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2014年6月20日

【三橋貴明】財務省は「国の借金」とやらから201兆円差し引け

From 三橋貴明@ブログ

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●●月刊三橋がCDで聴けるようになりました!
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38CDNEWS_C_2980/index.php

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改めて、日本銀行の通貨発行の仕組みを解説。

日本銀行は銀行から国債を買い取り、日銀当座預金の残高を増やす形で代金を支払います。(もしくは、現金を発行する)これが通貨発行です。
通貨が発行された結果、政府の借用証書である「国債」が、銀行から日銀へと渡ります。
結果的に、政府は銀行ではなく日本銀行からお金を借りた形になります。
日本銀行は、日本政府の子会社です。日本銀行の株式の55%は日本政府に保有されています。
これは民間企業でも同じですが、子会社と親会社間のお金の貸し借り(利払いも)は、連結決算で相殺されてしまいます。すなわち、
「自分が自分にお金を貸した」
こととなり、返済や利払いをする必要がなくなるのです(別にやってもいいですが、やらなくても構わない)。

現在、アベノミクス第一の矢「金融政策」ということで、日本銀行が量的緩和を拡大中です。すなわち、銀行から国債を買い取り、新たな日本円を発行しています。この日本円が日銀当座預金に積み上がってしまっている問題は、前日触れたとおり。

さて、日銀の国債買取は今も続いており、ついに日本銀行が国債の最大保有者になりました。無論、これまでも一機関としては最大の保有者だったのですが、業態としてもトップの座に躍り出たのです。

『日銀が最大の国債保有者に 大規模緩和で保険会社抜く
http://www.asahi.com/articles/ASG6L4TPDG6LULFA01F.html
日本銀行が18日発表した1〜3月の資金循環統計(速報)によると、日銀がもつ国債の残高は3月末で201兆円となり、昨年3月末より57・2%増えた。国債全体に占める日銀の保有残高の割合は20・1%で、保険会社を抜いて初めて最大の保有者となった。
日銀の保有残高が急増したのは、昨年4月から始めた大規模な「金融緩和」で市場に大量のお金を流すために、満期が長い「長期国債」を金融機関から毎月6兆〜8兆円買っているからだ。今年末には長期国債の保有残高が190兆円と、2012年末(89兆円)の2倍になる。満期が短い短期国債も含めた国債保有残高はさらに増える。
日銀以外では、保険会社が計193兆円で、昨年3月末から0・3%増と横ばいだった。銀行は18・1%減の計130兆円だった。(後略)』

繰り返しますが、日本銀行が国債を保有した場合、政府は借金を返済する必要も、利払いをする必要もなくなります。一応、政府は日本銀行が保有する国債に対し、律儀に金利を支払っていますが、日銀の決算終了後に「国庫納付金」として返還されています。

というわけで、日銀の国債保有が量的緩和で増えている以上、現在は政府の借金が実質的に減り続けているというのが真実なのです。それにも関わらず、財務省やマスコミは相変わらず、
「国の借金1000兆円突破! 間もなく破綻!」
といった論調で国民を煽り、悲壮感をまき散らし、経済成長やデフレ脱却の妨害をしています。

面白いことに、いわゆる「国の借金」(正しくは「政府の負債」)問題を論じる際に、破綻論を叫ぶ人に、
「日本銀行が国債を買い取ったら、終わりでしょ」
と突っ込むと、ポカ〜ンとするか、もしくは沈黙します。要するに、「通貨」「自国通貨建て国債」について真剣に考えてこなかったか、もしくはすべてを理解した上で破綻論を叫んでいるのでしょう。

以前であれば、「日銀が国債を買えば」という主張に対して、
「そんなことをすると、はいぱ〜いんふれ〜しょんになるっ!」
といった、面白い反論を見かけることができたのですが、最近へ消滅しました。何しろ、日銀が毎月7兆円前後の国債を買い取り、日本円の通貨を発行しているにも関わらず、物価上昇率はゼロから上に少し頭を出した程度なのです。

