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2024年7月24日
【藤井聡】【土木と学校教育フォーラムのご案内】今年のテーマは,ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育.是非,ご参加下さい(リモート聴講あり)!

今日は,来月頭に開催します,当方が主催者代表を勉めております「土木と学校教育フォーラム」のご紹介です.
日時:2024年8月4日(日) 9:00~ 16:30
場所:土木学会(講堂 他) & リモート参加
テーマ:ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育
https://committees.jsce.or.jp/education04/
このフォーラム,インフラ論や土木の話は,「未来を担う子供達」の教育においてとても大切なテーマだ,ということで,主として「教育学」,とりわけ「社会科教育学」の先生方と「土木学会」にて,
「インフラの話しや土木の話しを,子供達にどうやって学校教育の現場で教えていくか?」
を考えるというもの.
毎年おおよそ100人前後の小学校,中学校,高等学校の先生方や教育委員会,文科省の方々と,インフラの専門家,そしてご関心の一般の皆さんにご参加頂きつつ,リモートでのご参加も含めて毎年開催しているものです(コロナをテーマに扱ったフォーラムではモートには数千人の方にご参加頂いたこともありました).
今年は16回目.
月日の経つのは早いもので,準備期間なども含めると,おおよそ20年間,この「土木と学校教育」を考える学会活動を続けて参った次第です.
毎年,防災やパンデミック,交通やまちづくり,くにづくり等,いろいろなテーマで開催してきているのですが,今年のテーマは,
『ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育』
https://committees.jsce.or.jp/education04/node/49
このテーマは,社会科教育学会の筑波大学の唐木教授の発案で設定したもの.
唐木先生のお話によると,今の学校教育の現場では「ダイバーシティ&インクルージョン」というキーワードが重要なものとなりつつあるとのこと.
ダイバーシティというのは多様性,インクルージョンというのは(社会的)包摂を意味します.
例えば,昨今の教育学では,伝統的な「男女」だけではない所謂「LGBT」の人達を排除することなく「社会的に包摂」(インクルージョン)することが大切だ,そして,そうした包摂を通して,私達の社会において「多様性」を確保することが大事だ,という話しを,子供達に教えようという機運が高まっている,とのことでした.
LGBTについては,主として「保守」の立場から様々な意見があることは周知の事実かと思いますが…そもそも「多様性」だとか「社会的包摂」だとか言うなら,LGBT問題だけではないはず.
例えば「土木」や「インフラ政策」が極めて重大な意味を持つ,
「過疎地」を見捨てず包摂して国土的な多様性を確保すること
「被災地」を見捨てず包摂して,同じく国土的な多様性を確保すること
「貧困者」を見捨てず包摂して,多様な人々が活躍できる人材多様性を確保すること,
はいずれも,「ダイバーシティ&インクルージョン」教育において強調されるべきです.
しかも,「排除」されている人々の人口規模から言っても,今や「過疎地」の人々や「貧困者」の数は我が国では今やもう未曾有の水準に達していますし,「被災地」においては,彼らが排除される(=復旧復興されない)ことによる被害は極めて深刻な水準となっています.
「ダイバーシティ&インクルージョン」だと言いながら,性的属性や移民問題だけに関心を「限定」し,それ以外の国土的・経済的問題がその議論の対象から「排除」されているようでは,その議論は著しく不当であり不公正です.こうした「議論のダイバーシティ&インクルージョン」を無視した「ダイバーシティ&インクルージョン」論は,「偽善」と揶揄されても致し方ありません.
…というのが,本年の「土木と学校教育フォーラム」において「ダイバーシティ&インクルージョン」をとりあげ,
「ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育
というテーマを設定することとした当方が基本的な思いです.
そのあたりの主旨は,下記HPの趣意文でもお書きいたしましたし,冒頭の委員長挨拶の中でもお話しさし上げる予定にしています.
https://committees.jsce.or.jp/education04/node/49
なお,フォーラムでは,当方からの開会挨拶に続いて,「ダイバーシティ&インクルージョン」に資するまちづくり・地域作りの研究を進めてこられた田中尚人教授に基調講演頂くと同時に,教育学者の視点から唐木清志教授からも「ダイバーシティ&インクルージョン」教育について基調講演を頂きます.
