From 佐藤健志
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●月刊三橋最新号のテーマは「フランス経済」。
「ユーロという罠」に落ちた大国の選択とは?
フランスに今が分かれば、日本が見える!
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先週の記事では、景気回復と「経済再生」(ないし日本再生。
経済再生=景気回復_(社会的連帯感+ナショナリズム)
景気回復と「社会的連帯感+ナショナリズム」が、
(1)景気回復=プラス、社会的連帯感+ナショナリズム=
成長が実現されたうえ、
(2)景気回復=プラス、社会的連帯感+ナショナリズム=
成長は実現されるが、
(3)景気回復=マイナス、社会的連帯感+ナショナリズム=
メリットを広く共有しようとする姿勢はあるが、
(4)景気回復=マイナス、社会的連帯感+ナショナリズム=
成長もせず、格差も広がるせいで、
ただし先週も書いたとおり、(4)で想定されるような「
したがって経済再生を実現するシナリオは、(1)
ならば安倍政権の経済政策、いわゆる「アベノミクス」は、
これがなかなかに複雑なのです。
目標として謳われているのは、もちろん(1)。
しかし具体的な政策には、(2)
そして現状は、おそらく(3)。
下手をすると今後、(4)に行き着く恐れもないとは言えません。
だとしても、何か変ではないでしょうか?
(1)と(3)の区分、あるいは(2)と(4)の区分は、「
ゆえに経済政策の手腕次第で、同一の政権が(1)と(3)の間、
けれども(1)と(2)の区分、あるいは(3)と(4)
政策の手腕とは関係のない話です。
裏を返せば同一の政権が、(1)と(2)の間、あるいは(3)
ところが安倍政権は(1)(2)(3)にまたがっており、
これは同政権が、社会的連帯感やナショナリズムについて「
冒頭の等式を踏まえれば、「プラスでありながらマイナス」、
むろん、明らかなパラドックスです。
けれども現在の日本のあり方は、
なにせわが国は、景気の好循環をつくることをめざしつつ、
その後も「経済最優先」と言いつつ、
のみならず現政権は、選挙に勝って権力基盤を強化するたび、
今では「戦後レジーム」から脱却したいのか、
イスラム国による日本人拘束事件に関しても、
根本がどこかで非常にねじれていると考えるのが妥当ではないでし
だとすれば、このねじれを解消しないかぎり、
それどころか、景気回復だって危ないもの。
プラスがマイナスで、マイナスがプラスでは、
そして問題のねじれの根源は「社会的連帯感+ナショナリズム」、
戦後日本は、この混乱を放置したまま、
こう考えるとき経済の問題は、政治、社会、イデオロギー、
2010年代後半の日本が良い方向に向かうかどうか、
ではでは♪
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