アーカイブス

2013年8月5日

【三橋貴明】「あちら側」の方々の目論見

FROM 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】

●報道の暴力
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11584741429.html

●続 報道の暴力
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11585383917.html

現在、マガジンハウス「瑞穂の国の資本主義(仮)」を書いているのですが、本書の最大のテーマは「資本主義的民主主義」です。すなわち、ロビー活動やスーパーPACにより、政治家とグローバル企業、グローバル投資家が完全に結びついてしまった国の「民主主義」がどうなるのか、という話なのでございます。

結局のところ、いわゆる政商の思うがままに政治が動き、国内のシステムが変わると、グローバル企業や投資家が「独占的」にサービスや製品を供給する構造が生まれます。上下水道事業の民営化が典型ですが、ユーザー側に選択肢が存在しない環境こそが、企業や投資家の過剰利潤を最大化するわけです。

皮肉なことに、上記の「ユーザに選択肢を与えない環境」は、

「市場競争を! 市場における自由競争を!」

と叫ぶ政治家に、有権者が投票することにより生まれます。すなわち、民主主義により「ユーザに選択肢がない環境」が創り出され、有権者は自らの所得をグローバル企業や投資家に献上し続ける羽目になるのです。

————————————————————

●月刊三橋最新号のテーマは、
「中国大炎上〜破壊し尽くされた大国の断末魔」。

中国はいかに自滅するのか?
三橋貴明の無料音声を公開中。8月10日まで。
http://www.keieikagakupub.com/sp/38NEWS_SAMPLE/index_china_mag.php

————————————————————

もちろん、日本ではなくアメリカの話ですが、我が国でも「成長戦略」というお題目により、この手のレント・シーキングを目指す政策が検討され始めています。当たり前ですが、レント・シーキング的な政策は「中身」「誰が得をし、誰が損をするのか」を事前に国民に知られると、実現することが困難になります。誰だって、自分が損をする政策を支持するのは嫌ですし、自分が損をする政治を拒否することは民主主義的に正しいわけです

「それでも、規制は緩和されなければならない! 全ての分野において、聖域なき規制緩和を実現しなければならない」

などと、もはや理屈も何もない、イデオロギーもしくはスローガン的なことを言ってくる企業家、政治家、学者は多いでしょうが、彼らに対しては「論理」で戦いを挑まなければなりません。中身を語らず、

「規制緩和は正しいから正しいのです!」

とやることは、

「コンクリートから人へ! 公共投資は減らさなければならないから、減らすのです!」

とやっていた連中と同じです。

というわけで、三橋の現在のメインのお仕事は、規制緩和、緊縮財政に代表される「構造改革」という新古典派経済学に基づく間違った政策の「中身」について、国民の皆さんに知って頂くことに重点が置かれています。

「あちら側」は政策の中身を知られることを最も嫌がりますので、当然の話として「マスコミ」という武器が用いられます。厳密には「報道の暴力」という凶器です。

アメリカでは、テレビの影響力が大きすぎ、しかも政治的なCMも打ち放題であるため、「あちら側」のパワーが圧倒的になり、最終的には「1%対99%」という争いを引き起こしています。果たして、我が国はどうなるでしょうか。

「いや、違う。どうなるかではなく、どうするかだ」

と、全ての日本国民が考えるようになったとき、「あちら側」の方々の目論見は打ち砕かれることになると思うわけです。

PS
「あちら側」の方々の目論見は打ち砕くには、これが参考になります。
http://www.keieikagakupub.com/sp/38NEWS_SAMPLE/index_china_mag.php

PPS
中国はどのように自滅するのか? 三橋の無料音声公開中。8/10まで。
http://www.keieikagakupub.com/sp/38NEWS_SAMPLE/index_china_mag.php

PPPS
韓国の崩壊プロセスに関心のある方は、こちらをクリック
月刊三橋『韓国大崩壊』がシングルリリースされました。
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_384KR_S_D_3800/index.php

関連記事

アーカイブス

【佐藤健志】プーチンに告ぐ!(1)

アーカイブス

【上島嘉郎】多謝!台湾

アーカイブス

【藤井聡】『国家のツジツマ』をあわせよう!

アーカイブス

【三橋貴明 号外】「反原発」を利用したビジネス

アーカイブス

【藤井聡】政府は「正々堂々」とプライマリーバランス目標を解除せよ

【三橋貴明】「あちら側」の方々の目論見への1件のコメント

  1. コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

週間ランキング

  1. 1

    1

    【藤井聡】大阪北部地震が導く「巨大地震」 〜速やかな対策に向...

  2. 2

    2

    【三橋貴明】歴史上最大の危機

  3. 3

    3

    【藤井聡】なぜ、南海トラフ地震の被害が1400兆円を超えるの...

  4. 4

    4

    【施光恒】園芸からみえる日本

  5. 5

    5

    【三橋貴明】どうでもいい目標が亡国をもたらす

  6. 6

    6

    【藤井聡】「骨太の方針2018」で、デフレ脱却は出来るのか?

  7. 7

    7

    【三橋貴明】有事に備える

  8. 8

    8

    【三橋貴明】日本国民は「想像力」を取り戻さなければならない

  9. 9

    9

    【三橋貴明】凋落する科学技術力を食い止める

  10. 10

    10

    【三橋貴明】イタリアの転舵と日本の「最悪の世代」

MORE

月間ランキング

  1. 1

    1

    【藤井聡】「骨太の方針2018」で、デフレ脱却は出来るのか?

  2. 2

    2

    【藤井聡】「財政健全化投資」こそが、財政再建のために必要であ...

  3. 3

    3

    【藤井聡】なぜ、南海トラフ地震の被害が1400兆円を超えるの...

  4. 4

    4

    【藤井聡】大阪北部地震が導く「巨大地震」 〜速やかな対策に向...

  5. 5

    5

    【藤井聡】「『歴史の謎はインフラで解ける』 〜政府投資こそが...

MORE

最新記事

  1. 日本経済

    【平松禎史】「霧につつまれたハリネズミのつぶやき」:第...

  2. コラム

    【施光恒】園芸からみえる日本

  3. 日本経済

    【三橋貴明】有事に備える

  4. 政治

    【藤井聡】大阪北部地震が導く「巨大地震」 〜速やかな対...

  5. 日本経済

    【三橋貴明】日本国民は「想像力」を取り戻さなければなら...

  6. 日本経済

    【三橋貴明】どうでもいい目標が亡国をもたらす

  7. 日本経済

    【三橋貴明】歴史上最大の危機

  8. 日本経済

    【三橋貴明】凋落する科学技術力を食い止める

  9. 欧州

    【三橋貴明】イタリアの転舵と日本の「最悪の世代」

  10. 政治

    【小浜逸郎】所有者不明の土地対策は、爆買いを誘発する

MORE

タグクラウド