From 佐藤健志@評論家・作家
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●●中国大暴走。日本は国家存亡の危機を回避できるのか?
三橋貴明の無料解説Videoを公開中
http://youtu.be/ns-sXQ-Iey0
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今日から隔週木曜で、メルマガを担当することになった佐藤健志(
ぜひ、よろしくお願いいたします。
プロフィールを簡単に申し上げますと、職業は評論家・作家。
近著に『震災ゴジラ!』(VNC)、『
この7月には、翻訳第二弾として『コモン・センス完全版 アメリカを生んだ「過激な聖書」』(トマス・ペイン)を、
すでに予約受付中です。
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(短縮URLを二種類記したのは、
2009年から2011年にかけては、「SOUNDTRAX interzone」(サウンドトラックス・インターゾーン)
この番組については、
今年は、「どれだけ」
新日本経済新聞の執筆陣には、「ネオリベがいっぱい」や「
ネットでは、趣味にちなんだ「ダンス」
本メルマガの配信(7/3)と同時に、
どんどん更新してゆきますので、あわせてご覧下さい。
さて、初回の話題はこちら。
6月19日、テレビ朝日のワイドショー番組「モーニングバード!
テーマは集団的自衛権と憲法。
収録自体は良い雰囲気だったのですが、そこはそれ、尺(=分量)
実際の放映ではかなりカットされていました。
結論だけをいきなり流す形になったので、
よって、みなさんに完全版をお届けしましょう。
こういう話だったのです。
1) _ _ _憲法前文は、集団的自衛権どころか、
憲法前文には、「平和を維持し、専制と隷従、
現代の感覚でこれを素直に読めば、「国際社会の秩序維持のため、
集団的自衛権の行使について、前文はたんに容認するどころか、「
いや、「集団的自衛権の行使だけでは生ぬるい」
同じ前文に「
なるほど憲法制定当時は、ほかならぬ日本がそのような「
2) _ _ _しかし憲法九条が、
法学的な観点からすれば、
だからこそ政府は、長らく「
だいたい素直に読んだら誤読するような憲法は、
3) _ _ _つまり集団的自衛権、および集団的安全保障をめぐり、
この問題に筋を通したければ、政治的な立場によらず、
行使容認に賛成であれば九条を、また反対であれば前文を、
憲法は国の最高法規。
両者の間に矛盾があるのを、放置しておいて良いはずはない!
したがって憲法を盾に取る形で集団的自衛権行使容認に反対するの
安倍首相も6月9日、参議院でこう述べた。
「信念を少し丸めて、その場を取りつくろっても、
http://www.zakzak.co.jp/
首相の発言は集団的自衛権に関連したものではないが、
政治は筋を通してナンボなのだ。ならば集団的自衛権行使容認も、
だが・・・
4)憲法改正は、戦後日本のあり方を根底から見直すことである。
集団的自衛権行使容認は、しばしば「日米同盟強化」
問題の本質は、
「安全保障をめぐる戦後日本の硬直した姿勢を改めることで、
ことなのである。
ところが「日米同盟強化」も、
つまり「集団的自衛権の行使容認=日米同盟強化」
「
というジレンマに陥る。
だから憲法解釈の変更という姑息な手段で押し通すしかないのだ!
・・・朝のワイドショーでやるには、
でも、「(憲法)解釈の一部変更だが、解釈改憲ではない」
http://headlines.yahoo.co.jp/
考えてみればこれって、「もはやデフレ状況になく、
ちなみにデフレ状況うんぬんについては、
笑えます。
http://www.mitsuhashitakaaki.
いやしかし、これは笑い事ではない。
「言葉をいい加減な形でしか使えない者に、
さあ、今の政府に誠実さは期待しうるのか?
集団的自衛権に反対する人々の中には、
「解釈改憲のあと、アベは本当に憲法を変える気だ! 気をつけろ!!」
などと叫ぶ方がいますが、これはハッキリ言って過大評価。
そういう筋の通ったことをやるだけの力量がないから、
私は集団的自衛権の行使に賛成です。
というか、集団的安全保障にも賛成です。
しかし政治においては、「何をやるか」と並んで、「
「これは正しい政策なんだから、
そんな姿勢は、将来に禍根を残します。
政治は筋を通してナンボ!
より詳しくは、以下の三冊をご覧下さい。
『国家のツジツマ』
(デラックス版)
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『僕たちは戦後史を知らない』
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『震災ゴジラ!』
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本紙編集長・三橋貴明さんは、6月29日付の「[三橋実況中継]
私も同感です。
このページでも、三橋さんが提起した問題について、
ではまた!
