日本経済

2020年2月16日

【三橋貴明】新型コロナウイルスと「店じまい国家」

From 三橋貴明

【近況】

三橋経済塾第九期第二回講義が、
ゲスト講師に藤井聡先生をお招きし、
昨日、京都で開催されました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

地方開催であるにも関わらず、
一般の方を含めて100名もの皆様に
お集まり頂き、ありがとうございます。

インターネット受講の皆様は、
一週間ほどお待ちくださいませ。

次回(第三回)は会場が東京で、
浜崎洋介先生をゲスト講師に
お招きいたします。

第四回(4月)はゲスト講師が
室伏謙一先生、一般の方の参加も受け付けます。

さて、新型コロナウイルスの感染者が
次々に日本国内で見つかり、感染ルートを
辿ることも困難と化し、ついに神奈川県で
日本人女性が亡くなってしまいました。

早期の時点で中国人入国禁止措置を
採っていれば、ここまで事態が
悪化することはなかったでしょう。

もっとも、何しろ現在の日本は
「国家の店じまい」中です。
国境の管理を「緩和」し、外国人に国内を
開放し、大本の問題であるデフレは放置、
というかデフレ化政策ばかりを推進し、

「インバウンドで経済成長!」

などとやっていたツケが出ているだけなのです。

横浜港に停留中のクルーズ船
「ダイヤモンド・プリンセス」では、
ついに検疫官が感染。

進藤奈邦子・世界保健機関(WHO)
シニアアドバイザーは、2月14日、
日本環境感染学会のセミナーで、

「今一番、世界中が心配しているのが日本だ」

と、発言。政府が「国家の店じまい」中で、
新型コロナウイルスの脅威に対する対処が
後手後手で、全てが遅れに遅れ、手遅れに
なりつつある現実を見る限り、当然です。

普通に想像力を働かせれば、
「こうなる可能性」は予想できたのですが、
それにも関わらず、グローバリズムの
トリニティ(緊縮財政、規制緩和、自由貿易)
という店じまい路線を邁進した我が祖国。

日本国民が今回の件を切っ掛けに
「国家の役割」について改めて考え、
「国民を守るものは、結局は国家しかない」
というプラグマティズムのもと、
緊縮財政から決別し、国民を守る予算や
規制を増やす路線に転じない限り、
類似した事態が繰り返され、
次の日本国民が死ぬことになるでしょう。

◆週刊実話 連載
「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」
第357回 国民を守る国境を取り戻す
なお、週刊実話の連載は、以下で
(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆メルマガ 週刊三橋貴明
Vol560 金融資産・負債と資金過不足
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
資金過不足とは、経済主体の金融資産・
金融負債の増減の収支を見たものです。
企業が銀行から融資を受けたとき、
両者の資金過不足はどのように
変化するでしょうか。
実は・・・。資金過不足が分かれば、
貨幣の「真相」が理解できます。

◆メディア出演

三橋TV 続々とアップされています。

三橋TV第195回
【「法人税減税しなければ
 企業が逃げる」に騙されるな!】
https://youtu.be/1mZ9u39oxxs
三橋TV第196回
【扇の要(緊縮財政)を破壊しない限り
 日本叩き売りは続く】
https://youtu.be/z6jgNizQQoM
三橋TV第197回
【外国人投資家の「利益最大化」が
 目的と化した日本経済】
https://youtu.be/9AVBSofHlYQ

2月12日(水) チャンネル桜
「Front Japan 桜」
に出演しました。
【Front Japan 桜】「日本再生」を前提に
するな / 法人税を減税したら企業が
外国に逃げた[桜R2/2/12] https://youtu.be/eKYh-Ulm6o8

2月15日(土) チャンネル桜
「闘論!倒論!討論!2020 日本よ、
今...」に出演しました。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655

◆三橋経済塾

三橋経済塾第九期の入塾申込はこちら。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp

2月15日(土)三橋経済塾第九期第二回
対面講義が開催されました。
https://members9.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は藤井聡先生でした。
インターネット受講の皆様は
一週間ほどお待ちください。

◆チャンネルAJER 
『内閣府の狂気のシミュレーション(前半)』
三橋貴明 AJER2020.2.4

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【三橋貴明】新型コロナウイルスと「店じまい国家」への3件のコメント

  1. 大和魂 より

    前回の過激な投稿についての真意を論じます。国家の中枢にある公的機関は外敵がいる訳です。なりば、その外敵を見極めるためには、慰安婦問題、拉致問題、徴用工問題などを含めた朝鮮半島問題やら、国民を印象操作させるマスメディアに対する電波オークションに言及しない野党と与党の一部は、国家の敵となる訳です。少しはお解り頂けるものと存じます。

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  2. たかゆき より

    死を経験しなければ
    永遠の イノチは 得られない

    とか、、

    それは ヒトも国家も(たぶん)

    日本国も 死を経験しては いかが かと。。

    ちなみに 小生

    趣味は 自死 

    でも

    まだ やったことが ない。。。

    返信

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  3. wachtelhund より

    BRIで何としてでも稼ぎたい経団連に、ADB経由で長いことヤバい額を注ぎ込み今が収穫時と意気込む財務省。これらを背景に安倍自民が習近平国賓招待に本気で賭けているのだとしたら、wall to wall red carpetのおもてなしは国の威信をかけた大方針。厚労相の加藤が笑われているが、行政は大方針に従っているだけ。緊縮財政による手薄などその場しのぎの口上に過ぎない。

    この期に及んで全自民党国会議員に中国応援カンパを呼びかけた二階に対し党内からも異論が上がっているというけれど、二階の異常性は安倍の異常性、自由民主党の異常性と同義。緊縮財政に言及することも、対中防疫防衛を上位に求めるのも正論には違いないけれど、この問題の核心はそこではない。

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