FROM 三橋貴明
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【今週のNewsピックアップ】
●非対称な交渉 前編
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●非対称な交渉 後編
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●続・非対称な交渉−日米構造協議 再!−
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アメリカというか、
TPP交渉にかこつけ、「並行協議」という名目で、
「構造改革要求」、
元々、日米構造協議とは、日米の貿易不均衡(
1989年に始まったものです。
プラザ合意以降の円高を受けてさえ、
「日本市場の閉鎖性」と決めつけ、アメリカは日本の「
非関税障壁とはアメリカ側の言い分で、
各種経済構造が「独特である」という話に過ぎません。
例えば、自動車のメーカーごとの販売ディーラー網です。
個別の販売ネットワークを構築していること。これが
「外国車に対する非関税障壁だ」
と、アメリカ側は主張しています。
とはいえ、別に日本型ディーラー網は、
ドイツのBMWは、1981年にBMWジャパンを設立し、
フォルクスワーゲンも日本法人を設立することで、
すなわち、外国企業であっても「その気になれば」
日本国内で構築することは可能なのです。
別に、日本政府は「販売ディーラー網は日系企業に限定する」
「規制」をかけているわけではありません。
2012年度の日本の輸入車比率は7.5%でしたが、内、
そしてメルセデス・ベンツの三社で75%を占めています。
事実上、日本において「外国車≒ドイツ車」
その気になれば、アメリカのビッグスリー(GM、フォード、
日本市場において販売ディーラー網を整備し、
サービス提供を行うことで、
逆に言えば、現在のビッグスリーの「ガソリンがぶ飲み」
日本市場で販売を拡大することは不可能です。
そもそも、ビッグスリーは右ハンドル車を作っていません。
左側通行の日本市場において、
ビッグスリーは「企業の本分」として、
販売網を整備するべきなのです。
とはいえ、それが面倒くさい(おカネもかかる)ため、
「日本市場でアメリカ産自動車が売れないのは、
独特の販売ディーラー網や軽自動車への税制優遇がいけないのだ。
しかも、日本は政策的に為替安に誘導し(注:していません)、
と、言いがかりをつけ、
アメリカの自動車企業⇒アメリカ政府⇒日本政府、
日本国内の「構造改革」を求めるわけです。
ビッグスリーが商品開発やマーケティングの努力を放棄し、「
市場のルールを変更することで市場シェアを拡大しようとする限り
彼らの競争力が戻ることはないでしょう。
というよりも、そもそも「政府を動かし、
ビッグスリーの凋落が止まらなくなってしまったわけです。
「企業の都合で、政府が市場ルールを変える」
いずれにせよ、
「
そもそも、なぜアメリカ企業の我儘を聞き、日本が文化や伝統、
慣習に根差した経済構造、社会構造を変えなければならないんだ」
と、「正論」をぶつけていかなければならないと考えます。
PS
月刊三橋4月号のテーマは「TPP徹底解説」です。
http://www.keieikagakupub.com/
【三橋貴明】正論への2件のコメント
2013年4月22日 11:50 PM
自然に感謝し、歴史と伝統、先祖に感謝が日本人の本質。アメリカや他国は権力や力に感謝では無く媚を売る。日本の隣国は特に神様では無くて露骨に力に媚を売る。
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2013年4月24日 6:28 AM
狩猟民族と農耕民族の差というかなんというか。良い悪いという話は置いておいて。たとえば、一般的に、 彼らは、神様に感謝してから食事をします。 僕らは、食べ物に感謝してから食事をします。することは同じでも、意識の差はそれこそ天と地ほどのあるわけで。僕らにとっては「正論」でも、相手にとっては違うかもしれない。だから、本気で「主張」しなければ伝わらないでしょうね。
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