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2013年10月12日

【浅野久美】尖閣 その2

From 浅野久美(チャンネル桜キャスター)

今日、微かにキンモクセイの香りをキャッチしました。
いよいよ本格的な実りの秋ですねえ。しかし、我が日本は『実り』に向かって進んでいるのかいないのか、なんだかよくわからない今日この頃・・・眉でも剃ってグレたくなるような憂き憂きウォッチンな気分・・・ではありつつも、とりあえず週末なので、今日もポップめに行きたいと思います。

そうそう。話が途中になっていた尖閣関連レポですね。

(尖閣 その1は、こちらで!
⇒ http://www.mitsuhashitakaaki.net/2013/08/17/asano/__ _)

出発前の船酔い対策は以前お伝えしたとおりですが、さらに、今日は持ち物準備編ということで・・(すみません。なかなか上陸できませんね)

装備や注意事項に関しては、『用意すると安心グッズ』を、漁業活動の先輩方がリストアップして下さっていました。
当日テキトーに荷物を詰めるだけのバックパック旅行とは違い、大大雑把な自分にしては少々悩みながら、準備に丸一日かけたのですよ。釣った魚を船上で食すならばアレ必須、万が一、中国船と対峙したらコレ必須・・・・とか、すでに自分のテンションの荒波に酔ってしまいそうな勢い。ま、出発前の想像力などはそんなもんですよね。
バナナはおやつに含まれません・・的な(笑)

先輩たちが勧めてくださったアイテムは、まずは船上でスベらない靴です。
とにかく漁船は揺れるので、滑って転んで頭を怪我するだけでなく、そのまま大海に放り出される危険もあり(サメもいるらしいのよ)
ゴム長靴がベストとのことでしたが、長靴は嵩張るし・・・羽田行きのモノレールから履いて行くわけにもいかないので、私はいつも愛用しているごっつめのブーツで地上からそのまま乗り込む事にしました。
靴にこだわる方はご存知の、レッド○ィングのアイリッシュセッター・・重い皮革のやつですね。これはデッキで滑らないだけでなく、上下左右に揺れる状況ではずっしりと安定感があって歩きやすかった。結局、終始バランスボール状態の船上では大正解でした。あくまでも船上ではですが。。

そして、手袋。
狭くてほぼ剥き出しの船の上。移動の時は手摺や船体のフチにしっかりと?まるのですが、これも波しぶきで濡れているので釣り用のグローブを用意されたし、とのことでした。
しかし、専門の手袋を購入しても日常で用途もなさそうなので、100均ショップの園芸用の手袋で間に合わせました。これは100円とはいえ、指の部分に適度に滑り止めがついていたので充分でした。ただし、船上ではですが・・・。

そして、コレ重要。南の海、強い日差しを避ける帽子や日焼け止めも必須アイテムです。特に、私のようなベテランの『女子』? には紫外線は何より大敵。
紫外線・・『紫』ですよ、女性のみなさん。むやみやたらに怖いっすね〜
国の内外に蔓延る赤の共産勢力などよりも、隣の国の黒社会の地下勢力ごときよりも、全地球に襲いかかる紫の威力! これはオトナの女性にとってはなにより恐ろしい敵なのだ、と申してもかまわないでしょう!(きっぱり!)

で、いざ『紫害戦』出陣となるわけですが、しかし、海上の強い風では帽子も当然飛んでしまいがち。出来ればツバ広のものにしたかったので、ストラップが長く、しっかりと首に縛り付けられる、草むしりのおばちゃん的なものがよい、と思い、昨年通販で買った、目深にかぶると目の辺りに透明プラスティックの小窓がついている、というハイテクな帽子に決定しました。
結果、キャップに比べて飛ばされもせず、これも正解でしたよ。船上ではね。

