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2025年3月21日

【藤井聡】今月30日,沖縄シンポジウム『戦後80年、沖縄から考える対米独立への道』を開催します!是非ご参加下さい!

今月末の30日,表現者クライテリオンでは,沖縄シンポジウムを開催します!
https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

「表現者クライテリオン」は,「危機と対峙する保守思想誌」として,毎号,日本の様々な政治,経済,社会,そして外交問題等をとりあげ思想的に掘り下げる言論活動を展開していますが,我々編集部はこの雑誌刊行にあわせ,ラジオ(KBS京都あるがままラジオ),動画(藤井聡チャンネル),テレビ(東京ホンマもん教室)や塾の開講(表現者塾)等,様々な機会を通して言論を展開し,日本の公的言論空間を高度化し,日本に貢献することを目指しています.

そんな一連の言論活動の中で,本誌で特に重視しているのが,毎年数回のペースで開催しているシンポジウムです.

これまで,このシンポジウムを通して,今,クライテリオンで主要な執筆者として活躍されている小幡敏氏に,始めてお目にかかり,投稿寄港を提案さしあげたのもシンポジウムの場でしたし,その他の表現者賞を授賞された方と初めてお目にかかったのもシンポジウムだった事等もありました.

表現者塾は,全国に「支部」がありますが,その支部がつくられる契機となったのも,シンポジウムだったと言うケースもあります.

ただし何よりも大切なのは,まさにその「場所」で,その「場所」でしか分からない空気の中で,その「場所」に関わる議論を,参加者と共に深めることができる,という点.

とりわけ,2018年,クライテリオンが創刊されたまさにその年に,第一回目の地方シンポジウムとして開催した沖縄シンポは,まさにそういう,極めて重要なものとなりました.

「沖縄」という土地は,今から丁度80年前の大東亜戦勝での大激戦地であり,唯一米軍に直接支配された地です.そしてそれと同時に,それ以後80年間ずっと,未だに県内の広範な土地が米軍に支配されたままとなっている地です.

一方で,沖縄の地政学的な位置は,台湾,中国が目と鼻の先の場所にあると同時に,東南アジア諸国が東京はもちろん九州よりも身近な距離にある,まさに日本よりも東アジアのど真ん中に位置する場所.この地にれば,大東亜戦争で,なぜ日本が東南アジアで闘ったのかの意味がくっきりと見えてきます.

しかも今日においては,台湾海峡は,親米中冷戦が始まった今,欧州よりも中東よりも戦略的重要度の高いの高いエリアとなっています.結果,沖縄の在日米軍は極東における米軍の最重要基地でもあります.

ただし,日本に取ってみれば上述のように,ただ単に米国に占領されたままとなっている土地.ましてや沖縄県民にとってみれば,占領され続けている現下の状況は屈辱と言う他無い状況.

しかし,日米同盟という枠組みの中では,ましてや尖閣問題をかかえる現状では,ただ単に在日米軍撤退を主張すればそれでよいという話しには成りません.やはり,核武装を軸とした自主防衛体制を築き上げることなくして,在日米軍撤退を推進することは,かえって近隣諸国からの様々な次元における侵略を被り,それを通して国家の命運が尽きる契機とならないとも限りません.

そんな中,トランプが日米同盟破棄を暗示する発言を行い,イーロンマスクが在日米軍の予算カットを実際に決定しました.

これは日本の自主防衛力を高める必要性が,一気に高まりつつあることを意味しています.そしてそれは,日本に対する米軍支配,沖縄に対する不当な占領状況を終えることが実際に可能となる最大の好機の到来を意味するものでもあります.

はたして今の日本にそんな独立を目指す気概と能力があるのか――それが今まさに問われる状況になっているわけです.

この機会に,世界史的な視点,巨視的な地政学的な視座から日本の現状を改めて理解し,真の独立を考える事にあたり,沖縄ほどに相応しい地はありません.

ついてはクライテリオンの編集委員の当方と柴山桂太さん,浜崎洋介さん,川端祐一郎さんが登壇する一方,表現者奨励賞の受賞者であり,沖縄の地で様々な沖縄問題を巡る言論活動を展開されてきた藤原昌樹氏にコーディネートの労をとっていただきながら,
『戦後80年,沖縄から対米独立を考える』
と題したシンポジウムで,この沖縄問題,つまりは日本の「属国日本問題」と「対米独立問題」を,徹底的に考えることといたしました.

