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2014年10月15日

【佐藤健志】黒星二つは白星ならず

From 佐藤健志@評論家・作家

タイトルは英語の言い回し「Two blacks don’t make a white」を、日本語にしたものです。
「相手が失点したことをもって、自分が得点したように思ってはいけない」という意味。

サッカーで考えると分かりやすい。
向こうのチームがオウンゴールをやらかしたことは、自分たちに得点能力があることの証拠になるでしょうか?

ところが政治になると、がぜん分かりにくくなる。
「国家のツジツマ」でも、私はこう指摘しました。

「これは自由主義的保守主義者の主張にも当てはまる。
(戦後民主主義の主張に見られる)『ナショナリズムを否定しつつ国家の存立や繁栄を目指す』ことの矛盾は、(親米保守の主張に見られる)『アメリカ化の推進とナショナリズムを同時に謳う』ことの矛盾を打ち消すものではありません」
(223ページ)

くだんの矛盾について、もっと知りたい方はこちらをどうぞ。
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または
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もっとまずいのは、自分たちが失点したという意識に悩まされている連中に限って、相手の失点を激しく攻撃、そのことで挽回(ばんかい)を図ろうとする傾向が見られること。
エドマンド・バークも、『フランス革命の省察』でこう批判しています。

「(今回の革命はあまりに無法なので)善良で冷静な判断力を持った人間なら、当然ショックを受けずにはいられない。
すると革命派は、従来のフランス王政の問題点を声高にあげつらうことでやり返す。(中略)自分たちのやり方にケチをつける者など、旧政府のイヌに決まっていると言いつのるのである」
(『新訳 フランス革命の省察』、154ページ)

革命派の開き直りぶりについて、もっと知りたい方はこちらをどうぞ。
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さて。

三橋貴明さんが指摘するとおり、現在の日本では、政府の失政により景気が失速、国民が貧困化しています。
消費税率が10%に引き上げられれば、この傾向にはさらに拍車がかかるでしょう。

「日本を取り戻す」と言っておいてこれです。
善良で冷静な判断力を持った人間なら、当然ショックを受けずにはいられません。

この事態に直面して、現政権を支持してきた革命派・・・じゃなかった、保守派(少なくともその一部)は目下、どう反応しているか?
そうです。
反日的な虚偽報道をやらかした朝日新聞の問題点を声高にあげつらい、解体するとか、廃刊に追い込むとか主張しているのです!
フランス革命と、何がどう違うんですか。

黒星二つは白星ならず。
朝日のあり方に問題が多々あるのは事実としても、これでは「物事が思い通りに行かない(経済は冷え込んでいるんですからね)ことに苛立ったあげく、鬱憤晴らしをしている」と見られても仕方ないでしょう。

のみならず。
こういう振る舞いでよろしくないのは、やっている側の気持ちが、だんだんすさんでくることなのです。
もともと「物事が思い通りに行かない」ことに苛立っているうえ、鬱憤晴らしをいくらやっても、問題が解決されるわけではないんですから。

私のサイト「DANCING WRITER」から、見本のような例をご紹介しましょう。
まず「カインズ」さんという方が、こんなコメントを寄せてくれました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私自身も朝日新聞はかなり問題のある会社だとは思っているということを前提とした上で、いわゆる「保守派」が行っている「朝日新聞の解体」に関する問題点を考えてみました。

1)朝日新聞を廃刊させるに足る法的根拠はあるのか?
例えば、刑法の名誉毀損罪や侮辱罪ではそこまでの責任を問うことは出来ません。「法的根拠など不要だ!!」というのなら、日本は人治国家となってしまいますね。

2)朝日新聞を廃刊に追い込むことは、同胞を愛する保守派の態度として矛盾するのではないか?
朝日新聞が廃刊になれば、多くが日本人であろう朝日新聞社員が路頭に迷うことになると思われます。それでも、「朝日新聞であれば、日本人に非ず」と十字軍的な発想で同胞であっても排撃するのでしょうか。

3)保守派は、人間は不完全な存在であるがゆえに、議論によって考えを錬磨することを重視するものである。にも関わらず、言論機関である朝日新聞を廃刊させると主張することは、日本の言論状況を貧困にすることを意味するのではないか?

たとえ朝日新聞といえども、社内にはこれまで培ってきた記事作成能力や取材能力といったノウハウの蓄積があるでしょうから、それを破壊することは大きな損失となるのではないでしょうか。
(表記を一部変更)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すると「優しい男」さんという方が、こんなコメントをしたんですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先見の明がある奴は朝日新聞を既に退職している。退職せずに未だに在籍している時点で自己責任。
それに奴らが路頭に迷うかは本人の能力と努力次第。出来る奴なら同業界に転職すればいい。出来ない奴なら経験不問を謳う職場に再就職してゼロから頑張ればよい。
最悪自殺する奴がいても、それはそいつの権利だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みなさん、どう思われますか?

