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2013年7月16日

【藤井聡】「強靱化」せにゃぁ、マジで激ヤバです。

From 藤井聡@京都大学教授

皆さん、こんにちは!
参議院選挙も、いよいよあと一週間、となりましたね。先週、代理のピンチヒッターをお願いした鶴田さんがおっしゃっていた様に、どの政党がどれだけ得票するかが極めて重要であると同時に、

「どういう政策を主張している方が、どれだけの得票数をとって、当選するか」

なんて言う観点も、参議院選挙後の日本の行く末を考える上で、極めて重要な意味を持ちますから、是非是非、本メルマガの読者の皆さんにおかれましては、投票行為&コンプライアンス範囲内での応援等々、しっかりガッツリとお願い申し上げます!

さて。。。。そんな間にも、政府では、国土強靱/ナショナルレジリエンスの取り組みが、進められています。

正式に公表されていますが、政府では今、巨大地震等が起こった事を想定して、政府内全省庁の皆さんの知恵を借りながら、

「45の、起こしちゃぁならない、激ヤバ事態」
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/resilience/dai6/siryo2.pdf
の6ページ目)

を、定義し、

「そんな激ヤバ事態をどうすりゃぁ、
起こさんようにデケルのでしょうか!プログラム」

をつくって、それぞれのプログラム毎に、あぁだこぉだと。。。。検討している最中です。
(詳しくは、http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/resilience/dai6/siryo2.pdf
P8〜P36まで掲載した超デカエクセル表をご覧ください)

そんなかでも特に、省庁間連携がガッツリ必要で、調整があれこれと特に必要な「プログラム」について、(僭越ながら当方の選定で)以下の五つのワーキングをつくって、さらにさらに、あぁだこぉだと議論をしている最中であります。

WG1 情報通信
WG2 サプライチェーン
WG3 沿岸部複合被災&コンビナート
WG4 東西分断
WG5 リスクコミュニケーション
(詳細は→ http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/resilience/dai6/siryo3.pdf

この作業は、7月一杯までに取り急ぎのとりまとめを行う予定で、それぞれのWGに毎回同席していますが、考えれば考える程、日本ってメッチャクチャに脆弱な国なんだなぁ。。。ってことをしみじみと感じます。

例えば、「WG4 東西分断」では、天災で、東西の大動脈(道路や鉄道、新幹線)がどっかでぶち切れないか。。。。をチェックする、ということになっているのですが、

富士山で大きな噴火があれば、富士山のふもとで、道路や鉄道、新幹線といった全ての大動脈が、溶岩流に飲み込まれちゃう。。。ということが、公式のハザードマップに明記されてたりしています。
http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-kyougikai/fuji_map/img/Fuji-city_l.jpg

「溶岩堤防」なんて技術はありませんから、こうなったら、もう我々は、指をくわえて、事の推移を眺めておく以外に、なすすべなんてありませんよね。

そんな事がホントに起こりうるのか?起こりうるとするなら、それでもなお、なんとか東西の人の流れ、モノの流れを確保するためにはどうすればいいのか?。。。ということについては、まだ結論は出ていませんが、上記情報は公表情報ですから、その科学的事実を受け止めざるをえませんよね。

————————————————————

●月刊三橋最新号のテーマは、
「中国大炎上〜破壊し尽くされた大国の断末魔」。

http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980_2013_07/index.php

※中国の金融問題については、月末配信のQ&Aで取り上げます。

————————————————————

あるいは、「WG3 沿岸部複合被災&コンビナート」では、東京湾や大阪湾、伊勢湾といった大型港湾を中心に、どんな「激ヤバ」な事が起こりうるのか、起こりうるなら、どうやりゃぁ、それを防いだり軽減したりすることができるのか。。。。を考えている最中です。

こちらのWGも、まだ結論が出ているわけではありませんが、

東京湾では、こんな事が、レポートされちゃったりしています。

『 緊急レポート 首都直下型地震で東京湾は大炎上する!』
大地震が襲えば液状化と津波で湾岸に
5000基以上あるタンクが倒壊し、重油が流出、
大爆発が起こり火の海と化すー起こりうる現実を専門家が警告する
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32628

