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2013年2月18日

【三橋貴明】最後の敵

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FROM 三橋貴明

【今週のNewsピックアップ】
●最後の敵
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11469457951.html

●35人 対 233人
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11470196408.html

日本国民は2012年12月の総選挙において、戦後の日本を蝕んできた「左翼」の勢力をほぼ駆逐してしまいました。共産党8名、社民党2名、生活の党7名、さらに民主党の中に10名ほど。衆議院における「左翼」勢力は、精々が30名ほどになってしまいました。

以前は上記の左翼勢力が、大政党である自民党の対抗馬、あるいは「反自民党」の受け皿になっていたのですが、今回は違います。今回、かつての社会党のように反自民党の受け皿になったのは、維新の会、みんなの党といった新古典派経済学に染まった「保守勢力」でございました。橋本氏個人の話は置いておいて、日本維新の会には自民党よりも「右派」(保守ではなく)の方々が大勢いらっしゃいます。

問題は、三橋に言わせれば、TPPだの規制緩和だの民営化だの「学校の株式会社化」だの、みんなの党や日本維新の会が掲げている政策は、「左翼」同様に日本の国境線を「低くする」新自由主義でしょう、という点になります。

保守的な論調で国民の支持を取り付け、新自由主義的な政策を次々に打ち出し、グローバル投資家の所得を最大化するというのは、これは毎度見られるパターンです。
新古典派経済学、新自由主義の政策が最初に大々的に実行されたチリのピノチェト政権は、右か左かといえば、紛うことなき「右派」でした。何しろ、ピノチェトは「民主主義」により選ばれた共産党系のサルバドール・アジェンデ大統領をクーデターで暗殺し、政権を握ったのです。ちなみに、1973年のチリのクーデターは、世界史上初めて、自由選挙によって合法的に選出された社会主義政権を軍部がクーデターで覆した事件として有名です。

ピノチェトほど「派手」な政権転覆の例は、さすがに昨今は起きません。とはいえ、二十一世紀に入って以降、保守的と見られる政治家が国民の人気を獲得し、国家権力を弱める新古典派の経済政策を次々に断行していくというケースは世界中で見られます。代表的なのは、もちろん日本の小泉政権、さらにフランスのサルコジ政権、韓国の李明博政権になります。

本来的な意味における「保守」とは、国家システムのメンテナンスです。そもそも保守とは、別に、

「グレート・リセットだ! 抜本的改革だ! 霞が関(官僚制度)の大改革だ!」

などと革命チックなことをやることではなく、

「人間の創り上げたシステムなど、それはもちろん不完全でしょう。とはいえ、過去から現在まで生き残ってきたということは、それなりに有効だったのでは? もちろん、時代が変わり、環境も変わってしまった以上、現在の社会に適応できない部分もある。そういうところは、メンテナンスしていけばいいでしょう」

と、社会制度のメンテナンスを継続的に行っていくことです。ちなみに、メンテナンスの日本語訳は、ずばり「保守」になります。

ところが、上記の漸進的なメンテナンスを「面倒くさい!」と思う人たちが、グレート・リセットという言葉に象徴される「社会構造の抜本的な大改革」を求めます。すなわち、革命です。

困ったことに、昨今の「革命」は共産主義的なアナクロニズムではなく、「市場競争が重要です」「個人の自由を尊重しましょう」「政府の非効率を正しましょう」といった美しいフレーズを活用し、グローバル投資家の所得(配当金)を最大化する新自由主義の顔を持っているのです。

「自由貿易のために、TPP参加!」

などと言われると、普通の人は反論しにくいわけですが、日本の社会構造を「大転換」させるTPP参加にしても、三橋に言わせれば立派な「革命」です。

大変残念なことに、自民党の中にもTPPという「革命」を求める議員が35人ほどおり、マスコミを使って何とか日本のTPP交渉参加を「既定路線」にしようとしています。彼らと戦わなければなりません。

もっとも、現実には自民党内の議員は反TPPが圧倒的で、「TPP参加の即時撤回を求める会」に参加しいている議員は230名を超えています。とはいえ、推進派の方はマスコミを使い、TPP反対派について、

「農業票が欲しいから、TPPに反対しているだけだ」

といったレッテルを貼り、さらに、

「TPPは農業の関税の問題だ。聖域なき関税撤廃が撤回されるならば、交渉参加だ」

などと問題を矮小化しようとしてきます。この種の動きに対抗できるものは、国民の意志すなわち「民意」しかありません。そして、民意を代行すべき職業が、まさしく「政治家」なのです。