物事をこんなふうに片付けてよいのなら、
TPP参加で日本の農業が大打撃を受けてもいいし、
都市と地方の格差が拡大して消滅する自治体が出てきてもいいし、
医療や社会保障をめぐる制度が崩壊して貧困層が追い詰められてもいい、
ということになりますよ。

すべて自己責任なんですから。
能力と努力次第で出直しは可能、それができないヤツは死んでも仕方ない。

保守派を自認している(であろう)人がこれを主張するって、自滅的なことだと思うんですが。
「優しい男」さんのコメントをグローバリスト風に書き直すと、こうなったりするのです。

日本の没落?
先見の明があるヤツは日本をすでに捨てている。捨てずに未だ日本にいる時点で自己責任。
それに個々の日本人が路頭に迷うかどうかは、本人の能力と努力次第。出来るヤツなら多国籍企業の正社員になればいい。出来ないヤツなら単純労働者になってゼロから頑張ればいい。
最悪、日本人が民族として消滅しようと、それは日本人の権利だ。

善良で冷静な判断力を持った人間なら、当然ショックを受けずにはいられませんね。
だから保守派は、朝日に塩を送っていると言うのですよ。

朝日新聞の解体・廃刊運動を、こんな理屈で正当化しだしたら最後、一般国民が「保守派より朝日のほうが(まだ)マシ」と考えるのは確実。

今のうちに、足元を見つめ直したほうがいいんじゃないでしょうか。
というわけで、こちらをどうぞ。
http://chokumaga.com/magazine/free/152/3/

ちなみに今日は、二回目のメルマガが配信となります!
「憲法九条がノーベル賞を取る日」をテーマに取り上げましたので、あわせてどうぞ。
http://chokumaga.com/author/152/

憲法改正のためにも、まずは九条に平和賞を!!
これが私の主張です。

ではでは♪(^_^)♪

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PS
このVideoには、一部の人にとって不快な情報が含まれています。
ご覧になる場合は、自己責任でお願いします。
http://www.keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_mag.php

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【佐藤健志】黒星二つは白星ならずへの8件のコメント

  1. どーも より

    佐藤さんがおっしゃる面があるのも確かに事実でしょう。しかし、藤岡信勝さんはこのようにおっしゃってます。https://m.facebook.com/nobukatsu.fujioka?_rdr日本の存続と朝日新聞の存続を秤にかけた場合、到底比較にならないほど日本の存続のほうが大切なのはいうまでもありません。勿論朝日新聞の中にはまともな方もいらっしゃるでしょうし、朝日新聞が到底した折りには彼らが再就職できるように、我々の力も以って消費税再増税阻止や更なる財政出動を促して景気をよくするよう取り組んでいきましょう。そして、朝日新聞を倒産させたら次は日教組やNHKの解体に我々は邁進しましょう!

  2. widelogic より

    人類の没落?先見の明がある私(神)は地球をすでに捨てている。捨てずに未だ地球にいる時点で自己責任。それに人類が路頭に迷うかどうかは、本人の能力と努力次第。(人類が)出来るヤツなら宇宙に飛び出すか知恵を使って世界をまともに統治すればいい。(人類が)出来ないヤツなら単純労働者になってゼロから頑張ればいい。最悪、人類が自滅しようと、それは人類の権利だ。・・・思いついてしまったので書いてしまいました。>3)保守派は、人間は不完全な存在であるがゆえに、議論によって考えを錬磨することを重視するものである。こういう地に足の着いた常識をずーっと言い続けることが大切なんですね。死ぬまで。人間は忘れっぽいですものね。

