【今週のNewsピックアップ】
2025年度のPBが1.1兆円赤字? で?
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12838057774.html
「国の債務超過過去最悪」は
「家計純資産史上最大」を意味している
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12838165941.html
最近、講演で強調しているのは、
「多くの人間は、単方向でしか思考できない」
という点です。
「自分の借金は、誰かの貸出」
「自分の支出は、誰かの所得」
「自分の黒字は、誰かの赤字」
といったインタラクティブな思考ができない。
取引のカウンターパート(相手方)を
想像できない。
結果的に、
「国債(政府の負債)」について、
あたかも「自分の借金」であるかのように
感じてしまい、
財務省の財政破綻プロパガンダに騙される。
特に、財務省が生み出したレトリック
「国民一人当たり○○の借金」
というレトリックを使えば、いちころです。
さらには、
「政府の赤字は国民の黒字。
政府の黒字は国民の赤字」
という現実を理解できない。
「借金」や「赤字」は、
ネガティブな印象を与えます。
単方向思考で、
「相手」を想像することがない人は、
「国の赤字が莫大だ。
国の借金で破綻する」
といったレトリックにより
「自分の赤字」「自分の借金」として
認識してしまい、
財政破綻論や
プライマリーバランス黒字化目標に
賛成するわけです。
黒字とは「純資産増・純負債減」で、
赤字は「純資産減・純負債増」です。
そして、資産と負債は一対。
誰かがカネを貸しているとき、
誰かがカネを借りている(当たり前です)。
資産と負債は対になっているため、
当然ながら
「誰かの黒字は誰かの赤字」になるのです。
そして、誰かの純負債増は、誰かの純資産増。
ちなみに、純負債のことを
「債務超過」と呼んだりもします。
この債務超過という言葉は、
極めてネガティブな印象を与えます。
というわけで、
「債務超過、史上、最大!
過去最悪!」
という見出しにすると、
誰もが煽られて、効果抜群!
財務省は1月26日、
政府の負債が資産を
上回る「債務超過」の額が、
22年度末で702兆円と、
前年度末から15兆円拡大したと公表。
お判りでしょう。
日本政府の債務超過が
702兆円で史上最大ということは、
反対側で国民の純資産も史上最大になった、
ということです。
何しろ、誰かの純資産を増やさずに、
誰かの純負債(債務超過)を増やすことは
不可能です。
【日本の政府、企業、家計の
純資産・純負債(兆円)の推移】
http://mtdata.jp/data_88.html#junnsisann
図の通り、
政府や企業の純負債(債務超過)が
増える反対側で、
家計の純資産が増えていっている。
「純負債=純資産」である以上、
当たり前なのです。
グラフを90度回転させると、
だいたい、左右対称になります。
ちなみに、正確な左右対称にならないのは、
金融機関、NPO、 海外などを
除いているためです。
「お金持ち」とは、
普通は「純資産が多い人」を意味します。
もっとも、我々の純資産は
誰かが純負債を増やしてくれなければ、
絶対に増加しないのです。
それにもかかわらず、
「政府の債務超過が
史上最大
(=家計の純資産が史上最大)」に煽られ、
緊縮財政に賛成してしまう。
単方向の思考は、実に厄介なのです。
◆経営科学出版から
「経済大国ニッポンの不自然な没落
なぜ、「信じられない衰退」は現実化したのか」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38botu_teika
◆経営科学出版から
「年金倍増で日本経済は大復活する!
デフレの終わり、
第二の「高度成長」の始まり」
が刊行になりました。
https://in.38news.jp/38nenk_blog
◆メルマガ週刊三橋貴明Vol769
政府は誰に赤字を押し付けたいのか?
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
日本政府はPB目標を
未だに取り下げていません。
政府を黒字化すると、
反対側で誰かが赤字にならなければならない。
政府は誰に赤字を押し付けたいのか?
◆メディア出演
いや、募金集めるのは
お前の仕事じゃないぞ、進次郎。
予算を組めよ!
[三橋TV第811回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/210zEJDBrhY
新時代の資源戦争
日本のエネルギー自給率を引き上げるには!?
[三橋TV第812回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/-9b0Pd6k6mU
地方選別論が極めて愚かな五つの理由
これに反論できる人いる?
[三橋TV第813回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/hONIeQlx6KI
特別コンテンツ配信中。
トヨタ、ホンダ、イーロン・マスクが恐れる
中国企業Xの正体
【1月31日(水)までの限定公開】
https://youtu.be/Me3CzjWbuFc
石油枯渇より深刻?
日本人が知らないエネルギー問題の裏側
(期間限定配信)
https://youtu.be/lwclazOhtYk
なぜ水大国日本で水不足が起きているのか?