日時は3月30日の午後,場所は沖縄の那覇.
https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

現在,空席はまだまだたくさん残っています.是非是非,一人でも多くの方にご参加いただきたいと思っています.沖縄県内の方はもちろんのこと,この機会に是非,全国からも沖縄の地にご参集戴きたいと思っています!

ご参加希望の方は是非,下記よりお申し込み下さい.
https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

戦後80年,トランプ革命元年,日米安保体制終演「元年」のこの年を是非,戦後日本の真独立元年とすべく,沖縄の地でじっくりと議論を重ねましょう.

シンポジウムの後は勿論,参加者の方と我々登壇者が語りあう懇親会も開催予定です.

是非とも,ご参加下さい,沖縄でお待ちしています!
https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

              記
『表現者クライテリオン沖縄シンポジウム 
〜戦後80年、沖縄から考える対米独立への道〜』

日 時 3月30日(日) 14:00~16:30(開場 13:40)
会 場 沖縄県市町村自治会館 https://maps.app.goo.gl/LcUA5zTFNEosvPgP6?g_st=com.google.maps.preview.copy
    (那覇空港から車で10分,バスターミナルから徒歩3分,
     旭橋駅から通路直通、徒歩5分)
参加費 一般:3000円、塾生・サポーター:2000円
懇親会 日時:17時00分~19時30分(会費5,000円)
主 催 株式会社啓文社
内 容 第1部 ポスト2025の世界と沖縄—第二次トランプ政権がもたらす試練
    第2部 戦後80年の検証 ー 沖縄に見る対米関係の実像
申 込 https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/
(備考:招待シンポの翌日31日には,表現者塾生限定企画として,編集委員と共に沖縄の風土や歴史を学ぶ小旅行を企画しています)

                       以上

 

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【藤井聡】今月30日,沖縄シンポジウム『戦後80年、沖縄から考える対米独立への道』を開催します!是非ご参加下さい!への3件のコメント

  1. 利根川 より

     藤井教授に言っても仕方のないことですが、まず「保守の定義」について保守を自称する皆さんにしっかり認識していただくことからお願いします。

    自称保守「夫婦別姓に反対してたら保守!」

    自称保守「嫌韓嫌中なら保守!」

    夫婦別姓に反対してたら保守ということあれば私だって保守ってことになっちゃいますよ(苦笑い

    西部邁さんのいうところの「バカ保守」というのはこういうののことを言うのではないのでしょうか。

     日本の左翼(リベラル)にしても、彼ら「弱者を守る」ということで外国人の「人権」について”だけ”はやたらと気にしますが、能登のように困っている日本国民を助けてくれというと、

    立憲民主・米山隆一衆院議員
    「能登は人口が少ないのだから復興するより移住を促した方がいい」

    弱者守るんじゃないんかい!(苦笑い
     立憲民主は支持率が伸びないことを悩んでいるそうですが、こんなだから嫌われるんですよ。

     能登は去年一月の巨大地震の後にも集中豪雨による被害も重なり、地元企業は「二重債務」に苦しんでいるそうです。これ、債務免除するよな?

     保守も左翼(リベラル)も私たちの生活そっちのけで「俺が正しい」ってやってきたわけで、見限られるのもわかります。私も保守とか人権とか言ってる連中にはもうウンザリです。

     国民生活をどうにかしようと訴えている国民民主やれいわ新選組が支持を伸ばしている理由についてよく考えた方がいいと思います。

     本題ですが、高橋洋一さんについて。
     彼は小泉・竹中政権期に内閣官房参与として政府に参画した人物として知られています。クライテリオンにも高橋洋一さんの記事が載っていますよね?

