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2024年10月5日
【国民を舐めるな!】「自公」過半数割れは十分想定内.そうなれば,石破内閣は史上最短の短命内閣となり,菅・岸田は嬉々として「泥船」に乗った事になる.
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石破総裁決定から,一週間余りが経ちました.たった一週間,ですが,この僅か一週間の間に石破内閣が如何に「酷い内閣」なのかということが,連日の報道を通してこれでもかこれでもかと明らかにされてきています.
岸田内閣もかなり酷いものでしたが,それをある意味凌ぐ酷さに,驚いておられる国民も多いのではないかと思います.少なくとも当方はここまで酷い内閣は見たことも聞いたこともないというのが率直な感想です.
まず石破総理は国会を数日だけ開いてスグに解散,10月27日投開票で衆院選が行われる予定となっていますが…これはホントに酷い話です.
石破氏は「総理による政治利用のための解散は憲法違反であり許されない」と長年言い続け,直近の総裁選でも「スグに解散はしない」「解散するとしても予算委員会でしっかり議論してからだ」と明言していたにも拘らず,森山幹事長からの「支持率が下がる前にスグに解散をする方が自民党は勢力を維持できるから,今すぐ解散すべきだ」という意見をそのまま丸呑みする形で,前言を翻したわけです.
これはつまり,石破氏の「本来政治利用のための解散はすべきで無い」という長年言い続けていた主張や,「スグに解散しない」とかいう発言は全て「ウソ」であったということを意味します.
さらには,総裁選で言っていた「アジア版NATOをつくる」だとか「金融所得課税」だとか強くアピールしていた政策論もまた,今回の「所信表明演説」にはその片鱗さえもはいっていませんでした.所信表明演説とは,総理がやろうとしている内容を宣言するものですから,基本的にここに入っていない事柄はやらないと積極的に言っているに匹敵する事になります.
したがってやはり,総裁選の時の准公約と言うべき「アジア版NATOをつくる」だとか「金融所得課税」だとかを主張する発言もまたすべて「ウソ」であったという事になります.
そうである以上,今回の所信表明演説の中で石破氏が言った「最低賃金を20年代に1500円にする」だの「デフレ脱却する」だのといっている言葉が全て「ウソ」である可能性を強烈に示しているということになります.
そんな総理を一体誰が信用すると言うのでしょうか…?
さらには,組閣メンバーを見ても,様々な問題点が今,様々に指摘できます.
1)官房長官を岸田内閣の林氏をそのまま留任させる,という異例人事.通常,総理になる人物は「やりたいこと」がある.そしてその「やりたいこと」を実現させる上で総理にとって最も重要なのが「官房長官」人事.だから,石破氏にやりたいことを本気でやろうという気持ちがあったのなら,総理に立候補した時点で官房長官を誰にするかを考えている筈. しかし,殆どこれまで一緒に仕事をしたことの無い,岸田政権の林官房長官を留任させた!これには心底ビックリ.要は誰を官房長官にするか考えてなかったってことが露呈.これはつまり,ホンットに政治を真剣に進めようと思っていなかった証です.
2)論功行賞(選挙で応援してくれた人に,そのお礼でポジションを与える)ばかりの人事.挙党態勢を全く考えていない.
3)論功行賞を優先するあまり,「外国人のパーティ券購入を促進すべき論」を主張し「韓国レーダー照射騒動の時に一切防衛大臣として抗議しなかった」という過去を持つ,外交問題に全く相応しく無い岩屋氏を外務大臣に採用した.
4)憲政史上最長の総理を勤めた安倍氏を国賊と呼んだ“罪”で役職停止処分を受け遺族に謝罪した村上誠一郎氏を総務大臣に据えた.それだけならまだしも,その後村上氏は,党外国賊発言を「正論だった」と総務大臣として再発言. したがって,ルール上,村上氏は役職停止処分の継続が必要な事態となったのが…石破氏は未だに総務大臣に留任させるという「ルール違反」を(ルールを守る内閣にすると所信表明で宣言したにも拘わらず)おかしている.
