FROM 佐藤健志
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●●月刊三橋の次号(7/11配信)のテーマは、「
http://keieikagakupub.com/lp/
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ターミネーター新起動
佐藤健志
「ターミネーター」シリーズの映画版最新作、「
今回はシリーズ初の3D上映もなされますよ。
公式サイトはこちらをどうぞ。
http://www.terminator-movie.jp
このシリーズ、1984年の「ターミネーター」(ジェームズ・
1991年の「ターミネーター2」(同。「T2」)
2003年の「ターミネーター3」(ジョナサン・モストウ監督。
2009年の「ターミネーター4」(マックG監督。「T4」)
と続いており、「新起動」は5作目。
「新起動」には「ジェニシス」というルビが振られています。
この言葉、劇中で重要な意味を持つのですが、
それはともかく。
ヒット作の続編というものは、「
前作と同じことを繰り返すだけでは、観客は納得しません。
といって、前作の世界観を否定するようなことをやらかしても、
つまり「すでに確立されている世界観を尊重しつつ、
しかるにこの話、どこかで聞いたような気がしませんか?
そうです。
続編を成功させるための条件は、
おなじみエドマンド・バークは「フランス革命の省察」において、
それによって「改革がなされても社会全体が新しいわけではなく、
詳細はこちらを。
「〈新訳〉フランス革命の省察 『保守主義の父』かく語りき」(PHP研究所)
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さて、「ターミネーター」シリーズは、
シリーズの生みの親であるジェームズ・
ご存じの方も多いでしょうが、「ターミネーター」
機械側は勝手に核戦争を始め、
すると機械側は、ジョン・コナーを抹殺すべく、
ジョンの母であるサラ・コナーを殺してしまえば、
他方、人類側からも、サラを守るべく、カイル・
こうして人類の命運を賭けた戦いが、
T2はこの世界観を踏まえつつ、
そして新型の悪役ターミネーターとの死闘を、(当時としては)
結果は前作を上回る大成功。
シリーズの保守は達成されました。
しかし三作目で、シリーズは道を踏み外す。
簡単に言ってしまえば、
ついでにT3の悪役ターミネーターは女性の姿をしていましたが、
「アーノルド対あばずれ」と呼ばれていたそうです。
T3、「伝統の踏襲」の方向に行きすぎてしまったんですな。
内容的に不評で、興業面でも振るわなかった(
逆に「抜本的改革」の方向に行きすぎたのが「T4」。
なにせこの作品、核戦争後の世界が舞台なのです。
「人類の命運を賭けた戦いが、
しかもT4、シュワルツェネッガーが出演していない!(※)
(※)厳密にはラスト近くで束の間登場しますが、
ちょうどカリフォルニア州の知事をやっていたので、
もっともな話ですが、彼がいないことには、やはり「
ウィキペディアによると、T4の興業はT3以上に振るわず、
ショービジネスは甘くないのです。
で、今回の「新起動」となるのですが・・・
この作品、シリーズの保守について非常に自覚的。
バークの言葉をもじれば、「
「新起動」の冒頭30分ぐらいは、
つまりは伝統の踏襲から始まるのですが、
T1とT2を同時にダイジェストしてしまうこと自体、〈
そしてその後、物語は新しい展開へと踏み出す!
ただしここでも、「人類の命運を賭けた戦いが、
しかも「新起動」では、シュワルツェネッガーが戻ってくる。
T1から30年あまり、かつての若さはさすがにないものの、
なにせ今回、彼の決め台詞はこれなのです。
「俺も年を食った。だが時代遅れにはなっちゃいないぜ」
「ターミネーター新起動」、
なお来週は都合によりお休みします。
7月22日にまたお会いしましょう。
ではでは♪
PS
長崎の「軍艦島」は「日本のアウシュビッツ」
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録問題に関して
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月刊三橋の次号(7/11配信)のテーマは、「歴史認識問題」
http://keieikagakupub.com/lp/
PPS
今月号のテーマは「地方再生」。大阪都構想、新型交付金、「
7/10まで。
<佐藤健志からのお知らせ>
1)7月31日(金)、表現者シンポジウム「戦後70年 隘路(あいろ)にはまるか、日米同盟」
詳細は以下の通り。
会場 四谷区民ホール(18:30開場、19:00開演、21:
他のパネリスト 佐伯啓思さん、白井聡さん、中島岳志さん、富岡幸一郎さん、
会費 1500円
参加ご希望の方は、お名前、ご住所、お電話番号、
郵送の場合 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-17-22-303
ファックスの場合 03-5490-7576
メールの場合 hyogensha@gaea.ocn.ne.jp
なおメールで申し込まれる場合は、スパムと混同されないため、
2)「ターミネーター」シリーズについては、
「夢見られた近代」(NTT出版)
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3)エンターテインメントにおいてすら、
国や社会の保守をめざす場合は、なおさらでは?
三橋貴明さんも「読んで『これだ!』と思った」と絶賛!
「愛国のパラドックス 『右か左か』の時代は終わった」(アスペクト)
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4)パラドックスに直面しないまま70年を過ごすと、
「僕たちは戦後史を知らない 日本の『敗戦』は4回繰り返された」(祥伝社)
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5)「アメリカは巨大な劇場である。世界を変えるドラマ(注:
われわれもこのような気概を持ちたいものです。
「コモン・センス完全版 アメリカを生んだ『過激な聖書』」(PHP研究所)
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6)「表現者」61号(MXエンターテインメント)に、評論「
7)そして、ブログとツイッターはこちらです。
ブログ http://kenjisato1966.com
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