  3. kobuna より

    西洋保守思想の知識を自慢する人は大抵頭がおかしい。例えば、中川八洋さんという人には非常に多くの政治家が共産主義者に見えているようです。しかしそんな中川さんの反対側にいる様な人達もやはりおかしく、現実を無視した話を平気でしている。 変な心配でもいいならいくらでも出来るでしょう。例えば、以前に「グルーポンごみおせち事件」というものがありました。写真とはまるで異なる酷いおせち料理を届ける会社に対して多くの人が怒っていました。この時に庶民を疑うならこのような心配だって出来たでしょう。「これは放置しておくと殺人事件にまで発展するのではないか?」 また、フランス革命の事を思い出しながらこういう心配をする事も出来たでしょう。「庶民はこんな時におせちが酷かったという言い分から会社を襲い、その際に略奪までするものだ。」 朝日の件にしても、西洋保守思想というメガネをかけて現状を考えるなら色々と愉快な話が出来そうですね。・「最悪自殺する奴がいてもいい」と言っているだけの日本の庶民、・過去のフランスの暴徒達、この二つがほぼ同じに見える人には、現実社会とは違う何か別のものが見えているはずですから。  経済や社会保障にしても、政府がいったいどこまで必要なのやら。日本では地主の奥さんがお金を入れたぽち袋を配ったり、金持ちの息子の浪費が京都の文化の発展に貢献したりしていました。困った人達を助けたり、産業の発展に貢献できるのは政府だけではないのです。しかし、相続税などで金持ち退治のような事が行われてきました。ならばそれで本当に良かったのか?これについては迷わなくてはいけないはずです。また、「庶民にお金を持たせるとろくな事をしないから我々が代わりにお金を使う」もしも相続税の背景にこのようなものがあったなら、そんな思想はグローバリストの思想と同様に叩き潰すことを検討していい。 ただ、これとは全く違う考え方をしていそうなのが一部の言論人達です。そのうちの一人が「若い頃はマルクスを学んでいました」と言う様な時には妙に色々と納得できてしまう。

  4. 三須雅彦 より

    言論や報道というものは、責任をとるとか、責任を取らせるということができないものだと思います。朝日新聞がどんなに捏造した話を書き散らかしたり、安倍内閣は救国内閣だというヘンテコな話を保守派がしたりしても、それらの話を信じた人々は、何らかの損害を被ったり、権利が侵害されたわけではないので、法的責任を追及できるわけではない。言論や報道は民主主義社会では、言論、報道の自由ということで、高度な保護が与えられるし、取材源の秘匿も認められる。ということは、まったくの捏造した話が新聞に載っていても、誰もその話の検証はできない。新聞社や記者個人の良心という曖昧なものに読者はたよっていることになる。朝日新聞は、現場も取材しないし、裏をとるという職業上行わなければならない義務すら果たさない。他の商売をしている者が、職業上果たすべき義務や注意を怠り、納品した製品が、客の望む性能を発揮できなかったり、欠陥があったりすれば、法的責任をとらされる。ある会社が、商品に欠陥があることを知りながら何十年も放置し、その後、欠陥の隠蔽が露見したならば、たちまち経営が傾き、下手をしたら倒産、雇用されていた者たちは路頭に迷う。言論や報道というのは、おそらくそのような心配はない。朝日新聞社がつぶれるということが想像できない。保守派や反新自由主義者で、安倍晋三氏を応援し、衆院、参院選挙で自民公明党を応援した者たちが、安倍氏の経済政策に責任を感じるはずもない。保守派は、安倍氏の経済政策、TPPも増税もグローバリズムも移民も反対している。だから、安倍氏を支持しても、それらの政策には反対しているので責任はないと思っている。また、責任を感じたとしても責任をとることなど出来やしない。言論というものは、アイドルのファンクラブのようなもので、自分の好みのアイドルが歌が下手だろうが、芝居ができなかろうが、それでも好きというような感覚と同じではないかと思う。左派も朝日新聞の問題点を把握しているだろうし、保守派も安倍氏の経済政策は反対だろう。それでも、朝日新聞が好き、安倍氏が好き。言論や報道の世界は、ポンコツ製品が平気で流通し、それでも対価を払う人間がいて、ポンコツをつかまされたとしても責任を追及できない。言論や報道にかかわる人々は、自分たちが民主主義を支え、自分たちがいなくなったら民主主義の崩壊だなんて考えているでしょう。一方、保守派は自分たちが安倍政権を支え、自分たちがいなくなったら安倍政権の崩壊だとか考えているのでしょう。こんな世界でいい加減な記事や言論が蔓延らない筈がない。もはや、どうでもいい。

  5. 藤田昭仁 より

    「優しい男」さんのような人というのは 、 おそらく日本の成人男性の10人に1人がその傾向があると言われている自己愛性人格障害様の人なのでしょう。とにかくその場その場の議論で自分が優れているということを見せつけたいだけでなのです。ブラック企業の経営者もその傾向がありますね。なんらかの偶然とか縁で一応勝ち組といわれる部類に属しているのだが、他人と比べて自分が優位であると感じることによってしか自分を保てない性格です。こういう人はとにかく自分と他者との単なる違いを何でもかんでも優劣の座標軸上に位置づけ、自分と相手の物事の見方のどちらがより真実に近いかなど考えてもみないのです。だから自分が何をしゃべっているのかさえ理解できていない、理解する気もない。ここで理解とは字義通り「理を解する」という意味においてです。佐藤先生が「優しい男」さんの弁をグロ−バリスト風に書き直されていますが、これは 理を解する佐藤先生が「優しい男」さんの弁を理屈どおりにブロ−バリストの弁として同形をたてた、あるいは 同相写像として変換したわけです。真っ当に理屈を通すというのはこういう同相性を正確に追跡することとも言えるのですが、自己愛性人格障害様の性格の持ち主にはそれを受け入れられません。位相幾何学の初歩の知識で三角形と円と正方形は位相幾何学の視角からは同じ相であることは解るのですが、自己愛性人格障害様の性格の人間にとっては自分が三角形を主張するのなら、円や正方形は自分より劣った者の主張している戯言になるわけです。 あるいは他者が三角形を主張する場合は、自分は相手より優れているはずだから、円や正方形を主張するのです。自他間に優劣がつけられなくなるような同相性をあつかう位相幾何学なんて自己愛性人格障害様の人間には自分の存在定理を完全に否定されるようなもので論外です。

