From 三橋貴明@ブログ
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安倍政権は外国移民について、「働き方改革実現会議」を活用し、技能実習制度から「外国人労働プログラム」制度に移行しようとしています。
さらに、国家戦略特区「から」農業分野に外国移民を流入させようとしているのです。国家戦略特区の政策は、最終的には「全国化」されるという仕組みです。
『農業に外国人労働者、国家戦略特区で受け入れ検討 日本人と同等以上の報酬
http://www.sankei.com/politics/news/161005/plt1610050012-n1.html
安倍晋三首相は4日開いた国家戦略特区諮問会議で、農業分野で特区への外国人労働者の受け入れを検討する方針を示した。厚生労働省の有識者検討会はインドネシアなどの外国人介護福祉士の就労を、平成29年度にも訪問介護サービスに拡大する方針を決定。人口減少や高齢化で深刻な担い手不足に悩む現場の労働力を確保しやすくする狙いだ。
現行制度では外国人労働者が農業に従事することは認められていない。
安倍首相は諮問会議で農業分野への外国人受け入れは特区の重点課題だと強調。法改正も視野に「実現に向けた議論を加速する」と述べた。特区の場所を含め、制度の詳細は今後検討する。(後略)』
技能実習制度と、土木・建設、介護、農業で推進されている外国人労働プログラムの何が違うのか。
技能実習制度は、表向きは数年間(産業によって違います)技能実習生として外国人が労働に従事し、その後は「帰国する」という制度なのです。もちろん、「実習期間」終了後に失踪する外国人が少なくなく、問題になっていますが、「表向き」は実習期間終了後に外国人に帰国してもらう仕組みです。
また、何しろ「実習生」であるため、最低賃金以下で働かせるケースが頻発し、問題化しています。技能実習生は外国人労働者ではなく、あくまで「実習生」なのです。
産経の記事に「外国人労働者が農業に従事することは認められていない」とありますが、技能実習生はOKです。というわけで、現実に農業の現場では「主に中国人を中心とする」外国人が実習生として働いています。技能実習生に中国人が占める割合は、およそ七割です。
さて、上記の「理屈」で外国人労働者を受け入れると、何が起きるのか。雇用者側(実習生受け入れ側)が、
「せっかく外国人を雇用し、仕事を覚えてもらったにも関わらず、なぜ帰国させなければならないんだ! 政府は何とかしろ!」
という声が「必ず」出てくるのです。と言いますか、経営者であれば、↑この気持ちが分かるはずです。
ドイツでは1950年代以降の高度成長期、西ドイツが超人手不足に陥り、労働力が必要になりました。当初は南欧(イタリア、ギリシャ、スペインなど)から労働者を呼び寄せたのですが、ご存じの通りトルコからの流入も始まります。当初は、トルコ人男性が単身で来独し、簡易宿舎や寮に寝泊まりし、工場や建設現場で働きました。トルコ人労働者はゲストアルバイター(出稼ぎ労働者)と呼ばれ、1、2年間で入れ替わる「ローテーション制」であるとされていましたし、考えられていました。
ところが、外国人労働者を受け入れた企業側は、仕事を覚えた労働者を手放したくはありませんでした。さらに、外国人労働者側は、人間として当たり前の感覚として「家族」を呼び寄せようとします。
結果的に、外国人労働者はドイツに居残り、家族を呼び寄せ、集住化し、「国の中の国」が次々に作られていきます。第二次世界大戦後にドイツが受けれた外国移民の数は、5千万人を数え、現在は住民の八人に一人は外国生まれです。
ドイツは「経済界」の要望により、移民国家化したのです。
昨年、ドイツに流入した移民・難民の数は110万人。当初、ドイツの財界は移民について「優秀な(安い)労働者」ということで歓迎しました。
「ドイツ経済は人手不足に苦しんでいる。優秀なシリア難民の流入は、ドイツの人手不足を解消する」
といった、どこかで聞いたようなレトリックが使われていたのです。
とはいえ、現実には難民の雇用は遅々として進みません。15年秋にコンチネンタル(自動車部品大手)が難民を対象に、インターンシッププログラムに参加する50人を募集しました。ところが、1年経ったにも関わらず、募集枠は30人しか埋まりませんでした。
16年6月時点で給与を得られる職に就いている移民・難民は、前年同月比で2万5千人、増えただけでした。6月前の一年間で、ドイツに流入した移民・難民数は73万6千人です。
結局、移民・難民はドイツ財界が望む「安い賃金で働く優秀な労働者」にはならなかったのです。彼ら、彼女らの生活は、ドイツ国民の負担によって支えられることになります。
このドイツの事例を見ていながら、日本では「外国人労働者で、人手不足を解消を!」と、安倍政権が推進する。
同時に、反対側で「生産性向上のための技術投資、設備投資で人手不足を埋める」と、正しい政策もやっています。完全に、政策分裂症に陥っています。
結局、安倍総理が根本を理解していないか、もしくは「正しい政策(生産性向上)を理解しつつ、構造改革派(竹中氏ら)の意向に沿った政策を推進するため、真逆の政策を推進している」のいずれかだと思います。わたくしとしては、
「いや、安倍総理は外国移民政策の問題点は理解してくれてるよ!」
とか、勝手に総理の意向を忖度するのではなく(どうせ「真実」は分かりませんし、分かったところで意味もありません)、後者(構造改革派の言いなり)という前提で批判をしていく必要があると確信しているのです。
ーーー発行者よりーーー
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★★★★★:有田益堆のレビュー
講義内容・要領が非常にわかり易く、よく理解できました。有難うございました。
韓国の反日思想が韓国憲法より上位の観念であって、その観念が韓国社会を支配している。大統領もそれに絶対逆らえない。そういう視点を非常に新鮮に感じました。
