政治

2018年11月9日

【三橋貴明】国家を壊し、人間を壊す移民政策

From 三橋貴明@ブログ

三橋TV第13回 【モンサントの日本侵略計画】
https://youtu.be/PdHWV6owYes

改めて、移民政策のトリレンマとは、
「移民受入」「安全な国家」「国民の自由」は、
同時に二つまでしか成立させることが
できないという法則になります。

三つを同時に実現することは
絶対にできません。

●自由な移民国家は、安全な国家を失う。
●安全な移民国家では、国民の自由が制限される。
●安全で自由な国家を維持したいならば、移民を受け入れてはならない。

移民政策のトリレンマの法則からは、
誰も逃れることができません。

国民が安全に暮らし、
かつ移民を受け入れるのであれば、
シンガポール(あるいはUAE)方式
にするしかありません。

国民(及び移民)の
自由を大幅に制限するのです。

国民の自由は維持したい。

それでも、どうしても
移民を受け入れたいならば、
せめて「アメリカ方式」
にする必要があります。

アメリカの場合、
国籍を取得したい移民は、
アメリカ合衆国憲法への
「忠誠の誓い」を果たさなければ
なりません。

あるいは、法律が定めた場合に
「兵役」に従事することも
求められます。

さらには、「言語」についても
アメリカ英語が強制されました
(現在は、かなり緩んでしまいましたが)。

アメリカは、膨大な外国人が
移民として流入するがゆえに、
国籍取得に際し
「アメリカ国家への忠誠」を求め、
ナショナリズムの醸成を図ったのです。

つまりは、移民に対し
「日本国への忠誠」を求め、
日本語の使用を強制し、
様々な教育や制度により
「日本人」になってもらわなければ
ならないのです。

移民はロボットでもモノでもなく、
それぞれが固有の
アイデンティティを持つ
「人間」です。

他の国の人間を、強制的に
「日本人」にするというのは、
これは実に傲慢な話ではあります。

日本人が中国に移住し
「中国人になれ」といわれ、
なれますか?

という話です。

とはいえ、それ以外に
「自由な移民国家」を健全に
維持する方法はありません。

残念なことに、「安全な国家」は
完全には実現できませんが、
何もしないよりはマシです。

日系人主体のアメリカ軍
「第442連隊」が尊敬されるのは、
日本の血を引きながら、
立派に「アメリカ軍人」として
戦ったからなのでございます。

祖国のアイデンティティを残したまま、
中途半端に受け入れると、
まさに現在の欧州の惨状に至ります。

特に、移民一世はともかく、
二世以降は自らが暮す国の
言葉も話せず、
コミュニティから疎外されます。

言葉が話せなければ、
まともな教育も受けられず、
特に高等教育へのチャネルを封じられ、
まともな職にも就けません。

結果的に、疎外感を抱いた
移民の子孫たちが
ホーム・グロウン・テロリストになり、
あるいは犯罪に手を染め、
「安全は国家」を破壊していく
のでございます。

『安倍首相「共生実現へ環境整備」
=外国人材の受け入れ拡大-衆院予算委
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018110100828&g=pol

安倍晋三首相は1日午後の
衆院予算委員会で、
外国人労働者の受け入れ拡大に
向けた出入国管理法改正案に関し、

「外国人に対して自国の価値観を
強制するようなことが
あってはならない。

お互いが尊重し合えるような
共生社会の実現に向け、
環境整備を進めていく」

と述べた。

立憲民主党の長妻昭氏の質問に答えた。

長妻氏が「移民政策とどう違うのか」
とただしたのに対し、首相は

「移民政策を採ることは考えていない。
混同しないでもらいたい」

と重ねて強調した。』

長妻氏も誰も「混同」などしていません。

安倍政権の出入国法管理法改正案は、
明確な移民政策です。

加えて、安倍総理は、

「外国人に対して自国の価値観を
強制するようなことがあってはならない」

と、発言しました。

この時点で、総理が
「現実の世界の移民問題」について、
全く理解していないことが分かります。

移民に
「自国の(言語を含む)価値観を
強制すること」は、
移民受入を「穏やかに」進める
唯一の手段(それでも不完全ですが)
なのです。

言語や価値観を強制し、
移民を強引に自国コミュニティに
取り込む以外に、
「欧州への道」を避ける
方法はありません。

無論、わたくしにしても
日本人としてのアイデンティティの
放棄を迫られ、特定の外国の
価値観や言語を強制されるなど、
ごめん被ります。

「アメリカ方式」で、移民に
星条旗への忠誠やアメリカ言語使用を
強制することは、
苦肉の策であり、
ベスト・ソリューションでは
ないでしょう。

ベスト・ソリューションを
求めるならば、移民を入れないことです。

それでも入れるというならば、
次善の策として日本の価値観、
言語、文化、マナー、常識、
ライフスタイル、伝統、
そして皇室への尊崇の念を
「強制」しなければなりません。

