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2014年7月4日

【適菜収】なぜバンドを組むべきなのか?

From 適菜収@哲学者

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●●中国大暴走。日本は国家存亡の危機を回避できるのか?
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はじめまして。
適菜収と申します。
経済のことはまったく知りません。
仮に少しは知っていたとしても、自分の分野ではないことには口を出さないようにしています。
だから、ここに文章を載せるのもどうかと思ったのですが、結局なにを書いてもいいという話になりましたので、じゃあ、どうしようかと。

最近の趣味は庭園と苔ですが、それだと話が続きそうにないので、音楽について少し述べていきたいと思っております。
「場違いだからやめてくれ」というご意見がありましたら、遠慮なくコメント欄に書いてくださいね。すぐ、やめますから。

※※※

ところで、いよいよ日本も危なくなってきましたね。
危なくなってきたというか、もう手遅れです。
これは近代大衆社会の成れの果てということで、たぶんどうにもならないでしょうけど、どうにかしたいという気持ちもある。
それでは、わわわれ日本人はどのような行動をとるべきなのか。
具体的になにができるのか?
とりあえず、バンドを組むべきでしょう。
近代とは人間を個に分断する時代ですが、それに抵抗するためには、個をつなげる仕組みが必要になる。その最小単位は、バンドではないかと。

※※※

そうは言っても、バンドをつくるのは面倒だとか、楽器を練習する暇がないとか、いろいろ事情はあると思いますので、私の敬愛するミュージシャンであり、一緒に多くのバンドをやってきたサックス奏者の山田大介氏との対談(これは一部私のブログで紹介しています)から、引用改変しながら、21世紀を生き延びる道について述べていきたいと思います。

※※※以下対談

適菜 『バンド入門』みたいな本は、いくつかの音楽出版社から刊行されています。各パートの譜面が載っていて、それを演奏してみましょうと。
山田 ビートルズのスコアが載っていたりね。
適菜 でも、あれはかなり不親切だと思うんですよ。バンドをはじめる際には、もっと大事なことが山ほどあります。「音楽をつくるとはどういうことなのか?」「バンドを組むとはどういうことなのか?」「カッコいいとはどういうことなのか?」。最初のうちは、疑問だらけだと思うんです。
山田 むしろここではそちらのほうを大切にしたいね。既成の音楽を正確にコピーしたってつまらない。
適菜 正確にコピーすればするだけ、それは劣化コピーにしかならない。だって、オリジナルを越えることはできないわけだから。むしろ、原曲をどのように解釈して演奏するのかが、バンド活動の一番面白いところです。
山田 ただ、真似するだけだったら、コスプレと同じだよ。まあ、オタク道を突っ走ってビートルズになりきるというバンドは、東京中にたくさんあるんでしょうけど。
適菜 自己満足の世界ですよね。
山田 オレたちが推奨する「バンド活動」は、そういう「ごっこ」遊びとは違うよね。
適菜 うん。もう少し精神的な部分まで語りたい。いいバンドとダメなバンドの音楽を参照しながら、「バンド活動」の本当の面白さを明らかにしたい。
山田 世界中で一度も鳴ったことがない音楽を生み出すことができるかもしれない。その快感があるから、人間はバンドを組むんだよ。