現在の日本は、TPP参加問題を通し、「健全な民主主義が成立しているか否か」を問われているわけでございます。

PPS
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【三橋貴明】最後の敵への3件のコメント

  1. 鵜呑み気のまま より

     最後の敵‥‥アベノミクスの実際の効果の絶大さと米国の経済学者に絶賛させることで党指示を集中維持させ揺るぎないものとし、実はその裏で生き延びさせてきたTPP交渉を、土壇場で強行し丸っとそのまんま鵜呑み参加させ日本を市場原理主義の蟻地獄の奈落の底に叩き落とす。‥‥侮れない最後の敵。マストみきたに(バクリ語)。ミキタニブレーン(意味不明)。な事書けば‥‥波止場に沈められるのはコメントした奴。ぶっブクブクブクブクぅぅ。無駄、余剰、非効率は消された。そんなアイドリング的コメディは存在を許されない世界。私場減離主義。 思うのですが、1。「私達は超市場原理主義者ですっ、国策として市場原理主義を推進し国境を曖昧にして、資本家により国政を統治していく世界を目指す、その集まりの党です」そんなことがわかる団体としてまとまって在るわけではなく、体内のあちこちに発生する腫瘍みたいな形で存在しているので、これを敵と見なす事は‥‥そういう思考を中共みたく掃討することは、共産主義思想‥‥?。 思うのですが、2。ショックドクトリンの本に書かれていた、チリの民主化革命。は日本でも行われていたんですね。何かに何方かが書かれていたのですが、戦前、日本は(社会主義でもなんでもなかったのに)、自由主義社会の人から見たら社会主義に見える、みたいな内容でした。ましてや別に全体主義でもないのに、天皇が存在することで全体主義社会と見なされてしまう面がある。太平洋(大東亞)戦争も全体主義社会を民主化する為と言う表面上の体裁を繕ったショックドクトリンだったんですね。そして日本人は精神改造された。(書きながら気づいた、これは既に中野剛志氏が言われていた事でした。m(_ _)m ) 思うのですが、3。散々めちゃくちゃな‥‥書きたいことを浮かんだまま書きなぐってしまいました。殴られるべき読者でした。

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  2. haru より

    『本来的な意味における「保守」とは、国家システムのメンテナンスです』いやはや。。。三橋さんは保守主義の意味理解してなかったんですね。経済左派なのは知ってましたが 保守の意味を理解してなかったとは。。。あと自由主義に新も旧もないですし 保守主義と自由主義はセットです。改革とは保守するために社会主義の思想や規制を改革するんです。一部橋下氏のリセットをとりあげてさも 自由主義は左翼だ〜って頭おかしいです。あと人間の理性は弱いから計画経済なんかを否定し自由市場にまかせます。三橋氏達は公共事業や札を刷らせるやり方は極左なんで。安倍さんのやってる事はまさに社会主義経済ですよ。一応めちゃくちゃな事書いてたし 過去のblogでハイエクの言葉で自由主義を批判してましたがまさにあなたの経済のやり方こそハイエクの批判の対象なので まず保守主義から勉強し直して都合のいい所だけ左翼とブーメラン批判はやめましょう。

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  3. Yuriya Kaito より

    三橋さん、おはようございます。先月(H25.1.11)に北海道江別市々民会館小ホールで、三橋さんの講演会を友人知人と聞きに行きました。リアル三橋さんの背の大きさが分かりました。声の張りは予想以上でした。友人はマクロなケインズ経済学に初めて接し、「気持ちが明るくなった」と申しておりました。さて、北海道新聞の「TPP参加の地ならし」という見出しに騙されそうになっていた自分にビックリました。昨夜、三橋さんのch桜と、宇都隆史 参院議員のYouTubeで「35対233」の話を確認し、朝日新聞などの報道が「印象操作」であることがハッキリわかり非常に腹立たしい。媚米従米屈米反日の新聞がひどい。しかし、改めて驚いたのは、自分では、「自分の考え方は三橋さんや藤井さんの側で決まっている」と思っていたところ、【近ごろの新聞報道の印象操作にやられてしまっていた】という事実です。私は、何となく「やっぱりTPP交渉参加はやむおえないんだろうな」という気持ちに傾いていたことに気づきビックリしたのでした。(2673.2.18)

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