安倍総理の答弁からは、
総理が移民政策について無知なまま、
移民受入を進めていっている
ことが分かります。

移民受入は、国家を壊し、
人間をも壊すにも関わらず、
無知なまま政策を進めている。

これは、大変な事態です。

国民が自由で、安全な国家を
実現したいならば、
移民を受け入れてはならないのです。

移民政策のトリレンマからは、
誰も逃れることができません。

関連記事

政治

【佐藤健志】今日から自由貿易を「無防備主義」と呼ぼう!

政治

【三橋貴明】安藤裕衆議院議員との対談

政治

【三橋貴明】日本を破壊するグローバリズムのトリニティ

政治

【三橋貴明】安倍総理「器」論の真実

政治

【青木泰樹】レームダックTPP

【三橋貴明】国家を壊し、人間を壊す移民政策への8件のコメント

  1. 神奈川県skatou より

    >安倍総理の答弁からは、
    >総理が移民政策について無知なまま、
    >移民受入を進めていっている
    >ことが分かります。

    知っていても、問題だと認識できない、のでしょう。

    トリレンマに従い、移民受入・国民の自由を実現し、国家の安全は犠牲にする。べつにそれで困らない。選ばれたものは「スーパーシティ」の壁の中で楽園を享受する、そういう竹中平蔵政権であると、確信いたしました。

    やおよろずのかみが許さないでしょうね。安倍三を。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  2. Komiyet より

    自国の価値観を強制しない事が善なのか?

    マスコミ向け(バカ記者向け)の建前だとわかっちゃいるが・・・

    安倍さんの事が大好きなわたしとしては、そういう事言うなよ~。って思ってしまう。

    反日ど左翼の価値観を持っている日本人を先に強制したいけどな。

    ど左翼マスコミに洗脳されている奴は、自分が特別ではないという事に永遠に気が付かない。

    バカの上書きをいつまで続けるんだ?

    早く、テレビを捨てないと、どんどん貧しくなるぞ。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  3. たかゆき より

    immigrant

    i-みん 転じて 愛民

    彼等は けっして移民ではない

    愛民

    愛すべき 民

    言葉遊びの大好きな 政府なら

    それくらい 言えば ♪

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  4. あまき より

    反日ど左翼は安倍さんといまの自由民主党。
    安倍が保守で自民が保守だなんて認識なら構造を疑われますよ。
    共産や立民と比べたって保守とは程遠い。

    偉そうなブタが「彼らは口だけだ」とよく言います。
    ところが安倍さんも自民党も、いまや口先ですら保守でない。
    口を開けばウソと詭弁と国を売る話ばかり。

    「民主党にやらせてみよう。で、結果はどうなった?」
    民主党政権時代より移民を増やしたことをブタは語らない。
    走りながら脚本を書くから出だしと最後で辻褄が合わなくなる。
    少年マンガ雑誌の作者たちもそれで連載終了後に苦しむらしい。

    言論は大事ですね。「月刊日本」ぐらいしか残ってないけど。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  5. たけちゃん より

    アベシンゾーのアホは無知ではなくワザとやっていますよ。
    トランプがキャラバンへの侵略行為には銃弾で応戦するとの毅然たる態度とは180度違うグローバリストへの全面服従を誓った日本国民への背信行為、希代の売国奴でしょう。
    コイツをこの世から消去するのは軍事クーデターしか無いと確信します。

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

  6. 利根川 より

     昔からそうだったと言われればそれまでですが、最近の自民党は特にひどいように感じます。
     長妻議員の言うように、外国人労働者の新たな在留資格はどうみても移民政策ですよね。
     アメリカ商工会議所の言いなりになって農協改革はするし、種子法は廃止するし、水道は民営化すると言うし、IR法案は通すし、行った政策だけみると、保守でもリベラルでもなくド左翼としか言いようがありません。
     最近はド左翼の事をネオリベラリズムというのでしたか。
     