そして、『絶対に焼きたくない人のために』という、魅惑的なサブタイトルがついていたSPF50の強力な日焼け止めも、船上ではとても頼りになりました。
何しろ、すでに何度か取材に行っているディレクターさんたちの、長時間太陽に晒されたお顔が、二重にズル剥け状態になっていた様子はさすがに直視出来ませんでした。
それからは、覚悟を決めながらも少々ビビっていた私です。
同じく何度もレポートしている葛城奈海さんは、何故いつも色白美肌なのかも謎ですが。やはり女優さんだからかな、特別な強い肌細胞を持っているに違いない。

そしてさらに、防水ウェアもリストアップ。シブキで全身ずぶぬれになったり、風で冷えての低体温を避けるためのウインドブレーカー、そして防水パンツだそうです。

で、ウィンドブレーカーは、実家にあった古いものを探し出し持参。これは、7〜8年ほど前に、山岳民族の雲南省ハニ族の棚田村取材で使ったもので、毒虫からもスコールからも樹木や草のかぶれからも守ってくれた丈夫なものなんです。

ただし、パンツは先輩から『ウエストのきついものや、ベルトでしめるものは酔いやすいからダメ』とアドバイスがあったので、
これだけは新調しようと思い立ち、アウトドア用品で有名なモン○ルの店でチョイス。なるべく緩めのもの・・・ということから、わざわざウエストはゴム、そしてメンズのLサイズにしました。

それにしても、登山用のものは本当に高品質。
「カラーもええでしょ。万一遭難しても救援ヘリからむちゃ目立つで〜」と、昔、自信満々に語ってくれたのは、そのモン○ルのT野社長。かつて、T野さんとは東チベットヤルツァンポ河のドキュメンタリー番組で一ヶ月ほどご一緒したのですが、その後、このブランドには度々お世話になっています。
外からの水分は一滴も通さない、スペシャルな素材と縫製の防水機能のパンツ。さすが日本の商品。
そしてもちろん、船の上では何の問題も無く完璧でした。ええ、船の上では。

さらに、忘れていたけど一応レポーターなので、資料やらメモの類も用意。サングラス・栄養補給の『SO○ JOY』(何故か水島社長の強いお薦め)などなどリュックに詰めこんでこれでおしまい。
尖閣取材の先輩でもある佐波優子ちゃんにメールでアドバイスを受け、最後の酔い止めトレーニング『逆でんぐり返し』をしてノルマ完成です。

その夜、テレビのニュースでは、魚釣島に不法上陸した香港の活動家たちが、釈放・強制帰国になるというニュースを流していました。
彼らが海保の隊員に向かって、煉瓦を投げ付けて抵抗していた、という事実も知りました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2013年8月18日(土曜日)
沖縄県の石垣市にて。尖閣に向かう『船上慰霊』と『漁業活動』の船出当日。

事前の打ち合わせや現地準備が終わり、石垣の漁港出発の時間まで急にぽっかり時間が空いたので、部屋で仮眠でも取ろうかと思っていたところに、
乗船メンバーのひとり、伊藤祐靖さんが、万一の時のためにモヤイ結びやら護身術やらを実演で教えてくれるという情報をキャッチ。

かつて海上自衛隊特殊部隊の精鋭だった伊藤さんから、直接のミモヤイ講座!!
ということで、早速、荷物部屋にもなっていたお部屋に伺うと、すでにメンバーのおひとりKさんが、伊藤さんの手によって、みるみるロープでぐるぐる巻きになっていくところでした(笑)。
お昼寝モードからすっかり眠気も醒め、私も、いつしか奇声を発しながら積極参加。
瞬時に味方とボディが繋がるロープ使いの様々な技術の他にも、相手の急所を抑えるプロのテクニックなども披露していただき大感動。
ご存知の方も多いと思いますが、伊藤さんは、北朝鮮のスパイ船に忍び込み、敵を捕獲した経験なども多数有するプロ中のプロ。
出発前に凄いものを見せていただきました。
にしても、あっという間に身動きが取れなくなる魔法のようなロープ術。
どーでもいいことですが、私はいわゆる『縛られ好き』の方々の心地は微塵も理解出来ない、どちらかといえば反対側の極なんですけど、(こういう話題、堅いメルマガではまずいのかな)
M界の方たちから見れば、あれはきっと垂涎の空間でございましょう(笑)。プロの捌きを目の当たりにして、人によっては浪漫と想像に満ちあふれた甘美な空間になったはずだ・・・などと・・・(この辺でやめときます)。そのくらいお見事だった、というわけです。