※※※

山田 学生時代に音楽をやっていると、「将来プロになるんですか?」なんてよく質問されることがあった。それでオレは今50になるんだけど、サックスを吹いたり、ギターをいじったりしていると「山田さん、いまだに夢をあきらめてないんですね」なんて言われてしまう。そこら辺に大きな誤解があって、多くの人は「音楽=スターになってテレビに映ること」みたいに考えている。でも、もっと草野球みたいなレベルで考えればいいじゃないかと。
適菜 草野球をやっている人たちは、プロ野球選手を目指しているわけではなくて、単純にプレーを楽しんでいる。
山田 フットサルで遊んでいる奴らも、サッカー選手を目指しているわけではなくて、単純に楽しいから続けている。でも、音楽の場合、そういうつまらないことを言われてしまう。
適菜 フットサルは、それ自体が目的になっているわけでしょう。
山田 そう。皆で集まって汗をかいて、「よかったよかった」と。音楽も同じで、やりっぱなしでいいんです。
適菜 自分たちで壁をつくってしまっている。最初に「バンドとはこういうものだ」という思い込みがある。だから、「楽器がきちんと弾けないとカッコ悪いんじゃないか」などと怖気づいてしまう。
山田 それで最初の一歩が踏み出せない。
適菜 自分のイメージに縛られてしまい自由な発想ができなくなっているという人は大勢いると思う。山田さんとは、かれこれ20年以上の付き合いですが、これまでたくさんのバンドを一緒につくってきた。だから、具体的にバンド活動をどうやって始めればいいかという話から入ろうと思います。
山田 古道具屋で安いギターでも買ってくれば、あなたはもう音楽家ですよ。
適菜 とりあえず人数が二人以上いれば、バンドはつくれます。だから、知り合いに電話すればいいんです。「バンドやらない?」って。友達がいなかったら家族でやってもいい。家族経営のいいバンドは山ほどありますよ。
山田 バンドを始めると、友達ができます。引きこもっている人にもお勧めですね。でも友達と言っても、いろいろいるじゃない。どういう奴に連絡すればいいのかな?
適菜 バンドのメンバーに金持ちが一人いると楽しいですね。
山田 スタジオ代払ってもらったり、楽器を買ってもらったり。
適菜 そういう形でメンバーを決めてもいいかもしれない。カネ持っている奴とか、カッコいい奴とか、無闇に太っている奴とか。キャラクターは結構大事ですからね。ドリフの高木ブーも、ジェリー藤尾とパップ・コーンズにいたときに、太っているからという理由で引き抜かれたわけじゃないですか。
山田 長さんが、「ぜひ一緒にやりましょう」と頭を下げにいったらしいね。
適菜 カッコいい奴を誘ってもいい。タンバリンか何かを持たせて、ステージに立たせておけばいいんですよ。
山田 それだけで人気がでる。
適菜 女のコのファンが、ライブに集まってくるかもしれない。
山田 シャ乱Qのつんく♂は、容姿でバンドのメンバーを選んでいたらしいですね。
適菜 えっ、本当ですか? それであのクオリティー!
山田 あの人なりの価値観ですけどね。実社会では半分浮いているような人たちでも、ステージにあがると輝くことはありますよ。
適菜 なるほど。
山田 逆のパターンもある。ビートルズは、レコード・デビュー前はピート・ベストがドラムを叩いていた。彼はカッコよかったけど、ドラムの腕前がいまいちなので、リストラされてしまった。リンゴ・スターは変な顔をしているけど、ドラムの腕前はよかったからね。
適菜 ビートルズは顔よりもテクニック重視のバンドか……。
山田 ピート・ベストの例みたいに、メンバーはいつでも追加・交換ができる。とりあえず、身近な人間で結成してしまったほうがいい。
適菜 暇な年寄りを誘うというのもいいね。ボケ防止にもなるし。これからの高齢化社会においては、バンド活動はますます重要になっていくんじゃないかな?
山田 楽器が弾けるかどうかは瑣末なことで、重要なのはハートだからね。

※※※

こんな感じで続く予定です。
もう一回だけ言っておくけど、「場違いだからやめてくれ」というご意見がありましたら、遠慮なくコメント欄に。速攻でやめますから。

適菜収オフィシャルサイトはこちら
http://www.geocities.jp/tekina777/

PS
三橋貴明が本当に怖い中国の話を解説中
移民受け入れの話とも無関係ではありません。
http://youtu.be/ns-sXQ-Iey0

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【適菜収】なぜバンドを組むべきなのか?への12件のコメント

  1. こてつ より

    「近代とは人間を個に分断する時代ですが、それに抵抗するためには、個をつなげる仕組みが必要になる」というところがこの記事のポイントだと私も思いました。同じ趣味の人同士で顔を合わせて合うというのは、個をつなげる方策の一つとしてよいのかもしれないですね。しかし同じ趣味の人としかつながれない人というのは、人間として弱いような気もします。バンドづくりを事例として取り上げて、近代の問題点に鋭く迫っていこうという趣旨でしょうか。今後の展開に期待してます。

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  2. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    若干の忖度。W杯に熱い視線を注ぐにあたっては、見ず知らずの人間がその場にたまたま一時居合せるだけで、群れるといっても、相互に没交渉。故に、結局は各々孤独である。かてて加えてイベントの終了とともに、即、散会。そこから新たな集りが生じる芽も、まず、無い。そういうわけで、それは、本文の執筆者のいう「個をつなげる仕組み」にはなり得ない、ということではないかと。

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  3. 適菜収 より

    W杯に関してはサッカーだけを特別視する理由はないということ。代理戦争より現実世界で戦えと、ただそれだけのことです。「家族、企業、囲碁サークル、あるいはSOS団、等々は、その用をなさないとお考えなのは何故?」 。。というのも??家族、企業、囲碁サークルが用をなさないと考えてもいないし、なんの話ですか? 弦楽四重奏もコーラスの話も、すでにバンドに絡めてブログで文章を公表していますし、これからここでも述べていくかもしれませんが、なんでそういう話になるのか意味不明。本文に書いたように、バンドの話が嫌なら、コメント欄にそう書いてくださいね。すぐやめますから。