    アメリカ商工会議所
    「農協は準組合員にJA共済保険を使わせないようにすべき。JA共済を使えなくなった準組合員は、我々の保険に入ってくれるからビジネスチャンスになるじゃないか」

    規制改革会議農業ワーキンググループ2014年5月
    「その様に農協改革を行います」

     ここら辺の事情は「日本を破壊する種子法廃止とグローバリズム 彩図社」P189~201を御覧ください。
    (批判するにせよ支持するにせよ本を読んでからでお願いします)
     三橋貴明×安藤裕衆議院議員の対談にあるように

    安藤議員「(水道民営化)どうして通っちゃうのか、ちょっともう分かりません。
    党内では反対したんです。
    民間企業が手を上げるのは儲けが見込める元々黒字だった地域の水道だけで、赤字の地域は切り捨てられて余計酷くなるじゃないかと言ったんですよ。
    でも、多勢に無勢で力及ばず、すみませんでした」

     与党議員も300人以上居るのに、まともな議員は日本の未来を考える勉強会の35名だけなのだから、まさに多勢に無勢ですよね。
     そんな中、あきらめずに足搔き続け、危険な政策が通ってしまっても「せめて次善の策を」と少しでも悪影響が緩和されるように提言(安藤提言)を続ける。あきらめない所がすごいです。
     最近は、今回の記事でも話題に上った長妻議員の様に、野党にも意味のある質問をしてくれる議員もでてきました。
     色々な方があきらめずに言論活動を続けた成果なのでしょうか。
     種子法復活の話とかIR法案撤回の話とか、そういった所も、もっとやってくれるとありがたいです。
     その一方で、相変わらず国会クイズダービーをやっている人もいらっしゃるようで…
     時間がもったいないので、クイズで時間を潰すなら他の方に質疑の時間を譲ってあげてもらいたい。
     麻生さんの時も似たような事やってましたよね。

    当時の野党「カップラーメンの値段、いくらか分かるかな~」

    マスコミ「麻生さんはカップラーメンの値段も知らないのか~総理の資質に欠ける~」

    何度同じことをすれば気がすむのか。
     政治家は大まかな方針を決める存在です。個別の商品の値段ではなく、全体の物価がどうなっているのか、GDPはどのように推移しているのか、そういった全体の数字がより重要なのです。
     逆に、カップラーメンの値段は熟知していても、GDPデフレーターの意味も知らなければ、実質(GDP)と名目(GDP)の違いすら知らない、そんな人が国会議員をやっている方が余程おそろしいです。(麻生さんは忘れてそうなので、どっちにしろアレですが)
     立場の弱い労働者を欲しがる経済界の要求にしたがって移民受け入れの拡大を目指す自民党を見て、最近はゲッソリする感じが止まりませんでしたが、野党にも分かってくれる方が出てきたことは本当にうれしい事でした。
     全ての足搔き続けた人々に感謝。

     さて、最近は、中国人よりもベトナム人の方が多く来日しているとも聞きますが、中国は力による領土拡大だけでなく、中国人民を大量に他国に送り込み、他国を政治的にコントロールする手法も行っています。

    詳しい事は帝国対民主主義国家の最終戦争が始まる ビジネス社

    を御覧ください。
     日本国民だけでなく、日本を訪れている外国人の安全をも守らんとするならば、安易に大量の単純労働者を入れるべきではないと思います。
     誤解のないように言っておきますが、中国人民が悪い奴だなどと言っているわけではありません。
     ただ、中国共産党は領土的野心を絶対に捨てはしないので日中友好などと言って油断していい相手ではないという話なのです。
     

    返信

    コメントに返信する

    メールアドレスが公開されることはありません。
    * が付いている欄は必須項目です

      1. 利根川 より

        >>
        スウェーデン検察当局は11日、同国に暮らす亡命チベット人の情報を集めて中国治安当局に渡すスパイ活動を行ったとして、中国出身のチベット人の男を訴追した。地元メディアが伝えた。
        男は亡命チベット人の自宅や家族状況などの個人情報、政治的な思想について調べて、ポーランドやフィンランドで中国の当局者と接触し情報を渡す見返りに現金を受け取った疑いが持たれている。>>