そしていよいよ出航直前。港で海保の臨検を終え、続々と船に乗り込む領土議連の国会議員さんや地方議員の面々、そして一般参加のみなさんへの短いインタビューなどを終え、
20時過ぎ、我が『第一桜丸』も無事に尖閣に向けて出航しました。
石垣の港は、ふるさとの相模湾の港よりも匂いに丸みがあるというか、塩の刺激をあまり感じないのが印象的。そう、甘みのある潮気・・そんな風が鼻先にまとわりつきます。
そしていつしか、湿気でまったりとしていた風が徐々にさらさらと肌を滑るようになる。
真夏の航行、しばし夢心地の快適な時間でした。そして、デッキに仰向けになって3時間ほど進むと、海の上はこれ以上ないほどの暗闇と星空。

かつてモンゴルの草原やウイグルの砂漠で見た星とはまた違う、垂れ込めるような濃密な星空。
同じ船には、チャンネル桜の水島社長、北村カメラマン、伊藤さん、そして『正論』の上嶋さんと共同通信の原田さんというメンバー。
社長曰く『いままでにない静かな海』とのこと。

朝、4時過ぎ。うとうとしていると『着きましたね』という北村カメラマンの声。ぼんやりと青黒い、濃淡のシルエットの隅に小さな灯台の灯あり。あれが紛れもない魚釣島!!!

そして、幕が上がるような急激な夜明けとともに、初めて対面する尖閣諸島がくっきりと現れたのです!!
感動!!・・・
感動? いや、ウソだ。実はあまり感動なんてしていなかったと思う。目の前にある、不法侵入されたばかりの我が国の大切な島。
前日の夜、ヒーロー面で記者会見をした彼らの映像も頭に残っていました。

黙っていた水島社長が口を開きました。
『浅野、泳げるか??』
・・・『?』・・・もちろんです、と答えたところ、『はい、ではそういうことで。あとは任せる』
・・・『は? はーい』・・・社長とは、私が小娘だった頃から20年ほどのつきあいですが、こういう局面に於いて、こういうざっくりした指示を出すのはよくあること。
とはいえ、『上陸しても良し』という意味以外には考えられない状況でもありましたが。

午前7時。すべての漁船が島の前に集まり、神職さんによる本格的な船上慰霊祭も無事に終えました。
国歌を歌い、そして、大正島、北小島・・・それぞれの漁船が、漁業活動に入るために再度バラバラになりました。

我が『第一桜丸』だけが、どこへも動かずにぽつんと残ります。
エンジン音もなく、しん、としていました。

そして、その時はやって来ました。
水島社長が、『上陸します』と一言言い残し、揺れる舳先から大きな音を立てて飛び込みました。
深く沈んで行く大きな身体。

いよいよ尖閣上陸です!

ということで、続きは次回に。

近所の方に栗を頂きました。今夜は栗ごはんとサンマのお刺身で冷酒かな。

読者の皆様も、おいしい実りの季節をお楽しみいただけますように。
秋の味覚は、ダイエットには含まれません・・・的な。
でも、あれこれ真面目に物思いにも耽る秋・・・
デフレ解消前の増税は、愛国には含まれません・・的な。

PS
韓国経済の恐るべき惨状とは? こちらの無料ビデオでお確かめいただけます。
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_video.php

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