そして,「ダイバーシティ&インクルージョン」とまちづくりの取り組みに加えて,組織におけるLGBTに関する様々な取り組みを進めておられる堀川歩氏からは,子供達への授業を再現頂く模擬授業をご提供頂きます.
また午後には,土木分野でかねてから取り組んで来たバリアフリー,ユニバーサルデザイン,子育て都市空間づくり等について,それぞれの専門家の先生方にご発表いただきます.
そして,ポスターセッションでは,「ダイバーシティ&インクルージョン」に限らない,様々な「土木と学校教育」についてのポスター発表会を開催いたします.
ついてはこうした「土木と学校教育」のコラボレーションにご関心の学校関係者,土木関係者はもとより,一般の方々も含めて,是非,多数ご参加いただきたいと思います.
当日は会場参加に加えて,リモート参加も頂けます.
いずれもお申し込みは下記HPからとなっています.
日時:2024年8月4日(日) 9:00~ 16:30
公式HP:https://committees.jsce.or.jp/education04/
現地参加(土木学会・講堂他:〆切7月31日(水)) https://www.jsce.or.jp/events/form/712402
オンライン聴講(〆切8月2日(金)) https://www.jsce.or.jp/events/form/712403
たくさんのご参加,お待ちしています!
追伸1:当方主としてインターネットやメディア上では,あまり学術活動についてお話しする機会はありませんが,こうした活動をあれこれ細々と続けておりますw そんな中でも特に重要なものは,「藤井研究室」での学生さんの卒論や修論の研究指導.今年の研究としてこんなのを考えてますよ,というのを下記にてご紹介.是非,ご一読下さい.
『今日はゼミで今年度の研究テーマを決定!MMT嫌いは基本アホ説を立証する研究,みんな東京になんか住みたくないのに東京で住んで不幸になってることを明らかにする研究,財務省の民俗学研究等々…今年もあれこれ研究推進します!』
https://foomii.com/00178/20240719224101126908
(この記事は,『表現者クライテリオン編集長日記』https://foomii.com/00178からの一本です)
追伸2:今年も「三沢カヅチカライブ@京都拾得」を開催します!是非ご参加下さい!
日時:10月25日 午後6時頃~
会場:京都・拾得 https://www.jittoku.com/
出演:三沢カズチカwith friends featuring Bill Mitchell
料金:3500円(当日4000円)
参加申込:事務局(sec-tba@trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp)まで,氏名・人数をお知らせ下さい!
【藤井聡】【土木と学校教育フォーラムのご案内】今年のテーマは,ダイバーシティ&インクルージョンのための「まちづくり・地域づくり」教育.是非,ご参加下さい(リモート聴講あり)!への2件のコメント
2024年7月24日 4:58 PM
自分は頭が悪いせいか、貴殿の話を聞いてると、日本は人口減少社会、特に地方は著しいのだから害人を大量に受け入れ、人種入り乱れる多様性とそれを受け入れる寛容性を持てとガキ共の時代から移民受け入れ教育が必要だとしか聞こえませんが、
受け入れる移民は無欲で天真爛漫なガキだけが来るじゃなく野心や金欲のある親族がついて来るのでしょう、しかもアホ日本政府が
結納金も土地家屋も面倒見てやって
狭量な自分には三顧の礼を尽くして
害人様に来て頂くと、良くわかってない日本人ガキを騙してるとしか思えませんが?
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2024年7月24日 7:45 PM
カタカナは所詮は 漢文をひらくための補助言語
よって 外来語は 原語で表記するのが筋
解らなければ 辞書を引く、、
大多数の方が和訳の辞書を利用なさるでしょうから
肝心なのは日本語の読解能力
というわけで
「補助言語の地獄」で苦しむのも 結構でしょう
が、、、
小中学生には 日本語を
徹底的に叩き込む
というのが 賢明な策かと。。。
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