PS
日本人が知らない中国の戦略とは?
http://youtu.be/ns-sXQ-Iey0
【佐藤健志】政治は筋を通してナンボへの6件のコメント
2014年7月4日 9:40 AM
佐藤さんも執筆陣に加わるなんて、ますます読むのが楽しみになります。「僕たちは戦後史を知らない」「国家のツジツマ」拝見しました。鋭い分析で、大変ショックを受けました。一方で、私も、最近の自称保守の層が憲法改正などに対して過激な言論を展開していることに違和感を感じていました。彼らとて、その憲法の下に生まれ、その加護を受けているというのに。もちろん私も改憲賛成ですが、憲法を(憲法記念日に因んで)ゴミ呼ばわりして変えようとする彼らにかつての左翼と同じニオイを感じます。彼らの言うとおりにゴミ当然の憲法を改定したら最後、どんなに良く改正されてもそれはゴミ憲法でしかなくなるのではないでょうか。また問題が出てくる度に、ゴミ呼ばわりして改憲するしかないなくなるから。そんな疑問を抱えていた時に、「僕たちは戦後史を知らない」の最後の方で、あのタイプの保守も実は「ファンタジーの戦後史」に囚われていて、かつての急進左翼が化けて蘇ったという、佐藤さんの分析でスッキリ解決しました。これからも佐藤さんのショックのある言論を楽しみにしています。
2014年7月5日 12:05 PM
佐藤健志先生のご活躍を時折拝見しておりました。討論番組などでご意見を伺いましても、著書を拝読致しましても、いつも新たな見方に気づかせて頂けて、新鮮な驚きがあります。 佐藤先生がこちらで執筆して下さる事が嬉しいです。 「モーニングバード」に出演された事は存じていたのですが、こんなにカットされていたのですね。勿体ないなあ・・。でも今回その内容を読む事ができて、得をしました(笑)。 「政治においては「何をやるか」と並んで「どのような形でやるか」が非常に重要」、なのですね。 現政権では、言を左右にして誤魔化して、無理な理屈をつけていて、「セコい」、ですね。「筋を通そう」という気持ちすら無いように見えるのですが、政治において「筋を通す」というのは、そんなに難しい事なのでしょうか・・。 国家として通すべき筋は通さないのに、改革は通そうとしているので、ある意味、「彼の」筋は通っているのかも?
2014年7月6日 8:42 PM
佐藤先生はじめまして。集団的自衛権に関し、あちこちで議論を見かけますが、賛成派にも反対派にも、きちんと腑分けした議論をしている人がほとんどいないですね。反対派はいつもの通りですし、賛成派も大して深掘りをせずにリアリズムっぽい話を振りかざすだけ、といった感で、何とも残念に思っていました。結局のところ、丸山正男の掌の上なんでしょうか…。今回の論考も、賛成・反対両派につまみ食いをされてしまうのかもしれませんが、佐藤先生の根本を巡る議論は大変貴重なものだと思っています。これからも楽しみにしています。
2014年7月7日 12:03 PM
>法学的な観点からすれば、どこかに抜け穴がひ>そんでいる可能性が皆無ではないかも知れな>い。だとしても、「国権の発動たる as a sovereign right of the nation」をどう読むか、次第ではないでしょうか。
2014年7月8日 6:52 AM
ダンスさん、こんにちは。メルマガ執筆感謝いたします。集団的自衛権問題でのVTRは、カットされてしまっていたのですね。正直私もよく分からなかったのでモヤモヤしていましが、再度明快な説明ありがとうございます。公式サイトの方もワクワクして拝見させていただきましたo(^-^)o更新楽しみにしています!
2014年7月10日 6:41 AM
>今日から隔週木曜で、メルマガを担当することになった佐藤健志(さとう・>けんじ)です。>ぜひ、よろしくお願いいたします。こちらこそ、よろしくお願いいたします。隔週の連載、心待ちにしております。早速ですが、質問です。>というか、集団的安全保障にも賛成です。(今の)保守論壇ではあまり耳にしないお立場だと思われ、興味深い。でも、これだと、主語は「日本」ではなくて、究極的には「国連」になるはずですが、よろしいのですか?現実には難しいから、集団的自衛権(の算術的総和としての多国籍軍)止まりでいい、というお立場なのかも知れませんが。