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  4. 日本財布論、改め、日本連帯保証人論 より

    >近代とは人間を個に分断する時代ですが、それに抵抗するためには、個をつな>げる仕組みが必要になる。それはわからぬではない。社会のアトム化への対抗原理の一つが中間集団主義だというのは通り相場。>その最小単位は、バンドではないかと。しかし、何故、バンド? (標準的、非標準的)家族、企業、囲碁サークル、あるいはSOS団、等々は、その用をなさないとお考えなのは何故? これらの候補を潰さずに、バンドの効用を語るのは、少々、飛躍がありはしないか。明確な機能分化を予め要件とする組織体こそが(社会の縮図として)望ましい、とお考えでしょうか。しかし、何故、バンド? 弦楽四重奏でも、ダークダックス式のコーラスでもなくて、何故、バンド?

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  5. ララバイ より

    適菜氏は週刊文春における「今週のバカ」というコラムにおいて、W杯に熱中する人を批判しています。人間を個に分断する近代化への対抗手段としてバンドを組むことをここでは提言していますが、そういう点から論ずるならばW杯に熱中してみんなで応援するということもいいことなのではないかというように思えます。バンドを組むのがよくて、W杯で日本を応援するのがいけないのはどうしてなのかなと思います。ただの球ころがしに熱中していることがおかしいから?他人に夢を預けていることがいけないからなのでしょうか?それとも団結して何かを生産するということが大事だからでしょうか?次のコラムでは、人間を個に分断する近代化に対抗する手段として、良い例と悪い例を書いていただきたいですね。

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  6. ジータ より

    はじめまして。三橋さんのブログでお世話になっている、ジータと申します。==================もう一回だけ言っておくけど、「場違いだからやめてくれ」というご意見がありましたら、遠慮なくコメント欄に。速攻でやめますから。==================私は楽器演奏はピアノくらいで、レベルとしてはショパンのワルツ程度で躓いている素人ですが、いつの日にか、バラード1番から4番まで・・・、というのは冗談で、主に鑑賞を楽しんでおります。ジャンルを問わず、クラシックからメタルまで、ブログでも毎回と言って良いほど、記事の最後に紹介しています。これは何を目的としているかと言いますと、政治経済に興味を持ち、三橋さん( 私は中野さんがキッカケですが・・・ )のもとに集まった人達に、それ以外の話題も共有したい、というのが大きいです。つまり、メルマガの内容も、政治経済の合間に、このような音楽の話などのエッセンスが加わった方が、読み手としては面白い、という感想です。この対談も興味深く拝見させて頂きました。因みに、サックス奏者としては、 Candy Dulfer の演奏スタイルがカッコいいと思ってます♪ 癒し系としては Kenny 爺さんですかね。今後も楽しみにしております。

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  7. Yuriya Kaito より

    適菜(てきな)さんのこと初めて知りました。バンドを組む話、隙間なく字がびっしりで最初パスしましだが、気を取り直して一度は読んでみようと心を決めて読み始めたら、すらすら読めて面白かったです。★アンチ分断で連帯という視点でバンドが語られている点が新鮮ですね。  2674(H26,2014).7.4

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  8. ぬこ より

    小生もビートルズコピーバンドしておりました。パートはベースだったので、ポールの独特のラインやノリを覚えるのが大変どした。その後にT.REXをコピーしたんですが、簡単だった事(笑)。でも、何気にビートルズは演奏よりもコーラスが難しいんですよね。バンドの肝は、自分だけ気持ちよくならない事どすわね。そういう演奏って、傍から観た時に、見苦しい事この上ないどすから。まさに、ネットで「俺が輿論(≠世論)だ!」と主張する小生の様な小者(摘菜オジサン曰くのB層)の言論とやらも、同じ位見苦しいのでせうね。でも、見苦しくて結構ちう、開き直った側面もあるのでせうか?そういう「音」が良くも悪くも世の中を変えるのでせうか?まさに衆愚の魔都なかりしや?合掌!

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  9. apricot より

    オタクのバンドも草野球も同じ自己満足の集まり。なのにオタクは否定的に扱われて草野球は行為的に扱われる意味がわからない。

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  10. 田中 より

    場違いですけど、続けてください。お願いします。私も下手の横好きで楽器を演奏してますので、いつもの深刻な話題よりもずっとよろしいんではないかと思います。

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  11. HAGE より

    以前から適菜さんのお話に興味があったので、嬉しいです。「場違いだからやめてくれ」なんていうコメントがあっても是非続けてください。佐藤さんと同じ隔週連載ですかね?

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