        >>
        米国司法当局から中国政府のスパイだと断じられた中国系米国人が、米国における慰安婦問題追及の枢要な役割を果たしてきたことが判明した。
        この人物は長年米国上院議員の補佐官を務め、現在は慰安婦問題で日本を糾弾する在米民間組織の中心的人物となっている。慰安婦問題への中国政府の陰の関与を示す動きとして注目される。
        スパイはラッセル・ロウという人物
        デイリー・コーラー誌は、ロウ氏が中国政府の国家安全部にいつどのように徴募されたかを報じた。
        ロウ氏は、サンフランシスコの中国総領事館を通じて、長年にわたって同安全部に情報を流していたという。
        古森 義久 2018/08/19 06:00>>

        >>
        中国全国人民代表大会代表 王文良 はクリントン家の慈善団体「クリントン財団」に200万ドルもの寄付をしている。
        クリントン家の地元であるアーカンソー州の最王手企業ウォルマートはビル・クリントンが大統領の時代、中国で合弁事業を展開している>>

        >>
         オーストラリアのターンブル首相は5日、海外からの政治献金を禁止すると発表した。
        中国の政治的影響力を阻止する狙いがあると見られる。
        ワシントン・ポスト紙によると、野党労働党のサム・ダスティヤリ議員が中国からの政治献金を受けた上で、中国側に有利な政治行動を行ったとして、騒動になっていた。
        中国による政治コントロールの試みはオーストラリアに限らず、世界的に進行していると指摘するメディアもある。
        NewSphere 青葉やまと>>

         中国共産党第十八回全国代表大会で習近平は「中華民族の偉大なる復興」を掲げました。
         「復興」とはなんぞや?と思った方も居ると思います。
         中国によると、

        中国共産党「チベットや東トルキスタンは元から中国の一部だった。なぜなら、これらの地域は大清帝国の領土だったのだから」

        という事で、どうやら習近平は清の時代の領土を中国に取り戻すと言っているらしい。
        これは、習近平が中国共産党総書記の座に「終身で」就任するための実績作りの意味もあるという。
         米国防総省は2018年8月16日、中国の軍事・安全保障分野の動向に関する年次報告書を公表し、中国海軍が2020年までに上陸作戦などを担当する部隊を3万人以上の規模に拡大させるとの見通しを示した。
         
        その増員された3万人の部隊は、いったいどこに上陸してしまうおつもりなのでしょうか…
         
         かつての清帝国の領土というと、香港、台湾、モンゴル高原にロシア領の沿海州。さらに、清との貿易のため、表向き冊封体制を受け入れていた地域としては

        朝鮮半島
        キルギス
        カザフスタン
        タジキスタン
        ウズベキスタン
        ネパール
        ブータン
        ミャンマー
        ベトナム
        沖縄

        がある。お分かりいただけるだろうか、沖縄もバッチリ中国共産党の侵略の対象に含まれているのである。
         1996年の台湾の総選挙(=中華民国総選挙)で、台湾独立の考えを持つ李登輝候補(当時)を脅す目的で人民解放軍が台湾海峡で弾道ミサイルの発射をした事件があった。=第三次台湾海峡危機
         その際は、アメリカ第七艦隊が派遣され、人民解放軍は撤退する事になったが、中国の力が強まっている現在ではどうなるのか予想できない。

        (中国は2017年の時点で世界のGDPシェアの15.04%を一国で占める存在になっている IMF調べ)

         中国は一帯一路政策やAIIBで、周辺諸国のインフラを整備する政策をとっているが、これも表向きは「経済政策」を装っているが実際は「軍事目的の植民地政策」である事が判明して反発を生んでいる。
        (米政府18年8月16日「中国の軍事と安全保障の発展についての年次報告書」参照)
         中国はスリランカに対し、高金利(高利貸し)で港を建設したが、スリランカが最高6.3%の金利を支払う事ができなくなると、スリランカの港を「99年間」中国に貸与する事を要求した。

        スリランカ野党議員「債務による罠だ。植民地になったも同然だ」

        これを見たアジアの周辺諸国も、一帯一路がただの経済政策ではなく、領土目的の植民地化政策である事に気ずき、中国に警戒心を抱くようになっている。

        返信

        コメントに返信する

        メールアドレスが公開されることはありません。
        * が付いている欄は必須項目です

        1. 利根川 より

          こういった中国共産党による現代版植民地政策に対する各国の反応は以下のようになっている。

          パキスタン政府:中国が申し出ていた140億ドルのダム建設の融資を拒否(インダス川流域の穀倉地帯を中国に取られるとパキスタンは属国化してしまうから)