(三橋貴明)「期間限定配信」
https://youtu.be/fWW_VwVZ0Ko
日本は経済成長していない。
確かにその通りです。
ならば、日本経済を成長させるためには
どうしたら良いのでしょうか。
日本経済の成長に
本当に必要な指標、考え方、
そして政策を、
わたし、シンガーsayaと共に
学んでいただくのが
「シンガーsayaの3分間エコノミクス
第二巻」です。
さあ、私と共に経済成長について
「ゼロ」から学んで下さい。
特別コンテンツとして、
三橋貴明&saya
「シンガーsayaが
三橋先生にひたすら聞いてみた第一回」
の全編もご視聴いただけます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/economics/
◆三橋経済塾
1月20日、
三橋経済塾第十三期第一回対面講義が
開催されました。
https://members13.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?page_id=75
ゲスト講師は泉房穂先生でした。
インターネット受講の皆様は、
しばらくお待ちください。
◆チャンネルAJER
今週の更新はありません。
【三橋貴明】単方向の思考が財政破綻論を支えている。への2件のコメント
2024年1月29日 10:05 PM
「私がお店に1000円払う時(1000円赤字)お店は1000円売り上げが上がる(1000円黒字)」
社会全体でみると必ず負債と資産の額は同額になる。
現代においてお金とは「単なる貸借関係の”記録(データ)”」でしかなく、これを使って現実世界に道路や工場などの実物(富)を築くのが資本の主義たる資本主義である。
しかし、いまだに「金本位制」や「ドル為替相場固定制」の時代で感覚が止まってしまっている「勉強をしない最悪の特徴」をもった人々が「責任ある立場」についているせいで、
「お金がもったいないから資本のメンテナンスはしない」
ということが30年にわたって行われ、もはや資本主義の面影はなく、昔のソ連のようになってしまっている。道路も水道もボロボロである。金本位制や固定為替相場制の時代でストップしてしまっている勉強しない連中はさっさとしん…引退してもらいたい。
2024年1月29日 参議院・予算委員会 山本太郎議員質疑
岸田首相「被災者の皆様が1日も早く元の生活を取り戻せるよう先頭に立つ」
岸田首相「コミュニティを守れるんだろうか。この声にも耳を傾けねばならない」
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<岸田政権下での主な災害は11件、激甚災害は9件>
・2023年5月 能登半島地震(住宅被害1417棟)
被災者「自宅再建には1000万円以上かかると言われた。年金暮らしには無理」
能都半島以外の災害地域でも多くが住宅再建を断念し、地元を離れている。
・2022年8月青森豪雨災害(800棟を超える住宅被害)
ある地区では、ほとんどの住民が住宅再建をあきらめた
・2023年7月 久留米豪雨災害(福岡県の住宅被害6559棟)
被災者「住宅再建には半年かかる、亡き夫と選んだ土地での住宅再建は諦めた」
・2023年9月 台風13号被害 福島県いわき市豪雨(住宅被害 約1800棟)
被災者「移転新築で数千万円、現在地での再建でも1000万円かかる。この年で融資は受けられない」
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山本太郎議員「総理は昨日私の質疑で『過去の災害でも最大限努力をしてきた』と答弁」
山本太郎議員「ここまで紹介してきた事例は岸田政権下で起こった災害での被災者の声なんですね」
山本太郎議員「最大限努力してきたと言ってきた結果がこれなんですよ」
山本太郎議員「TVラジオをご覧の皆さん。他人事じゃないんですよ。首都直下地震・南海トラフ地震、次に切り捨てられるのはあなたかもしれません」
””『被災者生活再建支援法 住宅再建であれば全壊で300万円、補修だけなら200万、賃貸に移るなら150万』”
山本太郎議員「野党が300万円を600万円にと法案を提出。これが実現しても住宅再建は無理です」
山本太郎議員
「被災者生活再建支援法の改正をして
住宅再建のための資金4/5を国費負担に
半壊住宅以下も対象にする」
俺たちに言えないことを平然と言ってのける!そこにシビレル、あこがれる!
まあ、こんなことを言うと自称保守界隈から左翼がどうのと言われそうですが、本来、保守こそがこうしたことを指摘せねばならないはずなんですよ。そもそも、「ぶっ壊す、ぶっ壊す」と喚いていた小泉純一郎を応援していたような連中が保守とか…
ちなみに、「弱者救済」をうたっている野党にしても似非リベラルもいい所です。
野党「弱者(外国人)を守れ!」
労働者「ありがとう、弱者(労働者)の権利を守ってください」
野党「うっせーわ。自己責任!」
外面ばっかりよくしやがって(苦笑い
ちなみに、民主党政権期に行われた総裁選を思い出していただくとわかると思いますが、昔の民主党は「外国人も総裁選挙に参加できる」制度だったわけです。どうして自国民には冷たいのにやたらと外国人を気にするのかお分かりいただけるでしょうか(笑
念のために言っておきますが外国人の権利を守ることも国際法的にも道義的にも重要なことです。しかし、それは自国民をないがしろにしてもよいということではない。
山本太郎議員や泉房穂前市長、安藤裕前衆議院議員といった人たちを私は応援してきましたが、それは彼らがきちんと自国民、市民、支持者のために働いてきたからです。
「やってるフリ」
だけしている議員や政治屋は消えてなくなればいいと思っています。
今日の山本太郎議員の質疑で岸田総理に言いたいことができました。被災地支援のことを話し合っている最中に16時45分に帰り支度すんのやめてくれねえか(苦笑い
話は変わりますが、
「災害時の基本は自助、共助、公助」
なんて言っている方がいます。災害時の基本は「公助」ですよ。そのために政府を設置しているわけでね。
たしかに、海外では残念なことに「自助」が主流の土地もあるようです。そうした土地では支援物資をめぐって激しい略奪(自助努力)が行われています。そうならないためにも、災害、戦争、パンデミックといった緊急時には必ず政府が助ける、国民は政府を信頼して助けを待つ、という行動が求められるわけです。
被災地では自分も被災者なのに共助の精神で避難所の仕事を率先して行っている方もいますが、その人たちの声を聴いても
「自分たちも被災者なので『あれもこれもはできない』」
とのことで、やはり公助が必須なんですよ。
「当たり前の事を言ってもつまらない」とよく言われますが、当たり前のことだと分かっているのなら言わせないでほしいですね。
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2024年2月17日 5:21 PM
b6cfhj
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