    あの人、言っていることがめちゃくちゃなんですが、どうしてあの人が保守と言われているのか未だによくわかりません。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    <高橋洋一語録>

    高橋洋一さん「MMTは『日本円をいくらでも発行しても大丈夫と言っている怪しい理論』」

    ※MMTは変動為替相場制の自国通貨建て国債の国は供給能力(インフレ率)が正常な範囲にある限り国債を発行しても債務不履行に陥ることはないと説明している。無条件に”いくらでも”などとは言っていない

    高橋洋一さん「MMTは私が発祥」

    ※ニューヨーク州立大学ステファニー・ケルトン教授に怒られるといいよ

    高橋洋一さん「2002年に財務省が外国格付け会社に対して『
    日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとしていかなる事態を想定しているのか』という公開質問状を出してるんだけど、あれ私が書いたやつ」

    ※この公開質問状を書くように指示をしたのは当時、財務官僚であった黒田前日銀総裁で、黒田さんの名前で質問状を書いたのは国民民主代表の玉木さんです。本人がそのように言っておられます
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     現代貨幣論(MMT)について全く知らないのに知ったかぶりして頓珍漢な解説をしたかと思えば、MMTの発祥は自分だと主張してみたり、玉木さんが書いた公開質問状を自分が書いたと主張してみたり、恥ずかしくないのかと…

    こんな人物の言説を「保守」だということで多くの人が信用してしまっている状況についてどう考えているのでしょうか。つか、保守って何なんだよ…

     現在、財務省解体デモが大々的に行われていますが、三橋さんや藤井教授の長きにわたる活動のおかげで

    「”なんかよくわからんけど”財務省が悪いらしい」

    という理解は広まっているようです。その一方で、

    デモ参加者「MMTって”いくらでも”お金発行できるって言ってるトンデモ理論なんでしょ?」

    デモ参加者「MMTなんて”やるべきではない”」

    肝心のところは全く理解されていない現状があります。
      
     先ほども言ったように、MMTは”いくらでも”なんて言っていません。MMTは現代における「信用創造(銀行制度)」について解説しているだけですので、「やる」とか「やらない」とかの話ではないのです。

    デモ参加者「MMTなんて”やるべきではない”」

    こんなセリフを吐いている時点で読みもしないで批判しているだけなのが丸わかりしてしまうという。

    「水道の構造を知らない人間に水道の保守・整備(メンテナンス)はできない」

    自分たちの生活を良くしたいのであれば、自分たちの生活の基礎である「貨幣(信用創造)」の仕組みについて先ずはしっかり勉強してもらえませんかということでMMTを紹介しているんですけどね(苦笑い

    ”よくわからない”のに説明書も読まずに「ガッ」と改革しちまうからぶっ壊しちゃうんですよ。

    本当は書籍で知識を仕入れていただきたいところなんですが、皆さん時間も限られていることと思いますので「ある日の思索」さんの以下の動画(10分程度)をご覧ください。

    税は財源ではない。では集めた税金はどうなってるの?税金は何のため?国債と税金の関係を解説

    ↑上記動画は10分程度と短い動画ですが、だいたいこの事がこれ一本で分かります。アホの私でも理解できるくらい丁寧な説明をしてくれていますので、視聴した上でデモやシンポジウムに参加していただければ幸いです。

    追伸:
    「特別会計の闇」と言っている人達って、要は特別会計の「無駄な支出」を減らして、その分を別の予算に使いたいってことだと思いますが、何回同じ失敗を繰り返せば気が済むのかと…
     民主党政権下でも「事業仕分け(無駄削減)」やりましたが、今度はアレの特別会計バージョンをやるってことですか(苦笑い
     何かを削って何かを増やす、この方法では経済成長は取り戻せないとそろそろ気が付いてもいい頃なんじゃないでしょうか

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  2. 自分の頭で考えないから長くなる より

    近代や近代合理主義に対し用心する姿勢が保守
    (これで21文字)

    中野剛志氏が愛読したという山本夏彦には
    「かいつまんで言え」の名言がある
    「この世はとかく駄目と無駄」の名言もある

    要するに、短く言えないトレース野郎はクズ
    中野氏の読書人の師はそう説いたのだ

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      1. 利根川 より

        返信ありがとうございます。

        短くということなので…

        「バカ保守」って言ったの怒っちゃった感じ?ごめんなさいね、本当のこと言っちゃって(苦笑い

        返信

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