          ネパール政府:25億ドル規模の水力発電事業について、事業取り消しを決定(中国企業が重大な財務違反を犯したから)

          ミャンマー政府:カチン州ミッソンの、中国が主導する36億ドルのダム建設再開を拒否(発電された電気の9割を中国に輸出するという無茶な計画だったから)

          ハンガリーを除くEU諸国:中国の融資で進められるハンガリー・セルビア高速鉄道について欧州委員会は調査に乗り出すことを決定(総工費18億ドルのハンガリー部分の契約書が一切公開されていないから)

          マクロン大統領「一帯一路が通過する国々を属国化し、覇権を確立する新たな手段であってはならない」

          マレーシア政府:中国の融資による200億ドルの鉄道建設と20億ドルの2本のパイプライン計画を中止または延期すると中国に対し断言した

          マハティール首相「我々は新たな植民地主義の出現をみたくない。単に開かれた”自由なだけの”貿易では貧しい国は豊かな国に勝ちようがない。必要なのは公平な貿易だ」

          フィリピン政府:マレーシアにならってプロジェクトの中止を検討中

          アメリカ国防総省:中国のスマホ会社ファーウェイとZTEの携帯電話について、盗聴防止の為、米軍基地内での販売を禁止
          ※中国のスマホ会社ファーウェイは人民解放軍出身者が設立した非上場企業である

          アメリカ政府:習近平が掲げる中国製造2025で、軍事技術に”直結”する物に対し総額340億ドル規模の関税を課した
          (日本ではトランプ大統領のワガママによる米中貿易戦争などと浅い理解しかされていない)

          ドイツ政府:技術流出阻止の為、企業の買収規制や投資監視を強化する法案を年末までに可決する予定
          また、ドイツの精密機器メーカーライフェルトに対する中国企業の買収案件に拒否権を発動した(理由は安全保障の為)

          ドイツ経産省マハニック次官「中国を含む各国の買収案を調査する必要がある。場合によっては買収を中止させるべきだ」

          オーストラリア政府:次世代5Gネットワーク構築に対し、外国政府からの指示に従う可能性のあるメーカーの製品を禁止

          イギリス政府:英国通信業者に中国企業ZTEの製造する機器を使用しないよう警告

          ロシア政府:ZTEやファーウェイの通信設備に対する輸入規制を検討

          日本政府:中国通信機器2社を入札から除外する方針だったが、日中友好の為、新基準に中国の国名や企業名を盛り込むことまでは難しいと日本政府関係者は話す。また、日本人は中国の土地は購入できないが、中国人民には日本の土地を売って差し上げる方針も変わらず

          三菱電機:中国の軍事力強化を目的とする「中国製造2025」を「商機」と捉え、AI技術やIoTなど最先端技術を中国に差し上げる方針

          この中に、仲間はずれが居ます。お分かりいただけるだろうか。

           日本の経済界も官僚も、2012年、大規模な反日暴動を経験してすら何も変わらなかったらしい。
           日本を取り巻く環境は本当に差し迫ってきているようです。
           ここら辺の事は、「帝国対民主主義国家の最終戦争が始まる」で歴史的経緯から丁寧に解説されているので、現状認識を共有するためにも、是非とも多くの方に読んでいただきたい。
           

          返信

          コメントに返信する

          メールアドレスが公開されることはありません。
          * が付いている欄は必須項目です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。
* が付いている欄は必須項目です

名前

メールアドレス

ウェブサイト

コメント

メルマガ会員登録はこちら

最新記事

  1. 日本経済

    【室伏謙一】「金融緩和悪玉論」を信じると自分達の首を絞...

  2. 日本経済

    【三橋貴明】聖徳太子の英雄物語

  3. 日本経済

    【三橋貴明】政府債務対GDP比率と財政破綻は関係がない

  4. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】『2023年度 国土強靱化定量的脆弱性評価・...

  5. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】【3月14日に土木学会で記者会見】首都直下地...

  6. 日本経済

    【三橋貴明】無知で間違っている働き者は度し難い

  7. 日本経済

    【三橋貴明】PBと財政破綻は何の関係もない

  8. アメリカ

    政治

    日本経済

    【藤井聡】【岸田総裁の政倫審出席はむしろ有害】岸田氏の...

  9. 未分類

    【竹村公太郎】流域共同体の誕生、崩壊そして再生 ―新...

  10. 日本経済

    【室伏謙一】財務省が金融引締め、そして緊縮増税へ向けた...

MORE

タグクラウド