要するに、デフレ期の金融政策はインフレ期とは異なる。ただ、これだけの話なのですが、財務省は相も変わらず「自国通貨建て国債」の残高「のみ」を騒ぎ立て、正しい経済政策が推進されることを妨害しています。政府(というか、まさに財務省)の子会社である日本銀行の国債保有残高が201兆円に達した以上、当然ながら財務省は「国の借金(政府の負債)」から日銀保有分を差し引くか、もしくは「説明」をしなければならないはずです。

例えば、
「政府の負債が1000兆円を超えましたが、日本銀行が保有する分が200兆円に達し、返済が必要な実質的な負債は減少しています」
と。

説明すら一切しないわけですから、財務省の目的は「国民を豊かにする経世済民」ではなく、破綻論を煽り、増税や政府支出削減を実施することであると断定せざるを得ないのです。

PS
世界のカラクリを学びたいなら、こちらをクリック
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv2.php

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【三橋貴明】財務省は「国の借金」とやらから201兆円差し引けへの6件のコメント

  1. やーちゃん より

    このオペレーション驚きました。。。はいぱーいんふれ。。。こないですね。。。買い取ったのは最終的に国庫に収められるのですね。。。増税?なんで?という感じです。

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  2. 雅山 より

    倉山満が三橋さんの事を「芸能人」と馬鹿にしていましたよ。セオリー通りに行くなら、告訴して然るべきですよ。頑張って!!

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  3. 真田清秋 より

    昨年の12月2日、京都でお会いし、お話しました。 さて、この部分が、今だマスメディアが真実を伝えないのが、一番の情報悪ですね。いい加減に、国民はデフレ期の緊縮財政は犯罪的愚策であると気づかねばなりませんね! でも、三橋貴明さんの超人的活躍で、私自身も含めて真実を知った人は目覚めたはずです。お身体ご自愛してご活躍を祈っております__

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  4. コンドウ ヨシヒロ より

    そのとおりだな、と思います。税金を取りたい財務省の結論ありきの主張は聞き飽きました。

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  5. 不破 慈 より

    本日も、スピーン!と、一本筋の通った、矛盾の無いご説明をありがとうございました! 三橋先生のお話は、簿記の基本を土台とし、その上で論理的に展開されているので、商業高校の経済科を卒業した私(大学進学は家計的に無理でした)には、凄く解り易いです!  「ハイパーインフレ」って……。中国みたいに、何の手順も踏まずに、ただバンバン通貨を発行してれば、そうなるでしょうが……、って、あ! あそこ、「経済は自由主義」と言いつつ、無茶苦茶な手法を取ってましたね! にしても、不思議です。「承知の上で、作為的な論説を展開」されている「自称・経済識者」さん達は、目的があってやってますから、まぁ、知能面は理解出来ます。が。「本当に、解っていない自称・経済識者さん」。……どうして、その仕事が務まるんでしょうか……?  奇奇怪怪です。

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  6. ofu_1 より

    無から有を生む錬金術があるのですね?もう日本人は誰も働く必要がありません。必要な資金は財務省→金融機関→日銀の順番に国債を回せば無限に湧いてきます。黄金の国ジパングが誕生しました。 オオカミ少年もペット少年にも共通して言及しない事実があります。1000兆円の使い道は?福祉費増加5兆円/年_20年=100兆円福祉費増加5兆円/年_40年=200兆円です。お金を使う立場の人への使用限度額を決めないと家庭も国家も自滅と混乱しかありません。 空気、水、食料、エネルギー、土地、通貨のバランスの取れた運用に失敗したのが現在の姿に映ります。世界一安くて安定した電力の国づくりも出来たかも? つまり抜群の国際競争力となります。 100年先、石油もシェールも太陽光も風もダメとなると運用技術の確立しているものは原発でしょう。 太陽という核融合炉が実働していますのでいつの日にか核融合かも知れません。

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