そもそも、東京湾には、日本のエネルギーの中枢的な施設が、メッチャクチャによーーーさん作られています。

でも、そこは基本、ぜーーんぶ埋め立て地ですから、地盤が、とりわけ軟弱なわけです。

軟弱な地盤ですから、他の場所よりも、ワッサワッサとよく揺れます。

それだけでも、そーとーヤバイのですが、ヤバイのはそれだけじゃなくて、「液状化」なんていう現象も起こっちゃいます。

これは、埋め立て地でよく起こる現象で、地震の震動で、地盤が、液状の「泥水」のようになっちゃう。。。。というものです。

そうなると、たくさんの施設、石油タンク等々が「倒壊」しちゃう危機があるわけです。

もうこれだけで、勘弁してくださいよぉ。。。な感じな話なんですが、さらにさらにシャレにならない事に、そこに津波がやってきた日にゃぁもう、メチャクチャに破壊されてしまうわけですね。。。。

ということで、地盤の固い内陸の高台とちがって、東京湾のコンビナート地帯ってのは、

・震動
・液状化
・津波

っていう、フックとローキックとヘッドバットを一気に食らうみたいな、「陸奥九十九じゃなきゃぁ、できねぇだろ!」な、トンデもない破壊に晒されるわけです。

ちなみに、コンビナートが作りあげられた時代には、こういった事は「うすうす」知られていたのですが、「集団心理」ってのは恐ろしいモノで、「まぁ、そういうことってあんま無いよねぇ。。。もう、気分が萎えちゃうような事、もういわないでしょね、へへへ。。。。」なノリが皆にあって、あれよあれよというまに、今みたいなコンビナートができちゃった訳です。

ちないに当方の知り合いの地震学者は、こんな事を、人前で大声でくっちゃべっていました。

「日本人は、つくっちゃいけないところに、
つくっちゃいけないものを、
大量につくったってことなんです!」

。。。って、いまさら言われても。。。。とは思うのですが、まぁ、こんな風になっちゃった国に僕たちゃぁ、生まれてきたんだから、もう、今となっては、仕方有りません。

「今」できることを、「今」、「最善」を尽くしてやる以外に、我々にできることなんて、何も無いですよね。。。。あたりまえですが。。。。

。。。。な事を、日々考えてると、もう、ホンットに、今我々は、「薄氷の上に作りあげられた大きな城の上に住んでるんだなぁ」。。。な気持ちになって参ります。

まぁ、ここまで言っても、

「え、だからどうしたっていうんですか?
いま、わたくしめは、○○○○で忙しいんです。
強靭化、なんて無粋な話は、ちょっと後にしてもらえませんか?」

なんて言われちゃった日にゃぁ、もう。。。。
(注:○○○○は、適宜皆様、ご想像の上、あれこれと、当てはめて見てください 笑)

。。。となるのを避けることができるかどうかってのも、「選挙結果」に大きく依存している訳ですね。

ですので、「今できることを、今、最善を尽くしてやる」っていうルールで当方もやっていこうと思いますので、本メルマガ読者の皆さんも、いっしょに、強靭化に向けて、最善の努力を重ねて参りましょう。

ではまた、来週!

PS
月刊三橋7月のテーマは「中国大炎上」、8月は「アメリカ格差社会」。
1%による搾取が国民生活をいかにボロボロにするかを解説しています
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980_2013_07/index.php

PPS
強靭化せにゃぁ、ヤバイじゃん!?って方、是非、下記ご参照ください。
http://amzn.to/11XIOcS

PPPS
当方の小ネタにあれこれご関心の方は、下記をどうぞ。
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII

PPPPS
インフラについてもっとあれこれ考えてみたいなあ。。。と言う方は、下記をどうぞ。
http://doboku-ch.jp/

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【藤井聡】「強靱化」せにゃぁ、マジで激ヤバです。への2件のコメント

  1. nanashi より

    国土強靭化といっても先立つものは金ですよね。それがハヒフヘーゾー君に牛耳られてかしょぼいようでは苦笑せざるを得ませんね。

    返信

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