本日のご講義は志ある政治家・中央官庁官僚たちにも是非受けて貰いたいと思いました。
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【三橋貴明】移民国家化する日本への4件のコメント
2016年10月8日 11:43 AM
三橋さんはじめ、みなさんが述べておられる通りで、決して批判の手綱を緩めてはならないと思う。ヘイトスピーチ法を通した与党議員の、まったく別テーマの動画にまでバッドコメントを寄せるのはいかがなものか、といった意見を時々目にするようになったが、行儀からすればテーマに即した意見を送信すべきとの諫言はその通りであり公平な正義だ。けれども私は行儀をよくすることだけを説いてまわる正義の人々に聞いてみたいのである。申すまでもなくこの法は神経毒である。国じゅう麻痺させ身動き取れなくなったところで移民受け入れ政策なる苛烈な消化液で日本社会という臓物を溶解し、後は吸いたい奴に好きなだけ吸ってもらう、しかも許し難いことに、外から刺胞を射ち込まれる前に政府が国内に射ち込んで自国民を売り飛ばす式の、さすがの陰謀本部も思わず引くのではないかと思われるような売国策とおそらくセットになっている。この狂気と狂乱の帰結を予見して叫ぶ人たちの、一体どこが不正義だというのだろう。是々非々にも限度がある。国家の存亡と根幹に関わり、祖国を売り渡す可能性が極めて濃厚な法律を通しておきながら、積極財政も整備新幹線もないではないか。組織型だろうと何だろうと、選出された国会議員に有権者の志を受けていない人はない。特にこの方は国を売り渡そうとする勢力と正論を以って闘う姿が広く評価を受けて再選を果たされているのである。走狗とわかったときのこの人たちの失望を思ったら、こんないいことも言ってるんだからいいかげん粘着はやめて認めてやろうぜ、みたいなことばは、とてもじゃないけど気の毒でかけられない。むしろ、その整備新幹線もこれまで通り日本製の電車を走らせてくれるんでしょうねと、うがった見方をしてしまいたくなる。
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2016年10月10日 6:42 AM
_資本家・雇用主の◯資本家・雇用主が
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2016年10月10日 10:35 AM
確かにそういう感じですよね。普通に考えてみるとおかしいですね。日本はこの20年GDP(給料)が全く伸びていないことを考えると、果たして外国人にとって日本は働きやすいとか、働きがいがある国かというと答えはNOでしょう。私が中国人の労働者なら、インドやヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなども十分候補に入るからです。つまり、いわゆる3Kと言われる仕事は日本人はしたがらない、だから外国人労働者を入れようという議論がしばしばありますが、この議論はもう「時代遅れ」だと思うわけです。何故なら、日本での給料はそこまで高くなく、また労働環境も決して良い方とは言えないからです。労働環境が良くない理由は恐らくこうです。資本家・雇用主の「自分が生き残る為、デフレ化でも安心な生活をしよう」と制度を色々と使ったり作ったりしているので、そのしわ寄せが労働者の側に来ているからでしょう。弱肉強食や自己責任論云々という奴も含めてです。要するに、日本は、外国人もやりたくないと言って逃げ出すような、そういう酷い、劣悪な労働環境になっているということではないでしょうか。すると、日本には参入障壁があるから、日本語が国際的でないから云々という反論が出るかも分かりません。しかしこれは相当乱暴な議論で、日本の国力(GDP)が落ちていて、その国力を盛り立てていく為に外国人を使うということは、たとえるなら成績の悪い生徒の代わりに成績の良い生徒で替え玉受験をするようなものではないでしょうか。明らかに、日本の国力は日本人の力によって回復させるべきだと考えます。こう考えても、外国人を頼るというのは論外とも言えます。じゃあまずどうすべきかと言えば、答えは簡単で、「3Kと言えども、日本人が働きがいがあるように、労働環境を良くする」ことに尽きるのではないでしょうか。まあロボット化も一つの手ですが、いずれにしても外国人は不要です。
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2016年10月12日 5:47 AM
一 世界を支配してるのはユダヤ資本家達である(金が腐る程あるので米軍や世界中の有力企業 メディア マフィア 官僚 政治家を動かすことは己のケツ拭きより簡単) 二 ユダヤ資本家達の目標は 全ての国の主権と国境をなくしたユダヤによる世界統治である。(99%の永遠に刃向かえない奴隷を1%のユダヤ資本家達とその手下が管理する世界が彼らの理想。) 三 二の目標のため日本国内では均衡財政と消費増税による国力低下かつ在日朝鮮人 韓国 北朝鮮 中国など他民族 他国を使い間接支配と介入を行ってきた。(ヤクザの幹部に在日が多くなったのはCIAの意向 殺された愛国日本人多数、日本民族弱体化と国境なくす最後のダメ押しに移民強制である。)四 三のようなことが世界各国で行われてる。(ヨーロッパは均衡財政と移民受け入れにより治安の悪化と弱体化に成功、アメリカ本土も例外ではない。より弱体化と治安の悪化を目指し進行中である。) 結論 これは左翼右翼の戦いではなく 対外国相手との戦いでもない グローバリズムとナショナリズムの戦いである。敵は移民を推し進めるグローバリスト。自民 民主関係なく外国人受け入れ賛成の議員は全て日本国民の敵です。
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