  6. 子芥子 より

    ぬこ様の意見に賛同します。>日本の保守って、何を保守しているんだろうと?私も保守を掲げる政党が何で新自由主義な社会を作ろうとするんだろう?国民を不幸にするだけなのにとよく考えます。もちろん守りたいのは「日本」なのでしょうけど「日本」は「日本」でも「日本(ブランド名)」ではないのかと従軍慰安婦問題は特にブランド価値を下げるのに貢献しただから安倍政権は「国民」よりも先に「朝日新聞」が来てしまったのではないかと。また同様に「日本企業」(実際はすでにグローバルと言う無国籍)が高度成長期時代の如く、世界を席巻して行く様をもう一度見て鼻高々な気分になりたいという願望が新自由主義を選ばせてしまうのではないかと要約すると、保守と言っても日本の「看板を大事にする保守」と「中身を大事にする保守」の2種類がいるんだろうなぁと思うのですA.韓国の無礼、暴挙を許すな!日韓断交デモB.景気後退、国民を苦しめるな!消費税増税反対デモ私ならBに行きます横から入って長文すみませんでした

  7. 神奈川県skatou より

    朝日や毎日の政治記事、日経の経済記事とか、数行で答えが分かっちゃって放り投げたとしても、たとえば文化面でとてもよい情報が見つかったり、ああ、語尾が必ず「・・・が懸念される」とか批判口調じゃなきゃおしりが座らない非建設的なステレオタイプ表現に辟易したとしても、それなりに役立つ情報もあるわけで、全部否定、廃業運動というのも、ほどほどにすべきかなと。> だから保守派は、朝日に塩を送っていると言うのですよ。まったくです。潮時でしょうか。物事を変えるならば、繰り返す波のほうが・・・新聞、テレビもラジオも興味なく、もういらないかなと言いつつ、日曜朝はテレ朝観ていたりするものです。許せない層というのは、もしかすると過度にメディアに依存しすぎているのかなと疑われるわけで、キャンプ場にいってもラジカセ付けてないと落ち着かない人たちのように、なんだか心配にもなります。ただ、そういった情報の垂れ流しメディアを常用服用するのもきっと都合があり、特に音問題は深刻に思えてならないのですが、マンションアパート等、住居の密集度があがるほど、近隣の生活雑音を遮断すべく防音にいそしみ、結果室内が無音になる、これは恐ろしいことですが、この無の恐怖から逃れるために、テレビをポチ、ラジオをポチ、なので、全テレビやラジオが「民主党でチェンジ」とか放送すれば根こそぎ倒したくなるのかなと邪推いたします。ちょっとこじつけですね。自分は田舎者で風の音や飛行機の音、一日一回の、遠くのバイクの雷鳴程度で日々暮らしてるから、たまたまそう感じるだけかもしれませんです。

  8. ぬこ より

    仰る通りです。「優しい男」さん(この方がどういう方が存じ上げませんが)の様な考え方をする人間に、正直、吐き気がするんですよ(特に、これら傾向を持った者が「保守」にこそ多い事)。人間そんなに能力のある者ばかりではありませんよ。人生、上手くいかない事もあるし、全ての人が努力したからと言って報われる訳ではありません。でも、そんな中でも何とか生きて、次の世代に微かな希望を繋いでいきたい。そんな人達の気持ちを踏みにじってきたのが、敗者に冷たい人達(新自由主義者と呼べば良いのか?戦後保守と呼べば良いのか?)の理論なのかと思います。その点、偽善も含まれるのかもしれませんが、所謂左翼の方が、真面目に格差問題に取り組んでいるのかと思います。前から疑問だったんです。日本の保守って、何を保守しているんだろうと?少なくとも今の自民党体制は日米富裕層の権利は守っているみたいですが…ウォール街で首相自らが申す位ですから(笑)。でも、野党も怪しいもんですよね。民主党の時も、事業仕分けパフォーマンスの会場に、欧米系の金融マンがおりましたから。

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