From 藤井聡@京都大学教授
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社会科学の最重要キーワードの一つが
「協力」
です.
人が二人以上居れば,そこには必ず,
・協力するか
・裏切るか
の二者択一が現れます.
友達同志でも,夫婦でも,家族でも,会社でも,地域コミュニティでも,そして,国家でも,そこに属する人々は四六時中,
・協力するか,
・裏切るか
の二者択一に迫られています.
そして,そこで「協力」する人が多ければ多いほどに,その集団は「強靭」なものになっていきます.
一方で,「裏切る」人が増えれば増える程に,その集団は「脆弱」なものになっていきます.
それは毛利元就が息子達に互いに協力すべしという事を教え諭すために口にしたと言われる「三本の矢」の比喩そのものです.一人一人ばらばらでは簡単に潰される程に脆弱な存在だが,皆が協力してまとまって三本の矢になれば,簡単には折れない程の強靱性を手に入れられる,という訳です.
この視点にたちますと,「日本の強靭化」を果たそうとするプロジェクトは,要するに,日本人が皆,互いに(「裏切り合う」のではなく)「協力」し合う状況を作ろうとするプロジェクトだということになります.
つまり,国土強靱化の取り組みとは,巨大地震,大噴火という恐ろしい敵に立ち向かうために,「三本の矢」の比喩のように,皆で一致団結,オールジャパンで協力しあって戦おう!という構図にあるわけです.
もちろん,そんな巨大な「チームプレー」を図る上では,「監督」の力が絶対に必要です.例えば,「なでしこジャパン」の強靭さは,個々のプレーヤーの能力の高さもさることながら,佐々木監督の力量が極めて重要な役割を担っていることは論を待ちません.
そんな「なでしこジャパン」の強さの秘密について,佐々木監督は,「なでしこジャパンの一人一人は,世界の中でもとりたてて小さい」と指摘しながらも,その中でも「しなやかに,強く」世界の舞台で勝ち抜くことができたのは,徹底的に「濃密なチームプレー」を果たしたからだと,お話しておられます.
(※ 古屋国土強靱化担当大臣と佐々木監督との対談をご参照ください
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg8017.html)
....今,巨大災害の危機に直面している我々日本国民に求められているのは,こうした「濃密なチームプレー」を徹底的に進めることに他なりません.
今,そうしたチームプレーをイメージしながら,国土強靱化のための国民プロジェクトを
「レジリエンス・ジャパン」
と呼称しつつ「オールジャパン」で進めていこう....と,考えています.
強靭さ/レジリエンスを獲得するために,一人一人の国民に出来ることは,それこそ,山のようにあります.
例えば,身の回りの地震対策,いろんな人に危機を伝える,関わっているビジネスの中で強靭化に資するプロジェクトを推進する,公的な強靭化事業を支援する,「脆弱化」を促進するあらゆる人々と様々な次元でたたかっていく(笑),そして,一つでも多くの「事実」を理解していく....等々,これらはいずれも,サッカーで言うドリブルやパス,デフェンス...等々の一つ一つのプレーです.
当方としてもこれから,当方の役柄をフル活用しながら,そんなチームプレーを,コツコツ,一つずつ積み重ねて参りたいと思います(笑).
では皆様,様々な局面での「ゴーーーーール!!」を目指して,これからも,コツコツ,コツコツ,共にプレーを重ねて参りましょう!
ではまた来週!!
P.S.
そんな強靭化に向けたチームプレーのイメージを,「レジリエンス・ジャパン」と題してとりまとめました.ご関心の方は是非,下記の「パス」をお受け取り頂いて,ゴールに向けた次の「パス」に,おつなげください(笑)!
http://amzn.to/11XIOcS
【藤井聡】レジリエンス・ジャパン!への2件のコメント
2013年6月25日 11:11 AM
遷都?何を言ってるんだ貴方は
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2013年6月25日 8:40 PM
初めましてこんにちは藤井聡君雨の下知る東蓼科山麓から還暦過ぎてしまったショコラです。国土強靭化の手始めは皇居の南関東ガス田からの移転から始めてください、更に遷都これ経済効果が抜群なのにネットではだ〜〜れも言いません、何故でしょうか?今回はこの点だけお尋ねします。
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