5)詐欺で逮捕された業者から献金を受けた平将明氏をデジタル担当大臣に任用.
6)石破氏自身の政治資金不記載問題,すなわち,還元するなら自身の「裏金問題」が総裁就任以後に報道された.
等,内閣誕生から僅か5日しか経っていないにも拘わらず,これだけの問題が噴出しています.
これから国会での野党からの代表質疑もあれば,各週刊誌の毎週の報道が何度も繰り返されることを考えると,こうした石破内閣の信頼性を傷付ける様々な事実情報が10月27日の衆議院選挙投開票日まで国民に様々に周知されることが見込まれます.
折しも今回の内閣は初入閣が実に「13人」もいます.(決して褒められた話ではありませんが)各週刊誌は各政治家についてのスキャンダルネタを長年蓄積しており,「入閣」などのタイミングでそのネタを「炸裂」(=雑誌掲載)させることが一般的なのですが,そのリスクが13人分もある,ということですから,これからますますスキャンダルが公表されることは必至です.
それを考えると,総裁決定の翌日で,全くスキャンダル等が出ていなかったタイミングですら「52%」(毎日新聞)しか無かった支持率が今後ますます下落していくことは必至です. https://mainichi.jp/articles/20240929/k00/00m/010/134000c
実際,上記の52%の支持率を報道した毎日新聞の,そのたった5日後の世論調査における石破内閣支持率46%と,実に5%も下落しています. https://mainichi.jp/articles/20241003/k00/00m/010/154000c
たった5日で5%も下落するということを踏まえると,10月27日に向けて,石破内閣支持率は今後ますます下落していくことは確実だと言えるでしょう.
…そうなると見込まれるのが,自民党の「過半数割れ」.
実際,今週時点の文春の事前予測報道では,自民党は過半数を割り,公明党をあわせてようやく過半数となる,という見通しが公表されています.
ですが,現下の石破内閣支持率の下落を踏まえれば,自民公明の与党での過半数割れの可能性も非常に高くなっていると言うことができるでしょう.
そうなれば,石破内閣は総選挙後にスグに潰れてしまう可能性すら考えられることとなります.
すなわち,石破内閣は史上最短の短命内閣となる可能性も十分あるのです.
岸田,菅,そして森山は要するに,国民を舐め過ぎていたのだと言えるでしょう.
だとするなら彼らは要するに,石破という「泥船」に相乗りしてしまった,という事になるでしょう.
政府は…そして日本は一体どうなってしまうのでしょうか…?
この状況の中で,日本人として一体何をどうすべきなのかという問題を…これからしっかり考えたいと思います.
追伸1:総裁選直前に「石破氏が如何に総理・総裁として相応しくない人物なのか」を,詳らかに解説しています.この時の当方の解説が,僭越ながら如何に正鵠を射た正しきものであったのか…ということが,石破総理着任たった5日で明らかに「証明」されつつあるように思います.石破政権が大きな批判に曝されている今だからこそあえて是非,ご一読頂きたいと思います.
『【自民・国会議員の皆さんへ】(国民は気付いている!)石破議員につくと、アナタがヤバくなるこれだけの理由』 https://foomii.com/00178/20240925204339129585
追伸2:総裁選で惜しくも敗れた高市氏.しかしこの負け方は確実に次に繋がる負け方だったと総括可能です.是非,ご一読下さい.
『自民党員達の「高市総理」への思いは,菅・岸田氏の損得勘定故に潰された,しかし,まさに今この瞬間から「リベンジ」に向けた戦いは始まっている』 https://foomii.com/00178/20240928015844129682
追伸3:石破氏が,コレまで解散について発言していた言葉を全て「ウソ」だという事にしてまでもなお,早期解散を宣言した理由を,ゲーム理論に基づいて解説しました.
『石破氏はなぜ,前言を翻し「解散選挙」を宣言したのか? ~その答えは「ゲーム理論」で考えればいとも簡単に理解できる~』 https://foomii.com/00178/20241001090521129817
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