[limit]
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