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2013年10月13日

〔三橋実況中継〕日本がトップ

FROM 三橋貴明

TAC出版の「国家の教科書(仮)」の執筆をようやく終え、次は徳間書店の「2014年」の執筆が始まります。11月末まで、〆切に追いまくられる日々が続くことになります。

昨日のブログでも取り上げましたが、OECDが「国際成人力調査」という、興味深い調査結果を発表しました。
国際成人力調査とは、24各国・地域において、約15万7千人を対象に実施されたもので、「16歳から65歳の成人を対象として、社会生活において成人に求められる能力のうち、読解力、数的思考力、ITを活用した問題解決能力の3分野のスキルの習熟度を測定するとともに、スキルと年齢、学歴、所得等との関連を調査。」というものでした。
調査対象となった国は、アイルランド、アメリカ、イギリス、イタリア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、キプロス、スウェーデン、スペイン、スロバギア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ロシア、そして日本です。
上記の調査において、驚くなかれ、日本が「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力(コンピュータ調査を受けた者の平均点)」という三つの調査項目「全て」でトップになったのです。

断言しますが、調査対象になった24の国・地域の中で、日本は最も「グローバル化」が遅れた国です。それにも関わらず、「国際成人力調査」で文句なしの首位。

もちろん、我が国の教育が「天才」を生み出しにくいというのは、確かな事実のように思えます。とはいえ、平均力で言えば世界最高峰であり、まさしく「国民が平均的に優れている」からこそ、我が国は戦後の成長を成し遂げ、バブル崩壊後に政府が政策を間違えまくったにも関わらず、未だに失業率が主要国最低(所得は減ってしまっていますが)という状況を維持できているのだと思います。

考えてみれば、グローバリズムとは「全体で成長」ではなく「勝ち組(あるいは天才)が成長」することを求める思想です。そもそも、国民の平均力で勝負する日本は、グローバルな弱肉強食の世界では不利なのです。

とはいえ、わたくしは国民の平均力が高く、安心して安全に暮らせる日本が好きです。グローバリズムをこのまま押し進めると、我が国の「平均力が高い」というコア・コンピタンス(中核的能力)が次第に失われていくきがしてなりません。

◆一般参加可能な講演・イベント

10月19日 13時半〜 文京区シビックセンターで【シンポジウム】「日本企業、台湾企業の在中経済犯罪被害報告会 中国民事訴訟法231条、国防動員法の危険性を訴える」

http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11613422415.html

12月2日 「グローバル資本主義を超えて(Beyond Global Capitalism)」in 京都

http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/bgc/

エマニュエル・トッド、ハジュン・チャン、藤井聡、中野剛志、柴山桂太という、もの凄いメンバーが集うシンポジウムです。「グローバル資本を超えろ!」というわけで、わたくしも京都に行きます。

◆廣済堂出版「検証・アベノミクスとTPP 安倍政権は「強い日本」を取り戻せるか」が発売になりました。

http://amzn.to/1bicSdb

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」第47回「国民経済の崖」

なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。

http://wjn.jp/article/category/4/

◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」第22回 国民経済の崖

http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2013/10/09/020131.php

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 Vol229 思想の対決

http://www.mag2.com/m/P0007991.html

今週は「デフレは貨幣現象派」と「デフレは総需要不足派」の「アメリカ」における議論を取り上げてみました。

◆メディア出演

10月12日(土) チャンネル桜「日本よ、今…「闘論!倒論!討論!」 に出演します。

http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587

今回のテーマは「第二の矢、日本経済レジリエンス計画を推進せよ」です。

10月16日(水) 6時から文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。

http://www.joqr.co.jp/tera/

◆三橋経済塾

三橋経済塾第三期は、11月から募集開始です。

http://lp.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

◆チャンネルAJER更新しました。

『デフレの原因(前編)1』三橋貴明 AJER2013.10.8(5)

http://youtu.be/RqYeDMlj-4w

PS
なぜ、韓国の格差はここまで拡大したのか?
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_video.php

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[三橋貴明]「「経済対策」という言葉」

〔三橋実況中継〕日本がトップへの4件のコメント

  1. ろんどなー より

    注意深く情報収集すれば、今、世界中で「グローバリズム・構造改革主義」の問題点が露呈しつつあり、世界のターニング・ポイントが来ているように見えます。グローバリズム・構造改革主義者は、大きくなりすぎて進化が止まったジュラ紀末期の肉食恐竜では?生き残ったのは環境に適応し、進化し続けた「賢い小動物」です。私たちはこちらの道を模索すべきでは、と考えます。

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  2. ろんどなー より

    >国民の平均力が高く、安心して安全に暮らせる日本>グローバリズムをこのまま押し進めると、我が国の「平均力が高い」というコア・コンピタンス(中核的能力)が次第に失われていくきがしてなりません。本当にその通りだと思います。「失われた20年」などと言われながらも、日本では犯罪が増えずに大きな暴動も起きなかった。グローバリズムが進んだ国では富の格差だけでなく、教育の格差も広がっています。するとどうなるか。知力・思考力の低い人が増え、問題を自分で考えようとせずに、不安や怒りを煽るプロパガンダに乗せられ易い人が増えるのです。不満が、時には見当違いな方向への暴動に繋がり易くなるのはそのためです。

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  3. 架橋 貴子 より

    「私には英語で子育てはきついです。臨機応変な社会にしてください」(タイトルらしくないタイトル) 先生ぇ、本っ出し過ぎぃ‥‥って言っては居られませんね。「下手な鉄砲(m(_ _)m)も数撃ちゃ当たる」作戦ですね。流石です。私の力では全部は買いきれませんが、巷に溢れまくる日まで継続あるのみです。 そう言えば韓国FTAで議会が揉めている。たけど結局‥‥。と最近のTPP情報網ーションが同じ様相を呈しているようで、日常茶飯の手までままなりません。旦那を罵倒しまくりの日々です「飯のおかずはテメェが買ってこいっ!」あられもない言葉の応酬です。女らしさなんて何処へやらぶっ飛びました。 いつかの韓国への軍事戦線。魚雷攻撃、空爆攻撃と、現在の情報戦線、反日日本メディアの左翼思想派とリベラル派渾然一体化によるダブル本土攻撃左翼思想が幅を効かせていた時代と完全に鏡像化しているように見えてなりません。‥‥現在の主流派経済学は左を利用することができる。私が精神的にも正常な主婦に戻れる日は夢の夢でしかなくなったのでしょうか。「あースッキリした。ごめんなさい愚痴みたいになって。」追伸 私、最近(以前からですが)のワイドショーの推理番組化(突き詰めれば真実かどうかはわからない。80年代のSF大賞の童夢を思い出してしもた)にはヘドが出ます。庶民に今考えるべき事を反らす為に番組を造っているような気がして。

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  4. 太郎 より

    日本のアニメや技術力の高さを見て、天才が少ない国とは思えないですむしろ、天才が多すぎる国だ思います。天才が多すぎるゆえ、一人の天才に巨大な権限を与えない投資しない、よって天才が指導するトップダウン体制になりにくい、凡人と天才の中に埋もれて目立ちにくいのが日本の現状と推察します

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